洛北 青もみじを訪ねて　　2015年 7月

2015/07/26 - 2015/07/26

紅葉の名所という事は
青もみじの名所でもあるという事…

秋の赤いもみじの時期は
とても、ゆっくり観られる状態ではない為
季節を変えて訪ねてみました。

暑い京都の夏ですが
建物に入ると風が通って
葉を揺らす“さわさわ…”と風音も心地よく
中々涼しいんですよね…

日本家屋の素晴らしさと庭園美を
再認識した日でした。


実相院門跡 → Father's farm → 鷺森神社
→ 曼殊院門跡 → 圓光寺 → 詩仙堂
→ 金福寺 → 洛北蓮華寺 → 名曲喫茶 柳月堂

エリア 京都

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

京阪 出町柳駅５番出口の南側にある
バス停から、京都バス 21・23番バス
『岩倉実相院』行で20分程。
終点で降ります。

実相院門跡。現在は単立のお寺です。

実相院 寺・神社・教会

入口横の蓮の鉢に、花が咲いていました。
ピンクの縁取りが可愛いこちらは
『姫蓮』という名前の様です。

瑞光蓮

残念ながら蕾だったのは
友だちが好きだという『金輪蓮』

有名な「床みどり」は撮影できませんが
暫く、その前に座り心の浄化…
無になる経験もいいものです。

枯山水のお庭の方に出ると
縁側にもみじの影が落ちていました。

庭に近づく為の観庭台が新調されていて
木の良い香りが漂っていました。

青いもみじが輝く、建物脇の木々…
こちらの葉っぱが、「床みどり」を
作っています。

今度は、反対側にある池泉式の庭園へ。

手水鉢に見惚れていたら…

日が射したり、引いたりすると

池の色が変わるんだ…

射すと濁り…

引くと、青く澄んでくる…？

一瞬の幻想的な美しい変化に
ちょっと ドキドキ…
朝から素敵な体験でした。

お寺の人に話すと
「夏はどうしても、池の水は濁ってます。」
と…
先程の現象には気付いておられなかった様で
写真を見せたら
「本当やねぇ。綺麗なぁ。
イイもん観せて貰いました。」
と、仰って頂きました。

京都バスを宝ヶ池で
市バス 5番「京都駅」行に
乗り換え修学院道で降りました。

秋に来た時には、振られたお店で
ランチを頂く為です。


途中、涼しげな紫の花が咲いていました。

Father's farm
オーナーさんのお父さまが育てられた
有機野菜を使ってお料理された
美味しいおばんざいランチ。

野菜たっぷりで、体に優しい
「幸せのレシピ」です。

father'sfarm 幸せのれしぴ グルメ・レストラン

お店を出て、右手に進むと
もう、鷺森神社の鳥居がみえています。

鷺森神社 寺・神社・教会

秋は、真っ赤なトンネルだったね。

今は、青いトンネルです。

緑の中に、百日紅が華を添えています。

鷺森神社の森は、風に揺らされた
木々がザワザワ…
木陰に入ると涼しいです。

更に森を進んで行くと…

天然のスポットライトを浴びた葉っぱ…

森を抜けて、緩い坂道を登って行くと
又、青もみじのトンネルが…

だいぶ、深緑化してますが
夏の強い陽射しが
葉っぱを透かしてくれます。

天満宮が観えて来ました。

もみじのトリコロール

そして、その前に有るのは
私の好きなお寺の一つ…

ここが青いのは、初めて観た…

曼殊院門跡（天台宗）

曼殊院 寺・神社・教会

殆ど独り占めで、拝観させて頂きました。

今回は、ゆっくり出来たので
「八窓軒」という文化財指定の
お茶室の見学もさせて頂きました。

撮影はできなかったので
中の写真はありませんが
この奥が「八窓軒」。

お客をもてなすというよりは
主人が楽しむ為のお茶室で
中で一日中、色が変わる障子越しの世界を
観てみたいな…
と、思いました。

本当に、誰もいない…

大変贅沢な時間を
過ごさせて頂きました。

もう一度、大好きな景色を楽しんで…

ここも、池は濁ってます。。

赤くなった頃、又来たいなぁ…

この辺りは、矢印で案内があるので
迷う心配はありません。

10分程で、圓光寺へ到着。

圓光寺 寺・神社・教会

臨済宗 南禅寺派のお寺で
南禅寺の研修道場でもあります。

紅葉の時期は、門まで人が並んでいて
ゆっくりなんてとても…
という感じでしたが。。

今日はいいやん！ ^^

水琴窟を持つ手水鉢には、芙蓉が…
涼しそうやね…と、観ていたら

こんにちは。^^
先客がいらっしゃったのね。
そこは、涼しいやろね。^^

ここの名物、額縁庭園も
今日ならゆっくり観られます。

赤も良いけど、やっぱり緑もイイね。

緑は『輝く』んやな…と実感。

達磨さん、いつも良い景色が観れて
羨ましいです。。

水の音が聴こえるだけで
涼しげな空気が漂うね。

そっちの奥には何があるのかな…

庭に降りて、散策しましょう。
竹藪のサワサワって本当に良い音ですね。

ここには、家康公のお墓があります。
流石に良い場所、抑えてはりますね。

池に注ぐ小さな滝。
静かなお庭に響いてます。

シオカラさんは、観て！ とばかりに
目の前に留まるね。

こっちは、大分カエルに近付いた
おたまじゃくし。
尻尾と前足を上手に使って
草にしがみつきました。

苔もキラキラしてて、暑いという事を
一瞬、忘れます…

秋には二重、三重に人がひしめき合ってた
縁側…

今日は、誰もいてはれへん…

龍のお庭も、人が入らずに撮れます。

エキゾチックで涼し気なお花。
時計草。パッションフルーツの花です。

圓光寺版、床みどり…^^

実相院のは、もっと周りが黒くて
緑が映えるけどね…

そして、お庭の素敵な詩仙堂へ。
曹洞宗のお寺で、正式名は

六六山 詩仙堂 丈山寺 です。

詩仙堂 寺・神社・教会

前回は、人が多すぎて
入口も、玄関も写真撮れなかったもんね。

ここにも、誰も居ないなんて
今日は本当にラッキーな週末です。

又、やって来ました。
シオカラトンボ…

いつか、あの上に上がってみたい…
なんて、欲が出てくる今日の待遇。

オニユリが華やかにする、緑色の庭。
やはり、ここの池も濁ってますね。

綺麗なお花やのに、何でオニユリって
名前やのん？

こっちは、半夏生と紅白で綺麗…

お茶室も緑に包まれて
紅葉よりも映えてる気がします。

いつもは、一方通行の詩仙堂。
今日は、お庭に出て
又書院に戻って来ました。

座ってもう一度お庭を眺めてたら
又目の前にシオカラさん。。

赤とんぼや、オニヤンマ？は
スーイスイと逃げて行くのに…

もう一人、お客さんが近付いて来ました。

私には、ただのカエルさんでしたが
隣でお写真撮っておられた
おじさまに「トノサマガエルだね。」と
教えて頂きました。

殿、頭が高くて申し訳ごさいません。^^

お名残惜しく、暫く見つめ合った
お殿様と別れて、次にやって来たのは
金福寺です。

金福寺 寺・神社・教会

臨済宗 南禅寺派のお寺です。

秋には真っ赤な落ち葉が艶やかだった
入口横の植込み。
今回は木洩れ陽の青もみじが綺麗です。

芭蕉庵、そうでした。
茅葺屋根のお茶室があったね。

本堂は、後からの見学にして
先に芭蕉庵へ向かいます。

あの、茅葺屋根が芭蕉庵です。

芭蕉庵の窓

大きな窓からは、京都市内も一望出来ます。

青もみじとの相性も良いね！

もう少し登って、与謝野蕪村のお墓にも
行ってきました。
その前の眺望。

本堂に戻って来ました。
小さな桔梗が咲いてます。

こっちは普通サイズです。

本堂の縁側の前に咲いてます。
白いのもあるね。

涼し気な景色に見惚れていたら…

更に涼し気な景色を発見！

みどり色も取り込めました。

金福寺を出て、さぁどうしようかな…

前回は、真っ黒に写った決闘の地の石碑。
今回はちゃんと字が読めます。

雲母漬けも、お土産に買って
もう帰ろうかな？
どうしようかな…と…

一ヶ所思い着いて検索してみたら10分程。
意外と近いやん！
と、言うことで又市バスに…

一乗寺清水から5番バス「岩倉操作場前」で
花園橋まで。
京都バス16・17番「大原」行に乗換えて…

一乗寺下り松 名所・史跡

洛北蓮華寺へ。

蓮華寺 寺・神社・教会

もみじのトンネルを抜けて庫裡へ。
こちらも天台宗のお寺です。

建物からお庭に向かっての写真はOKです。

直ぐ側のもみじがとても綺麗でした。

お庭に降りて、渡り廊下を渡って
本堂へ行けます。
お庭に降りてから先は、撮影禁止です。

本堂にお参りして戻って来ました。

蹲に緑が入りました。

風が通り、涼しくお庭を眺められました。
ここの池は「水」の字の形だそうです。

苔にもみじの影が…

帰りは、叡山電鉄の八瀬駅まで歩こうかな…
とも思いましたが、京都バスのバス停は
お寺の真ん前。
行きの反対ルートで出町柳まで戻りました。

持ち歩いてたお茶が無くなり
喉が渇いてカラカラ…
熱中症になってはいけないので
慌ててカフェに入りました。

カフェと言うよりは、喫茶店がぴったり。
美味しいコーヒーを頂きました。
ついでに、桃のショートケーキも… ^^

名曲喫茶 柳月堂 グルメ・レストラン

叡山電鉄沿線のお寺を巡ったわけですが
叡山電鉄には一度も乗りませんでした。
バスの方が目的地に近く便利でした。

歩いている間は、勿論暑かったのですが
建物に入ると風が通って涼しかったです。
景色も涼し気で、癒されましたし…
日本家屋、素晴らしい工夫が施してあるな…
と、しみじみ…


最後までご覧頂き、ありがとうごさいます。
少しでも「涼」を感じて頂けたら幸いです。