2014/03/26 - 2014/03/26
40位(同エリア79件中)
SUR SHANGHAIさん
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明日はもうバルセロナへ移動するというこの日の〆は、ジローナ出身の建築家・詩人だったラファエル・マソ・イ・バレンティ(1880〜1935)の家へ行ってみたSUR SHANGHAI。
ラファエル・マソ・イ・バレンティの建築は、モデルニスモ(アールヌーヴォーの一つの流れ)からノウセンティスモ(1900年主義)への過渡期的作風。
アントニ・ガウディに傾倒した時期もあったようで、ジローナでの居宅(カサ・マソ)では、モデルニスモの影響を受けたデザインが見学できます。
場所は、ジローナを南北に流れるオニャー川東岸のBallesteries 29番地。
西岸から見ると、まっ白い外観の建物ですぐに分かります。
最寄の橋は、サン・アグスティ橋かゴメス橋。
ここの見学は予約が必要なので要注意。
SUR SHANGHAIの場合、朝行ってみたところ午後の時間を指定され、スペイン人カップルと一緒の見学。
ガイドさんは英語も話してくれましたが、英語版説明書も無料で置いてあるのでいただいて行くといいですよ。
玄関から始まって、ホール、居間、寝室、書斎、台所、浴室などを一通り説明付きで回ると1時間15分位。
●チケットについて:
カサ・マソのみの単発のチケットは5ユーロですが、2014年3月下旬には市内6ヶ所の博物館で使える割引チケットがありました。
下記6ヶ所のうち、最初に入った博物館で正規料金でチケットを購入すれば、他の5ヶ所では料金が半額になるというもの。
このチケットが使えるのは、考古学博物館、美術館、市の歴史博物館、映画博物館、ユダヤ歴史博物館、カサ・マソで、6ヶ月有効。
SUR SHANGHAIは、まず映画博物館で5ユーロの正規料金を払ったあとは、ユダヤ歴史博物館では正規料金4ユーロが2ユーロに、カサ・マソでは5ユーロが2.5ユーロになりました。
表紙の画像は、カサ・マソの居間周辺の様子。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ジローナを流れるオニャー川西岸から見た東岸の町並み。
カラフルな民家群はジローナの見所にもなっていて、お天気がいい日には青空をバックに鮮やかな色合いの町並み風景が楽しめます。
それらの建物の内、これから行ってみるジローナ出身の建築家ラファエル・マソ・イ・バレンティの家(カサ・マソ)は、画像中央に見える白い建物。 -
カサ・マソの入口があるBallesteries 29番地。
オニャー川に面した部分の壁はどの建物もカラフルに塗り分けてあるのに、この通りに面した側はみんな地味な色でどれがどれなのやら迷いそう。(;^ω^)
カサ・マソの目印看板をお見逃しなく! -
上掲の画像のカサ・マソの扉は閉まっていて、「御用の方はインターフォンでどうぞ。」と言う貼紙があった。
で、指示通りにボタンを押して見学したい旨を伝えると、スタッフがやって来ると言う仕組み。
カサ・マソは、スタッフが案内してくれるツアーで見学することになっていて、この時のSUR SHANGHAIは午後の時間を指定されました。 -
カサ・マソ見学前には、前編までの旅行記どおりにジローナのあちこちを見て回ったSUR SHANGHAI。
ツアー開始前に、またカサ・マソに戻って、ウィンドー内のラファエル・マソ・イ・バレンティ関連の書籍を眺めてました。
いよいよ中に入って、まずはチケット購入。
表紙にも書きましたが、繰り返しておくと:
カサ・マソのみの単発のチケットは5ユーロですが、2014年3月下旬には市内6ヶ所の博物館で使える割引チケットがありました。
下記6ヶ所のうち、最初に入った博物館で正規料金でチケットを購入すれば、他の5ヶ所では料金が半額になるというもの。
このチケットが使えるのは、考古学博物館、美術館、市の歴史博物館、映画博物館、ユダヤ歴史博物館、カサ・マソで、6ヶ月有効。
SUR SHANGHAIは、まず映画博物館で5ユーロの正規料金を払ったあとは、ユダヤ歴史博物館では正規料金4ユーロが2ユーロに、カサ・マソでは5ユーロが2.5ユーロになりました。 -
この時は、スペイン人カップルと一緒のツアーになったSUR SHANGHAI。
案内スタッフは英語でも話してくれましたが、内部説明無料パンフレットの英語版も置いてありました。
ラファエル・マソ・イ・バレンティの父親は、新聞社の編集長でもあり画家でもあったと言う人物。
ラファエル・マソ・イ・バレンティが、文筆力、雄弁、芸術性を兼ね備えた建築家になる下地は父親から受け継いでいたんでしょうね。 -
ラファエル・マソ・イ・バレンティと、妻になったエスペランサ・ブルとのツーショット。
カサ・マソは、彼女と結婚する1912年まで住んでいた家なのだそう。 -
カサ・マソは、オニャー川に面した側と玄関のあるBallesteries 29番地側では印象がまるで違う。(;^ω^)
この画像右上に出っ張っている部分は、カサ・マソのファサード。
あれ? 結構地味。
いま見るスタイルになったのは、ラファエル・マソ・イ・バレンティが改修工事を行った1911年から1919年以降のことだそうです。
-
カサ・マソの玄関から入ってすぐ目に入るのは、この古風な明かりと宗教的な場面を表したタイルの絵。
カサ・マソ内には、これ以外にもキリストやマリア、聖人の絵や像があちこちに飾られています。 -
カサ・マソの玄関から続く階段。
このあたりは1911年から1912年に改修された部分。
その時に、歴史+宗教+伝統の要素を取り入れた今のスタイルに造り直したのだそう。
絵タイルが多用されているのは、伝統の要素の一部よね、きっと。
う〜ん、以前の姿の記録は残さなかったんだろうか。
比べてみたかったな。 -
イチオシ
カサ・マソのホールは、クリーム色とチョコレート色が多用されていて、ホッとする温かみが感じられる。
ガラス戸を透かして入ってくる外の光も柔らかい。 -
イチオシ
カサ・マソのホールやダイニング・ルームのガラス戸に使われていたこの紋様は、ラファエル・マソ・イ・バレンティのオリジナル・デザイン?
派手すぎない形と色使いがこの家の雰囲気にピッタリ合っている。
ガラス戸の向こうは、オニャー川側に面して細長く続く通路。
それでも、オニャー川西岸の町並みが透けて見えています。 -
イチオシ
カサ・マソのダイニング・ルーム。
質素なように見えて、実は細部まで手の込んだ造り。
あれ? ここにはノウセンティスモ(1900年主義)の彫刻家エンリク・カサノヴァスの作品があるって聞いたけど見当たらない。 -
カサ・マソ内にある縫い物のための部屋。
結婚前のラファエル・マソ・イ・バレンティの家族は大所帯だったようだし、独立した部屋が必要だったんでしょうね。
ここは、明かりが入りやすいように、オニャー川に面した場所にありました。 -
縫い物のための部屋のすぐ外はオニャー川。
ちょうど川がカーブしている場所にあって、下流のサン・アグスティ端や、その向こうのPont de les Peixateries Vellesまで見える。 -
カサ・マソの台所。
カサ・マソでは、料理番やお手伝いさんが雇われていたらしい。
この台所の使い勝手はどうだろう?と想像してみる。 -
カサ・マソの台所。
今にも料理番になっている誰かが入って来て、レシピを読み出しそうな演出がしてあるのもおもしろい。 -
洗濯室も、オニャー川に面した通路にあった。
日当たりがよさそうだしね。
ここも、洗濯物に見立てたリネン類が籠に入っている演出が心憎い。 -
カサ・マソ内のオフィス。
1903年に法学博士となった長兄サンチャゴがオフィスとして使っていた部屋で、この部屋の家具は1918年にラファエル・マソ・イ・バレンティがデザインしたのだそう。 -
カサ・マソ内の図書室。
図書の閲覧も可能だそうです。 -
カサ・マソのリビングの一画。
わ! 壁に額縁がびっしり。
う〜ん、SUR SHANGHAIは、壁には適度の余白が欲しいタイプだから、この部屋は苦手だわ〜。(-ω-ll)
不謹慎でしたらお許しを…。<(_ _)> -
西洋の家庭には、よく家人やご先祖様の写真、それに肖像画が飾られている。
これらの人々も、マソ家一族だったり、繋がりのある人たちなんでしょうね。
実はSUR SHANGHAIはこういう写真の飾り方も苦手。(;^ω^)
むか〜し、おばあちゃんの古い家の欄間には、天皇陛下のご真影や出征して行った人たち、それに見知らぬ誰彼の写真が掛けてあって、昼でもその部屋に入るのが怖かったのを思い出してしまうんです…。ヒィー(>ω<ノ)ノ -
ラサ・マソの寝室の一つ。
窓ガラスにバラの花模様が見えていますが、マッキントッシュのバラとそっくり。 -
寝室の中にもマリア像や十字架があったほか、ふと見た壁にも聖人の絵が。
馬にまたがって竜を退治している騎士姿だから、これは聖ジョージ(ゲオルギオス)よね。 -
カサ・マソ内の階段。
その踊り場には、絵タイルの聖母子増が。
カサ・マソの装飾には、歴史・宗教・伝統の要素がふんだんに盛りこまれているというのがよく分かる。 -
カサ・マソ内部。
内部ツアーで見学しなかった部屋もまだまだある。
非公開なのかな。 -
オニャー川に面した明るい通路は、今ではギャラリー風に小物が置かれている場所も。
-
カサ・マソで最後に見学したのはこの浴室。
黄色っぽい色調でまとめてあって、温かみがある。
それに、今でも十分通用しそうなデザインだし。
ここも、シャンプー類の小物が置かれて、日常空間が演出されている。 -
カサ・マソを見学した時間は1時間15分位。
案内スタッフのおねえさん、お疲れ様でした。<(_ _)>
そのままオニャー川東岸の旧市街地を歩き出すと、お土産屋さんもポツポツ。
ひょっとして、ラファエル・マソ・イ・バレンティのデザインをモチーフにしたお土産があるかも?
う〜ん、見たいけど、見ちゃうと欲しい物が出て来そう。
スペインのあとは南米旅に出るから、ここで誘惑に負けてはならぬ!
…と素通り。 -
オニャー川東岸のジローナ旧市街地。
なにやら高級そうなお店が町角に現れた。
覗いてみると…、 -
…古風なデザインの家具やインテリア、テーブルウェアがびっしり。
こういうスタイルで一式揃えたら、お値段は…?
ハハハ…(;^ω^)、 想像するのが怖い。 -
今日の後半は晴れてよかったな。
オニャー川沿いのカラフルな民家がパッと冴える町並みも見られたし。
明日はバルセロナに移動して、やっぱりガンガン町歩きしたいから、このお天気が続きますように。(-人-) 南無南無・・ -
イチオシ
そうそう、ジローナには、ラファエル・マソ・イ・バレンティの建築がまだまだあるんですよ。
観光案内所にある地図には場所と名前が記してあるので、興味のある方は是非いただいて巡り歩いてみるのもいいのでは。
地図をザッと見ただけでも、旧市街地のほか新市街地に併せて10軒ほど載ってました。
この画像奥に見えている薬局もその一つなんだそう。 -
ラファエル・マソ・イ・バレンティの建築は、翌朝行ったジローナ駅裏手にもあるのがホームから見えました。
画像奥、クリーム色の横長の建物がそうで、LA FARINERA TEIXIDORと言う名前。
右端部分が別の建物の陰になっているのが惜しい。 -
もう一つ、ジローナ駅裏手にあるラファエル・マソ・イ・バレンティ作の建物。
駅のホームからだと緑色の尖塔しか見えていませんが、LA PUNXAと言う名前がついていました。
上掲の画像のLA FARINERA TEIXIDORもこのLA PUNXAも、詳細については未確認。
(;´・ω・`)ゞごめんなさい。
さて、明日はバルセロナに移動して、また別の町歩きを続けようと思います。
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