台湾・新竹ぶらぶらある記～かつての城門が残る街

2015/03/13 - 2015/03/13

出張で再度訪れた新竹。仕事も無事に終わり、明日帰るのみとなりました。
夕食を食べ過ぎてしまったため、腹ごなしのため、新竹の街をぶらぶらと散歩しました。
前日は肌寒かったものの、今日は一転して20℃近くと暑く、歩くには暑く感じられる気温でした。
宿泊している福華大飯店の目の前の中正路を東に向かって歩きます。程なくして、新竹州廳との看板がある古風な建物が見えてきます。外壁はレンガで覆われています。州廳は1918年に建てられ、現在では市庁舎として使われています。薄汚れた建物が多い新竹のなかでは異彩を放つ建物です。
更に東進するとロータリーが見えてきます。ロータリーの中には門がぽつんと立っています。新竹東門城です。ロータリーには9本の道がつながり、交通量が多く、ロータリーの真ん中にある門まで徒歩で渡るにはかなりの勇気が必要なため、詳細確認はしていません（涙）
元々は４つあった門のひとつだったのですが、日本が台湾を攻めた時に門が破壊され、修復されたのは、この東門だけだった、ということのようです。
ロータリーを回ってふたたび中正路にはいると、真っ直ぐ先には台鐡の新竹駅が見えてきます。日本人技師の設計で、1913年にバロック様式の駅舎として建てられました。現存する台湾最古の駅舎で、日本の東京駅とほぼ同じの古さです。日帝残滓とか言って、使える建物や、貴重な建物を次々に壊すどこぞの国とは違いますね。誰が建てたものであれ、時間を経て風格を増した建物は地域の財産です。これからも、大切に守っていってほしいものです。
新竹駅から林森路に入り、護城河親水公園を歩きます。ここはイルミネーションが川面に写り、異彩を放つスポットです。残念なのはほとんどの色が青色だということ。暑い地域なので、涼しい色を好むのでしょうが、個人的には暖色系が欲しいところ。
大同路に入って、東門路まで歩きます。東門路と交わるところには東寧宮があります。主として祀っているのは東獄大帝なるお方。閻魔様みたいなものかな？他に延平郡王なる方も祀っています。どうも、鄭成功の孫にあたる人物のようです。ちなみに、この鄭成功ですが、祖父は田川孫左衛門という日本人ですので、日本にゆかりがある人物ということになるようです。
東寧宮を左に曲がると、新竹都城煌廟に至ります。屋台の様な店の真ん中に仏教寺院があり、一応は門前町と言えるのでしょうが、ひしめく屋台に完全に埋もれています。お寺の中も閑散としていて、皆さんの目的が屋台にあるのは明らか（笑）満腹でない時にまた来たい...
中山路から中正路に戻り、ホテルに帰りました。都合1時間程度の散歩になりました。

エリア 新竹(台湾)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

新竹州廳。
レンガ造りで重厚です。1918年建造。日本が新竹州を設定したのが1920年ですので、その二年前の完成ということになります。いずれにせよ、100年近く前の建物でも、保存状態は良好です。

ロータリーの真ん中にある新竹東門城。城というものの、城壁の痕跡は見当たりません。
それもそのはず。この門自体は新竹(竹塹城)陥落時に破壊されたため、再建されたものだったからです。都市発展に城壁は邪魔ですからね。

台鐡の新竹駅。

護城河親水公園のイルミネーション

東寧宮。
東獄大帝を祀っています。仏教のカテゴリーにはいると思いますが、延平郡王も祀っており、道教も混じっているかもしれません。大切に地元の方々に守られているようで、複数の線香が焚かれていました。

新竹都城煌廟外観。屋台、屋台、屋台です。

新竹都城煌廟の寺院。22時を過ぎていましたが、寺院の前では子供が遊んでいました。

新竹都城煌廟で一心に祈る女性

新竹都城煌廟の寺院の内部に飾ってあった人形。どうも、羊年にちなんで飾ってあるようです。でも、羊ではなく、鹿に見えるのは私だけでしょうか？

新竹都城煌廟の寺院の前に迫る屋台。写真右手の空間が空いているところが寺院の前。柵がないと、屋台のオッちゃんやおばちゃんは寺院の敷地にまで、椅子とテーブルを並べそうな勢いです。

新竹都城煌廟への入り口を示す門。ただ、屋台街への入り口にしか見えない...

新竹都城煌廟前の街並み。新竹の他の地域と違って比較的落ち着いた一角があります。