ボーデン湖・黒い森・アルザス・ベルン州の旅5-1　古き良きアルザスの村カイゼルスベルク

2014/09/16 - 2014/09/16

2014.9.16（火）カイゼルスベルク街歩き

シュヴァイツアー博士の故郷、カイゼルスベルクを訪れました。

高台にある城から、はるか遠くまで続くブドウ畑を眺め、古い木組みの家の並ぶ通りを散策。

ピカピカの天気に恵まれて、カイゼルスベルク観光後にコルマールへ向かうバスの窓から、輝くようなブドウ畑を望むこともできました！

（旅行期間：2014.9.12〜2014.9.21）

エリア ケゼルスベール(フランス)

• 交通手段: タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝7時、優雅に朝風呂。

ホテル選びの条件のひとつがバスタブなのだが、この旅はシャワーばかり…。
ここが唯一のバスタブ付だから、精一杯利用しようという魂胆。

オーベルジュの朝食は、品数が減っていた…。

この日のダイニングにも、セリーヌさんの姿はない。

最初に泊まった時は、まだ開業1年目。

セリーヌさんとメディさんの2人で切り盛りしていた印象があるが、今は子供も2人になって、手が回らないのだろうなぁ。
メディさんのお母さんが、フロントを手伝っていた。

朝食のあと、ホテル近くのお肉屋さんへ。
マンステールチーズはどのくらい持つのだろう？
尋ねると、英語のできる人を呼んでくれた。

1週間は大丈夫だが、冷蔵庫に入れたほうがいいと言われ、オーベルジュの冷蔵庫で明日の朝まで預かってもらうことにする。

この日は、午前中にカイゼルスベルクを観光して、午後はニーダーモルシュヴィールからブドウ畑を抜けて、テュルクハイムに戻ってくるコースを考えていた。

カイゼルスベルクもバスの本数が少ないため、往きはタクシーを利用。時間短縮と割り切った。

メディさんのお母さんに、タクシーを呼んでと頼んだら、電話番号を探している様子。

そうだ、昨日、エギスハイムまで乗ったタクシーのオニイサンが名刺をくれたっけ。どこに入れた…？あった！ここにお願いします。

その番号にかけてもらうと、また20分待ってと言われる。

レストランでは、昨日のベルギー人のご夫婦が朝ご飯を食べていた。この時も飼い犬のバディが一緒。

タクシーはすぐにやってきた。ドライバーは昨日のオニイサン。名刺の電話番号はタクシー会社のかと思ってたけど、個人タクシー？ウィンカーの音がメトロノームでちょっとユーモラスだし、自分の車なのかも。

9時半、カイゼルスベルクに向かって出発！

黙って助手席に座っているのもなぁ…で、たどたどのフランス語で会話を試みる。アルザスに4回来ていること、リクヴィル、リボーヴィレに行ったことを話す。じゃあ、ストラスブールには行ったよね？コルマールは？というように、どうにか会話が成り立つ。オニイサンは以前、カイゼルスベルクに住んでいたそうだ。

しばらくすると、周りの景色がブドウ畑から木立に変わり、右手の谷あいに現れた集落が“カイゼルスベルク”と教えてくれる。高台の道から見る家並みが素敵〜！

村の脇から入って、メインストリートにぶつかると、「ここでいい？」と車を停めた。チップを入れて、25ユーロ払ってタクシーを降りた。テュルクハイムからの所要時間、約20分。

話に一生懸命で、移動中の写真はナシ。でも、写真に残せないことを残せるのが旅行記のいいところ。

だから、旅行記を書き続けている訳さ。

まずは、観光局に行って地図をもらおう。

カイゼルスベルクのメインストリートを観光局の矢印の方向に進む。

途中、教会を見学。

サント クロワ教会　 寺院・教会

教会の先の観光局で、コルマール行のバス停の場所も確認。

では、お城。

城は、観光局の入っている建物の裏手、

ブドウ畑の上にあった。

高台へと続くブドウ畑の間の道を、

景色を楽しみながら、ゆっくり上る。

城壁の中には丸い塔。

その中から人が出てくる。どうやら登れるようだ。行ってみよう！

ケゼルスベール城 城・宮殿

頂上からは、遠くまで続くブドウ畑がよく見えた。

見下ろす村の様子もいい感じ！

下りは別の道を行き、

村の奥のほうに出る。

フォルジュロン通りを歩いてほどなく、

村を流れるワイス川にかかる橋の所に出る。

橋の周辺には、おとぎ話に出できそうな、古くて大〜きな木組みの家。

なんと、16～17世紀に建てられた家だった。

橋も1514年に造られたそうだ。

えーと、シュヴァイツアー博士の生家は？

橋の先を右折してペイリス通りへ。

生家は博物館になっていた。
博物館としては小さいが、家としてはなかなか大きい。

シュヴァイツアー記念館 博物館・美術館・ギャラリー

ペイリス通りを戻り、さっきの橋を渡って、

カイゼルスベルクのメインストリートを歩く。

タクシーを降りた近くに、なにやらカラフルな物を置く店を発見！
近づいてみると、石鹸でできたケーキだった。

ここでスズランの匂い袋を買う。

通りに戻ろうとして、通り沿いの家も古そうなことに気づく。

とその時、正面のブティックの店先に下がる、若草色のチュニックが目に留まった。好きな色だ！

チュニックが麻で、7分袖というところにも惹かれた。さらに嬉しいことに、プライスダウンしている。

試着すると、サイズがピッタリ！さっそくお買い上げ。

アルザスに来てから、雨にたたられたメーアスブルクの寒さがウソのように暑かった。

失くしたキャリーケースに入っていたチュニックは長袖だったから、出番はなかったろうと思ったり。

素敵な服を手に入れ、心も軽くメインストリートをさらに進む。

朝はまだ閉まっていた店のショーウィンドーに惹かれ、入ってみる。

（アルザス焼き）

教会の向かいの店には、菩提樹と思われるハチミツがあった。

でも、店の人はフランス語しか話せず、困った…。そうだ、観光局の人に聞いてみよう！

ドイツ語で“リンデンバウム”の菩提樹は、フランス語で“ティユル”とわかり、引き返してハチミツをゲット！

時刻はそろそろ12時。

ちゃんとしたレストランに入ったら、13：04のバスには乗れない。軽くお昼を食べられるところはないかな？

観光局から先は店もなさそう。

来た道を戻ると、さっきのブティックの前に、ケーキを置くカフェがあった。

イチゴ入りのエクレアとグリーンティで一休み。

12：45、カフェを後にして、バス停に向かう。

まだ歩いていない路地を行き、

ワイス川に架かる小さな橋を渡るとバス通りに出た。

（カイゼルスベルクの奥の村に行くバス）

バス停は、道を渡って、少し右手に行った所にあった。
キャリーケースを持った2人連れと一緒に、コルマール行きを待つ。

近くのドメーヌには黄色バケツがたくさん並んでいた。
カイゼルスベルクもワインの里であることを感じる。

（コルマール行きのバス）

バスは、タクシーで来た道とは別のルートでカイゼルスベルクを離れる。

両側にブドウ畑の広がるまっすぐな道を5分ほど行くと、雰囲気のある村に着いた。

キーンツハイムだった。

こんな所に泊まってみたい！

次回のアルザス旅行の滞在地の候補となる。

村の中のバス停を周って、ブドウ畑の広がる道へ。

シゴルスハイムの村を通り抜けると、

またブドウ畑が広がり出す。

ほどなく、往きにも通った、アメンシュヴィールの古い塔の前を通過。

次に通過したのはインガースハイム。

この街は結構大きい。

やがて、コルマールの街中に入る。

（ウンターリンデン美術館）

13：45、コルマール駅に到着。

この旅行記へのコメント （2）

• dankeさん 2015/05/10 02:42:09

  うっとり

  ぶどう畑さん、
  
  本当に「空色」の空、ひゃ〜キレイ。お花の満開感も素敵です。私もテュルクハイムで花に水をやっている村のトラックの写真をとりました。そういう生活感が垣間見られるのが好きです。本当に花だらけ！
  
  ところでぶどう畑さんは カイゼルスベルク以前にも行かれたことありましたっけ？アルザスの数人の方にアルザスのおすすめ村を聞いたら皆さんカイゼルスベルクを候補に入れていたし、やっぱり素敵ですね〜。今度アルザスに行く時には絶対行きたい。ここからの帰り道でキーンツハイムを知ったのですね。私まで興奮してきちゃった（笑）。 次の一人旅はポルトガルの予定なのですが、どうなることやら。
  
  朝食の写真拝見して私の行った時と全く同じでした。懐かしいです。
  
  最近知りましたが、フランス内でもアルザスのぶどうの丈は最も高い部類だそうですね。プロヴァンスですこーしぶどう畑に寄るので楽しみですが、その違いも楽しんてきたいです。ぶどう畑さんが言ってらしたヴァンドールの畑には行けなさそうですが、見たい所が多すぎて困ります。今もアルザスのBeblenheimのゲヴュルツトラミネールを飲んでいます。下戸ですが独特の花のようなはちみつのような香りがする気がするアルザスのゲヴュルツトラミネールとクレマンは大好きです。
  
  長々と失礼しました\(^o^)／。

  ぶどう畑さん からの返信 2015/05/10 20:22:36

  RE: うっとり

  dankeさん
  
  ぶどう畑です。
  
  お天気が良いと、なにもかもが輝いて見えて、やっぱりいいですね。(^^)
  
  カイゼルスベルクは初めてでした。
  テュルクハイムに5泊した時は、なにせ、フライブルクのホテルにパスポートを預けたままで来てしまい、1日はそれを取に行ったり、1日は疲れが出てダウンしたりで、エギスハイムにも行けず…。(笑)
  （フライブルクに取りに戻った日に天気に恵まれて、にぎやかな市にも出会え、それはそれでラッキーでしたけど）
  
  キーンツハイム、良さそうでしょ？
  ブドウ畑を散歩して、「時間の使い方、ちょっともったいないかなぁ…」と思ったりするけど、ま、いっかで、の〜んびりしたいような村。
  
  ブドウの丈、言われてみればプロヴァンスのは、もっと背が低かったように思います。
  道の脇の畑をチラ見で、歩いたわけではないので、確かではありませんが。
  
  次はポルトガルですか！実行に移しましたね。
  ポルトガルはいつか行きたい場所。旅行記、楽しみです！