四季おりおり秩父 -今回は1日で"冬"と"春"を楽しみました♪

2015/02/21 - 2015/02/21

秩父は、実家がある同じ埼玉県内の観光地なので、子どもの頃に何度か行ったことはありましたが、2013年の紅葉狩りで改めて秩父を訪れて以来、その魅力にすっかりはまりました!

自然溢れる秩父ですから紅葉は本当にキレイで、興奮したことを思い出します。　しかも、他のメジャーな紅葉の名所(日光とか)のように混み合っていないのが嬉しい!　その時の旅行記は、
http://4travel.jp/travelogue/10837406

まだ時期を合わせて訪れたことはありませんが、春の桜の時期も多分素晴らしいだろうな♪　

冬は…というと雪もたくさん降る山奥なので、観光には適してないだろうな…?って思っていたのですが、去年インターネットで調べていた時に見つけた、"三十槌の氷柱"がとっても気になっていました。　ただ、車でないとおそらく行けない場所にあるっぽかったので、その時は諦めていました。　でも今年の2月、実家に帰る週末を決めたと同時に思い立ってネットの情報や4トラの旅行記を読み漁って、何とか公共の交通機関でも行けるかもしれないことが判明!　氷柱鑑賞の時期的にはギリギリ…でしたが、地元の友達を誘って楽しい1日を過ごすことが出来ました!　

全ての季節にそれぞれの魅力がつまっていそうな秩父、埼玉の実家からなら手軽に行けるので、これからも色々と新しい魅力を発見したいです!

エリア 秩父(埼玉)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

冬の寒い時期に実家に帰るときは、大抵土曜日の昼〜夕方に帰って実家でうだうだする…というのが習慣なのですが(金曜の夜、仕事の後に帰ると、地元に近づくにつれて乗客が減っていく高崎線車内がめっちゃ寒いのよ…^^;)、今月は土曜日に秩父への日帰り旅行の計画を立てたので、金曜の夜に帰りました。

土曜日は1日、お天気に恵まれて旅行日和です。　2013年の紅葉狩りで秩父に行った時と同様、秩父鉄道の1日乗車券"秩父路遊々フリーきっぷ"を出発駅で購入!　1日乗車券が1440円って高く感じるけど、秩父方面に単純往復しただけでヨユーで元が取れます♪

やってきた電車は、こんなカラフルなペイント!　これから遊びに行く感満載ですね(笑)。　秩父ジオパークのラッピングトレインでした。

持田駅 駅

車体のラッピングだけではなくて、車内も動物たちの紹介が天井にまではりめぐらされていて、かなり賑やか!　全てひらがな、カタカナで書いてあります。　社会科見学や遠足にも使えそうな電車ですね。

ド派手なラッピング電車は熊谷駅までの一駅だけで、急行電車に乗り換えます。　熊谷駅に到着後、1度窓口まで行って、急行券を200円で購入。　乗換に8分ほど時間があったので、急行券を買う時間もたっぷりありました。

現在、長瀞の蝋梅が見頃と言う事で、急行電車も期間限定の"蝋梅号"のヘッドマークをつけての運行でした。　私たちもメインイベントの後、蝋梅を見に行く予定にしていたので、今から楽しみだわ!

熊谷駅 駅

紅葉の見頃の時期は、急行電車も結構混んでた(とは言っても乗客全員座れていたけど)記憶があるけど、この日はガラガラ〜。　熊谷から、秩父線の終点、三峰口駅まで1時間20分の電車の旅です。　眠くて途中で寝てしまったので、知らぬ間に終点に到着してた!

前回来た時も写真に撮ったけど、ローカル感たっぷりの三峰口駅です。

秩父鉄道は全線でSuica, PASMOなどのICカードは利用できません。　

三峰口駅 駅

三峰口駅からの移動は、バスです。　目的地の"三十槌の氷柱"は、このバス路線図のオレンジ色の路線の"三十場"という停留所が最寄りなのですが、この停留所に停まるバスは1日に1本しかありません(しかも、夕方!)。

それ以外のバスもかなり本数自体は少ないので、いくら公共の交通機関で行けると言っても、行き当たりばったりでは難しいでしょう。　私はもちろん、最初に乗る秩父線から全て時間を計算して計画通りにここまで辿り着きました!

"三十槌の氷柱"は、冬の観光スポットとして有名だからか、バス停の隣にこんな親切な案内を見つけることが出来ました。

1つ前の停留所"宮平"から歩くことになるかな?とは予想していました。　ただ事前に距離までは分からなかったのですが、徒歩20分と分かったので取りあえず安心です。　

秩父線の急行電車が三峰口駅到着後、10分で中津川行きのバスに乗り継ぐことが出来ました。

私たち以外にも、三十槌の氷柱を見に行く人が結構いました。

信号もほとんどナイ、くねくねとした山道を20分ほど走った後このような丁字路に出ます。　バスは、右に曲がった後すぐの"宮平"停留所に停車。　三十槌の氷柱は、この丁字路を左に曲がった方面にあると、運転手さんがとても丁寧に説明してくださいました。

ちなみに、帰りの三峰口駅方面へ向かうバス停は、この写真で人が並んでる場所で、信号の手前です。

氷柱が見頃の時期は、観光バスやら乗用車やらで渋滞するとも聞くこの道路も、この日はほとんど車通りもありません。　歩いてる人もまばら。

道なりに歩いてると、割とすぐ、三十槌の氷柱の最寄りのバス停"三十場"に着きましたが、ここから氷柱のポイントのほうが全然遠かったです^^;

ついに到着〜!　緩やかな上り坂ではあったけど、息切れするほどでもなく到着。　帰りは下り坂だからラクだな〜。

この場所は、夏はオートキャンプ場として営業していますが、冬は三十槌の氷柱を鑑賞する人のための駐車場として営業しています。　オートキャンプとは違い、氷柱の鑑賞はせいぜい数十分、長くても1時間程度ですが、駐車場代は500円っていうのは結構高いですよね!　まぁ、バスで来た私たちは関係ナイんだけど。

三十槌の氷柱の看板のすぐ手前の急な坂道にも、ミニサイズの氷柱発見!　これは明らかに天然の氷柱ですね。　氷柱鑑賞の時期も終わりかけで、「本物よりもこの氷柱のほうが立派だったらウケるよね!」なぁんて、友達と冗談を言いながら進んでいくと…

キター!!　駐車場の横の急な坂道を下っていくと見えてきたのは…石清水が創る天然の氷柱!　幅30m、高さ10mの見事な氷柱です。　

人の手が一切加えられてないのに、こんなに立派な氷柱が見れるなんて!　角度的に、日光がほとんど当たらない場所だからというのも、氷柱が育つ理由の一つなんでしょうね!　

三十槌の氷柱 自然・景勝地

氷柱の公開期間が延長されたとは言っても、私が見に行ったのは、結構後半の時期の氷柱。　最盛期はもっと凄かったんだろうな…。

氷柱をアップで撮影してみました!　

もう少し奥に進んでいくと…、天然氷柱の上流の崖に水を流して造られた人口の氷柱が現れます。　先ほどの天然氷柱より大きなスケールです。　何と、幅55m、高さ25mだそうです!

風が吹いてない穏やかな日だったので、水面に氷柱が映ってます。

すぐ近くから撮影するよりも、坂を上がった上から、見学している人を入れて撮影すると、氷柱のスケールの大きさが分かって良いですね!　ちなみに、この場所からの見学はバリアフリーですので、誰でも見ることが出来ます。

ジオラマモードが氷柱撮影に活きるなんて思っても見なかった(笑)。

私が訪れた日より更に前の、2/15(日)で既に終了していますが、ライトアップされた氷柱はこんな感じで見えるらしいです。

宮平バス停より再びバスに乗り、三峰口駅に戻ってきました!

電車が出発するまでちょっと余裕があったので、前回紅葉を見に来た時に時間が足りなくて見に行く事が出来なかった、秩父鉄道の車両公園を見に行く事にします。　線路を渡って、ぐるっと遠回りして行かないとならないけど、厳密には三峰口駅の敷地内みたいなもんですね。

トラック輸送が始まる前は、列車で貨物輸送をしていたので、その頃の車両が保存されていて、実際に中に入る事も出来ちゃいます。

冬の時期は運休ですが、春になってSLの運行が再開されたら活躍する、SL車両の回転台。　そばにはベンチまで置いてあって、間近で見学することも出来るようです^^

貨物車両はあんまり興味ないけど、旅客車両の古いのは好きです。　雨ざらしの状態で展示されてるので、かなりボロボロですけど、こちらは秩父鉄道100系電車。　1950年代に製造されたそうです。

全車両が廃車になったのは1988年なので、多分私も子どもの頃乗った事あるかも?!　子どもの頃の薄い記憶で、このカラーリングの電車に乗った覚えがあるのよねぇ…。

秩父鉄道車両公園 公園・植物園

車両公園の見学を終え、三峰口駅へ戻り電車に乗り移動。　次に降りようとしている影森駅では、それぞれの車両の真ん中の扉しか開かないので、注意しないとだわ!

影森駅到着。　山をバックに、絶景です♪

影森駅 駅

フリーきっぷがあったからこそ、途中駅で降りてランチを食べようと思ったけど、実は影森駅は初めて下車した駅でした。　

駅から歩いて5分ほど。　彩甲斐街道を渡った所に目的のお蕎麦屋さんがあります。　すぐ見つけることが出来ました!

脱サラしてお店を始められたらしいです(食べログのクチコミに書いてありました)。　なかなかキレイな店構えで、楽しみ!

蕎麦 いんなみ
秩父市上影森122-1
Phone# [phone]
定休日：火曜日
http://www.soba-innami.com/

店内もキレイです。　テーブル席、お座敷両方あります。

このお店のオススメは、さくさく天ぷらということで、天ぷらは絶対に注文したいなと思ってました。　お友達は天せいろそば、私はせいろそばに、舞茸の天ぷらをつけました。　天ぷらは本当にさくさくしてて美味しかった〜!　

広い駐車場に停まってた車も、地元以外の人もいたので、人気なんですね!　お話し好きの奥さん(中国人だそうです)の接客もとっても丁寧でした。

蕎麦 いんなみ グルメ・レストラン

美味しいお蕎麦でお腹いっぱいになった後、影森駅に戻ります。

お天気良く、本当に空気が澄んでて絶景です!

長瀞駅に到着〜。　長瀞駅は秩父鉄道の駅ですが、1日に数本、西武秩父線の電車が乗り入れてるらしく、この時も西武線の車両が出発待ちしてました。　西武池袋線直通の池袋行き電車でしたが、長瀞から池袋はかなーりの長旅でしょうね…。

長瀞駅 駅

長瀞駅で降りた目的は、宝登山の蝋梅園を見に行くため。　宝登山ロープウェーは小学生の頃、乗った事があるけど、長瀞駅からこんなに離れていたイメージはナイんだけどな(徒歩15-20分ほど)…。行きはゆるい上り坂が続きます。

宝登山神社 寺・神社・教会

遊歩道には立派な松の木があり、松ぼっくりが大量になってた!

ロープウェー乗り場(山麓駅)までは、最後がウソーーー!?って思えるような急な上り坂で、かなりへばりました…。

山麓駅に着くと…、シャトルバスが停まってた!!　長瀞駅⇔ロープウェー乗り場(山麓駅)を土日に限り運行している無料のシャトルバスがあったこと、知っていれば長瀞駅で探したのにな…。　帰りは利用しないとだね!と友達と言いながら、ロープウェー乗り場へ…。

小学生の時から、全然変わってない!　

この宝登山ロープウェーを運行する、宝登興業は、秩父鉄道の系列会社なので、フリーきっぷを窓口で提示すると、ロープウェーが割引になります。　私と友達が提示していたら、後ろに並んでいたおばちゃんも「何だか知らないけど、これ持ってると割引になるらしいよ?!」って言いながら提示してた(笑)。　フリーきっぷの裏面にちゃんと書いてあるけどね^^;

観光客の数など、規模は全然違うんだけど、何となく数年前に訪れた黒部ダムのロープウェー乗り場に似てる気がする…。

標高497メートルの宝登山に架設されている宝登山ロープウェイは、 山麓駅から山頂駅までの全長832mを約5分間で結び、2台のゴンドラ(それぞれ50名様乗り)が、山頂駅と山麓駅をつるべ式に往復する四線交走式システムで運転されているとのことです。

もんきー号と、ばんび号があります。　塗装のし直しはされているだろうけど、私が子供の頃から、ロープウェーはこのカラーです^^

宝登山ロープウェイ 乗り物

紅葉の時期はそれはそれはキレイだろうな…。　前回、紅葉の時期は時間がなかったので訪れることは出来なかったけど、もしも山頂からの見事な紅葉を週末だとロープウェーもかなり並ぶとの事なので、メインイベントになっちゃうでしょうね…。

山頂駅でロープウェーを降りてすぐの蝋梅園西園は、既に見頃を過ぎていましたが、もう少し山を上った場所にある東園はちょうど見頃を迎えていたという事もあり、この日帰りに立ち寄って見てみたい!と思っていました。

青空に映える、黄色い花、とってもキレイ!　蝋梅の名のごとく、本当に蝋で出来たような花なんですね!　とっても不思議でした〜。　蝋梅って無臭なのかな?って勝手に思っていたのですが、良い香りがしました〜!

宝登山 自然・景勝地

梅はまだ咲き始めでしたが、探せば結構花を咲かせている梅の木もちらほらありました。　梅も良い香り!　癒されました!

桜の時期も見に来たいけど見頃の期間が短いし、かなり混み合うだろうから、多分来れないだろうな…。　

あまりカラフルには見えないけど、ちょっと黄色がかった左側の木々が蝋梅、右側が咲き始めの梅の木々です。

帰りのロープウェーは混み合っていたので、1-2本見送る必要がありましたが、写真撮りやすい窓際をkeep!　ちょっと通勤ラッシュっぽいロープウェー車内^^

ちなみに、ロープウェーというと外側から鍵をかける係員はいても、車内はお客さんだけで自動運転…っていうのが最近は普通のような気がしますが、この宝登山ロープウェーは秩父鉄道の制服を着た係員が同乗し、内側から鍵をかけて、移動中のアナウンスもテープではなくリアルタイムでマイクで案内…というアットホームな感じでした。　これも、良い意味で昔と変わってないんだろうな…って思い、車内をチェックしてみたら、ロープウェー車両は昭和30年代の物でした!　電車同様、古い車両を大事に使い続けているのですね〜。

つるべ式に往復するロープウェー。　山頂駅行きの"もんきー号"とすれ違ったこの場所が、ちょうどど真ん中ってことですね!

ロープウェーの山麓駅に帰ってきました。　屋台では、あゆの塩焼きが売ってました。　ブラジル国旗は一体何の関係があるんだろう(笑)。

蝋梅みたいに黄色い花ですが、蝋梅ではないようです。　マンサクという花だと友達に聞きました。

帰りこそ、無料のシャトルバス乗ろうかと思ったのですが、帰りはずーっと下り坂だし、乗る予定だった帰りの秩父線までちょうど30分くらいだったので、歩いたほうがちょうど良いということで結局徒歩で長瀞駅へ〜。　この遊歩道、桜が満開になったらかなりキレイだろうね♪ってお友達と話しながら。

この日はお天気にも恵まれ、"冬"の氷柱から、"春"の蝋梅、梅まで楽しめた1日でした!