2014/11/21 - 2014/11/22
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MILFLORESさん
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パラドール チェーンの中でも古いパラドール2カ所に連泊してきました。
1泊目は、歴史的建造物パラドール第1号 1930年にオープンしたオロペサ。
2泊目は、歴史的建造物パラドール第3号 1931年にオープンしたシウダー ロドリゴ。
パラドールは1928年にオープンした Parador de Gredos(グレドス)が第1号です。
翌年 1929年に、カディスのパラドールがオープンします。
このふたつのパラドールは、新しく建てられたホテルですが、1930年にオープンしたここ Parador de Oropesa(オロペサ)は、13世紀の城と14世紀の館を利用した歴史的建造物パラドール第1号となりました。
今回も前回のトルデシージャスと同じく、40代1人1泊40ユーロというプロモーションで、ダブル2人ユーズ朝食付き、税金込みで80ユーロで予約できました。
http://www.parador.es/es/paradores/parador-de-oropesa
オロペサのパラドールも城も今までに何度か来ているのですが、毎回とても楽しめます。
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今までのパラドール旅行記リスト ↓ (パラドール = スペイン国営ホテル)
サフラ
(2004年)
http://4travel.jp/travelogue/10156934
(2011年)
http://4travel.jp/travelogue/10598368
アビラ
http://4travel.jp/travelogue/10260552
レオン
http://4travel.jp/travelogue/10262580
トレド(食事のみ)
http://4travel.jp/travelogue/10325154
プラセンシア
http://4travel.jp/travelogue/10374581
モンフォルテ
http://4travel.jp/travelogue/10412568
サント エステボ
http://4travel.jp/travelogue/10417085
カルモナ
http://4travel.jp/travelogue/10467976
グアダルーペ
http://4travel.jp/travelogue/10475669
オロペサ
(2010年 食事のみ)
http://4travel.jp/travelogue/10482557
(2014年)
http://4travel.jp/travelogue/10954015
グラン カナリア島 クルス デ テヘダ
http://4travel.jp/travelogue/10494712
テネリフェ島 テイデ国立公園
http://4travel.jp/travelogue/10501539
ビエルサ
http://4travel.jp/travelogue/10537892
レルマ
(2011年)
http://4travel.jp/travelogue/10541936
(2014年 食事のみ)
http://4travel.jp/travelogue/10941261
グレドス
http://4travel.jp/travelogue/10551205
オリテ
http://4travel.jp/travelogue/10559279
トゥルヒージョ
http://4travel.jp/travelogue/10563295
ビジャフランカ デル ビエルソ
http://4travel.jp/travelogue/10570984
リンピアス
http://4travel.jp/travelogue/10577187
エル サレール
http://4travel.jp/travelogue/10580428
アルマグロ
http://4travel.jp/travelogue/10610389
セゴビア
http://4travel.jp/travelogue/10659070
シグエンサ
http://4travel.jp/travelogue/10670681
クエンカ
http://4travel.jp/travelogue/10689484
サモーラ
http://4travel.jp/travelogue/10723899
アルカラ デ エナーレス
http://4travel.jp/travelogue/10737569
チンチョン(食事のみ)
http://4travel.jp/travelogue/10833774
ロルカ
http://4travel.jp/travelogue/10869960
メリダ
http://4travel.jp/travelogue/10941774
ソス デル レイ カトリコ
http://4travel.jp/travelogue/10937333
トルデシージャス
http://4travel.jp/travelogue/10945739
シウダー ロドリゴ
http://4travel.jp/travelogue/10954317
サラマンカ (食事のみ)
http://4travel.jp/travelogue/10954744
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
Oropesa はマドリードから南西へ約160km。金曜日の16時に車でマドリードを出て、途中少し渋滞に遭い、1時間45分で到着しました。Oropesa へはアトーチャ駅から電車(バダホス行き)でも来られます。
夜撮った写真と昼間に撮ったのと混ざりますが、まずはパラドールをご紹介しましょう。
パラドールへはこの門を入ります。ここから車も出入りしちゃいます。 -
門を潜った先はこんなパティオになっています。レセプションはこちら側。サロンやレストラン、カフェテリアへは、レセプションを通らずに、外から大階段を上がって行くこともできます。(夫撮影)
パラドール デ オロペサ ホテル
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パティオを挟んで正面には、オロペサ城があります。過去に2度ほど入っていますが、この城はあちこち登れて面白いので、今回も入るつもりです。
1366年、Alvarez de Toledo 家の初代 Garci Avarez de Toledo y Meneses は、カスティージャ王エンリケ2世からオロペサの地を荘園としてもらい、荘園領主に任命されます。そして、イスラム時代からあった城を増築し、隣接して、現パラドールとなっている館を建設します。
1477年、第4代オロペサ荘園領主は、イサベル1世から伯爵に位を上げられます。
Alvarez de Toledo 家は18世紀までこの館を住居にします。 -
オロペサのパラドールは、Parador Museo (ミュージアム パラドール)です。建物や装飾品の説明を記したパネルがパラドール中にあり、そのパラドールの歴史を知ることができるようになっています。
現在、Parador Museo は全国に8つあります。第1号はガリシアにある Santo Estevo。その後、Santiago, Granada, Oropeza, Cardona, Ubeda, Cangas de Onis, Leon がパラドール ムセオになりました。 -
パラドール ムセオでは、チェックイン時に内部お勧め見学ルートを示したパンフレットをくれます。
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大階段の壁にあるタイルに描かれている人物は、このパラドールの又の名《Parador Virrey de Toledo》の所以になっている、Francisco Alvarez de Toledo (1515-1582) 。
第2代オロペサ伯爵の4男で、スペインが「太陽の沈まない国」と呼ばれた時代の王、カルロス1世とフェリペ2世に仕え、第11代ペルー副王となった人です。ペルー副王領とは南米ほぼ全域のスペイン植民地領土で、副王とは本国の君主の代理人として副王領を統治した官職のことです。 -
イチオシ
この素敵なサロン Salon Condal を通って部屋へ上がるエレベーターに向かいます。
右側に見える青白格子模様は、Alvarez de Toledo 伯爵家の紋章です。 -
歴史的建造物パラドールのスタンダード ルームはそんなに広くありません。
ミニ天蓋付きのベッドでした。 -
洗面台はダブルボールだし、バスダブ・洗面台とトイレ・ビデの境には壁があるし、部屋のサイズの割にバスルームは大きい。 (夫撮影)
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部屋の窓からの眺め。中央の建物はアスンシオン教会。
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こちらは聖ペドロのサロン Salon de San Pedro。
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サロンの名前になっている聖ペドロとはこの像の人 San Pedro de Alcantara。フランシスコ会の僧侶であった San Pedro de Alcantara(1499-1562) は、当時のオロペサ伯爵の友人であり懺悔僧だった人で、伯爵は子供達の教育もこの人に任せました。
像の後ろの狭い階段を降りていくと・・・ -
・・・San Pedro de Alcantara の部屋があります。僧は、伯爵に自分を館で一番質素な部屋に置いて欲しいと頼んだそうです。部屋というよりは小さな礼拝堂で、San Pedro de Alcantara が寝たという板と藁敷が残っています。食事はパンと水のみだったそうです。
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San Pedro de Alcantara 没後400周年記念のタイルには、オロペサ城が描かれていました。
(夫撮影) -
聖ペドロのサロンの隣の副王のサロン Salon de Virrey。 この館のパラドール化とオロペサと周辺地域の観光誘致を推進した村の有権者だった人は骨董品収集家でもあり、その人のコレクションの多くがパラドールのあちこちに飾られています。
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イチオシ
18時半ですっかり暗くなってしまいました。村の散策に出ましょう。
城が仄かにライトアップされていました。 -
Hospital San Juan Bautista 洗礼者ヨハネ病院は、第2代オロペサ伯爵夫人の命により15世紀に、シナゴーグ跡に建てられた、村の貧民のための病院でした。
ドアが開いていたので入ってみたら、観光案内所になっていました。 -
建物奥には、現代アートの展示がされていました。
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でも私が気になるのは、この古い煉瓦のドア枠の向こう・・・
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\(^o^)/ 大好きな ceramica(陶器)売ってる!
オロペサの13km南にある Puente de Arzobispo(プエンテ デ アルソビスポ)は陶器で有名な村です。そこの物を中心に、たくさんの陶器をけっこう安い料金で売っています。翌日にプエンテまで足を延ばすつもりだったのですが、ここで用が済みそう。 -
この手前中央の裾広がりの水差しの形に一目惚れ!
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でも、こっちの中世の人物の模様の方が好き! どれにしようかなー?
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これに決めた! 20ユーロでした。
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思わぬ場所で良い買い物ができてホクホク気分。 散策を続けます。
パラドールの部屋から見えた大きなアスンシオン教会 Nuestra Señora de Asunción 。
中に入ってみましたが、明かりが祭壇の小さなライトひとつだけで、ほとんど何も見えず。真っ暗な教会ってちょっと怖いわね〜と、そそくさと出てきました。 -
1871年まで利用されていた旧町役場。
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この間行ったトルデシージャス(http://4travel.jp/travelogue/10945739)もそうでしたが、この町にも素敵なペインティングがあちこちにありました。
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こっちにも、狩人の壁画。
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オロペサの町の中心地 Plaza del Navarro。ベンチの背もたれのタラベラ焼きのタイルには、オロペサ城が描かれています。
噴水の後ろにあるバールでビールを1杯飲みました。 -
20世紀初期に建てられたネオムデハル様式の時計台。この右側にある建物が現町役場。
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何もない壁があると、絵を描きたくなるようです、この町は。
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ひっそりとした路地をパラドールへ戻ります。
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パラドール、通り側から。右端の飛び出た正八角形の部分には、パラドールの特別ルーム(スウィート)Peinador de la Duquesa が入っています。
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パラドールのポイントカード「Amigos」持っていると、チェックインの時にウェルカム ドリンク券をくれます。カフェテリアにて、ソフトドリンク、ビール、ワインなど飲めます。我々はいつも、ディナー前に30分〜1時間ほどゆっくりと寛ぎます。
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今回はビールにしました。夫も私も昼が軽かったのでお腹空いていて、ポテトについ手が伸びてしまいます。我慢がまん、ディナーまで後少し。
カフェテリアには暖炉があり、薪がくべられていました。 -
20時半になってレストランが開いたので、飛び込みました。ここでは、4年前に昼食ストップしたことあります。http://4travel.jp/travelogue/10482557
その時と同じ窓際のテーブルに付きました。 -
イチオシ
オロペサから3kmの所にある隣町ラガルテラ Lagartera は手刺繍で有名な村。ラガルテラ刺繍が入ったナプキンで覆われた籠にパンが入れられて来ました。
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ワインはパラドールでプロモーション中だったナバーラ産を注文。
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空腹を抱えていたのと、選ぶのが面倒だったこともあり、Menu Tradicional de Oropesa オロペサ郷土料理コース(1人40ユーロ)を注文。
まずは前菜が3皿同時に出てきました。これは Croquetas de puchero oropesano。スペイン中にあるプチェーロやコシードは、豆(インゲン豆やひよこ豆など、豆のタイプは地方によって違う)と野菜肉類を煮込んだ料理ですが、その残りを潰してベシャメルソースに混ぜ、コロッケにします。 これ、美味しかった! 夫と共に絶賛。 -
Quesos de Oropesa y Chacinas de caza オロペサ産チーズと、チョリッソ、サルチチョン、濃い色のは鹿肉の燻製ハムです。この後まだ色々あるので、余り食べたくないのですが、どれも美味しくって、ワインにとても合って、困った困った・・・
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Ensalada de asadillo manchego con ventresca de atun
焼き赤ピーマンとツナのサラダ。 これもとても美味!
この前菜3皿だけで、かなりお腹は満足なんですが、まだまだ続きます。
前菜のお皿を下げる時にウェイトレスのおばさんが、「美味しかった?何かお代わりしますか?」って聞いてくれたんだけど、「えー、この後まだあるんでしょう!」って辞退しました。 -
美味しい前菜の次には、豆料理が出てきました。
Alubias del Barco con conejo de monte y trompetas de la muerte
Barco はアビラ県にある El Barco de Avila のこと。オロペサの北側にあるグレドス山脈の向こうにある町で、白インゲン豆が有名です。その豆と、山兎と黒キノコを煮込んでいます。夜に豆料理は重いけど、これも美味しくって全部頂きました。
El Barco de Avila → http://4travel.jp/travelogue/10558058
で、下げる時にまた「お代わりしますか?」って(笑) ウェイトレスさん、冗談なのか本気なのか。ディナーでこの重いコースを頼む人が珍しくて、親切にしてくれたのかな? こんな風にお代わり勧めてくれるの、パラドールでは初めてです。 -
そして、最後にドーンと出てきたのが、
Lomo de ternera rosada, patatas confitadas al romero y ensalada de nuestro huerto
巨大なロース! ヒョエー 肉が出てくるのは分かっていたけれど、こんなとは! 男性の靴くらいの大きさありましたよ。この肉も最高。焼き具合ちょうど良く、脂の乗りも程よい。ポテトにはほんわりとローズマリーの香りがしました。 -
付け合わせのサラダまで出てきちゃった・・・
私、肉は、さすがに3分の1残してしまいました。 もったいないけど、もう無理。 -
デザートもしっかりと付いてくるし。 Tarta de San Alonso
クリームが挟まれたフカフカのスポンジケーキ。甘さはほどほど。 -
さっぱりとレモン シャーベットで締め。 ディナーにかなり食べてしまった・・・
量も味も大満足です。 -
おはようございます。朝8時、まだ薄暗いです。
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朝食ビュッフェ付きプランですので、夜たくさん食べたけれど、朝食も頂きます。
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昨晩とその前に来た時にも座ったのと同じテーブルに付きました。グレドス山脈が遠くに見渡せる特等席です。
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軽〜く、ね。フレッシュチーズは花梨ゼリー(メンブリージョ)と食べます。生ハムはメロンと♪ 別に、アップルタルトも取りました。
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夫は・・・ 全然軽くないねー (夫撮影)
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チェックアウトする前に、城へ行きましょう。 パラドールにあったこのポスターは、パラドールがオープンした年に国外でのプロモーション用に作成されたもの。
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オロペサ城 中世の雰囲気たっぷりの素敵な城です。
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4年前に既に白骨化していましたよ、この人は (笑) (夫撮影)
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入場料3ユーロを払って、まずはドンジョンを上がります。登れ、登れ・・・中世の城のくせに階段の1段1段がけっこう高くて、短足チビの私には辛い。
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途中階が二つあって・・・
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屋上に出たら、この眺め! 奥に見えるのがグレドス山脈です。 (夫撮影)
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四隅にはこんな塔があって、登ろうと思えば登れるんですが、この階段はかなり怖いです。というのは、幅が狭い上に、登るにつれ半身以上が壁より高い位置になるのです。今回も前回と同じく、命が惜しいので、登るのはやめときました。
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村の方向。 右下に見える塔にも、もちろん上がれます。後で行きます。
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下には、シニア団体の遠足が入ってきました。
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私が立っている所、鉄格子なので下が見えます。「ギャー!」と言ってるところ。 (夫撮影)
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塀に開いた十字の穴越しに町を撮ってみました。
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ドンジョンを降りて、塀伝いに向うの塔へ行きましょう。
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右下を見ると、旧城(アラブ時代)の部分が見えます。
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扉がふたつある。
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扉が開いていた右側に先に入ったらこんな部屋があるだけで、上に行く階段が見つからなかった。 じゃあ、塔に上がるには左の扉ね!って、閉まっていたけれど扉を押すと難なく開いて、階段があったので進みました。
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出た! 出たけれど、上がってきた階段はこんな状態。注意を怠ったら、この穴から落ちてしまいます。 スペインでの城探検は自己責任でね。どこかの国によくある注意書きなどのうるさい表示は一切ありません。
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イチオシ
良い眺め! この街道をずっと西へ行くと、ポルトガルに着きます。
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今度は、もう一方の塔へ行きます。 城から見たパラドールです。
城壁と繋げて館が建てられたのが分かります。 -
イチオシ
先に登った二つの塔。大階段は16世紀造られた。
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大階段を降りて、パティオに出ました。
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パティオを囲む棟には、張りぼての変なドラゴンが奥にいる暗い迷路のような部屋があったり、昔の鐘製造の跡があったり・・・
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・・・陶器を売っていたり。 私が前日買ったのとは違う作者のものでした。
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城の一番古い、アラブ時代の部分。
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城見学終わり。
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模型で城と館の位置関係が分かります。赤屋根の建物が、現パラドールです。
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パラドールを去る前に、パラドールで売っている陶器に見入ってしまった。
真ん中の1140ユーロだって! 高過ぎるよ〜 右の壺には、ゴヤの絵が描かれています。 -
チェックアウトの際に、同日中に他のパラドールのレストランで使える割引券をくれます。この後行くシウダー ロドリゴで使いましょう。
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この旅行で行ったホテル
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パラドール デ オロペサ
3.1
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