2014/10/15 - 2014/10/18
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旅順博物館の展示品紹介です。古銭、仏像や書画などです。小型の金銅仏や、木彫の四天王像など、素晴らしい仏像が展示されていました。
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旅順博物館の古銭の展示品は、海中から引き揚げられた難破船からのものが多くあるようでした。複雑な穴が開いた古銭です。
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『中国古代貨幣』のタイトルがあった展示品からの紹介が続きます。数多くの展示品の内の一部だけの紹介です。因みに、世界で最も古い時代の貨幣に関する記録は、紀元前4500年頃のメソポタミアとされます。
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16枚全部が北宋時代の貨幣です。時代もすべて12世紀です。崇寧通宝、宣和元宝、政和重宝、大観通宝、聖和通宝、重和通宝、崇寧重宝、宣和通宝と靖康元宝です。
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20枚とも、すべて北宋時代の通貨です。上から2段は、元符通宝、元祐通宝、聖宋元宝、熙寧元宝、紹聖通宝と治平通宝です。11世紀後半から12世紀初めの貨幣です。
下から2段は、熙寧重宝、祥符通宝、元豊通宝、治平元宝と紹聖元宝です。すべて11世紀の貨幣です。 -
横向きに並んだ1〜4の番号が付いた貨幣は、『刀幣』、戦国時代(紀元前475〜紀元前222年)の斉の国の物です。
縦向きに並んだ5〜10の番号が付いた貨幣もすべて『刀幣』、戦国時代(紀元前475〜紀元前222年)の物です。左から2つが燕の国、次の2つが趙の国、右の2つが燕の国の物です。いずれも戦国七雄の時代の国です。 -
イチオシ
1〜4の番号が付いた最上段の貨幣は、春秋時代(紀元前770〜紀元前476年)のものです。『空首布幣』の呼び名がありました。
5〜10の番号が付いた2段目以降は、戦国時代(紀元前475〜紀元前221年)の貨幣です。『平首尖足布幣』の呼び名がありました。 -
『金銅大威徳金剛立像』
清
(1644〜1911年) -
金銅製のヒンドゥ教の神様のようです。インド神話におけるヴァナラ(猿族)のハヌマーンかもしれません。中国では、孫悟空のモデルとなりました。
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『金銅宗略巴坐像』
清
(1644〜1911年) -
『金銅蓮華生大師坐像』
清
(1644〜1911年) -
ガラスケースの中に仏像などが収められた展示光景です。
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銘板の確認と撮影はできませんでしたが、日本で例えれば、四天王像です。北方多聞天のようです。北方を守り、毘沙門天とも呼ばれます。両足に悪鬼を踏まえ、手に宝塔と宝珠または鉾を持った姿で表されます。梵語では、ヴァイシュラヴァナ、音訳が毘沙門天です。
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同じく、四天王像です。琵琶を手にしていますから、東方持国天のようです。持国天ですと、梵名はドゥリタラーシュトラ、『国を支える者』の意味です。中国の民間信仰では、白い顔で琵琶を持った姿で表わされます。
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四天王像の紹介が続きます。南方増長天でしょうか。増長天ですと梵名はヴィルーダカ、『成長、増大した者』の意味とされます。南方を護る守護神として、手には戟を持つことが多いようです。戟は、複数の武器の機能を併せ持った鉾です。
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最後に紹介する像は、西方広目天でしょうか。広目天ですと、梵名はヴィルーパークシャです。語源はサンスクリット語で『種々の眼をした者』あるいは『不格好な眼をした者』という意味でしたが、後に千里眼と解釈され、広目天と呼ばれるようになりました。
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イチオシ
迫力のある四天王像が展示してあったコーナーの光景です。中々質の高い像のようでした。
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酔狂な感じがする像が展示してあった一角です。中には真面目に思索するような像もありました。
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木雕観音立像
明代
(1368〜1644年)
明代の木彫の観音菩薩像です。立派な光背と蓮座です。 -
木刻托瓶観音立像
宋代
(960〜1276年)
宋代の木彫の観音菩薩像です。 -
石雕提瓶観音立像
隋代
(581-618年)
日本から遣隋使を派遣していた時代の観音菩薩像です。 -
イチオシ
石雕菩薩頭像
隋代
(581-618年)
仏像の頭部だけが切り取られてきたようです。精緻な彫刻と表情などの表現力は、技術の高さを感じさせます。 -
石雕菩薩頭像
北魏
(386〜557年)
こちらも頭部だけが蒐集されたもののようです。堀が深く、大らかな表情の仏像です。 -
銘板の撮影をする時間がありませんでした。比較的新しい仏坐像のようです。保存状態も申し分ありませんでした。
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銭泳
臨蘇才翁蔵本『蘭亭序』
清代
清代に臨書された王羲之の『蘭亭序』です。手本も王義士の書を写したもののようです。 -
『軾老矣年』で始まる漢文です。『清臥而己』で締め括られていました。私の好きな書体ではありませんでした。
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『指画菊花図』
清
王世昌作
(生没年不詳) -
『桃花図』
清
闕嵐作
(1758〜1844年) -
(上)
●渡江図
清
蓋遅(?)作
(生没年不詳)
(下)
『人物図』
清
銭慧安作
(19世紀末〜20世紀初頭) -
左は明代の文嘉の山水画、右上が明代の王何の山水画、右下は清代の王経の山水画です。
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『山水清音』のタイトルで展示してあった扇形の絵の続きです。かなりの年代を経た山水画のようですが、清代の作品のようです。
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