2014/10/15 - 2014/10/18
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金州老街散策の後、歩いて『金州副都統衛址』に向かいました。『金州副都統衛址』には、正岡子規の句碑がありました。金州区は、今は大連市の一部ですが、かつてはこの地方の中心部でした。
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ポストのような光景でしたが、こちらの面には投函口は見当たりませんでした。緑色に塗装された上部に、『郵政信筒』と『メール・ボックス』の英文字がありましたから、間違いないようです。
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道路工事の光景です。かなりの量のコンクリート廃材などが広い歩道に放置したままでした。右手に見える建物の廃材だったかもしれません。
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広い歩道に放置したままになっていたコンクリート廃材のアップ光景です。日本とはお国柄の違いのようです。
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金州区に到着して、その後歩いて向かっているのは、『金州副都統衛址』です。その途中の市街光景です。
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目的地に到着しました。『金州副都統衛門』の文字が記された石碑です。市級文物保存単位の標識でした。市は大連市を指します。
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『金州副都統衛門』の大きな扁額があった建物入口です。その上にあった赤い額には、『迎春接福』の四文字がありました。臨時的、季節的な額のようでした。
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こちらから見て、首をやや左に傾けた狛犬です。立派な鬣を持った雄の獅子です。右足に玉を抑え込んでいました。入口の右手の石像です。
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首をやや右に傾けた狛犬です。雄と同じような立派な鬣を持った雌の獅子です。左足の下に子獅子を抑え込んでいました。入口の左手の石像です。
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ここからは、『金州副都統衛』に入場しての見学です。右手前から眺めた建物光景です。前には、赤いカンナの花が咲いていました。
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『金州副都統衛』の建物配置図が見当たりませんでしたから、建物の名称や役割などについては不確かです。同じ建物の左手前からの眺めです。『第二●庁』の文字がありましたが、三文字目が読み取れませんでした。
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イチオシ
入口の両脇に石灯篭があった建物光景です。中央が通り抜けになっていましたから、門の役割を持った建物のようです。
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門の壁面に飾ってあったブロンズ製らしいレリーフ像の紹介です。清朝時代の軍の行進場面のようです。
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清朝時代の軍の行進場面の中にあった騎馬像のアップ光景です。日傘らしい光景がありましたが、高位の人のようです。
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ブロンズ製らしいレリーフ像とその前に置かれていた長刀のような武器類です。多分、焼き入れがしてないレプリカです。
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赤色あるいは、濃いオレンジ色のダリアの花です。ダリアは、キク科ダリア属の多年生草本植物の総称です。今は使われることが少ないですが、テンジクボタン(天竺牡丹)の和名を持ちます。
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入口の両脇に石灯篭があった建物の側面光景です。お洒落な造りの壁面と破風の光景でした。
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大きな傘のように剪定されていた庭木の光景です。枝垂れ系の樹木でしょうか、青々と葉が茂っていました。
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黄色く熟れた柿の実の光景です。横に深い筋が通った柿は、初めて目にしました。
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たわわに実った、ミカイドウ(実海棠)か、ヒメリンゴ(姫林檎)の実のようです。見た目にはミニチュアの林檎です。
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ミカイドウ(実海棠)か、ヒメリンゴ(姫林檎)の実かわからなかった実のアップ光景です。いくつか写真を比較してみましたが、ミカイドウ(実海棠)のオフが似ているようです。どちらにしてもバラ科の植物です。
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イチオシ
子規の句碑です。『金州城にて』のまえがきの後の句は、『行く春の酒をたまわる陣屋かな』です。子規が、同郷の秋山好古、秋山真之が軍人として活躍していることに刺激され、従軍記者を志願して旅順に向かった時の句です。子規は大連滞在中帰国の一週間前に、金州一の料亭『宝興園』で松山の殿様、久松伯爵から一席設けられた時の句のようです。日清戦争の勝敗が決した後での子規の旅順への到着は、失意に終わり、帰国の途中には、追い打ちをかけるように喀血したようです。句にもその時の落胆ぶりが察せられるようです。
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すっかり風化してしまった石碑の光景です。文字はほとんど読み取れませんでした。贔屓の上に載った格式ある造りの石碑です。嘉慶拾肆年拾月の末尾の文字が読み取れました。清朝第7代皇帝の嘉慶帝(在位:1796〜1820年)時代の石碑です。嘉慶14年(1809年)前後では、清朝の衰退を窺わせる様々な出来事が起きていました。前帝の乾隆帝で最高潮に達した清朝の反動期のようです。出来事を箇条書きします。
○嘉慶9年:白蓮教の弾圧。
○嘉慶15年:北京でのアヘン禁止。
○嘉慶16年:キリスト教を禁止。
○嘉慶18年:天理教の反乱。 -
こちらの石碑も、すっかり風化していましたが、贔屓の姿を微かにとどめていました。贔屓は龍の九匹の子供の一人で、重たい物を背負うのが好きな想像上の動物です。1行目の冒頭の二文字の『万古』と、二行目の『流芳』、合せて四文字だけが残っていました。施設年代と施設の主旨は分かりません。
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この石碑も文字が読めませんでした。倒れて割れたのではなく、故意に割られたような傷跡が残っていました。末尾の大きな文字の『大清同治3年8月吉日』だけが読み取れました。清朝第10代の同治帝治世の1864年のことになります。14年に亘った太平天国の乱が終結した年です。推測ですが、文化大革命時代、紅衛兵によって壊されたものかもしれません。1851年に起きた太平天国の乱は、洪秀全を天王とし、キリスト教の信仰を紐帯とした組織によって起きた大規模な反乱です。
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子規の句碑と、その周りの光景です。観光地の目玉として、大急ぎで整備された雰囲気でした。周りには、まだ片付けられていない遺物や資材が置かれていました。
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まだ解読文字や説明文もなかった3基の石碑の光景です。推測ですが、壊され方の違いは、いわゆる『文化大革命』時の価値観、歴史観などによる評価の差によるものと見受けました。批林批孔運動は、自国の歴史や文化・芸術を顧みない、単なる権力闘争であったことが、後世の評価として定まったようです。
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中央奥に見える樹木は、ミカイドウ(実海棠)か、ヒメリンゴ(姫林檎)の実が生っていました。多分、ミカイドウ(実海棠)の方です。
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小さな池の端にあった奇石のような光景です。本物の奇石ではなくて、人工的に手が加わっているようでした。
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イチオシ
東屋風の建物ですが、立派な二階建ての楼の造りでした。極彩色に塗られた立派な建物でした。
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扁額の文字が薄くて読み難いですが、『玉帳清風』の四文字が記されていました。玉帳とは、売買の記録をつける帳面のことです。イメージ的には、不正を行わない明朗会計の意味のように感じます。
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