2014/06/04 - 2014/06/04
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kojikojiさん
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バンコク2日目の朝です。前日は早朝から深夜まで移動と観光に明け暮れましたが、顔に当たる赤い光に目が覚めるとそれはそれは美しい朝焼けでした。こういった時でも妻を起こさないのは鉄則なので、1人でサンダルを引っ掛け表に出てみました。バンコク5日間の滞在でこの日の朝が1番美しかったので写真に残しておきました。午前8時になって妻が起きてきたのでのんびり朝食に出掛けました。朝食のレストランも基本は昔のままでしたが、中央部にあった秘密の花園のようなスペースはただの吹き抜けになっていました。このホテルの朝食は宿泊費に比べると非常に良くて大満足なのですが、特にパンの豊富さは特出だと思います。
さて、この日の観光もホテルのシャトル・ボートに乗ってサートーンに出て、サーバン・タクシーン駅からBTSとMRTを乗り継いでカムティエンハウスとスアン・パッカード宮殿博物館へ向かいます。どちらも街中とは思えない緑の多い野外博物館で、昨年行った北部タイのラーンナー建築や文化を紹介している素晴らしい博物館でした。その痕は一部予定を変更してジム・トンプソンの家にも行くことにしました。こちらも前回の旅で来たかった所でしたが、時間が無くて叶わなかったところです。ここも思っていたよりも素晴らしく午前中の博物館も含めて北部タイを満喫できました。失敗だったのは古い情報で移動していたのでジム・トンプソンのアウトレットが移動していたことでしょうか。移動先が遠かったので行くことは出来ませんでした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 船 タクシー 徒歩
- 航空会社
- タイ国際航空
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前の晩にカーテンを閉め忘れていたようで、部屋に差し込む真っ赤な朝日に起こされました。慌ててカメラを用意しましたがみるみる色は変って行きます。部屋のベランダからではこの程度なので着替えて川沿いに出てみます。
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だいぶ色は変ってしまいましたが、青とも紫とも言えない不思議な色で空の色が変わって行きます。
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川面に写り込んだ空の色は更に幻想的です。
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どんどん明るくなってきます。日中はただの橋にしか見えないラーマ3世橋もいつもと違って見えます。
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滞在した4泊のうちでこの日の朝が1番美しい朝焼けでした。バンコクの市内にいるとは思えないリゾート感です。
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朝食のレストランも準備が進んでいます。天井が高く広々としているのでこのレストランは大好きです。
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プールを覆うような大きさの木に吊るされた照明はまだライトが点いています。形がコムローイの灯明のようです。昨年チェンマイで妻と揚げたことを思い出します。
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客室棟のこの贅沢な吹き抜け空間もこのホテルが気に入っている理由の1つです。
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この日はお粥からスタートです。そろそろ醤油系の味が恋しくなる旅も終盤です。
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ここのグアバ・ジュースはとても美味しかったです。ディムサムも肉まんみんな美味しいです。
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毎日毎日3食よく食べた旅です。
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フルーツはシンガポールよりもマレーシアよりもタイが1番美味しかったですね。
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以前この奥は小さな池のある秘密の花園のようなテーブル席がありました。オープンエアーなので少し暑かったのですが、とても雰囲気が良かったのです。残念ながらこのっ分は改装されていました。
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スパークリングの水としてペリエまで置いてあります。
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前の日の残りのパンがレストランの出口に置いてあります。これは食用ではなくタンブン(喜捨)用のパンです。
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このホテルはバンコクで1番大きなプールがあります。そしてその周りに小さな池が配置されています。
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池には鯉や小さな魚がたくさんいます。魚にエサをやっているとすぐに鳩が飛んできます。レストランの残り物のパンはこの池の魚のための物です。
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赤ちゃんの魚も多いので繁殖しているみたいです。
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大きいプールなのでとても気持ち良いです。シャワーもありタオルも置いてあるので部屋から直接アプローチできます。プールバーがあるので水中の椅子に座って飲むことも出来ます。
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パブリックスペースには水盤が置かれ、いつも新しい花が浮かべられています。
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一見ベンジャロンの様なデザインのこんな器も普通に置かれています。
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以前もあった巨大でリアルな象の首もそのまま残っていました。
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この設えも大体は昔のままです。以前の写真を見たら鉢が1つだけ変っていました。
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前は蓮の花が浮かべられていましたが、管理する人の違いなのか趣味が変わっていました。
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妻の朝はスマホが離せません。
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これはキムと言う弦楽器です。竹製のバチを両手で持ち、それを使って弦を叩き音を出します。大正琴の様な哀愁のある音が魅力的です。午後から夕方のチェックインの時間帯にはきれいなお嬢さんが演奏していました。
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チョーファーと呼ばれるランナー建築の屋根の先端の飾りです。体は鳥で頭は象の伝説の動物を表しています。
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懐かしいホテルをひと巡りして船着き場に向かいます。
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船着き場にもロングテール・バーというバーカウンターがあります。
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毎日毎日ホテルボートで出勤です。このシチュエーションが好きでこのホテルを選んでいるわけですが。
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サートーンまで15分のクルーズです。
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サートーンからは徒歩1分でBTSのサーパン・タクシーン駅にアクセスできます。
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懐かしい中国の張家界の看板がありました。
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これはもう電車では無くて動く冷蔵庫に見えてきます。それくらい嬉しい天国の乗り物です。スクムウィット駅まで涼しい中を移動します。
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駅を出たすぐ先の左にカムティエン・ハウスがあります。オフィスが建ち並び混雑しているスクムビットエリアのアソーク通りに面しているので、こんな所に古いお屋敷があるのだろうかと思ってしまいます。
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ぽっかり空いた空間は木々に囲われ、時間が止まったような雰囲気です。
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中には数棟のランナーの高床式の伝統建築が並んでいます。昨年チェンマイ大学の建築博物館に行けなかったのでここは楽しみにしていました。
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係のおじさんは英語は通じませんが、受付裏のモニターでビデオを見るように案内してくれます。このビデオはランナーの伝統建築についての説明をヤモリの動きで表します。ビジュアルだけで説明するのでセリフはありません。どんな国の人も見れば分かるようになっています。最後にこのヤモリは柱の下に埋められて死んでしまいます。
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この博物館は小さいのですが非常に良く出来ていると思います。便利な場所なのに見学者が少ないのが勿体無い気がします。我々が見学した約1時間の間には他に1人しかいませんでした。
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日本人でもある程度の年齢のいった人なら、昔見たことがあるような懐かしさを感じると思います。
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機織り機の周りには材料になる蚕の繭(黄色いので山繭)や染料となる草木が陳列されています。柵や仕切りが無いのが良いです。本当にタイ北部の普通の家にお邪魔している気分に浸れます。
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ビルの谷間ですが木々を抜けて気持ち良い風が通り抜けます。
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柄杓で水をすくって飲みたくなるほどの暑さですが、表通りよりは気化熱で涼しいと思います。
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キンマ道具一式が揃っていてびっくりしました。キンマとはビンロウジと石灰とキンマの葉を噛む習慣すべてをまとめてキンマと呼びます。日本語におけるキンマの語源は、タイ語における「キン(食べる)+マーク(ビンロウジ)」(ビンロウジ(檳榔子)を食べる、の意)という語から来ているそうです。
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我家にもこの大きな盆と道具一式を入れる2重の櫃があります。両方ともカンボジアのシュムリアップで買った物ですが、十数年後に再訪したら良い物はみんな無くなっていました。キンマの葉もビンロウジも全て今朝摘んだような新しさです。こんな街中で手に入るのも驚きです。
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マンクッ(マンゴスチン)もケーオ・マンコーン(ドラゴン・フルーツ)もテーンモー(スイカ)もみんな新鮮な本物です。数年前にフランスのロワール渓谷の古城を10数か所廻ったことがありますが、どこの城も暖炉に火を入れて、美しい花を飾り、台所には野菜やパンが飾られいました。そのすべてが本物だったので非常に臨場感があり感銘を受けたことがあります。それに通じるものをこの博物館でも感じました。
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Khwan(クーワン)と呼ばれるランナー精神を形成する32の不可欠な要素についての説明がありました。ランナー文化圏では身体の組織、髪・歯・骨・髄・主要臓器・血液などに人を幸せにする32の要素が含まれると信じられていました。体調が悪かったり心身のバランスが不均衡になるとこれを元に戻すために「バイスリ・スクワン」という儀式が必要と考えられています。
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物凄く立派な花飾りです。さすがにこれは造花で出来ていましたが、他のプアン・マーライは全て生花でした。この塔の様な花飾りは「バイスリ」と呼ばれるバナナの葉で作られたもので、失われた体の生気を取り戻す儀式に使われます。段数は社会的地位で決まっており、平民は3段で未成年の王族は5段、王族は7段で国王と王妃ともなると9段にもなります。土台部分に捧げ物として、もち米やゆで卵、フルーツや茶葉、檳榔子やココナッツミルク、水などが入れられます。
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旅も2週間近くになり疲れ気味ですので、ちょっと拝んでおきましょう。
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マットレスやシーツやブランケット、蚊帳や枕の寝具を作ることで、女性の裁縫技術が試されたそうです。織物や裁縫の能力で社会的地位が決まり、結婚時にもその能力と容姿が判断材料になったそうです。
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パーシンと呼ばれる筒状のスカートです。去年チェンマイからピッサヌロークへ向かう途中パッシアオ村というところに立ち寄りました。そこはOTOPにも認定されている織物の村で、同じような織物を織っていました。買い物をしたら庭先で採れたローンコーンをビニール袋いっぱいくれました。そんな楽しかったことを思い出しました。
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非常に良い物なのですがここの展示だけちょっとよれよれなのが残念です。
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Sak Meuk(サック・メウック)と呼ばれる男性の入れ墨です。ランナーの成人男性は全身に入れ墨を彫りました。上半身は障害や悪意のある力から保護して、その人の力を増強させるために幾何学的な図形や守護動物を彫りました。 下半身は自然をモチーフに人や動物を引き付ける幾何学的なデザインが彫られます。
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ランナーの成人男性は入れ墨をしない限り女性からは尊敬されませんでした。入れ墨を入れるためには苦痛を伴い歩くことも出来ないほどだったので、そのことが男性の魅力として考えられました。その苦痛を和らげるためにアヘンが用いられました。入れ墨の黒色のインクはインディゴとハーブと木の皮と毒蛇の胆汁から作られました。入れ墨が完成した後は彫り師と共に断食の修業を強いられました。
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Yan Hua Sao(ヤン・フア・サオ)
ランナー建築の柱にはヤン・ファ・サオと呼ばれる魔法の図像が取り付けられます。 家庭に幸福をもたらすために真鍮や銅または銀の板で作られエッチングで図像を刻みます。貴族でない場合は赤いか白い布でできていることもあります。 -
ヤン・ファ・サオは神聖視され家を火事や泥棒盗賊や悪魔から守り、家族の富と繁栄と成功を祈るために設けられました。他にもYan(ヤン)と呼ばれる不思議な図像を描いたものがあり、家の周囲、ベットより高い位置でドア枠などに設けられました。Yan(ヤン)は儀式を取り仕切る呪術師によって神聖な盆の上で神聖な力を吹き込まれます。そして仏教に由来する詩句「Khatha」を唱えながら金属板に刻みを入れます。刻みをいれた後に天の恵みの儀式を受けて効力を発します。
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Pha Yan(パー・ヤン)布のお守り
パー・ヤン布は今日まだ北のタイの寺院のまわりで見ることができます。 危険や障害から繁栄をもたらす自然で超自然的な力に訴えるために、大部分の白い綿のパー・ヤンは使われます。 -
呪文の描かれた白い布は家の繁盛を祈願し、赤い布は災難や障害から身を守るものです。
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呪文を描く顔料は鉱石と植物で作られますが、動物の胆汁も加えることでより効果があると信じられています。普段は仏壇に飾っておきますが、出掛ける際には折りたたんで身に着けておくこともできます。
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Seua Yan(セウア・ヤン)保護シャツ
ランナーの成人男性は戦いに出る時や狩猟などに出掛ける時にセウア・ヤンと呼ばれる体を守るシャツを見に着けました。シャツには魔方陣が描かれ、敵の武器や毒を持った動物や猛獣から身を守る力があると信じられました。また女性を惹きつけるとも考えられていました。シャツは白いコットンで出来ており、呪術者の儀式によって効力を発揮しました。 -
蜜蝋から作られたろうそくです。呪文が描かれた桑の紙を巻いて、それを護符としてろうそくの芯に巻いてあります。
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1本欲しくなりますが、残念ながら売ってはいません。
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中に入れられている護符によって効力が違うようです。
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商売繁盛と友情と愛情が得られる蝋燭なんて絶対欲しいです。長寿の蝋燭も欲しいです。
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不思議な像の意味は不明です。
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伝統的な台所です。これだけの規模の物が高床式の床の上にあるのですから不思議です。チェンライでトレッキングに行った時はもっと簡素な建物の高床に囲炉裏が切ってあったのに驚きました。
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美しいチークの床に野菜が置かれています。この野菜も今市場から届いたようなみずみずしさです。この部屋ではランナーの伝統衣装をまとったチャンパさんによる「蛙カレー」の作り方をTVモニターで見ることができます。
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玉葱やニンニクも生の物が吊られています。
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シンガポールのアジア文明博物館でも同じ物を見ましたが、もう2週間も前の事です。
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ランナーの伝統建築のパーツです。ここには水の神ナーガに由来するものが飾られています。
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農作業やそれを支える儀式で使われる道具などが展示されています。米を脱穀する前や貯蔵する前には、その過程で無くなった米の生命力を呼び戻すために儀式を行なうそうです。
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こんなビルに囲まれた中に取り残されたように博物館があります。
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大きな籠と巨大な太鼓が置かれてありました最初は大砲かと思ったほどです。
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仰心の強いランナーの人々にとって大切な村の守り柱です。ミュージアム・ショップの様な部屋も無く、受付のガラスケースに絵葉書が申し訳程度に置かれてあります。それがまたボロボロの箱ですが中の絵葉書はとても綺麗でした。あまりに安い値段だったので買いました。残り少ないので急いだほうが良いです。
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スクムウィット駅に戻ってきました。唯一この駅ではセキュリティ検査がありました。
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5日間バンコクにいて戒厳令の影響かと思われた出来事です。といっても空港のセキュリティより簡単なものですが。
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パヤ―タイ駅を出たら改札の前にジューススタンドがあったのでジュースを作ってもらいました。2杯くらい飲みたいところでしたが…。
今時こんなお土産屋に立ち寄るツアーなどあるのだろうかと思い写真を1枚。 -
続いてスアン・パッカード宮殿博物館に入りました。ここの受付では荷物を預けます。建物の外観は撮影出来ますが、展示品は撮影出来ないのが残念でした。入場料と引き換えにチケットとパンフレットと団扇をくれます。屋外博物館なので暑いのでこれは助かりました。街で10バーツで売っている物ですが記念になります。
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ここはラマ5世のお孫さんにあたるチュンボット王子がチェンマイの裕福な一族の住居を解体して移築して宮殿として使用していました。王子の没後は王子夫妻のコレクションを展示する一方、その入場料は若い芸術家のための奨学金として使われているそうです。
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行ったときは気づかなかったのですが、ちゃんと舟屋の下は池になっていました。人間の目なんてあてになりませんね。舟ばかり見ていました。
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隣にはチーク材で造られたラッカーパビリオンがあります。この博物館で1番美しいと言われている建物です。
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アユタヤとバンパインの間にあった築450年の建物を移築したもので、17世紀のタイがまだシャムだった頃の文化を伝える貴重な建造物です。内部には仏陀の生涯やラーマキエン物語にまつわる美しい壁画が残されています。
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圧倒されるような漆の世界です。黒漆に金で物語が描かれてあります。以前京都の金閣の中に入れていただいたことがあります。大きなお茶会の後に内部を見学する機会があったのですが、金閣の2層と3層の床から壁までに施された漆塗りを思い出しました。
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1層から見た鏡湖池の美しさは反対側から金閣を望むものとは全く違いました。造園が舎利殿から見て美しくなるように設計されているのですから。同じように桂離宮の庭も御殿の建物の中から眺めると全く違う景色に見えました。
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こちらはプライベートな建物です。コルビジュエの影響を感じられるようなデザインが素敵です。ピロティに置かれた古いメルセデスがまた良いです。
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見学はHOUSE1から靴を脱いで建物の2階の渡り廊下を渡ってHOUSE6までを順繰りに見学します。冷房の効いた展示室は1階に数部屋あり、妻は係のおじさんに案内してもらって楽器の部屋で涼んでいました。
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個人的に興味深かったのは陶器の部屋とコーンと呼ばれるタイ舞踊の仮面の部屋です。ここに展示されている物は国立博物館に展示してあるものよりもクオリティは高いと思いました。コーンだけの絵葉書セットが売られていたくらいですから。
それとラーマキエンの戦闘の舞台がジオラマで再現されているものでした。戦車に乗ったラーマ王子とラック王子がハヌマーン達猿軍団の助けを借りて、トッサカ王軍と戦う場面です。高さ20センチくらいのコーンを付けた人形たちが組んずほぐれず動きながら戦うのです。これが面白かったです。 -
巨大なジャックフルーツが生っていました。ここが街中だという事を忘れさせます。大きな蜂の巣もあって、ちょうど巣別れの時期のようでした。中学生が社会科見学で来ていましたが誰も気にしていませんでした。
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この後近くの「Tレストラン」という店に行こうと思っていましたが、あまりに暑かったのでタクシーに乗ってジムトンプソンのハウスミュージアムまで一気に移動しました。タクシーは鉄道ほど冷房は効いていませんが、やっぱり天国の乗り物です。運転手のお兄ちゃんはソイ(路地)を間違えながらも無事に届けてくれました。
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細い路地の突き当りにジムトンプソンの家がありました。ジム・トンプソンは第2次世界大戦の終了間際に、アメリカ中央情報局(CIA)の前身であるOSS(戦略事務局)のバンコク支局長としてタイに派遣されたそうです。
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まずは入場券を買いますが、国籍を尋ねられて日本語のガイドツアーの時間を設定されます。我々のガイドツアーは2時だったので15分ほど時間がありました。これは大勢が建物に入らないような時間調整と感じました。
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建物の周りはきれいに整備され、水盤には蓮の花が並べられています。
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そしてかごいっぱいの蚕の繭がありました。
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こちらの黄色い繭は野生に近い蚕のものです。カンボジアの養蚕に近いものを感じました。
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カンボジアでもタイでもベトナムでも、東南アジアでよく見掛る撚糸の作業です。
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撚られた生糸は糸車に巻き取られます。そして染織の工程に移ります。
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この家は大学で建築を学んだじむ・トンプソンが自ら設計したそうです。アユタヤで購入した建物を解体してチャオプラヤ川を船で運んできた6軒のチーク材の家屋をここで建て直したという事です。
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周辺は新しく整備されているようですが、建物は古いままのようです。
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気のせいでは無く微妙に歪んでいます。
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周辺は自由に見学出来ますが、建物の内部の見学だけがガイドツアーになる訳です。ここも街中とは思えない緑の濃い邸宅です。
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綺麗なお嬢さんがカメラ目線でにっこりしてくれました。
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暫くすると中庭で踊りが始まりました。
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タンウォンとかウォンボンと呼ばれる手の動きにはそれぞれ意味があるのですが、その数108もあるそうです。全く意味は分かりません。
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午後2時になると係の女の子が迎えに来てくれます。まだ二十歳前後の可愛らしい今どきの女の子です。ここで働き始めて間もないと言っていましたが、日本語は上手でした。高床式の建物の1階部分の写真は撮ることが出来ます。
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チーク材の扉の彫刻が見事です。下に置かれた鉢にはプアン・マーライの一種でしょうか。花で文字とマークが表されています。
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現在も使われている機織り機も並んでいます。山岳少数民族だともっと簡易な織機ですがこちらは立派です。現在のジム・トンプソンでは機械で織っていると思いますが演出は上手です。
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壁に掛かった板はジム・トンプソンが生きていた頃の版木です。現在は上から透明の塗装を施していますが、色刷りするために魚などの柄がジクソー・パズルのように取り外しが出来たそうです。1枚の版木で多色刷りをする知恵ですね。
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ガイドの女の子の名前は忘れちゃいました。
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家のすぐ裏は運河になっています。煉瓦の塀は当時のままだそうです。細い歩道の左が運河で、ここから船で製品を発送したそうです。また、この家の周辺にはイスラム系の織り職人がたくさん住んでいたそうです。
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建物の2階は写真撮影は禁止です。タイのガイドさんは今どきの女の子ですが、敬虔な仏教徒のようで、仏像の説明の前には必ずワイ(合掌)するのが微笑ましかったです。「私はこの仏像が1番好きなんです。」と言った遊行仏は確かに美しい微笑みを浮かべていました。
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お昼を飛ばしてしまったのでジム・トンプソンの家で昼食にします。ノーアイディアで入ってみましたが、とても綺麗な内装のレストランでした。
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私はクラブハウスサンドを注文しました。そろそろこういった味が懐かしくなってきました。帰りの空港でバーガー・キングに行くぞと誓ったのもこの時でした。実際は却下されましたが。ケチャップの味が懐かしい…。
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妻は大好きなトム・ヤン・クンと白御飯の伝統的なタイ料理です。
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妻はタイに来てからも現地の料理だけで大丈夫なようです。
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この後にアウトレット店と本店に行く予定だったのでここでの買い物は控えました。さぁお腹もいっぱいになったし駅まで歩きましょう。
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と振り返ったら妻は送迎カートに座っています。慌てて運転手さんがやってきました。
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表通りまでこのカートで送ってもらいます。幾らの距離でもないのですが。
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また涼しい電車に乗って天国へ行きましょう。
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ハッポン・ストリートを抜けるとちょうど夜店の設置をしていました。テントをどう設置するかは見ていないので分からないのですが。
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鉄製の箱に入った商品などはこの中央部分をフォークリフトが凄いスピードで駆け抜けていきます。
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近くにあるビルが商品の収納場所のようで、毎日ここから出して仕舞うという行為が繰り返されているようです。
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実はここを通ったのはジム・トンプソンのアウトレットに行くためだったのですが、昨年北部タイを旅行する際に買った地球の歩き方が古かったようで店は移転していました。その場所はジム・トンプソンのカフェになっていて、店の女の子の説明によるとBTSバーンチャーク駅から歩くという事でした。そこまで行く気力は無かったので本店へ行くことにします。
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タニヤ通りも昼間は閑散としています。と言っても夜に来たことはありませんが。
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ジム・トンプソンの本店は13年前にも2人出来た所です。こんな建物だったかと記憶は定かではありません。
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シルク製品は高いので2階のカフェにあったドライ・フルーツを買いました。ミックスを8缶買ったら妻に笑われましたが、帰国後に友人へのお土産用に4缶持って行かれました。酷い!
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タニヤ通りは日本語の看板だらけです。いまだに日本人の駐在の人は夜な夜なこの通りで飲んでいるのでしょうか。
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この日の観光はこれで終わりです。後は電車を乗り継いでサーパン・タクシーン駅まで戻ります。
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夕方の早い時間のシャトル・ボートは貸切でした。いつものようにレモングラスの香りの付いた冷たいおしぼりが出てきます。西日がきつい時間です。スアン・パッカード宮殿博物館でもらった団扇が役に立ちます。
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夕方5時を過ぎるとアジアティークの無料送迎ボートも忙しくなります。
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今朝の朝焼けも綺麗でしたが、西日に光るチャオプラヤ川の川面も綺麗でした。
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今晩もこのクルーズ船は大音量で川を行き来するのでしょう。移動式のクラブのような船でした。
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部屋に戻るとタオルのスワンと花びらがハートに。更にバラの花が花瓶に活けてありました。昨晩はケーキで…。後日ホテルのショップで買い物したらPC上でいろいろ情報が分かるようで、「記念の旅行なのですね。おめでとうございます。」なんて言われてちょっと恥ずかしい気分でした。この日はこの後ホテルのマノーラ号でディナー・クルーズです。この旅以降アナンタラホテルには各地で泊まるようになりました。
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