2014年春　さくら紀行　根岸森林公園

2014/04/01 - 2014/04/01

横浜の山手の奥にある根岸森林公園。
ここは横浜でも桜の名所として人気のスポット。

もともと外国人居留地に近かったここは、今から１５０年前に日本で最初の洋式競馬場として造られ、戦前には天皇賞や皐月賞が行われるなど、日本の洋式競馬の黎明期を代表する競馬場だったところ。

戦時中は日本海軍が接収し、軍事施設として使用され、戦後は米軍管理下のもと、ゴルフ場として利用されていた時期もあり、ゴルフ場の名残の広大な芝生広場を取り囲む桜が、大きく枝を広げ、斜面をピンクに染める姿は必見です。

エリア 本牧・根岸・磯子(神奈川)

• 旅行の満足度: 4.0

• 交通手段: 自家用車 徒歩

横浜の山手の奥にある根岸森林公園

横浜には「日本の○○の発祥の地」という場所がたくさんありますが、ここもそのうちの一つ。

何の発祥の地かというと、「近代競馬」なんですね。

開国後の江戸の末期、外国人居留地だった横浜に、外国人の娯楽施設として開設されたのが、根岸競馬場です。

日本で最初につくられた近代競馬場ですから、現在行われている「日本競馬発祥の地」となっています。

こちらは前に来た時の写真ですが公園の一角には、旧根岸競馬場の施設の一部が残っています。
J.H.モーガンの設計による「一等馬見所跡」の建物。
古き良き根岸競馬場の雰囲気を、今に伝えています。
こんな大きな建物ですが、芝生広場からは見えないので探さないと見つかりません。

　外国人用の競馬場でしたが、約20年後には、日本人にも入会が許され、1905年には明治天皇の下賜により、現在の天皇賞のもとになるエンペラーズカップが創設されました。

1939年には後に皐月賞となる横浜農林省賞典四歳呼馬競走が創設されるなど、日本の競馬の黎明期に大きな役割を果たしました。

　

でも太平洋戦争の激化に伴い、横浜競馬は1942年に開催されなくなり、翌1943年に競馬場は海軍に売却されました。
　

戦後は米軍に接収され、駐留米兵の娯楽施設としてゴルフ場が設営されたりしました。今の芝生広場はその頃の名残ですね。

その後は競馬場は払い下げられたものの、周辺の宅地化が進み競馬場として再び使用されることはなく、建物も老朽化が進み閉鎖されたままになっています。

旧根岸競馬場の跡地の大半は「根岸森林公園」となっています。

ゴルフ場だった頃の名残の芝の緑にあふれた、広々とした公園のこんもりとした高台に桜が集中していてピンクの山のように見えます。

それがこれ

公園の隣接地には今も米軍の施設が残っていて、公園には外国人の子供たちが遊んでいたりしてアメリカンな雰囲気を漂わせています。

満開の桜の下に浴衣姿の集団が

東南アジアの女性たちでした

根岸森林公園の桜はこのゴルフ場の名残の芝生との相性がいいですね。

ぎっしりブルーシートを敷き詰めての花見と違って

ここの花見はこんな感じですごくいい

週末の休みと満開の時期が重なれば、こんな花見をしてみたいものですね。

モクレンもいい感じに咲いています。

花に疎い私ですが最近になってコブシとモクレンの違いがようやうわかってきました。
間違ってないよな

駐車場の桜

桜はやっぱり青空がに会いますね。