2013/07/14 - 2013/07/14
68位(同エリア186件中)
キートンさん
2010年のグランドサークルから3年ぶりのアメリカ国立公園めぐり。
旅の後半の起点となるオレゴン州ポートランド。
グレイシャー国立公園に向けてアムトラックに乗車するまで、この街からのエクスカーションを楽しもうと思います。
前編ではポートランド近郊のコロンビア渓谷へのツアーに参加しようという計画です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 自転車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
グレイシャー国立公園へと向かうアムトラックの「エンパイアビルダー号」は、ポートランド駅を16:45に出発する。
荷物は例によってホテルに預ってもらい、ダウンタウン中心地にある「ペダル・バイク・ツアーズ」にやってきた。
http://pedalbiketours.com/bike-tours/portland.shtml
9:00前、オープンと同時に9:00発の「コロンビア渓谷ツアー」に一人参加可能か聞いてみると、OKだった。 -
「コロンビア渓谷ツアー」はコロンビア渓谷まで車で移動し、サイクリングとハイキングで6つの滝を巡るツアー。
2人以上の参加者で催行されるはずなので、私以外の参加者がいるはず。
所要時間が5時間で、14時頃に帰着予定になるので、アムトラックの出発時間にも余裕がある。
ツアーの料金は89ドルと決して安くはない。
各自転車には名前が貼られていて、私の自転車は「MOXIE」だった。
ガイドのお兄さんの名前はノア。
この車に5台の自転車が載せられた。
ここからの参加者は私のほかにゼファウィックという女性が一人。 -
車はポートランド国際空港近くのホテルで一組の夫婦を加えて、計5名(ガイド1、参加者4)を乗せ「ヒストリック・ハイウェイ」を走った。
10:00前に「ウィメンズフォーラム展望台(シャンティクリア・ポイント)」に到着。 -
「ウィメンズフォーラム展望台」はコロンビア渓谷と「クラウン・ポイント」を見渡す展望台。
残念ながら午前中は逆光となるようだ。
右側に見える丘が「クラウン・ポイント」で「ビスタハウス」という石造りの建物がある。 -
再び車に乗り、「クラウン・ポイント」は素通りして「ラトレル滝」まで来た。
道路からすでに直瀑が見えている。 -
「ラトレル滝」は道路から遊歩道を200mも歩かないうちに滝つぼまで到着。
-
イチオシ
落差76mの典型的な直瀑。
ちょうど流れが落ちる部分に陽が当り始めたところで、岩陰や苔の緑といい感じのコントラストとなっている。 -
滝の裏側にも行けるようだが、最初の滝なのでここは無理せず適当なところで引き返す。
-
「ラトレル滝」の駐車場で自転車(以下、バイク)を降ろし、ここから「ヒストリック・ハイウェイ」をサイクリングで移動する。
途中で加わった女性(中央)はかなり小柄だったので、最初は娘さんかと思ったがおそらく夫婦だろう。
あえてそこは確認しなかったが、覚えているのは夫(左)の方の名前がパッドだったということ。 -
「ラトレル滝」の駐車場からバイクで5分少々走ると「シェパーズデル」という橋が架かる場所に着いた。
橋の横から遊歩道を下って行く。 -
「シェパーズデル滝」も道路から200m程度の距離にあったと記憶するが、それほど大きな滝ではない。
-
ただ、こういう遊歩道は趣があっていい感じ。
-
木立の中の「ヒストリック・ハイウェイ」を走る。
「ハイウェイ」といっても「歴史街道」という意味合いで、普通の2車線道路。
我々のほかにもサイクリングを楽しむ人は少なくない。 -
次の「ブライダルベール滝」の駐車場までも5分少々のサイクリングで着いた。
-
駐車場から「ブライダルベール滝」までは、今までの2つの滝よりは少し長めのトレイルを歩いて行く。
トレイルの途中、ガイドのノアは野イチゴのような実や野草を採って参加者に配った。
いずれも決して美味いとはいえない微妙な味だが、少し岡本信人の趣味が理解できそうな気がした。 -
「ブライダルベール滝」は落差37mの2段の滝。
-
規模は大きくないが滝見台もあり印象に残る滝だった。
-
「ブライダルベール滝」の駐車場には公衆トイレもある。
-
これが参加者4人が乗るバイク。
ギアシフトは前2段、後5段くらいだったかな? -
サイクリング中、ガイドのノアは車で次の目的地まで先回りする。
サイクリングのコースとなる「ヒストリック・ハイウェイ」は、出発点となった「ラトレル滝」の駐車場から「マルトノマ滝」の駐車場までの間、上り坂の少ない概ね緩い下りが大半のイージーなコースだった。
パッド夫妻はサイクリングには慣れているらしくスイスイと進んで行くが、ゼファウィックはあまり乗り慣れてないようでどうしても遅れがちになる。 -
そういう私は途中で写真など撮っているものだから、最後尾から追い上げる形となる。
ただ「ヒストリック・ハイウェイ」は両側が木立が多く、サイクリングには涼しくて良いのだが、展望が開けた所は少なめだ。 -
次の「ワーキーナ滝」の駐車場までは、今までの区間に比べ長距離で20分以上かかった。
駐車場からトレイルを上って行く。 -
徒歩5分程で「ワーキーナ滝」が現れる。
パッドはよほど野草に興味があるらしく、しきりとガイドのノアに質問している。 -
「ワーキーナ滝」は落差74mの段瀑で、ここからは上部が見えない。
-
「ワーキーナ」とはヤカマ先住民の言葉で「最も美しい」という意味がなのだとか。
滝つぼを囲む苔むした岩が印象的だ。 -
「ワーキーナ滝」の駐車場から「マルトノマ滝」の駐車場までは、バイクであっという間に到着した。
「ワーキーナ滝」はコロンビア渓谷沿いにある滝の中でも最大の滝で、ビジターセンターや売店が入る「マルトノマフォールズ・ロッジ」がある。 -
駐車場の花壇に咲く花。
-
イチオシ
「マルトノマ滝」は2段に分かれている滝で、1段目と2段目の間に「ベンソンブリッジ」という石橋が架かる風景が印象的。
-
「マルトノマ滝」の2段合わせた落差は189mで、アメリカ国内で5番目、年間を通して流れる(涸れない)滝としては2番目の規模だという。
12:40頃完全に逆光状態で、フレアが入らないように全体を写すのに苦労した。 -
遊歩道を上って「ベンソンブリッジ」へ。
そこから駐車場のあるコロンビア渓谷の方向を見下ろす。 -
「ベンソンブリッジ」の上では多くの観光客が記念撮影をしている。
さすがコロンビア渓谷随一の景勝地なので、今まで見てきた滝の中でダントツの人気のようだ。 -
残念ながら水しぶきと逆光のため、「ベンソンブリッジ」から見た滝は良い写真が撮れなかった。
この滝を見るなら正午前後をはずした時間帯に訪れる方が良いと思う。 -
「マルトノマ滝」駐車場から「ホーステール滝」駐車場までの今日最後のサイクリングは15分間くらいだった。
途中岩をくりぬいたトンネルを通る。
帰国後知ったことだが、このトンネル付近に「オネオンタ川」がコロンビア渓谷に流れ込んでいて、この「オネオンタ渓谷」を上流にさかのぼって「オネオンタ滝」まで往復するコースがとても面白そうだ。
http://vcalgaryz.exblog.jp/18339177
水位の高い時は危険かもしれないが、狭い渓谷を水につかってジャブジャブ上って行くのがいかにも楽しそうなのである。
レンタカーでコロンビア渓谷を周るなら、立ち寄ってみたいところだ。 -
13:00頃、「ホーステール滝」駐車場に到着。
「ホーステール」とは、水の流れ落ちる姿が「馬のしっぽ」という意味だという。
この滝は何の苦労もなく駐車場脇から見ることができる。 -
「ホーステール滝」駐車場からもうひとつの滝を見に行くのだが、こちらは九十九折りのトレイルを上って行かなければならない。
途中、木立の間からコロンビア渓谷を見下ろせるところがあった。 -
トレイルを10分少々上ると、「ポニーテール滝」に到着する。
「馬」と「ポニー」の違いで、「ホーステール滝」よりは小ぶりだが、こちらの方が「しっぽ」のイメージに近い。 -
そしてこの滝の良いところは、滝の裏側を回り込むようにトレイルが続いていること。
日本風に言うと「裏見の滝」なのである。 -
滝の裏側から。
滝つぼと木立の向こうにコロンビア渓谷が垣間見える。 -
イチオシ
反対側に回り込んでみた。
大きな滝ではないが、いろんなアングルで見ることができて面白い。 -
今日見た滝の中で最も身近に感じられる滝だ。
-
「ポニーテール滝」からのトレイルを下りながら、「この滝が今日の中で一番良かった」とパッドが言った。
私も同感だった。
単に高さや迫力だけがその滝の印象を決めるものではない。
その滝がもつ独特の趣きやそこに至るプロセスなども重要だ。
「行ってみて良かった」と思える一因は、少し苦労してこんな坂を上って行ったことにあるのかもしれない。 -
13:30前に「ホーステール滝」駐車場を出発し、高速道路に乗って帰途につく。
トータルでサイクリング9マイル(15km弱)、ハイキング4〜5km程度で、展望台1箇所、滝6箇所(7滝)を見学した。
公共の交通機関ではアクセスできないエリアであり、所要5時間のツアーとして十分満足いく内容だった。
ポートランドには予定を15分程度遅れて到着し、ツアーを無事終了した。
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この旅行記へのコメント (2)
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- momotaさん 2013/08/15 00:32:27
- 楽しい滝見ツアー♪
- キートンさん、こんばんは♪
この夏はヨセミテでしたか。
あ〜、忘れてたぁ。ヨセミテも生きてるうちに行かなきゃいけない
と心に決めてたのにまだ行けてないわ〜(;´∀`)
いいですね、サイクリングツアー。
自転車は貸し出してくれるんですか?
ガイド付きで自然を感じながら色んな滝を見て回るなんて楽しそう。
この橋のある二重の滝素敵ですねー。
アメリカはスケールが違いますね。それほど有名ではないような滝
で見ごたえあって色んな表情を見せてくれて。
ポニーテール滝ってぴったりのネーミング♪
面白いところから噴き出してますね。
大きく真っ白な馬がこの中に埋もれてるのかしら?(*´▽`*)
ポリポサグローブも行かれましたか?
あの大きな森を見てみたいんですよね〜
- キートンさん からの返信 2013/08/15 09:28:43
- RE: 楽しい滝見ツアー♪
- お久しぶりです、momotaさん。
書き込みありがとうございます。
今年の海外は、前から行きたいと思っていたヨセミテと諸先輩方の旅行記を見て気に入ったグレイシャーの2つの国立公園にしました。
まだまだ人生長いので、是非2つとも行ってみてくださいね。
マリポサグローブは行かなかったんですよ。
巨木セコイアの森も見ごたえありそうなのですが、ほかにも見どころ多すぎてヨセミテ4日間では回りきれませんでした。
ポートランドからの「コロンビア渓谷」のツアーはなかなかアットホームで良かったですよ。
レンタサイクル込みで89ドル、5時間のツアーでした。
ヨセミテには落差の大きい滝が多くあるのですが、秋になると枯れてしまう滝がほとんど。
一方コロンビア渓谷は落差はそれほどでもありませんが、涸れることが少なく一年中見られて数も豊富です。
マルトノマ滝は二段の滝に石橋の架かる風景がなかなかインパクトありますよね。
ポニーテール滝は「シッポ」の付け根がちょっと「おしり」っぽいでしょ。
こじんまりとしてますが、キュートな滝でした。
サイクリングとハイキングを程良く組み合わせた楽しいツアーでした。
では、また。
キートン
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