120816 スルッと関西３Dayチケット1日目（２）　南海支線巡り（汐見橋線・高師浜線）

2012/08/16 - 2012/08/16

大阪で一、二を争う繁華街・なんばから一駅。。。というところに存在する、時代に忘れられたエアポケット・汐見橋線。いや、噂には聞いてましたがまさかここまで鄙びていたとは……
【乗り鉄】【スルットKANSAI3Dayチケット】

◇12年夏のスル関3dayパス◇

○1日目（8/16）
(1)直Q京都　京阪交野なんば線
http://4travel.jp/traveler/planaly/album/10724775/
(2)南海支線巡り（汐見橋線・高師浜線）
http://4travel.jp/traveler/planaly/album/10724783/
(3)阪堺上町線etc...
http://4travel.jp/traveler/planaly/album/10724794/

○2日目（8/26）
(1)園篠線
http://4travel.jp/traveler/planaly/album/10724825/
(2)帰路（JR宝塚線・神鉄・京阪交野線etc...）
http://4travel.jp/traveler/planaly/album/10724834/

○3日目（8/29）
(1)大津城跡・ほか
http://4travel.jp/traveler/planaly/album/10724850/
(2)りんくう公園・関西空港
http://4travel.jp/traveler/planaly/album/10724860/

◆全旅行記目次◆
http://4travel.jp/traveler/planaly/album/10642746/

エリア 大阪

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

阪神なんば線桜川駅。
ほんの数年前に開業した、真新しい地下駅です。大阪難波駅の隣で、近鉄と阪神の運転手が交代する駅でもあります。

で、そんな立派な駅の隣にあるのが、こちらの南海汐見橋駅となるのだ。。。が。

ちなみに、汐見橋駅は南海高野線の大阪側のターミナル。だった……
いや、今でも路線上は正式にはそうなっているのだが、実態は本線・高野線共に南海なんば駅がターミナル。岸里玉出から汐見橋までの高野線末端部は現在高野線とは直接つながっておらず、支線状態だ。いや、それでもなんばのすぐ隣であるここ汐見橋がターミナルなのだ。もうちょっと人がいるだろうと思っていたのだが……

まあ百聞は一見に如かず。
ということで、駅舎へ向かおう。

隣の桜川駅への入口と比べると地味というか、質素というかそんな感じを受ける。武骨と言ってもいいかもしれぬ。

で、コンコース、および改札口がこちらになります、ええ。

さて、改札機の上にあるものは？

A.「南海沿線観光案内図」＝昔の観光マップ（微妙に破れている）。

……もう、なんというか、ここの時点で既にノスタルジー炸裂というか、なんというか。

改札を通ってホームへ行ってみる。

うん、見事に誰もいない。

写真には写ってませんが、線路の終点のバッテンマークの先には小さな池が。なんとも平和な空間です……

というか、都会のど真ん中で、列車の時間まで数分だというのに、駅員以外人っ子一人見かけないというのが異常なんですが。
ここはどこ？　異空間？　は、もしや不可視境界（ry

ともかく、現代の時間の流れから置き忘れられたような駅の佇まいにあてられてぼーっとしてると、列車がやってきた。

うん、列車が行ったばかりなので人がいないのかと思ってたら見事に外れだった。というか、改札くぐった時に時刻表確認していたが、次の列車は10分後だった。

ちなみに、やってきた列車から降りた人5人。
そのうち、同業者1名。

……どー考えても、山中を走るJRのローカル線と同じレベルである。いや、本数はこっちは一時間に二本もあるから三江線などと比べるのはおかしいかもしれんが、立地条件がその不釣り合いさを補って余りある……うん、自分でも何を言っているのかよく分からないw

駅のホームの屋根などにも趣がある。
おそらく、こちらも開業当初のまま……

駅名票は新旧の二種類あり。
こちらは旧ner.　こっちのほうが趣がある。

二両編成が1時間に二本がたごと往復するだけなのが過剰に思えてくる状態。
複線電化もオーバースペック気味。ただしここは大阪随一（か二）の繁華街のすぐとなりで、横には都市高速が走ってて、さらに地下には阪神なんば線と千日前線が混雑気味に走っているわけで（あ、いや、千日前線は空き気味か……）。
乗る前からここまで強烈な印象というか違和感というかを与えてくれる路線もそうそうないことだろう。もうこの時点でお腹いっぱいである。今日の切符代の元は（精神的に）十二分に取れた。

発車間際の車内の様子である。
まあ、二両目の方に何人か乗っていたようだが……

さて、列車はほとんど空気を乗せて複線電化された路線を走っていく。

隣の芦原町駅

芦原町駅 駅

芦原町駅と言えば真っ先に思い浮かぶのがJR環状線。というか、南海に同名の駅があった事自体これまで知らなかった。
当然ながら、乗降0。

芦原町駅 駅

横を走るのは阪神高速15号堺線。
この先しばらく行ったところで横から離れ、そのあとは少し離れて並行するようだ。

次の駅が見えた。

木津川駅

木津川駅 駅

なんか、構内が広い。
そう言えば昔は貨物を取り扱ってたとか聞いたような気が。

次の、津守駅へ到着。

津守駅 駅

津守駅
駅名票は旧バージョンのままだが、駅ナンバリングの番号がそこに加えられている。

津守駅 駅

南海ってスタフ電子化されてるのか。。
いやあ、よく使っていた近鉄では普通に紙だったので。

西天下茶屋駅

西天下茶屋駅 駅

旅行記を作成する段になってから気づいたが、ホーム上屋を支えるレールのぐにゃっとした180度の曲がり具合がなんとも言えない。

先の方で複線区間が終わっている。ということは、間もなく終点なようだ。

線路は高架へ。
そして、高架化に伴い分断された南海高野線の姿が見える。

終点の岸里玉出駅の汐見橋線専用ホームへ。
本線の難波方へは線路が繋がっているが、入出庫のためのもののようだ。

止まっているのは普通難波行き。

というわけで、汐見橋線は終了。
気分的には満足したのでこのまま帰ってもいいのだが、せっかくなので、このまま南海の支線巡りへ行く事にする。

汐見橋 名所・史跡

というわけで、本線の普通列車に。

堺駅にて急行に乗り換え。

堺駅 駅

急行じゃなかった、準急みさき公園行きだった。
南海の車両はそうそう見慣れていないのでなかなか面白い。

みさき公園 テーマパーク

浜寺公園駅を通過。
なんか変わった配線をしている。

浜寺公園駅 (南海電鉄 洋風木造駅舎) 名所・史跡

羽衣駅へ到着。
この駅には、南海の高須浜線とJRの羽衣支線がある。
JRの方は、数年前にバイトで利用したことがあるので、今回は南海高師浜線へ。

列車は先程の汐見橋線と同形式。
ただ、利用客は先程と比べて段違いに多い。

いや、さっきが少なすぎたってこともあるが、それでも席がほとんど埋まるくらいには利用がある。

汐見橋 名所・史跡

ラピート号が通過していく。

ちょっと走ると伽羅橋駅。

伽羅橋駅 駅

そして伽羅橋駅を出て数分、いや1分も経たないうちに終点が見えてきた。

伽羅橋駅 駅

高架の先の線路が途切れている。

高師浜駅。

南海高師浜線高師浜駅 駅

駅舎の様子。

趣きのある駅舎で、駅前広場なども含めて綺麗に整備されている。

かつては捕虜収容所があったそうだ。日露戦争時だったか？

こじんまりした、小奇麗な、感じの良い駅であった。

高師浜ホーム。

で、帰りもそれなりに賑わった状態で羽衣へ到着。

南海高師浜線高師浜駅 駅

さて、他にも未乗の支線があるのだが……
なんだか面倒くさくなってきたのでまた今度にすることとして、普通列車で難波方面へ数駅、いや一駅。

浜寺公園駅へ到着。

浜寺公園駅 (南海電鉄 洋風木造駅舎) 名所・史跡

ここの駅舎もかなり立派なもの。

南海の沿線駅舎めぐりなどもいいかもしれないな、と思いつつ見とれる。

ただまあ、南海は今日はここで一旦打ち切りにしよう。
気まぐれながらそう考えて、ぶらりと足を浜寺公園の方へ向けた。


続きます。

浜寺公園 公園・植物園