米東海岸わがまま歩き⑰ オンタリオ湖に浮かぶトロント島から見たCNタワーの夜景は最高だった!!

2012/07/09 - 2012/07/12

2012年7月2〜13日の間、北米東海岸を夫婦で個人旅行しました
半年前から計画準備したおかげで見たいところも見られ概ね満足の旅でした

本編はそのうちのトロント編です　　以下時系列的に書いていく予定です
…………………………………………………………………………………

トロント初日は何はさておき、やはりCNタワーに昇りました　　スカイツリーに全高さでは負けますが肝心の展望台高さは、ほぼ互角の447m（スカイツリーは450m）
料金も34ドル（約2,500円、447m展望台まで）と割安
またオンタリオ湖畔にたたずむ姿は優美です（個人の見解です）

地元の人は「昼はCNタワーから、夜はトロント島からCNタワーを」と言います　　これに従って昼は447mのタワーから下界を見下ろす絶景を、夜はトロント島に渡りCNタワーを中心としたダウンタウンの夜景を堪能しました
つたない写真でその魅力の一端でも伝われば幸いです

なお旅行の全日程は以下のとおりです
10泊12日・・・ワシントン：2泊、ニューヨーク：4泊、ナイアガラ：1泊、トロント：3泊

7月01日（日）　成田に前泊
7月02日（月）　ワシントンＤＣにANA機で移動、着後市内観光
7月03日（火）　ＤＣ市内観光
7月04日（水）　独立記念日、パレード見学後鉄道にてニューヨークへ
7月05日（木）　ニューヨーク市内観光、夜景ツアー
7月06日（金）　ニューヨーク市内観光、TORにて夜景鑑賞
7月07日（土）　ニューヨーク市内観光、バスにて夕景鑑賞
7月08日（日）　ナイアガラに飛行機にて移動、着後市内観光
7月09日（月）　午前中市内観光、夕方鉄道にてトロントへ
7月10日（火）　トロント市内観光
7月11日（水）　トロント市内観光
7月12日（木）　シカゴ乗り継ぎ成田へ
7月13日（金）　成田着

エリア トロント(カナダ)

ナイアガラ・フォールズ駅からトロント・ユニオン駅まではAMTRAKに乗って行った

時刻表では17:45だったが国境を越える電車なので下車時に車内で入国審査が行われる

これを知らなかったので駅で随分待った

退屈しのぎに待合室内をウロウロしているとこんな日本語のタトゥーを発見！

「ぶどう酒」とはナイアガラはアイスワインの名産地に因んで彫ったのだろうか？

「負けじ魂」の意味は？、、、自分自身を鼓舞するためか？？？

*シャッターを無音にして隠し撮りしました

トロント・ユニオン駅には約1時間遅れの到着だった（定刻は19:44)

ユニオン駅 駅

3泊した Jarvis House B&B (＝Bed and Breakfast、日本の民宿のようなもの）

古いビクトリア様式の建物で3階に宿泊した　　

エレベーターがないので3階までスーツケースを上げるのが大変だった

食堂は地下一階　　朝食は8時からというのは遅すぎるのではないか

毎日メニューは同じ　　ベーコンが固くてカリカリなのは気に入らなかった

カナダなのでパンにはメープルシロップを付けた

なおこのB&Bで嬉しいエピソードがあった

同じく3階の部屋に泊まっていたカナダ人夫婦がいて朝食時会話をした
その際ワシントンDCで酷く日焼けした腕を見せたところ日焼けした皮膚につける薬をくれた(上の写真)

*カナダなので英語とフランス語の２ヶ国語で併記されています

小学校の先生をしているという女性は親切にもわざわざ「こういう風にタップリつけるのよ、、、」と言いながら、まるで母親が子供にするかのようにクリームを腕に塗ってくれた

その様子を間近に見ていた彼女の亭主は少しジェラシーを感じたのか「俺は日本車メーカーの進出で苦労した」というようなことを愚痴っていた

彼らはスペリオル湖畔の町からきたとのことだった

B&B周りの環境は閑静で美しい街並みだった
Church Street から近いせいか教会もあった

２日目はまずＣＮタワーに行った
徒歩5分くらいに地下鉄の駅があり、そこから地下鉄でユニオン駅まで乗った

昨日は夜だったのでよく分からなかったがユニオン駅も工事中で雑然としていた

ユニオン駅 駅

駅からCNタワーはすぐだった
高いタワーを目印に歩くだけで簡単にたどり着ける

タワー周辺のハーバーフロントと呼ばれるところは再開発中なのかゼネコン花盛りだった

ジャーン！　お待たせしました、ＣＮタワー登場！　　高さ*は553.33m
鋼管製のスカイツリーと異なりコンクリート製である

スカイツリー（634m）、中国の広州塔（600m)に抜かれ世界第三位となってしまったが完成した1976年から32年間は世界一の高さを誇っていた

*ここで言う高さは全高（＝アンテナなどを含む最大の高さ）で一番高いところにある展望台の高さはスカイツリー（450m)、広州塔(488m)、ＣＮタワー（447m)

したがって展望台高さに関してはＣＮタワーとスカイツリーはほとんど変わらない
なおＣＮとはカナダ最大の鉄道会社である Canadian National の略
　

展望台の切符を求める行列があったがエンパイヤー・ステート・ビルほどの長い行列ではなかった　　なお訪れた日は7月10日（火）で平日

エレベーターで一気に展望台へ　　なおこのエレベーターはシースルー式

CNタワー 現代・近代建築

上昇中のエレベーターからトロントの金融街が垣間見えた

346mにある屋内展望台　　ここはガラス窓で周囲は覆われている

CNタワー 現代・近代建築

開閉式ドーム球場のロジャーズ・センター
MLBトロント・ブルージェイズのホーム・グランド、またアメリカンフットボールやコンサートなどにも使用される

手前はハーバーフロント　向こう側はオンタリオ湖に浮かぶトロント島

国内線の空港があり、頻繁に発着していた

346mにある屋内展望台にはホライゾンズ・カフェ、351mには高級レストラン "360" がある

このレストランを予約すると展望台へのエレベーターが無料で並ばずに利用できるとの有益なクチコミがあった

熟慮したが連日の暑さで食欲減退していたので利用しなかった

342mには屋外展望台とグラスフロアがある

これが屋外展望台　　細かい網目で覆われいて写真撮影には不向き

これが足元が見えるグラスフロアー　　最初は立つのが恐ろしかったが直ぐ慣れてなんとも感じなくなる

写真のように子供も喜んで座ってこの光景を楽しんでいる

北東の金融街を望む　　左の白いビルがトロントで最も高いビル ファースト・カナディアン・プレイス（First Canadian Place）72F-298m
アンテナを含む全高は355m

高層ビルに埋もれるようにU字型をしたモダンな市庁舎が見える

447mの高さを誇るスカイポッドに至るエレベーター

写真には写っていないがここにいた男性スタッフが非常に背が高く "You are the CNtower."　とジョークを言ったら苦笑していた

447mの高さからはドーム球場のロジャーズ・センターが小さく見えた　　屋根はいつの間にか閉まっていた

タワーに来るとき前に見えた転車台の円形が綺麗に見えた　　なおこの設備は現在は使用されておらずミュージアムになっている

足元には先ほどまでいた下の展望台の円形が見える

タワーは巨大な日時計の針となってその長い影を地上に投影していた

スカイポッドからオンタリオ湖を見ると水平線が丸く見えた

途中あった説明パネル　　資料が古いのか、あるいは負けたことを認めるのがイヤなのか、未だＣＮタワーが世界一と自慢していた

これが麓にある鉄道ミュージアム

転車台の奥に機関車でも展示してあるかと期待してみたら何も無かった

トロント市内でも Gray Line の二階建てオープンバスが走っている

二階建てオープンバスファンの我々だがさすがにここでは利用しなかった

ＣＮタワーの南側、ハーバーフロントは再開発の真っ最中
いたるところで工事用クレーンが活躍していた

一旦ホテルに戻り今度は自分ひとりでトロントの夜景を撮るため対岸のトロント島にフェリーで渡った

トロント島行きには３つのフェリーコースがあり、最も賑やかなセンター･アイランドからの最終便は11:45だった*

*時期によって異なります　　詳細は下記サイトにて確認されたし

参考URL（英語）　http://www.toronto.ca/parks/island/

フェリーに乗ると夏の遅い夕陽が高層ビルの上に沈もうとしていた

湖上を渡る涼やかな風を一杯あびた快適な船旅だった
島に渡るとＣＮタワーがよく見える場所を探した

白鳥などの水鳥が数多くいた　　不思議なことに潮の香りを鼻に感じた
のりあい観光ＮＹさんがそんなことを言っていたが本当だった　　彼が言うには湖の周辺に岩塩鉱山があり、そこから塩分が染み込んでいるとか

白鳥が優美に毛繕いをしていた　　まさに白鳥の湖だ

夕陽がオンタリオ湖に沈もうとしている　　なお当日の日没時刻は20:59

いままさに没しようとする夕陽 　これぞカナディアン・サンセット

太陽は島の木立に隠れてしまった　　夕陽を浴びた高層ビルの窓が黄金色に照り輝いて、その影が湖面にユラユラと映っていた

ちょうど日没時刻の20:59　　トロントのダウンタウンは美しい夕映えに染まっていた

21:21（日没22分後）　夜景が最も美しいといわれる黄昏（Twilight)の始まりだ　　自然の光である太陽光が徐々に人工の照明に役目を交代する

金融街のイルミが点灯を始めた

21:33（日没34分後）　ダウンタウンの明かりが益々増えてきた　　高層ビル屋上のイルミの影がオンタリオ湖上に長く伸びてユラユラと波に揺れていた

21:37（日没38分後）　　ほとんどのビルの照明は点灯したようだ　ＣＮタワーのイルミが刻々と色を変えて変化する

21:37（日没38分後）　島の白鳥たちも寝床に付いたようだ　　周りを静寂が支配した　　

21:53（日没54分後）　すっかり暗くなりイルミの光ばかりが目立つようになった　　いろいろな色のイルミの影が湖面に吹流しのように揺れていた

スカイツリーには高さでは負けるようだが、このオンタリオ湖畔に佇む夜景に関してはＣＮタワーもひけをとらないのでは、、と思えた

「わがまま歩きカナダ」というガイドブックで見たこのハーバーフロントの夕景に魅せられてトロント島を訪れることにしたが、ほぼ同じ光景を目撃することが出来た

10時を過ぎるとすっかり暗くなった　　夜景も変化が乏しくなったのでそろそろ帰ることにした

桟橋でフェリーを待っていると日本の若者グループがいた　　話をするとトロントでワーキングホリデー中らしく今日は島で遊んだらしい

フェリー桟橋からユニオン駅まで歩いた　　途中高架下で怪しげな人がいたので足早に立ち去った　　11時半過ぎ　ユニオン駅から地下鉄でホテルに無事帰還した

写真は地下鉄ユニオン駅ホーム　　駅構内はホームレスがいるだけで特段危険とは感じなかった