2012/04/27 - 2012/04/28
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トンガリキさん
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このGWにインドはヒマーチャル・プラデーシュ州のキナウル・スピティ地方を旅してきました。キナウル・スピティは、ラダックと並ぶインドの中のチベット文化圏であり、非常に濃いチベット風情を味わってきました。そこには、サトレジ川とスピティ川に沿って造られた断崖絶壁の道を行くのですが、大雨が降ると崖崩れや地滑りなどが頻発し、足止めを食うことも覚悟の上でしたが、何とか無事予定通り旅を進めることができました。
まずは、山間の村のサラハンに向かいます。この鄙びた村には、ビーマカーリー寺院という壮麗なヒンドゥー寺院があり、その建物はヒマーチャル様式の角塔型の塔を擁していて非常にユニークです。滞在時間は短かったのですが、お寺のゲストハウスにも宿泊し、非常に居心地のいい村でした。
以下、日程です。
4/27(金) 関空→広州→デリー
★4/28(土) デリー(AIR)→シムラー→ランプール→サラハン(BUS)
★4/29(日) サラハン→TAXI→カムル→TAXI・ヒッチ→カルチャム
→BUS→レコンピオ
4/30(月) レコンピオ→パーミット取得→TAXI→タボ
5/1 (火) タボ→ダンカルゴンパ→ラルーン村→カザ(TAXI)
5/2 (水) カザ→ランザ→コミク→キー→キッベル→カザ(TAXI)
5/3 (木) カザ→ギウ→ナコ→スピロ→レコンピオ(TAXI)
5/4 (金) レコンピオ→シムラ(BUS)
5/5 (土) シムラー(AIR)→デリー→機内泊
5/6 (日) 広州→関空
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キナウル・スピティはインド北部のヒマーチャル・プラデーシュ州(HP)の東部に位置しており、ともにチベット色豊かなチベット文化圏です。
インド植民地時代に夏の首都であったシムラーからサトレジ川をさかのぼって、スピティの中心地カザまで陸路で向かいます。夏の間はマナリから直接カザまで行けるのですが、まだロータンパスが開いておらず、このルートを往復するしかありません。このルートは中国との国境地帯にあるため、許可証(インナーライン・パーミット)を取得する必要があります。 -
今回は日程の関係で、広州経由の中国南方航空でデリーまで来ました。広州の乗継では、中国の通過入国審査が必要であり、また安全審査もあるため、40分ほどの時間がかかりました。一般入国の列よりも乗り継ぎの列の方がかなり長く、今後の広州空港の課題でしょう。
広州出発の時間帯に激しいスコールが発生したため、4時間もディレイとなり、夜の21:35に到着するはずが、夜中の1:30に到着となりました。
空港近くの「EURO STAR HOTEL」をbooking.comで予約していて、送迎も頼んでおいたので、ドライバーは4時間も待っていてれくれました。
EURO STAR HOTEL:1,100Rs
送迎:空港→ホテル:500Rs
ホテル→空港:200Rs -
3時間ほどしか寝ていませんが、早朝ホテルから空港まで送迎してもらい、9:45のキングフィッシャー航空でシムラーに向かいます。
キングフィッシャー航空のホームページでチケットを事前に購入していましたが、リゾート線で競争原理も働かないので、非常に高くつきました(往復18,240Rs)。
定刻から10分遅れの11時頃に山間のシムラー空港に到着。 -
シムラー空港は軍用空港なので、この写真を撮影した後に、50mほど離れたところに立っていたマシンガンを抱えた軍人さんに注意されました。
タクシーでシムラーのバススタンドに向かいます(710Rs)。 -
45分ほどでシムラーに到着。キナウル地方に向かうバスの集まるリボリ・バススタンドで降ろしてしてもらいます。程なくランプール行きが到着したので乗り込みます。
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ヒマーチャルのローカルバスは2列と3列の座席構成となっていて車内は非常に狭いです。通路側の座席しか空いておらず、重いザックを通路に少しはみ出した所に置いて、長いバス旅行が始まりました。切符は車掌さんが席まで売りに来るので購入します。ランプールまで150Rs。
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つづら折りの道をくねくね進んでいくのですが、途中で大雨が降ってきて視界もままならない状態となりました。雨季になると崖崩れが頻発し、足止めをくらうことも多いようで、道路が寸断されたらどうしよう。途中のナルカンダで休憩し、17:00頃にランプールに到着(所要4時間)。ランプールのバスターミナルからのサトレジ川の風景です。
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ジェオリ行きのバスを人に聞いて探していたら、高校生くらいの彼がこのバスまで連れてきてくれました。最後列の窓際をゲット。
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17:00頃バスは出発し、ランプールの街中で客をさらに乗せて、乗車率が100%を越えました。幸運にもこのバスはサラハンまで行くようで、非常にラッキーでした(45Rs)。
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ランプールの街中のチベット仏教寺院。
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ランプールから1時間ほどでジェオリに到着。30分ほど客待ちした後、サラハンに向けて出発。
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まだサラハンはキナウルではありませんが、キナウルの人々は好んでキナウル帽をかぶっています。円筒形の形をしていて、ビロードの布の折り返しが半分ほど付いています。
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サトレジ川沿いのジェオリ(1,400m)の町から標高差約800mの山道を登ってサラハン(2,170m)へ向かいます。
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サラハンに19:30頃到着。小さな村ですが、村の真ん中にビーマーカーリー寺院というヒマーチャルを代表するヒンドゥー寺院がそびえています。この寺に併設するゲストハウスがあると聞いていたので、早速お寺に入ります。
宿泊:TEMPLES REST HOUSE(450Rs) -
早朝の7:00頃のビーマーカーリー寺院の正門。早速寺院に入ることにします。
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寺院の前に建つヒンドゥー寺院の祠。その両脇にゲストハウスの建物が建っています。
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靴を脱いで正門をくぐると、第2の建物が現れました。その奥には2塔が並列する寺院の本堂を目にすることができました。
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神々の装飾が施された門扉。
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ビーマーカーリー寺院の本殿。ヒマーチャル様式の角塔型の塔が2基並び立っています。この本殿に入るためには、備え付けの黄色の帽子をかぶり、財布やベルトなどの牛皮製品を身体から取り外さなければなりません。もちろん、本殿内は撮影不可です。時間が早かったので、本殿内にはまだ入場できませんでした。
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本殿の入口の両脇には、狛犬ならぬ狛虎が並んで立っています。
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愛らしいヒマーチャルの狛虎。本殿の建築様式といい、門脇に立つ狛虎といい、日本の神社に相通じる所があるようにも思えてきます。
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第2の門脇の狛虎。本殿が開くまで周辺の散策に出かけます。
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本殿の南側。
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本殿の外側に山車が置かれていました。
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かつてサラハンはバッシャール王国の都でした。寺院から少し離れた所に当時の藩王の邸宅が残されています。
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木造建築の美しい藩王邸宅。
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門扉は閉まっていましたが、人ひとり入れそうな隙間が空いていましたので、入っちゃいました。
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邸宅の玄関のテラスからは、ビーマーカーリー寺院の全容を見下ろすことができます。
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白銀の山々をバックにしたビーマーカーリー寺院。
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その向こうにそびえるのが、シュリーカーンド・マハーデーヴ(Shrikhand mahadev、5,227m)
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村の中の広場の祠。ヒマーチャル様式の石板スレートの屋根で葺かれています。
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次は寺院の東側の高台にあがってみます。
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寺院は木材と石材をストライプ状に交互に組み合わせて造られています。地震に耐えうる構造にする為だそうです。
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ビーマーカーリー寺院の本殿建築。塔の上部がバルコニーのように張り出した形をしておりヒマーチャル独特の建築様式です。この建物を知ったのは、「インド建築案内(神谷武夫著」からで、一度は行ってみたい所でした。
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ビーマーカーリー寺院の本殿。
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青空をバックにしたビーマーカーリー寺院。
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寺院本殿の屋根上部。
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寺院本殿の屋根上部。
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サラハン村。
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高台から見下ろしたサラハン村。
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ビーマーカーリー寺院。
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ビーマーカーリー寺院。
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雪山をバックにしたビーマーカーリー寺院。
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雪山をバックにしたビーマーカーリー寺院。
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農作業に向かうサラハン村の女性。
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本殿の中に入るために寺院に戻ってきました。
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石造りの屋根。
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本殿前の第2の門。本殿に入るためには、財布やベルトなどの牛革製品を身体から取り外さねばなりません。それを預ける貴重品ボックスが用意されています。私のカメラはゲストハウスの部屋に置いてきました。
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左の建物の上階にビーマーカーリー神が奉られています。旅の安全を祈願してきました。
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本殿を取り巻く建物。
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本殿の塔。
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本殿の北側の塔。
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下から見上げた本殿の塔。
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備え付けの黄色の帽子をかぶっています。
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ライフル銃を抱えた神殿の門番さん。
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寺院の前の広場でヨガをやっている人がいました。
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昨晩ゲストハウスでお願いしていたタクシーで、サングラ渓谷に向かって9:30頃出発します。
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