2012早春、東山植物園(3/3)：竹林、重要文化財の日本最古の温室、縄文杉のレプリカ

2012/03/11 - 2012/03/11

　文化遺産の温室等の紹介です。東山植物園の温室は、昭和12年3月3日の植物園開園と同時に公開され、現存する温室としては日本最古とされます。重要文化財に指定されたのは、東山植物園温室前館(中央ヤシ室・西花き室・東花き室・多肉植物室・シダ室)として、平成18年12月(2006年)のことです。左右対称の美しい姿は、『東洋一の水晶宮』と賞賛されました。リベットを使った工法ではなく、当時名古屋では初となる電気溶接が採用されたことから、建築技術史上からも重要とされます。

エリア 千種・今池(愛知)

• 交通手段: 私鉄

これから紹介します竹林の光景です。根元をコンクリ―との枠で囲ってあるのは、根が広がり過ぎないようにしたものでしょう。かなり深い枠があるはずです。

キッコウチクです。節のところが亀甲模様になっています。イネ科マダケ属の植物です。

ベニホウオウチクです。イネ科ホウライチク属の植物です。

シマホテイチク(縞布袋竹)です。イネ科マダケ属の植物です・

ヒメハチクです。イネ科マダケ属の植物です。ハチクより小型で、盆栽仕立てに適するとされます。

自然の竹林に見える光景です。モウソウチク(孟宗竹)、オウゴンモウソウチク(黄金孟宗竹)やウンモンチク(雲紋竹)等が根植されていました。

葉が茂って、名札が読めなかった竹です。笹のような姿です。

ソロバンチク(算盤竹)です。節のところが、算盤の珠のように大きく盛り上がっています。

チュウゴクササ(中国笹)です。イネ科ササ属の植物です。

シュチク(朱竹)です。イネ科メダケ属の植物です。

巨大な石灯篭です。竹林に隣接する笹の中に立っていました。

この通りの両側は、自然林がそのまま残ったような光景です。

中国風の造りの東屋が見えてきました。『中国産植物園林』と呼ばれる区画の目印のようです。

手前が国の重要文化財の温室、遠くに見える塔が東山タワーです。国際空港が小牧にあった頃、眼下に眺めらてた塔です。

階段状に緩やかに流れ落ちる水路の脇の刈り込まれた灌木の光景です。鮮やかな黄色の葉が目を引きました。、

案内標識です。今日は左手方面の星ヶ丘門から入場しましたが、正門から出て、東山駅駅方面に向かう予定です。

名札は確認できませんでしたが、葉の形から見ると、ショウガ科の植物のようです。ここからは、温室の中の植物の紹介です。

紫の花を付けた灌木です。同じく、温室内で咲いていました。アゲラタムを巨大化したような姿と色の花です。

マルハチノキ(丸八の木)の葉が落ちた跡です。名前の由来の逆さの八の字になります。へゴ科の植物です。

同じく、マルハチノキ(丸八の木)の光景です。小笠原諸島等に自生する、大型のシダ類の植物です。少し窮屈そうに伸びていました。

アカバナケイトソウ(赤花時計草)です。トケイソウ科の蔓性の植物です。ベニバナトケイソウ(紅花時計草)の呼び方もあるようです。

ベンガルヤハズカズラの花です。キツネノマゴ科ハヤズカズラ属のつる性の植物です。名札は、コダチヤハズカズラだったかも知れません。

蘭の1種、キンギアナムの花です。強い芳香を持ちます。

国の重要文化財に指定されている、温室内の光景です。

温室の中で年中咲いているブーゲンビリアの花です。

同じく、年中咲いているブーゲンビリアの花です。温室内の植物は、何度も過去に紹介しましたので、ここまでです。

国の重要文化財に指定されている建築物の温室です。温室の重要文化財の指定は珍しいケースです。日本最古の温室とされます。

同じく、国の重要文化財に指定されている建築物の温室光景です。

世界遺産の屋久島にある縄文杉のレプリカです。縄文杉は1966年に発見された屋久杉の古木です。『縄文杉』の名前は、当時推定された樹齢が4千年以上で縄文時代から育った杉という説と、奔放な幹の造形が縄文土器に似ているからとの説があります。どちらにしてもロマン溢れる古木です。

15時少し前になりました。これで、女子マラソンの見学の後にやって来た、東山植物園の見学はお終いです。