2012早春、東山植物園(2/3)：ビオトープ、ロウバイ、アシビ、薬草の道、お花畑

2012/03/11 - 2012/03/11

　東山植物園の早春の花木等の紹介です。東山動植物園は、名古屋地区の桜の名所としても知られます。あと1カ月もしない内に桜の時期です。

＊2011春、桜の時期の東山植物園
http://4travel.jp/traveler/tabitonokumasan/album/10558368/

＊2008春、桜探訪・東山植物園
http://4travel.jp/traveler/tabitonokumasan/album/10230593/

エリア 千種・今池(愛知)

• 交通手段: 私鉄

近年出来たビオトープです。公園内の自然林の一部が伐り払われ、梅林を移築した後に造られましたので、少し気掛かりな施設でした。

同じく、ビオトープの光景です。ビオトープ(独：Biotop)、あるいはバイオトープ(英：biotope)は、生物群集の生息空間を示す言葉です。『生物空間』、あるいは『生物生息空間』と和訳されています。ブルトーザを使ってのビオトープ造りには馴染めないものを感じます。

満開が過ぎたロウバイ(蝋梅)の花です。ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木です。唐の国から来たことから、唐梅とも呼ばれます。

同じく、ロウバイの花です。種子などには、アルカロイドであるカリカンチンを含み有毒とされます。ソシンロウバイ(素心蝋梅)、マンゲツロウバイ(満月蝋梅)、トウロウバイ(唐蝋梅)などの栽培品種があります。

万葉集でお馴染のアシビ(馬酔木)の花です。アセビとも呼ばれます。ツツジ科アセビ属の低木です。有毒植物ですが、葉を煎じて殺虫剤等にも利用されます。

同じく、アシビの花です。万葉集には、謀反の疑いで死に至った大津皇子の姉、大伯皇女が弟の死を悼んだ和歌が巻二にあります。この歌を始め、アシビを詠んだ多くの和歌が収録されています。『磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど、見すべき君が在りと言はなくに』

木彫作品のようです。ビオトープの脇に飾ってあったトンボです。トンボも古生代には、翼長70cmの巨大化したトンボ、メガネウラ等がいましたから、この大きさは写実的(？)とも言えます。

こちらも梅林の脇に飾ってあった木彫作品です。蝶のようです。古生代にトンボのような巨大蝶がいたか同課は、知識がありません。

少し薄暗い丘の斜面に飾ってあった陶器製のオブジェです。薄暗いのは、斜面が北向きのためのようです。鶏のオブジェでしょうか。

幾つか纏めてオブジェを紹介します。デフォルメされていますから、はっきりとは分かりませんが、亀やカエルのような姿にも見えます。

鳥の姿のようにも見えますが、狸の顔のようにも見えます。想像しながら楽しむオブジェかも知れません。

丘の頂上に造られた『お花畑』の光景です。花が満開の春たけなわの時期にも見学しました。チューリップや白モクレンなどが満開でした。

時計台の光景です。時刻は14時20分頃、入園して30分ほどが経ちました。怪しい雲雪で、時折、雨粒が落ちてきました。通り雨のようでした。

『風のオブジェ・うさぎ』と題された作品です。1988年、作者の石川さんの名前がありました。兎の風見鶏群と言った光景です。

東山動植物園開園70周年記念に、姉妹都市のトリノ市から贈られた飾りです。中央にお城らしい写真があります。

東山スカイタワーのアップ光景です。地上高は134メートルですが、タワーは標高80メートルの丘の上にありますので、標高では214メートルとなります。名古屋市制100周年を記念して、1989年に建設されました。

『東山植物園・桜の回廊』のパンフレットが置いてあったポストです。1部持ち帰りました。桜の回廊には、約100種、1000本の桜があると紹介回されていました。100種類の数字は意外でした。

『東山植物園・桜の回廊案内図』の案内看板です。カンヒザクラ、マメザクラ、オオシマザクラ、ヤマザクラ、エドヒカンとサトザクラ系の7区域が、色分けして表示してありました。

『薬草の道』の案内図です。少しだけ薬草を紹介しました。大別しますと、日本の薬草、西洋の薬草と中国の薬草のの3種類です。

植物園内で見かけられる野鳥の紹介です。東山植物園の野鳥の声は、環境庁が実施した『残したい「日本の音風景｣100選』に選ばれています。ヒヨドリ、シジュウカラ、ヤマガラを始め8種の鳥が写真紹介されていました。

猪脅し(シシオドシ)です。周期的に竹の音が響いていました。添水(そうず)の呼び名もあります。猪だけでなく、鹿や鳥などから田畑を守る装置として用いられたようです。今は、その風情ある音が楽しまれています。

少しだけ、薬草の道の植物を紹介します。石垣の間から顔を覗かせたツワブキ(石蕗)です。黄色の花を咲かせる、キク科ツワブキ属の多年草です。

ナワシログミ(苗代茱萸)です。グミ科グミ属の常緑低木です。ナワシログミの名前は、果実が4〜5月頃の苗代を作る頃に熟することからの命名とされます。赤い実は、食することが出来ます。

ナワシログミの説明看板です。薬草としての生薬名として、『胡頽子』が記されていました。胡頽子・グミ類の薬効は、免疫力亢進、視力改善、癌抑制の作用があるとされます。

シャリンバイ(車輪梅)です。街中の低木の街路樹としても良く見掛けます。バラ科の常緑低木です。薬草だけではなく、奄美大島では、大島紬の染料にも使われます。

中国の薬草が栽培されていた一角です。名札を取り損ねました。柊か南天に似た葉を持っていました。近隣種でしょうか。

同じく、柊(ヒイラギ)か南天（ナンテン)に似た葉を持った植物の花のアップ光景です。

柊(ヒイラギ)か南天（ナンテン)に似た葉を持った植物の全体の光景です。

東山スカイタワーの光景です。手前に噴水の一部が見えます。展望台としての観光用途のほか、名古屋市の防災上重要な役割があります。防災無線の中継基地としての14基のパラボラアンテナと無線機械室、高所監視カメラ等です。

噴水の光景です。ステンレスのパイプが使われたオブジェ風の造りです。近くには、メダカ館等があります。