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 六国見山森林公園は円覚寺の北隣にあり、鎌倉に数少ない公園の一つである。大船高校端の高野台ロータリー手前にある公園北口と高野の住宅地を抜けたところに公園南口がある。いずれの道も下って行くと高野の切通に行き着く。しかし、北鎌倉駅から公園南口を目指したので高野の切通をパスすることになる。長い階段と手すりが付いた道を登って行くと桜の木が取り囲んでいる。「富士山は?」と見ると桜の枝の向こうに見える。古墳の墳丘のような丘の上が展望広場で展望デッキがある。そこからは富士山が綺麗に見える。しかし、展望デッキに設置されている方向案内の角度がずれていていい加減なのも鎌倉市らしい。また、六国見山森林公園は山と山道だけで展望広場に展望デッキが設けられているだけの名前ばかりの公園であり、トイレさえ設置されていない。そのために、年配者のグループもハイキングには中々来づらいようだ。展望広場山頂に3級水準点がある。その横に一本の木が立っており、それよりも真ん中には真講社(冨士講)が建てた「浅間大神」(明治28年(1895年)銘)の石碑が建っている。展望デッキと石碑がある公園内最高地点から南東約300mにある六国見山は海抜147.3mで、天園にある太平山(159.4m)に次ぐ標高がある。<br /> 六国見山から明月院側にはハイキングコースとして山道があるが、こんな短いコースでも倒木が2本も道に覆い被さっており、そのまま放置されているのが鎌倉市内のハイキングコースであることが実感できる。倒木の木の上を子供が渡って遊んでいる。子供にとっては倒木も遊び道具になってしまう。今泉台に団地ができて道が途絶えたのであろう、かえで通(今泉台3)を通って天園ハイキングコースに入った。<br /> 朝は北鎌倉・洞門山の階段から綺麗に見えた富士山も、六国見山、勝上献展望台と巡ると次第に雲間に霞んでくる。昼過ぎに着いた天園で、「富士山は見えますか?」と聞くと、「もう富士山は見えない。」と言う。私がいつもの岩の上から西の方向を見渡すと、雲に溶け込み、霞ながらも頂上の白い峰が何とか確認できる。「あそこの雲の上に見えますよ。」と指指すと周りにいた人たちも「ああ‥、あれ‥。」と目を凝らす。やはり、天園ハイキングコースは人が多い。しかし、分かり切っていることではあるが、午前中でないと、天気の良い日でもくっきりとした富士山は拝めない。<br />(表紙写真は六国見山森林公園山頂の真講社石碑)

鎌倉・六国見山森林公園から天園へ

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2011/12/04 - 2011/12/10

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 六国見山森林公園は円覚寺の北隣にあり、鎌倉に数少ない公園の一つである。大船高校端の高野台ロータリー手前にある公園北口と高野の住宅地を抜けたところに公園南口がある。いずれの道も下って行くと高野の切通に行き着く。しかし、北鎌倉駅から公園南口を目指したので高野の切通をパスすることになる。長い階段と手すりが付いた道を登って行くと桜の木が取り囲んでいる。「富士山は?」と見ると桜の枝の向こうに見える。古墳の墳丘のような丘の上が展望広場で展望デッキがある。そこからは富士山が綺麗に見える。しかし、展望デッキに設置されている方向案内の角度がずれていていい加減なのも鎌倉市らしい。また、六国見山森林公園は山と山道だけで展望広場に展望デッキが設けられているだけの名前ばかりの公園であり、トイレさえ設置されていない。そのために、年配者のグループもハイキングには中々来づらいようだ。展望広場山頂に3級水準点がある。その横に一本の木が立っており、それよりも真ん中には真講社(冨士講)が建てた「浅間大神」(明治28年(1895年)銘)の石碑が建っている。展望デッキと石碑がある公園内最高地点から南東約300mにある六国見山は海抜147.3mで、天園にある太平山(159.4m)に次ぐ標高がある。
 六国見山から明月院側にはハイキングコースとして山道があるが、こんな短いコースでも倒木が2本も道に覆い被さっており、そのまま放置されているのが鎌倉市内のハイキングコースであることが実感できる。倒木の木の上を子供が渡って遊んでいる。子供にとっては倒木も遊び道具になってしまう。今泉台に団地ができて道が途絶えたのであろう、かえで通(今泉台3)を通って天園ハイキングコースに入った。
 朝は北鎌倉・洞門山の階段から綺麗に見えた富士山も、六国見山、勝上献展望台と巡ると次第に雲間に霞んでくる。昼過ぎに着いた天園で、「富士山は見えますか?」と聞くと、「もう富士山は見えない。」と言う。私がいつもの岩の上から西の方向を見渡すと、雲に溶け込み、霞ながらも頂上の白い峰が何とか確認できる。「あそこの雲の上に見えますよ。」と指指すと周りにいた人たちも「ああ‥、あれ‥。」と目を凝らす。やはり、天園ハイキングコースは人が多い。しかし、分かり切っていることではあるが、午前中でないと、天気の良い日でもくっきりとした富士山は拝めない。
(表紙写真は六国見山森林公園山頂の真講社石碑)

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  • 北鎌倉・洞門山の階段から見える富士山。

    北鎌倉・洞門山の階段から見える富士山。

  • 高野の南の団地に立つ道標。高野切通の手前の三叉路にもあった。こうした道標が旧道や新しく造成された団地内の道路に立てられている。

    高野の南の団地に立つ道標。高野切通の手前の三叉路にもあった。こうした道標が旧道や新しく造成された団地内の道路に立てられている。

  • 高野の南の団地の奥に立つ道標。

    高野の南の団地の奥に立つ道標。

  • 六国見山森林公園南口。団地の最奥の区画の隣に広場があり、水飲み場(水道)がある。しかし、トイレは設置されていない。

    六国見山森林公園南口。団地の最奥の区画の隣に広場があり、水飲み場(水道)がある。しかし、トイレは設置されていない。

  • 六国見山森林公園南口。「六国見山森林公園」の標柱と「六国見山森林公園」の案内板が立っている。

    六国見山森林公園南口。「六国見山森林公園」の標柱と「六国見山森林公園」の案内板が立っている。

  • 六国見山森林公園南口の案内板。現在地に南口広場とある。

    六国見山森林公園南口の案内板。現在地に南口広場とある。

  • 六国見山森林公園南口から奥に広がる南口広場。整備中のようだ。

    六国見山森林公園南口から奥に広がる南口広場。整備中のようだ。

  • 六国見山森林公園南口。

    六国見山森林公園南口。

  • 高野の団地の最奥の区画の住宅隣に広場があり、水飲み場(水道)とベンチが設置されている。

    高野の団地の最奥の区画の住宅隣に広場があり、水飲み場(水道)とベンチが設置されている。

  • 六国見山森林公園南口の登り口に咲くセイヨウタンポポ。

    六国見山森林公園南口の登り口に咲くセイヨウタンポポ。

  • 六国見山森林公園南口はハイキングコースの入口なのだろう。禁煙看板(柱)が立つ。

    六国見山森林公園南口はハイキングコースの入口なのだろう。禁煙看板(柱)が立つ。

  • 鎌倉市内のハイキングコースとしては珍しく整備されている。(六国見山森林)公園として整備されたのだろう。

    鎌倉市内のハイキングコースとしては珍しく整備されている。(六国見山森林)公園として整備されたのだろう。

  • 六国見山森林公園南口の谷戸奥。南口広場の縁にあたる。

    六国見山森林公園南口の谷戸奥。南口広場の縁にあたる。

  • 六国見山森林公園南口の登り口。

    六国見山森林公園南口の登り口。

  • 六国見山森林公園南口からのハイキングコース。

    六国見山森林公園南口からのハイキングコース。

  • 六国見山森林公園南口からハイキングコースを少し上るとある三叉路。真っ直ぐは立ち入り禁止なので右折して階段を上る。

    六国見山森林公園南口からハイキングコースを少し上るとある三叉路。真っ直ぐは立ち入り禁止なので右折して階段を上る。

  • 六国見山森林公園南口から階段のハイキングコースが続く。

    六国見山森林公園南口から階段のハイキングコースが続く。

  • 階段のハイキングコースが続く。

    階段のハイキングコースが続く。

  • 階段のハイキングコースが続く。

    階段のハイキングコースが続く。

  • 階段のハイキングコースが続く。

    階段のハイキングコースが続く。

  • 階段のハイキングコースが続く。女竹のアーチがある。

    階段のハイキングコースが続く。女竹のアーチがある。

  • 女竹のアーチを潜ると道標が立ち、展望デッキが見える。鎌倉市内のハイキングコースではこうした道標看板は見られないから公園として設置したのだろう。

    女竹のアーチを潜ると道標が立ち、展望デッキが見える。鎌倉市内のハイキングコースではこうした道標看板は見られないから公園として設置したのだろう。

  • 道標。

    道標。

  • 道の脇にベンチがある。

    道の脇にベンチがある。

  • 長窪に至る山道。

    長窪に至る山道。

  • 展望広場がある丘の法面にある桜の木。この辺りの桜は全て大島桜だ。

    展望広場がある丘の法面にある桜の木。この辺りの桜は全て大島桜だ。

  • 展望広場がある丘の法面にある石組。お地蔵さまが何ががあった台座だろうか?

    展望広場がある丘の法面にある石組。お地蔵さまが何ががあった台座だろうか?

  • 丘(富士塚)の上の展望広場の展望デッキから見る富士山。丘の下のベンチあたりからは富士山は全く見えない。桜は全て大島桜だ。

    丘(富士塚)の上の展望広場の展望デッキから見る富士山。丘の下のベンチあたりからは富士山は全く見えない。桜は全て大島桜だ。

  • 丘の上の展望広場の展望デッキから見る富士山。

    丘の上の展望広場の展望デッキから見る富士山。

  • 丘の上の展望広場の展望デッキから見る逗子方面。

    丘の上の展望広場の展望デッキから見る逗子方面。

  • 丘(富士塚)の上の展望広場の中央に建つ「浅間大神」(明治28年(1895年)銘)碑。

    丘(富士塚)の上の展望広場の中央に建つ「浅間大神」(明治28年(1895年)銘)碑。

  • 「浅間大神」碑の裏面。真講社とその富士山のマーク、真講社講中の先達、発起、周旅人の名前が刻まれている。

    「浅間大神」碑の裏面。真講社とその富士山のマーク、真講社講中の先達、発起、周旅人の名前が刻まれている。

  • 展望広場の木に登る子供たち。母親が見守る。

    展望広場の木に登る子供たち。母親が見守る。

  • 展望広場を下ったところにある石祠(稚児の墓)。

    展望広場を下ったところにある石祠(稚児の墓)。

  • 石祠の横の木に箒が掛けられている。

    石祠の横の木に箒が掛けられている。

  • 石祠(稚児の墓)。

    石祠(稚児の墓)。

  • ハイキングコースを塞ぐ倒木。

    ハイキングコースを塞ぐ倒木。

  • ハイキングコース。登っているので六国見山山頂あたりか。

    ハイキングコース。登っているので六国見山山頂あたりか。

  • また、倒木。子供たちが木に乗って遊んでいる。ここでも見守る母親。

    また、倒木。子供たちが木に乗って遊んでいる。ここでも見守る母親。

  • ハイキングコースの道の真ん中に石柱。六国見山山頂か?

    ハイキングコースの道の真ん中に石柱。六国見山山頂か?

  • ハイキングコースを下る。

    ハイキングコースを下る。

  • ハイキングコース。

    ハイキングコース。

  • ハイキングコース。

    ハイキングコース。

  • ハイキングコース。

    ハイキングコース。

  • ハイキングコース。

    ハイキングコース。

  • ハイキングコース。

    ハイキングコース。

  • ハイキングコース。

    ハイキングコース。

  • ハイキングコース。

    ハイキングコース。

  • ハイキングコース。今泉台の団地が見える。

    ハイキングコース。今泉台の団地が見える。

  • ハイキングコースは今泉台の団地の崖の上を通っている。

    ハイキングコースは今泉台の団地の崖の上を通っている。

  • ハイキングコースの終点。今泉台の団地にある住宅で山道が途絶える。実際には、住宅の裏を通って明月谷の庚申塚に至る旧道が残っている。

    ハイキングコースの終点。今泉台の団地にある住宅で山道が途絶える。実際には、住宅の裏を通って明月谷の庚申塚に至る旧道が残っている。

  • 今泉台の団地。この道路を通って今泉台の天園ハイキングコース入口へ向かう。

    今泉台の団地。この道路を通って今泉台の天園ハイキングコース入口へ向かう。

  • かえで通(今泉台3)を抜け、今泉台の天園ハイキングコース入口へ。配水池の給水塔が目印に向かう。

    かえで通(今泉台3)を抜け、今泉台の天園ハイキングコース入口へ。配水池の給水塔が目印に向かう。

  • 半増坊の上にある勝上献展望台から見る富士山。

    半増坊の上にある勝上献展望台から見る富士山。

  • 勝上献展望台上の石祠(建長寺奥之院)。

    勝上献展望台上の石祠(建長寺奥之院)。

  • 十王岩横の展望岩から見る若宮大路。

    十王岩横の展望岩から見る若宮大路。

  • 天園ハイキングコースの禁煙看板。初めて見かけたプラスティックの樹脂製だ。

    天園ハイキングコースの禁煙看板。初めて見かけたプラスティックの樹脂製だ。

  • 天園の展望岩の上から見る富士山。

    天園の展望岩の上から見る富士山。

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