2011/11/03 - 2011/11/04
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kojikojiさん
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前日の夜は午後10時を回った頃から雷雨になりました。翌日の天気が心配でしたが仕方ありません。ただ、午前7時に起きると表はまだ真っ暗でしたが雨は止んでいました。午前8時前になると表が明るくなってきたので一番奥の非常口から表に出てみます。クエノン川沿いの土手を防潮堤まで行ってみると、それは綺麗な眺めが待っていました。朝焼けのモン・サン・ミッシェルをしばし眺めて、ホテルに戻ってチェックアウトの準備をします。レンヌへ戻るバスは午前11時過ぎなので荷物を持って昨日と同じように2キロの道を歩きます。天気がどうなるか分からなかったので島で買ったお土産とスーパーで買ったお土産でバックは重たくなりましたが、目指す先が美しいモン・サン・ミッシェルですから足取りは軽いです。郵便局に寄って郵便物を投函して、お土産のガレットクッキーを買っているともうバスの時間です。午前中もひと気のないモン・サン・ミッシェルの観光を終えてレンヌに戻ります。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- 中国国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
午前8時前にホテルの裏側の出口から堤防に登ってみます。何でもないクエノン川の川辺の景色も朝焼けの中なので素晴らしい美しさです。
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晩秋のノルマンディーは雨上がりのしっとりとした空気が気持ち良いです。昨晩もそうでしたが、全く寒くなく気持ちの良い時期でした。持って来たユニクロのダウンの世話になることが無かったのは良かったのですが、一度も袖を通すことなく日本へ持ち帰ることになりました。
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防潮堤には10人ほど先客がいらっしゃいました。我が家もよく利用する旅行会社のツアーの方々でしたが、8時に出発する前に最後の記念撮影といった感じで、5分後には誰もいなくなりました。
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防潮堤でのんびり景色を眺めていました。一刻一刻と空の色が変わっていきます。夜の景色も美しいですが朝のこの時間帯も美しいものです。
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だんだん東の空が赤く染まってきました。先ほど出発したバスツアーの人ももう少し時間があればこの景色を楽しめたでしょう。
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薄暗かった修道院に赤みが増してきました。
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東側の壁が赤く輝いてきました。
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朝になってもクエノン川の水位は変わっていないようでした。
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イチオシ
この時の朝の風景の美しさは一生忘れないだろうなと思いました。
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そろそろカモメも出勤準備のようです。
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みんなで準備体操をしているように見えました。
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修道院の建物全体に光が当たってきました。
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堆積した砂は川から流れ込んだものと道路を造ったことによる潮の流れの変化で積もったものなのでしょう。
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雲間から太陽が顔を出すと、途端に周囲の景色が変わったように思えました。
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東の空が赤くなってきました。
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カメラのファインダーを覗きながら、刻一刻と変わっていく修道院の姿を目に焼き付けます。
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東の空も流れる雲でどんどん姿を変えていきます。
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モン・サン・ミッシェルには1泊で来て良かったというか、日帰りで数時間の滞在ではあまりにも勿体無い景色がありました。また、島内に泊まらずに対岸のホテルに泊まったのも正解だと思いました。
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ルレ・サンミッシェルの方へも行ってみましたが、写真を撮るには良いポイントはありませんでしたのでもう一度防潮堤に戻ります。鳥たちも朝ごはんに出掛け始めました。
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修道院のガラス窓に当たった太陽光線が真っすぐにこちらに反射すると、修道院と一体になった気がしました。
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突然水面のカモメたちが飛び立ちました。
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あっという間にどこかへ飛び去ってしまいました。
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防潮堤を渡りきって右側に回り込むと草原に浮かぶ修道院を見ることが出来ました。
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これでここにプレ・サレ羊が何頭かいれば絵になるのですが。昨晩食べてしまったからでしょうか?
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残念ながら羊は最後まで現われませんでした。よくある写真の風景はもっと東に車で行かないと見られないようです。
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海に浮かぶモン・サン・ミッシェルも美しいですが、草原の先にそびえたつ修道院もそれに負けない美しさです。
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先ほど飛び立った鳥たちは修道院の方へ飛び去りました。
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ゆっくりコーヒーを飲んできた妻がやってきました。
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普段は早起きなどしてこない妻も、モン・サン・ミッシェルの美しさはゆっくり寝てはいられなかったようです。
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堤防の上のしばらく2人で散歩しました。
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旅先でもないと2人で散歩なんてしないですから。とくにこんな景色の良い所でないと。
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堤防の辺りの木々は綺麗に紅葉していたのでとても綺麗でした。
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ホテルの中庭へは堤防からそのまま入れます。1階の右から2番目が我々の部屋でした。
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ホテルをチェックアウトしてブラブラ堤防を歩いて島に向かいました。朝の少し冷たい空気が気持ち良いですが、荷物を持ってだと暑くなるくらいです。
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午前中にモン・サン・ミッシェルへもう一度行った後は、島から出発するバスでそのままレンヌに戻るのでホテルん荷物を置いていくわけにはいきません。バスが何本もあればよいのですが。
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という事で1泊分の荷物と前日買ってしまったお土産を担いで2キロの道のりを進みます。
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この辺りは数年後に橋になってしまったので現在は見ることはできません。バスの停留所も変わってしまったと聞きます。
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モン・サン・ミッシェルでなければ2日連続して2キロの道のりを歩くことは無かったと思います。
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正面にそびえる修道院は歩いても歩いてもなかなか近づきません
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前日歩き回った修道院の中のことを思い出しながら歩き続けます。
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この日の朝も干潮のようで、砂地がどこまでも続いています。
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ガブリエルの塔と城壁が見えてきました。1524年に国王代理官ガブリエル・デュプイによって設計され建設されました。モン・サン・ミッシェルが要塞であった当時は見張り塔として使われ、防衛のための大砲が置かれていたこともあるそうです。
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ようやく修道院の近くの駐車場までたどり着きました。
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今日も修道院の尖塔は美しく天に伸びています。
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ようやく到着です。レンヌへ戻るバスまでは2時間くらいしかありません。
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城門の上にはノルマンディーの旗がたなびいています。この旗の歴史は12世紀にさかのぼり、中世イングランド王国のプランタジネット朝の紋章に由来しています。初代国王アンリ2世が2匹の豹を使うことを決めました。フランスでは現在見られなくなっりましたが、当時は3匹目の豹がいて、それぞれの豹にはイングランド王国の王の象徴、アンジュー伯の象徴、ノルマンディー公の象徴という意味がありました。モン・サン・ミッシェルには以前にはブルターニュの旗も掲げられましたが、ノルマンディー人がモン・サン・ミッシェルはノルマンディーの物だと反発したためにブルターニュの旗を降ろしたそうです。
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朝日の当たるアヴァンセの城門から島の中に入ります。
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午前10時前のグランド・リュはほとんど人影もありません。年配のご夫婦がオムレツ屋さんのメニューを熱心に見ています。
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昨日も人がいなかったので我々のモン・サン・ミッシェルの印象は季節外れで観光客のいない寂れた島という感じです。たぶんお昼から午後2時過ぎの時間帯に居なかったからだと思いますが。
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昨日購入した絵葉書用に切手を買い求めて投函しました。絵葉書にはモン・サン・ミッシェルの消印が押されました。
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絵葉書用の切手はパリでたくさん買って持っていましたが、プラスチックのボトルに巻紙の手紙を入れて送る切手が必要でした。ケビン・コスナー主演の「メッセージ・イン・ア・ボトル」を思い出し、ポリスの「孤独のメッセージ」(Message in a Bottle)を口ずさみながら先へ進みます。
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壁龕には聖母マリアの像が納められ、苔生したスレートの屋根の上にはたくさんの鳩がいました。
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石の壁にあったのは海難救助への寄付を募るもののようでした。
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前の日にセント・ジェームスのボーダーシャツを買ったお店はまだ開いていませんでした。荷物になると思ったけど買っておいてよかったです。
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プーラールの売店でガレットクッキーと塩バターキャラメルを大量に買ってモン・サン・ミッシェルの観光は終わりです。
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前の日に出会った日本語ガイドのおばさんと再会したので、買い物を手伝ってもらったお礼を伝えました。
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買い物をしているとあっという間に滞在時間は過ぎてしまいました。バスの停留所に戻ると空は曇ってしまいました。
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午前11時過ぎのバスでレンヌに戻ります。天気にも恵まれ混雑にも合わなくて最高なモン・サン・ミッシェル観光でした。プレ・サレ羊も美味しいシーフードも有名なオムレツにリンゴタルトもいただき、シードルもカルヴァドスも飲んだので思い残すことはありません。旅はレンヌの観光に続きます。この後バスが出発すると雨が降り始めました。サン・ミッシェルのご加護に感謝です。
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バスの切符は前日聞いた通りにバスの運転手さんから買うことが出来ました。
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帰りのバスは前日よりもさらにガラガラで、数人が乗っただけでレンヌに戻ります。
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バスが出発するとすぐに雨が降り始めました。大天使ミカエルのご加護に感謝しながらレンヌに向かいます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- サウスピーチさん 2012/06/02 03:20:25
- お久しぶりです!
- kojikojiさん、お久しぶりですね!
モン・サン・ミシェルの旅行記、懐かしく拝見させて頂きました。
私も多くの旅行者に倣い、名物のオムレツは食べなかったのですが、
kojikojiさんの旅行記を見て、やっぱり一度は試してみるのもいいかも・・・と思いました。
特にデザート、めっちゃ美味しそうですねぇ。(よだれが・・・笑)
それにしても、高すぎる気がしますが・・・。
羊たちですが、私も早朝に散歩した時にはいませんでした。
しかし、お昼前にもう一度見に行ったら、いましたよ! いっぱい!!!
前日は、夕方にMSMに到着し、その時には羊はいなかったので、多分お昼頃にやって来るのではないでしょうか。
・・・しかし、こんなに大勢どこからやって来るのでしょう?
写真、どれも素敵で、楽しませて頂きました。
それでは、また!
サウスピーチ :)
- kojikojiさん からの返信 2012/06/02 11:08:07
- RE: お久しぶりです!
- いつもお立ち寄りいただいてありがとうございます。
モンサンミッシェル、やっぱり行って良かったと今でも余韻が残っています。また機会があったら行ってみたい所です。あの絶対的な空間の広さに身を置いたらクリスチャンでなくても神を信じてしまいそうです。
オムレツ…。そうですね。安い?と聞かれれば絶対高いですよ。手間がかかると言ってもたかだか卵数個の料理ですから。でも、今度いつ来れるか分からないし、食べないで感想を言うのも嫌なので、日本に帰ったら3か月外食無し!なんて勢いで店に入ってしまいました。気休めと言えば他にお客さんがいなくなってしまったのでそれはそれは贅沢な時間が味わえました。店の貸切料金だったと今は割り切ってます。でも、もう一度行ったらまた食べちゃうかも。羊も謎ですね。羊飼いがいるような感じはしませんでしたから。「ひつじのショーン」みたいに仕切っている羊がいるのかもしれませんね。
先日ベトナムとカンボジアから帰ってきて、旅行記に奮闘中です。お時間があったらまたお立ち寄りください。まだ当分かかりそうですが。
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