2008/08/23 - 2011/10/01
6045位(同エリア7093件中)
ドクターキムルさん
- ドクターキムルさんTOP
- 旅行記7517冊
- クチコミ134件
- Q&A回答247件
- 6,258,621アクセス
- フォロワー39人
鎌倉市扇ガ谷4にある海蔵寺には底脱ノ井と十六ノ井がある。
底脱ノ井は鎌倉十井の1つである。鎌倉時代中期の武将で鎌倉幕府の有力御家人であった安達泰盛の娘に千代能がいたが、父泰盛と安達一族は霜月騒動で滅ぼされた。夫である北条顕時は騒動に連座して失脚し、下野国に蟄居の身となった。千代能は出家して無学祖元の弟子となり、法名無着と号した。
出家した無着がこの井戸に水を汲みに来た時、水桶の底がすっぽり抜けたため、「千代能が いただく桶の 底脱けて 水たまらねば 月もやどらず」と詠ったことから、この名が付いたといわれている。井戸の底でなく、心の底が抜けて、わだかまりが解け、悟りが開けたという解脱の歌である。底脱ノ井の傍にはこの歌碑もある。和歌だとしたら、頭の「千代能(ちよの)が」は4文字となり字足らずである。
海蔵寺で100円の入場料を払って、コンクリートで補修された隧道を潜ったところにあるやぐらの中に16の穴が穿たれている。16の穴から水が湧き出しており、十六ノ井と呼ばれている。しかし、宝戒寺裏の紅葉山やぐらからもこれと同じ16穴が出ていることから納骨穴ではないかと見られる。
なお、海蔵寺本堂横の宇賀神さまを祀るやぐらにも2穴が穿たれており、片方の穴から水が湧き出ている。これも納骨穴であったのであろうが、水場があるから宇賀神さまが祀られたのであろうか。
(表紙写真は底脱ノ井)
PR
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ドクターキムルさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
9