五大堂明王院－2011年春

2011/04/10 - 2011/04/24

　鎌倉市十二所にある五大堂明王院は真言宗御室派の寺であり、飯盛山寛喜寺明王院五大堂という。門前の庚申塚にある標石には「飯盛山寛喜寺明王院五大堂」とあるが、手前の大きな標石には「五大堂明王院」とある。嘉禎3年（1231年）に鎌倉四代将軍藤原頼経が「鎌倉鬼門除け」祈願寺の建立を発願し、文暦2年（1235年）五大堂明王院寛喜寺として、京都東寺から定豪律師を迎えて開山した。不動明王を中心として降三世明王、軍茶利明王、金剛夜叉明王、大威徳明王の五大明王を奉る霊場である。
　五大堂明王院の前にくると染井吉野が満開である。しかし、境内は撮影禁止になっているから門前から眺めることにする。滑川に架かる二ツ橋の袂には紅白の花を付ける花桃があり、満開である。そこに御衣黄が植えられており、また2週間後に行って桜の花を確認した。二ツ橋と明石橋との間は細長い公園になっており、明石橋側にある墓地には庚申供養塔も建っている。
　また、鎌倉札所第8番「十一面観世音菩薩」を安置している観音堂には片方だけに唐獅子の飾り瓦が上がっている。京都から移築したものだそうだが、江戸時代から片方だけのようだ。そういえば、京都・大豊神社の摂社には片方づつの狛鳶（とび）（愛宕社）と狛猿（日吉社）があるから、飾り瓦も対ではなくても良いのかも知れない。
（表紙写真は五大堂明王院参道）　

エリア 鎌倉(神奈川)

五大堂明王院前の枝垂れ桜の若木。

二ツ橋袂の花桃。満開だ。脇には御衣黄が植えられているが、まだ咲いてはいない。

五大堂明王院参道。

五大堂明王院参道。

参道の庚申供養（寛保元年（1741年）銘）。 傍に五輪塔などがある。

寝そべる猿。

「飯盛山寛喜寺明王院五大堂」の寺号標石。

「源頼朝卿四代将軍源頼経卿御建之地」。

五大堂明王院。

二ツ橋袂の御衣黄。

二ツ橋袂の御衣黄。

二ツ橋袂の御衣黄。

二ツ橋袂の御衣黄。

二ツ橋袂の御衣黄。

二ツ橋袂の御衣黄。

二ツ橋袂の御衣黄。

二ツ橋袂の「御衣黄」看板。