神々の島を奏でる足音 in バリ島★2009　14　6日目【SIN：サルタン・モスク編】　

2009/04/26 - 2009/05/02

美味しいモロッカンランチを楽しんだ後は、シンガポール最大かつ最古の歴史を持つイスラム教寺院：サルタン・モスクへ。
建設に４年を費やしたこのモスクは、黄色い玉ねぎ型の大きなシルエットが目印で、遠くからでもその存在をしっかりと確認する事ができる。
堂内には約5.000人が同時に礼拝する事ができ、１階は男性用２階は女性用の礼拝所に分かれており、ムスリム以外でも決められた範囲(１階礼拝所周辺の廊下のみ)なら見学を許されている。
偶像崇拝が無いイスラム教では、絨毯以外何も無いただっ広い礼拝所で厳かな雰囲気のなか、各々がメッカの方向に祈りを捧げていた。
初めてのモスクの印象は、静かな祈りと、熱い信仰心が集まった場所…異国の香りを楽しみながら旅が続く。

エリア シンガポール(シンガポール)

1828年に建造されたサルタン・モスク。
シンガポールには70個以上もあるモスクの中で、１番古い歴史をもち、最も権威があると言われている。

サルタン モスク 寺院・教会

モスクの前には多くのムスリムが集い、談笑を交わしていた。

サルタン モスク 寺院・教会

どっしりと構えた立派な建物は、アラブストリートの象徴的な存在。

サルタン モスク 寺院・教会

モスクの窓は、玉ねぎ型のドーム屋根の形を模していて可愛らしい。

サルタン モスク 寺院・教会

モスク入口階段。
見学が可能な時間は9：00-12：00と14：00-16：00に決められており、最も重要な礼拝…金曜日の正午はムスリム以外入場する事が出来ない。

サルタン モスク 寺院・教会

入場料は無料だけど、その代り記帳を求められる。

サルタン モスク 寺院・教会

見学時、肌の露出は厳禁な為、短パン・半袖の観光客には無料でイスラムローブを貸してくれる。

サルタン モスク 寺院・教会

寺院スタッフが着替えるのを手伝ってくれるので安心♪
それでは中へ…

サルタン モスク 寺院・教会

建物に入ってまず目に飛び込んできたのが、三日月と星のモチーフ。
この２つはイスラム教の象徴とされていて、三日月は発展を、星は知識を意味する。
その為、イスラム国家では、国旗に三日月か星のどちらかが採用されていることが多い。

サルタン モスク 寺院・教会

絨毯が敷かれた広い空間は、１階の男性専用礼拝所大ホール。

サルタン モスク 寺院・教会

偶像崇拝をしないイスラム教では、メッカの方向に向かって祈りをささげるため、皆が見つめる先には何も無い。
見慣れないせいか、不思議な気分。

サルタン モスク 寺院・教会

祈りのスタイルは様々。
目を閉じ、心で唱えながら唯一絶対の神との対話を行う。

サルタン モスク 寺院・教会

観光客は絨毯が敷かれた大ホールのエリアに絶対に入ってはいけないので、周囲をぐるりと囲む廊下から静かに見学する。

サルタン モスク 寺院・教会

外はジリジリと肌を焼きつけるように暑いけれど、それに比べ、モスク内は結構快適♪
廊下では寛ぐ人の姿も多く見かけた。

サルタン モスク 寺院・教会

内側から見たドーム型屋根と同じ形をした窓。
思いのほか大きい！

サルタン モスク 寺院・教会

礼拝所内でも熟睡している人、発見(笑。
モスクという場所は祈る為だけの建物ではなく、昼寝をしたり、談笑をしたり、本を読んだり…ムスリムにとって生活空間の一部のように見えた。

サルタン モスク 寺院・教会

観光客が許されるギリギリの範囲で礼拝所を眺めていたら、窓と同じ形のモチーフが沢山有ることに気付く。

サルタン モスク 寺院・教会

モスク内で見かけた電球。
見慣れないアラビア文字は、模様のように見え可愛らしかった♪

サルタン モスク 寺院・教会

この階段を上がった２階は女性専用の礼拝所にあたり、観光客は入場禁止のエリア。

サルタン モスク 寺院・教会

初めてのモスク見学で思ったこと…モスクは決して祈るためだけの場所ではなく、ムスリムにとって大変身近な場所であり、心の拠り所であり、社交の場であるということ。
新しい世界を見て、もっとイスラム教について知りたくなった。

サルタン モスク 寺院・教会

多民族国家のシンガポール。
公用語は英語・中国語・マレー語・タミル語の4語だけれど、民族を越えた会話をする時１番使われるのは、国語とされているマレー語だとか。
英語で話すよりも“シンガポールに長く住んでいます”感が出て、人間関係の潤滑油になるそう。

モスクから今度はブギス・ストリートを目指す。
交通量が一気に増え道幅も広くなると、車両を２台連結し、中央部分を電車の蛇腹のようなモノでつないだ驚くほど長いバスを見つけた。
カーブを曲がるのも大変そう…！

路上屋台が集結した大きな屋台街、ブギス・ストリートに到着。
店によってまちまちだけれど、昼-22時頃まで営業している。

ブギス ストリート 散歩・街歩き

ビクトリアストリートとクィーンズストリートに挟まれた場所はアーケード街になっているので、急なスコールでも安心。

ブギス ストリート 散歩・街歩き

衣料品・土産物・青果店・フードコートなど様々な店が集まっていて、多くの人でにぎわっていた。
青果店ではフレッシュ生ジュースも販売している。

ブギス ストリート 散歩・街歩き

ブギス・ストリートを抜け、ウォータールーストリートへ。
この建物は中国寺院：観音堂。

観音堂 寺院・教会

すごく混雑していたので入口から覗くだけに。
線香と仏花を手に祈りを捧げる人々の姿で溢れかえっていた。

観音堂 寺院・教会

観音堂前で見かけた独特のヘアスタイルをした僧侶。
インド系に見えるけれど中国僧？

観音堂 寺院・教会

寺院の前には供物屋台がズラっと並んでいる。
花・線香・果物…売る側も必死なようで前を歩くだけで声が飛ぶ。

観音堂のすぐ隣に建っているのはヒンドゥー教寺院：スリ・クリシュナン寺院。

スリ クリシュナン寺院 寺院・教会

建物の正面上部には、ヒンドゥー教の７大神が並び、この寺院ではクリシュナ神を奉っている。
緻密な彫像は大変、色鮮やかでひと際目を引いた。

スリ クリシュナン寺院 寺院・教会

扉が開かれているのは6：30-13：00、18：00-21：00なので時間が合わず、今回は外からのみ見学。
猿の姿をした神、ハヌマンの手には供えられた仏花がいくつも捧げられていた。

スリ クリシュナン寺院 寺院・教会

閉ざされた扉の外からも熱心に祈る信者たち。
ヒンドゥー教＝インド系のイメージがあったけれど、様々な民族から信仰を集めている様子。
これも多民族国家シンガポールならではの光景かも。

燃え尽きた線香はキチｯと清掃され、街はピカピカ。
罰金大国：シンガポールでは当たり前のこと。

TAXIを捕まえて、次に向かったのはダウンタウンの北西部に位置するリトルインディア。

サリー姿の女性…
原色・彩色に満た花飾りからほのかに香るジャスミンの香り…
こってりとした色が溢れる街並み…
一瞬、強烈な“何か”に支配された気がした。

リトルインディア 散歩・街歩き

沢山の興味を好奇心を携えて、極彩色のゴープラムが神秘的なスリ・ヴィラマカリアマン寺院へ向かう。
続きは15へ。