2004/10/03 - 2004/10/09
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kojikojiさん
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北京オリンピックに向けて古い胡同がどんどん取り壊されている話を聞いて、変わってしまう北京の街を見ておこうと思い立ち、1週間の予定を組んでみました。ANAのマイレージの特典航空券の燃油サーチャージも無い頃でしたし、ホテルの金額も安かったです。インターナショナルなホテルに泊まるのでは面白味も無いので、竹園賓館という古い四合院のお屋敷ホテルと侶松園賓館というお屋敷ホテルの予約もしました。現地では「北京散歩信息」の劉さんという個人経営のガイド兼ドライバーさんに郊外に連れて行ってもらいました。その金額も非常に安かった印象があります。当時は劉さんと姜さんという友人の二人だった会社も現在は大きくなっているようです。中国の国慶節にぶつかったため、どこも凄い人でしたが現在のような旅行ブームの前だったので何とか予定通り旅する事が出来ました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 タクシー
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今回の北京旅行は1週間の予定です。ANAのマイルが溜まっているので、成田発10:35のNH905便で北京到着は13:35、時差1時間で4時間のフライトです。
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この頃の中国旅行は1元が13円くらいだったので、ホテルもレストランも買い物もただただ安いという印象でした。それに航空券も無料だったので、かなり良いレストランの食事と専用車をチャーターしての1週間でも2人で150,000円くらいでした。
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機内では乾杯してお昼ご飯を食べて、映画を1本観る間もなく北京に到着です。
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初めての北京です。妻に取っては初めての中国旅行でもあります。空港から宿泊する竹園賓館まではタクシーで行きました。我ながら景気良かったです。
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竹園賓館の前の通りは小石橋胡同です。建国五十五周年の国慶節のタイミングで来てしまいました。この時はまだ何とも思いませんでしたが、先々混雑に遭遇します。こんな町中の黒板なんてもう無くなっているかもしれないですね。
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鐘鼓楼までは歩いて直ぐでしたが、途中の道路も工事中だし周辺の古い民家も壊されていました。北京へ数年来るのが遅かったかなと思いました。
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鐘鼓楼は明時代の1420年に建てられますが、現在のものは火災などもあり1749年の清時代に改築されたものです。 鼓楼には一つの大太鼓と24の小太鼓があり、古代中国では2時間をひとくくりにして「更」と呼んでいました。水時計が正確な「更」を告げると、これを聞いた太鼓の打ち手25人が、リーダーの指示のもとで太鼓をたたくのです。そして鐘がつかれます。太鼓と鐘が合わせて108回、これら「更夫」と呼ばれる人たちの手で市民に時間が伝えられたそうです。
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鼓楼から南に向かって通りが伸び、その先に景山公園が見えます。この時はカメラ2台を持って行き、1台は白黒フィルムで撮影していました。
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この頃は中国の人もまだ自転車に乗っていました。翌年蘇州で自転車を借りて市内を観光しましたが、蘇州の町は電動バイクで埋め尽くされていました。ほんの数年前に行ったときは中国の人に紛れて自転車で移動できたのですが。
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108回の鐘と太鼓と聞くと108回の除夜の鐘を想像します。この108回の根拠は、一年には12ヶ月があり、春分と秋分など24の節気があり、そして5日を一候としてくくると、年に72候になります。この12と24と72を合計すると108になります。
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初めての中国旅行でしたが、気に入ったようです。
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カラフルなトタン屋根も混ざった胡同の写真は白黒で撮ったほうが綺麗でした。
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観光客目当ての人力三輪車がたくさん停まっています。
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白黒写真にすると時代が遡ったように見えます。
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日本ではこんな大きな鼓楼は無いので、いきなり北京から先制パンチを食らった気がします。
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前海の周辺は元々の建物を改造した、若者が経営するバーが沢山出来ていました。
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屋根の上にテラスを造ってしまうのはどうかと思いますが、この当時何でもありだと感じました。
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その一方で変わらない庶民の生活も残っています。
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この頃はまだ若かったので自力で歩くことしか考えていませんでした。近い将来北京を再訪するとしたら絶対に乗るでしょうね。
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前海のほとりまで出ました。10月とはいえ内陸部の北京は暑かったので、遊覧船が涼しげに見えました。
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スターバックスなど外資系の店も出始めていたころです。紫禁城の中にスターバックスを見たときは驚きましたが、後年撤退させられたと聞いて納得もしました。
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前海から鼓楼を望みます。北京市内のど真ん中なのにこんな風景が楽しめるのだと感心しました。
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ボートの形を風情のあるものにしたら良いのにと思いました。後に行った昆明では足漕ぎボートだと思ったら電動ボートで驚いたことがあります。
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湖のほとりに立って遠くを見つめながら煙草を吸うおじいさんがカッコ良かったです。前海から治安門大通りを渡って北海へ移動します。
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北海公園の後門(北門)から入ると、天王殿の北東側に「静心斎」という場所があります。ここは乾隆22年(1757年)に築造され、光緒11年(1885年)に再建されています。最初は「鏡清斎」と呼ばれていましたが、「乾隆小花園」とも呼ばれ、清の皇室の離宮及び皇太子の書斎として使われていました。
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北海は1925年に公園として一般公開されていますが、ここはずっと公開されていなく最近の修繕を経て初めて公開されました。
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皇帝と皇后の貸衣装も後ろから見ると結構間抜けです。
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九龍壁は瑠璃磚(るりせん)と呼ばれる瑠璃瓦ないし彩色レンガで造られた9匹の龍の泳ぐ壁です。乾隆二十一年(1756年)に 建造されています。 中国にいくつかある九龍壁の中で、この北海御苑のものが最も美しいと言われているそうです。
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壁には黄色と緑色と白色と水色と藍色の5色が使われています。
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数字の9と5は縁起の良い数字とされ、九龍壁の中の龍や山や波濤、雲などが9と5の 数で組み立てられているようです。
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劉は中国では皇帝のシンボルとして扱われ、水中か地中に棲むとされることが多いです。その啼き声によって雷雲や嵐を呼び、また竜巻となって天空に昇り自在に飛翔すると言われ、また口辺に長髯をたくわえ、喉下には一尺四方の逆鱗があり、顎下に宝珠を持っていると言われます。秋になると淵の中に潜み、春には天に昇るとも言われます。
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白黒にするとさらに迫力が増すように見えます。北京の九龍壁は5爪の龍ですが、中国で一番大きな九龍壁がある大同の龍は皇帝に敬意を払い4爪だそうです。いつか観に行ってみたいと思います。
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宝珠の下で記念写真を撮っておきましょう。
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貸衣装屋さんはどこも大繁盛です。この旅では借りませんでしたが、貴州省の旅では民族衣装を借りまくり、ベトナムでは皇帝と皇后になって写真を撮りまくりました。
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もうしばらく北海公園の古い建物を散策します。
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北海公園の渡船口から瓊華島 (けいかとう)と白塔を望みます。チベット仏教のパゴダは1651年にダライラマの北京訪問の記念塔です。
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ボートや遊覧船が沢山出ています。湖畔の柳の向こうには景山公園が望め、山頂の万春亭が浮かび上がっています。
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倣古船は普通の船より数元高いのですが、風情があるのでこちらの船で島へ移動します。島と言っても裏側で陸地と繋がっています。
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島の渡船口の正面が有名な宮廷料理の店です。
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予約もしてないのですが入ってみました。表は国慶節のお休みなので凄い人ですが、一歩中に入ると100年くらい時代が遡った錯覚に落ちるほどの静けさです。
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店の看板です。格式のある名店ですが、デパートのレストラン街の中華料理店の中くらいの定食ぐらいの料金で宮廷料理のようなものがいただけます。
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一番安い一人200元のコースでこれでした。当時のレートで一人2,600円くらいです。次から次に料理が運ばれてきます。
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2人でも3人でも多分量は変わらないのではないでしょうか。お味は赤坂の高級中華料理店と比べてもそん色がないほどです。全部食べ切れないのは仕方ないですね。
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こんな内装のお部屋でした。お客は他に地元の家族連れが一組で、他にも個室はいくつもあるようでした。
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店の入り口にはこんな衣装の女の子が立っていました。何するわけでもなくただ立っているだけです。
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食事が終わって表に出ると表には触れかえっていた人は誰一人いませんでした。北海の湖岸に沿ってブラブラ散歩しながらホテルに帰ることにします。
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北海から前海とを抜けて荷花市場碼頭の牌楼を抜けて歩きました。
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前海の周辺はライトアップした建物が並び、風情のある景色が続きます。
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夜遅いのにボート店はまだまだ繁盛しています。
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前海の湖岸はアブソリュート・ウォッカのコマーシャルオブジェが沢山飾ってありました。凧に見立てたり面白いものがたくさんありました。
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1979年の世界発売当時から主要なキャンペーンはTBWAというオムニコムグループの広告代理店が手掛けていました。
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タイアップしたアーティストはアンディ・ウォーホルやデジタル・アートの鬼才ローレンス・ガルテル、画家のビル・バーミンスキなどの名前もあがります。妻はオムニコムグループの別の広告代理店に勤めていたのでその辺は詳しいです。
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前海のほとりのバーは北京の町とは思えないオシャレな雰囲気でした。
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その中の一つのバーの看板はカリジェのアニメのタンタンのロータスブルーの表紙絵のままでした。ちなみに中国とかヴェトナムではタンタンは「丁丁」でティンティンと発音します。著作権なんて意識は無いころですね。
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とても中国らしく美しい行灯も並んでいました。
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古いお屋敷を利用したレストランもありました。
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小王府(什刹海店)というレストランです。
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店の看板ですが、中国風のネオンも面白いですね。
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天壇マークのバドワイザーのネオンは、青島ビールのロゴにも似ています。まあ両社は業務提携しているからおかしくはありません。
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前海からライトアップした鼓楼が見えました。ホテルはまだまだ遠いです。
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提灯売りの屋台が綺麗でした。ベトナムのホイアンとはいきませんが、ちゃんとろうそくの火が灯っているのがいい感じです。
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后海まで来ると賑やかな店も減って、静けさに包まれます。対岸に美しくライトアップした建物がありました。行き交う人は少なくなりましたが、危険な雰囲気は全くありません。
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「望海楼」という建物群ですが、レストランなのか何だか分かりませんが美しくライトアップしています。
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交番にも提灯が下がっていますが、柳の木の下にあるので、お化け屋敷の風情を感じます。
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「望海楼」はどうやらレストランのようでした。
このままがんばって歩いて竹園貧館まで戻りました。
初日から少し歩きすぎでした。ホテル前の胡同の雑貨店でビールを買って帰りました。ビール大瓶が3元で39円という安さです。
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