Wien Nr.12 / ウイーンの森

2004/11/01 - 2004/11/10

ウイーン森観光の日本語のバスがあるとパンフレットでわかり、話の種に参加。オペラ座の横からスタート。一人５０オイロ　指定された場所に行ったら10人程の個人旅行の皆さんが集まってきた。もちろん添乗のオネーサンは日本の方。

主な訪問先は　ハイリゲンクロイツ修道院とマイヤーリンクの館。

エリア ウィーン(オーストリア)

バスが走って行くうちにこんな城が見えてきた。城の名前は不明。（車窓からガラス越しに）

こんな城の廃墟も。窓ガラスを透しての撮影なので、青っぽくなってしまった。名称は不明。

シューベルトの「菩提樹」のゆかりの場所に立ち寄った。建物の案内板には
「伝説に依れば　ここでシューベルトが世界に名高い歌を作曲した」　と書かれてあった。

「偉大な歌の第一人者　フランツ・シューベルトを記念して　1923」　とシュベルートの肖像と共に書かれてある。

Am Brunnen vor Tore
Da steht ein Lindenbaum （作詞　Wilhelm Mueller 1794〜1827/1822年作詞）

直訳すれば「門の前の井戸端　そこには一本の菩提樹が立っている」
それを「泉に沿いて　繁る菩提樹」とした訳者はお見事！

この木は２代目だそうだ。それにしてもこの訳に依って日本人の愛唱歌の一つになったのは　偏にこの訳者の国語力のおかげである。

Brunnen：井戸・噴水・泉

Stiftes Heiligenkreuz im Winerwald
ウイーンの森の聖十字架修道院

1133年創設（関白　平忠通の時代）

バーベンベルク家（ハプスブルク家の前）の辺境伯レオポルト３世に依り創設されたシトー派の修道院。一日を機械的に分割した生活は近代工場のテンポ　労働者の時間割はこの修道院で培われたという（世界の歴史と文化・オーストリア　Ｐ87　新潮社）

ペスト柱　修道院はペストと前後してトルコ軍に破壊されてしまったが、後に修復された（前掲の本/抜粋）

ペスト柱のアップ

この回廊は最も古く　ロマネスク様式。
ここは中世修道院の設備をほとんど備えていて、現在もなお修道院として使われている。

聖十字架修道院の回廊から中庭を見る。

何方なのか、修道院ゆかりの方の棺　古い教会などにはこうゆう丁重に葬った石の棺がよくある。

礼拝堂内部　ステンドグラスが美しい。

笈角形の古い建物の礼拝堂内部の泉水。

「Heiligenkreuzer Choral」：ハイリゲンクロイツの聖歌
（修道院の売店にて購入しＣＤ）

※　そこでしか手に入らない教会や城のコンサートのＣＤは見つけると記念によく買ってきて、ソコソコ溜まってきた。

添付されている聖歌集表紙
　
Gesungens Gebet（歌の祈り）とサブタイトルが付けられている。待降節　クリスマス　受難　イースター　昇天　聖霊降臨祭　一日の終わりの祈り　と別れていて　27曲が収録されている。

Mayerling：マイヤーリンク/ハプスブルクの狩猟の館。

1889.1.31.（Ｍ22）ルドルフ皇太子（30）とマリア・ヴェツエラ男爵令嬢（18）との情死事件はあまりにも有名。
映画「うたかたの恋」として3度映画化された。50年前の大学時代にこれを見ている（おそらくカラーだったから３度目の物か？/当時は”総天然色”といった）

ルドルフの遺体はハプスブルクの霊廟に埋葬されるも　マリアの遺骸はハイリゲンクロイツの墓地に埋葬。同じ貴族でも男爵家とは格があまりにも違いすぎ、許されざる恋の悲劇であった。これでフランツ・ユーゼフとエリーザベトの直系の男子は絶えた。

母エリーザベトは皇太子使用の部屋をチャペルに改装した。今はこの地を世界中から観光客が訪れる。

礼拝堂正面　一人息子を先立たせたエリーザベトの心境や如何に。

ルドルフ大公（パンフレットから転載）

マイヤーリンク近くの小川　きれいな流れではあるがこの付近「森」と云うより、雑木林の感じ、「ウイーンの森」と云うので　鬱蒼たる暗くて深い森を想像していたが？

この風景は日本の里山と同じ雰囲気。ここもベートーヴェンの散歩道とか？　この渓谷はヘレーネ谷といって、鱒の釣り場として人気があり、釣り人同士は「Petri Heil」という挨拶をするそうだ。これはイエスの一番弟子ペトロが漁夫だった事に由来する由。

Heil：幸運・幸福・無事・平安・万歳

この旅行記へのコメント （2）

• 4nobuさん 2007/09/16 12:06:53

  ウィーンの森

  Wien Nr.11が見当たらないのでこのNr.12の所で書き込みます。
  1991年レンタカーでロマンチック街道5日の後アルプス街道からザルツブルグなどを経てウィーンまで5日で車を返した後ウイーンで3泊しました。
  ウィーンではかみさんとは殆ど別行動でしたがウィーンの森（とは言っても端っこだけですが）のヘーエンストラーセからカーヱンベルク、レオポルツベルクを経てグリンツィングに下りました。ワインの味のわからない私と下戸のかみさんなのでワインを賞味せずひたすら下って街中でビールでおしまいです。

  Berg Heilさん からの返信 2007/09/17 08:19:14

  RE: ウィーンの森

  ウイーン Nr.11/ホイリゲ　は　時期が2001年の所に書きましたので、ウイーンの項は2004年ととんでしまいました。これはツアーの中に組み込まれていたものです。ハイリゲンシュタット方面にはベートーベンの散歩道の本家？やベートーベンの家があるとか。オフ会参加者が増えて楽しみにしています。