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浦安イコールディズニーランドのイメージがすっかり定着してしまいましたが、ディズニーランドができる前の浦安は、海に面した漁師町だったんです。浦安市役所に隣接する浦安郷土博物館では、そんな漁師町だった頃の古き良き浦安の町を復元しています。

漁師町浦安の面影

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2007/05/04 - 2007/05/04

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ぬいぬい

ぬいぬいさん

浦安イコールディズニーランドのイメージがすっかり定着してしまいましたが、ディズニーランドができる前の浦安は、海に面した漁師町だったんです。浦安市役所に隣接する浦安郷土博物館では、そんな漁師町だった頃の古き良き浦安の町を復元しています。

  • ディズニーランドでの甥の結婚式のため、浦安に行ってきました。女房の着物の着付があり、結婚式の開始2時間以上前に到着してしまい、前にここフォートラベルで見つけた漁師町の面影の残った古民家を探しに一人で出かけました。<br />事前の下調べもしていないためどこに行ってよいのやらわからずに、かすかな記憶の猫実の住所を頼りに探します。<br />猫実は市役所等の公的施設の集まっている場所。こんなところに漁師町があるのか?そう思いつつ、闇雲に探しても見つからないため、新聞販売店に駆け込んで聞いてみます。<br />それって浦安郷土博物館の屋外展示の事じゃないですか?<br />とのことで、さっそく市役所のとなりの郷土博物館に向かいました。

    ディズニーランドでの甥の結婚式のため、浦安に行ってきました。女房の着物の着付があり、結婚式の開始2時間以上前に到着してしまい、前にここフォートラベルで見つけた漁師町の面影の残った古民家を探しに一人で出かけました。
    事前の下調べもしていないためどこに行ってよいのやらわからずに、かすかな記憶の猫実の住所を頼りに探します。
    猫実は市役所等の公的施設の集まっている場所。こんなところに漁師町があるのか?そう思いつつ、闇雲に探しても見つからないため、新聞販売店に駆け込んで聞いてみます。
    それって浦安郷土博物館の屋外展示の事じゃないですか?
    とのことで、さっそく市役所のとなりの郷土博物館に向かいました。

  • 正解でした。屋外展示スペースには実際に浦安の町に建っていた民家を移築して、昭和27年のレトロな浦安の漁師を再現していました。<br />まずこれはたばこ屋の旧本澤家住宅 これは市指定有形文化財に指定されています。<br />切妻瓦葺屋根の木造2階建てで、大正15年(1926)に建てられ、通りに面した店はたばこ屋・雑貨屋として使われてきました。<br />

    正解でした。屋外展示スペースには実際に浦安の町に建っていた民家を移築して、昭和27年のレトロな浦安の漁師を再現していました。
    まずこれはたばこ屋の旧本澤家住宅 これは市指定有形文化財に指定されています。
    切妻瓦葺屋根の木造2階建てで、大正15年(1926)に建てられ、通りに面した店はたばこ屋・雑貨屋として使われてきました。

  • 漁師はたばこが好きで、大半が喫煙者で漁に行くときに持っていきやすい両切りたばこが人気だったそうです。<br />漁に出る前にに買っていくため、自販機のない時代のこと、朝の4時頃から店をあけていたそうで、浦安の漁師たちは、その日に吸う分のたばこを買っていくため、箱を破って一本ずつばら売りをしていたそうです。<br /><br />

    漁師はたばこが好きで、大半が喫煙者で漁に行くときに持っていきやすい両切りたばこが人気だったそうです。
    漁に出る前にに買っていくため、自販機のない時代のこと、朝の4時頃から店をあけていたそうで、浦安の漁師たちは、その日に吸う分のたばこを買っていくため、箱を破って一本ずつばら売りをしていたそうです。

  • 建物の中はその季節に合った展示物を入れ替え、生活感の漂うディスプレイが施されています。

    建物の中はその季節に合った展示物を入れ替え、生活感の漂うディスプレイが施されています。

  • 急な梯子のような階段を上った2階はニ間続きの和室がありました。

    急な梯子のような階段を上った2階はニ間続きの和室がありました。

  • ここには着物や鏡台などが置かれ生活感を出しています。

    ここには着物や鏡台などが置かれ生活感を出しています。

  • ちょっと2階から外の景色をのぞいてみると、眼下にはベガ舟という木製の舟が浮かんでいます。ここはかつて暮らしの中心だった「境川」をイメージしているようです。<br /><br />

    ちょっと2階から外の景色をのぞいてみると、眼下にはベガ舟という木製の舟が浮かんでいます。ここはかつて暮らしの中心だった「境川」をイメージしているようです。

  • 本澤家では、タバコ以外にうなぎも売っていたようで、台所の土間には、商売用のうなぎを保存しておいた大きな冷蔵庫が置いてあります。これは電気ではなく、上段に氷を入れて冷やす旧式の冷蔵庫です。当時は、大きな氷を4個も入れて冷やしていたそうです。<br />私が子供の頃にもこんな冷蔵庫が各家庭にありました。<br />なつかし〜。<br /><br />

    本澤家では、タバコ以外にうなぎも売っていたようで、台所の土間には、商売用のうなぎを保存しておいた大きな冷蔵庫が置いてあります。これは電気ではなく、上段に氷を入れて冷やす旧式の冷蔵庫です。当時は、大きな氷を4個も入れて冷やしていたそうです。
    私が子供の頃にもこんな冷蔵庫が各家庭にありました。
    なつかし〜。

  • これは江戸側沿いにあった船宿をモデルに再現したもの<br />かつての浦安は遠浅の海で海水浴や潮干狩り、釣りや投網船など東京近郊の行楽地として賑わっていたようです。<br /><br />

    これは江戸側沿いにあった船宿をモデルに再現したもの
    かつての浦安は遠浅の海で海水浴や潮干狩り、釣りや投網船など東京近郊の行楽地として賑わっていたようです。

  • 建物の中は船宿そのもの、「もやいの会」というボランティアの方がいて浦安の昔のことを教えてくれるそうですが、ここはその休憩所を兼ねて使っているようです。<br />

    建物の中は船宿そのもの、「もやいの会」というボランティアの方がいて浦安の昔のことを教えてくれるそうですが、ここはその休憩所を兼ねて使っているようです。

  • 船宿の前の川向こうには焼玉エンジンの小屋がありました。<br />かつて浦安の海に響き渡っていた焼玉エンジンの音ですが、ディーゼルエンジンの登場とともに消えていったそうです。<br />このエンジンは江戸川に沈んでいたものを丁寧に修復したもので、実際にエンジンを回すデモもやっているそうです。

    船宿の前の川向こうには焼玉エンジンの小屋がありました。
    かつて浦安の海に響き渡っていた焼玉エンジンの音ですが、ディーゼルエンジンの登場とともに消えていったそうです。
    このエンジンは江戸川に沈んでいたものを丁寧に修復したもので、実際にエンジンを回すデモもやっているそうです。

  •  漁師の家(旧吉田家貸家住宅)は、明治時代の後期の建てられた漁師の家で、堀江2丁目の境川沿いに建っていたものを移築しました。建物は寄棟瓦葺き木造平屋建てで、吉田家の所有となってからは貸家にされ、最後は海苔養殖に携わる人が作業場として使っていたといわれます。

    漁師の家(旧吉田家貸家住宅)は、明治時代の後期の建てられた漁師の家で、堀江2丁目の境川沿いに建っていたものを移築しました。建物は寄棟瓦葺き木造平屋建てで、吉田家の所有となってからは貸家にされ、最後は海苔養殖に携わる人が作業場として使っていたといわれます。

  • 間取りは土間と小部屋、居間、座敷の3部屋からなり、必要最低限の部屋を備えています。

    間取りは土間と小部屋、居間、座敷の3部屋からなり、必要最低限の部屋を備えています。

  • 天候に左右される漁は危険を伴う仕事であったため、漁師さんたちは信仰心がとても厚かったようで神棚はつき物だったようです。神棚には、しめ縄をはって氏神様や信仰する神様を祀り、榊、米、酒、塩などを供えます。台所には、火伏せの神様の神棚やお札を祀ります。浦安ではほとんどの家が品川海雲寺の荒神さまを祀っています。<br />

    天候に左右される漁は危険を伴う仕事であったため、漁師さんたちは信仰心がとても厚かったようで神棚はつき物だったようです。神棚には、しめ縄をはって氏神様や信仰する神様を祀り、榊、米、酒、塩などを供えます。台所には、火伏せの神様の神棚やお札を祀ります。浦安ではほとんどの家が品川海雲寺の荒神さまを祀っています。

  • 三軒長屋(浦安の三軒長屋)<br />「旧内田喜一氏所有三軒長屋」は、浦安市堀江3丁目から移築したものです。建てられたのは江戸時代後期の文政〜天保年間(19世紀前半)頃と推定されています。寄棟造茅葺屋根の木造平屋の建物です。3軒ついた長屋形式の住宅で一軒ごとの間取りが「9尺2間(6畳一間)」に土間が付く典型的な庶民の住宅です。

    三軒長屋(浦安の三軒長屋)
    「旧内田喜一氏所有三軒長屋」は、浦安市堀江3丁目から移築したものです。建てられたのは江戸時代後期の文政〜天保年間(19世紀前半)頃と推定されています。寄棟造茅葺屋根の木造平屋の建物です。3軒ついた長屋形式の住宅で一軒ごとの間取りが「9尺2間(6畳一間)」に土間が付く典型的な庶民の住宅です。

  • 三軒長屋には天井がなく、部屋からは直接に屋根裏がみえます。茅葺きの屋根は竹を組んで下地を作っています。

    三軒長屋には天井がなく、部屋からは直接に屋根裏がみえます。茅葺きの屋根は竹を組んで下地を作っています。

  • 長屋の壁は土壁になっています。浦安は、海からの風が強く、壁が風雨で傷みやすいので、土壁の外に板を重ねて張っています。外から見ると板壁にみえますが、その中身は土壁になっています。

    長屋の壁は土壁になっています。浦安は、海からの風が強く、壁が風雨で傷みやすいので、土壁の外に板を重ねて張っています。外から見ると板壁にみえますが、その中身は土壁になっています。

  • ここは天麩羅屋 天鉄<br />漁師町として栄えていた当時、一番の繁華街だった堀江フラワー通りに実際にあったお店です。<br />浦安を舞台にした山本周五郎の小説「青べか物語」の中で、主人公の行きつけのお店として登場しているそうです。<br /><br /><br /><br /><br />

    ここは天麩羅屋 天鉄
    漁師町として栄えていた当時、一番の繁華街だった堀江フラワー通りに実際にあったお店です。
    浦安を舞台にした山本周五郎の小説「青べか物語」の中で、主人公の行きつけのお店として登場しているそうです。




  • お店の中はこんな感じで、今でもすぐに営業できる状態です。休憩所としてお茶を飲むことができるようです。

    お店の中はこんな感じで、今でもすぐに営業できる状態です。休憩所としてお茶を飲むことができるようです。

  • なんか全く違和感のない街並みですね。

    なんか全く違和感のない街並みですね。

  • これは堀江フラワー通りで魚屋をしていた太田家の住宅を移築したもので、明治38年頃の建物。

    これは堀江フラワー通りで魚屋をしていた太田家の住宅を移築したもので、明治38年頃の建物。

  • 天鉄と三軒長屋の向かいにある銭湯

    天鉄と三軒長屋の向かいにある銭湯

  • 天井は太目の梁がむき出しになっています。

    天井は太目の梁がむき出しになっています。

  • 軒先の手ぬぐいがぶら下がってたりすると、すごくリアルな感じですね。手ぬぐいの脇に下がっているのは多分昔トイレの出口にぶら下げていた手洗いでは?<br />これって上から水を入れて下に出ている細い棒の部分を持ち上げると水が出る仕組みになっているんですね。<br />本当に懐かしいものを久しぶりに見つけました。

    軒先の手ぬぐいがぶら下がってたりすると、すごくリアルな感じですね。手ぬぐいの脇に下がっているのは多分昔トイレの出口にぶら下げていた手洗いでは?
    これって上から水を入れて下に出ている細い棒の部分を持ち上げると水が出る仕組みになっているんですね。
    本当に懐かしいものを久しぶりに見つけました。

  • 古い民家には必ずと言ってよいほど神棚がありますね。<br />

    古い民家には必ずと言ってよいほど神棚がありますね。

  • このかまどはだるまストーブのような形をしています。

    このかまどはだるまストーブのような形をしています。

  • デジャビュー? どこかで見たことのある光景だなと思ってよく見ると、母の実家の建物がこんな感じでした。

    デジャビュー? どこかで見たことのある光景だなと思ってよく見ると、母の実家の建物がこんな感じでした。

  • 1階の土間には行商人を相手に「久清」という魚屋を営んでいたようです。

    1階の土間には行商人を相手に「久清」という魚屋を営んでいたようです。

  • 板塀に貼られた浦安映画館のポスター。時代劇のようですがなんかすごくレトロな雰囲気を醸し出しています。ポスターの下の隅に割引券が付いているのがとてもリアルな雰囲気でした。私が生まれた昭和30年代実家があったのは京都から日光に続く例幣使街道に面したところで、子供の頃まさにこんな街並みに暮らしていました。こんな光景を見ているとセピア色の光景が蘇ってきます。

    板塀に貼られた浦安映画館のポスター。時代劇のようですがなんかすごくレトロな雰囲気を醸し出しています。ポスターの下の隅に割引券が付いているのがとてもリアルな雰囲気でした。私が生まれた昭和30年代実家があったのは京都から日光に続く例幣使街道に面したところで、子供の頃まさにこんな街並みに暮らしていました。こんな光景を見ているとセピア色の光景が蘇ってきます。

  • これは堀江フラワー通りにある豆腐屋をモデルにして造られたものです。

    これは堀江フラワー通りにある豆腐屋をモデルにして造られたものです。

  • 横からの写真でよくわかりませんがこれは銭湯<br />でも、正面のファサードだけの移築なので奥行きはこの厚みだけしかありませんでした。

    横からの写真でよくわかりませんがこれは銭湯
    でも、正面のファサードだけの移築なので奥行きはこの厚みだけしかありませんでした。

  • ここからは屋内の展示スペースの船の展示室〜海を駆ける〜のコーナーです。<br />漁師町と言えばやはり大漁旗ですね。

    ここからは屋内の展示スペースの船の展示室〜海を駆ける〜のコーナーです。
    漁師町と言えばやはり大漁旗ですね。

  • これは仮屋と呼ばれる木造船の製造場

    これは仮屋と呼ばれる木造船の製造場

  • ここは漁法についての展示コーナー

    ここは漁法についての展示コーナー

  • 水槽の中には浦安の海に生息する魚たちが泳いでいました。そろそろ結婚式の行なわれるホテルに戻らないといけません。あわただしい見学でしたが、こちらに展示されている建物のあった堀江フラワー通り ここにはまだ古い建物も残っているようですので、また日を改めて見に行こうと思います。

    水槽の中には浦安の海に生息する魚たちが泳いでいました。そろそろ結婚式の行なわれるホテルに戻らないといけません。あわただしい見学でしたが、こちらに展示されている建物のあった堀江フラワー通り ここにはまだ古い建物も残っているようですので、また日を改めて見に行こうと思います。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • ツーリスト今中さん 2007/06/06 19:33:37
    ディズニーではない浦安に一票!
    今や浦安と言えばディズニーしかないように、、、。

    ディズニーでない浦安に一票!
    2月に房総に行った折、花畑の農家の
    おばちゃんたちの方言に
    ほんわかした気持ちになりました。

    プロフィール:そうです。日本も捨てたものではありません!
           ディスカバーJAPAN!
           ディスカバー関東!

    夏の9連休は道東へどうぞ!
    涼しくて(近年は暑い事も、、、(-_-;))
    良いですよ!
    日本らしくなくてつまらないかなぁ。

    ぬいぬい

    ぬいぬいさん からの返信 2007/06/07 12:36:35
    道央いいですね
    ツーリスト今中さん

    こんにちは 浦安=ディズニーのイメージは全国的に浸透していますが、もともとこの辺はお隣の市川も含めて漁師町だった場所ですから、まだそんな雰囲気が多く残っています。
    ところで、ツーリスト今中さんのお住まいの北海道、実は2回しか行ったことがありません。
    1度目は今から17,8年前に苫小牧にゴルフに一泊で出かけたとき、ゴルフを2ラウンドとキタキツネとシャケの川を上る姿を見ただけ。
    2回目は10年位前に仕事の関連団体の旅行で小樽とどこか忘れましたが温泉に行って昭和新山を見てきた記憶が若干あるだけで、ほとんど北海道は未知のエリアです。
    今年は手始めに道南の函館、札幌、小樽に夏か秋頃2泊で行ってみようと計画中です。
    どこかお勧めのところがあれば教えてください。

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