★春の東北旅行（７、完） −角館の桜

2006/05/04 - 2006/05/04

引率東北旅行の最終日。
午前中は八幡平（はちまんたい）を横断するアスピーテラインで雪の壁＋岩手山の風景＋蒸ノ湯（ふけのゆ）温泉の野天風呂を楽しんだ一行。

外国勢は、日本にも大自然と呼べる風景があるんだと認識。
お天気もよくて、全員(^_^)v＋(*^_^*)

あとは日本の風情も見てもらおうと、ちょうど桜祭りの角館（かくのだて）へ。

アイディアとしては大合格、でも角館に向かう道が大渋滞。
ありゃりゃ…、やっぱり…。(^^ゞ
午後の２時、町から数ｋｍほど先の道で動かない車の列。

これも日本の風情か？　と茶々が入る。^^;

やっと町の入り口に駐車して、枝垂桜の武家屋敷のある表町下丁（おもてまちしもちょう）界隈にやって来たのは午後の４時前。

花見客で賑わう桧木内川（ひのきないがわ）沿いの桜並木も、ちょっと通ってみた最後の日。

SUR SHANGHAI懸案の課題はあと一つ…。　
外国勢が希望するタイプの宿探しはどうなるのか…。(ーー;)

表紙の画像は、黒塀に人影の映る角館の町。

エリア 角館(秋田)

• 同行者: その他
• 交通手段: レンタカー

ゆっくり武家屋敷も桜も見られるな、と思っていたのに、前述の渋滞。

午後４時前は日の傾きかけた気配。

でも、この町並みの枝垂桜にはこんな風情がぴったり！と負け惜しみ。

見上げるほど高い枝垂桜と春の空。

「内部を見学できる石黒家でございます。」と３００円の入場料で入った武家屋敷は人でぎっしり。

早々に出てきて、桧木内川（ひのきないがわ）の桜並木を見に行く道筋。

土手の上の桜並木と河川敷にはまだ日の光が残る。

花見風景は、SUR SHANGHAIも久しぶり。

外国勢も、これが日本の春！と浮かれる眺め。

あんまり記念撮影はしないSUR SHANGHAIも、

はい、チーズ！

で、外国勢の写真も一枚。

日本の風景だね。

「この桧木内川沿いの桜並木は全長２ｋｍほどございまして、国の名勝指定でございます。」


土手の下から見上げる桜並木と行き交う人も春。

薄青い空、桜色、土手の緑にさらに彩りを添える水仙の花。

桧木内川に架かる橋も遠望できる土手の風景。

こんな景色は何年ぶり？

桜の枝越しには、春の夕暮れも楽しもうという人々の群れ。

土手を挟んで反対側には、お定まりの屋台がズラリ。

秋田らしい物はと言えば、

きりたんぽに味噌を付けて焼いた≪みそたんぽ≫３００円と…、

おじさんのすぐ前に３本見えるハタハタの塩焼き５００円。

画像手前はアユ。


比内地鶏の焼き鳥は売り切れ。残念。

屋台の裏側は寂しく…。

また戻る武家屋敷のある通り。

「武家屋敷を説明付きで回る人力車のお値段は、画像の如しでございます。」


乗ってみる？

う〜ん、中国の何倍？

SUR SHANGHAI一行は取り止め。

昔の円筒型ポストも残る道。

黒塀と赤の取り合わせ。

黒塀には行き交う人の黒い影も映る頃。

「これらは日本の縁日には付き物の、子供向け玩具でございます。」


懐かしいキャラも混じる店先。

これだけ見たら、京都の一風景みたい。

「申し遅れておりましたが、角館は元和６年（１６２０年）に、芦名義勝によって造られた城下町なのでございます。

あ、あぶのうございます。←武家調に変身。

車も通る時刻になりましたので、端に寄ってお歩きくださいませ。」

「さて、角館の特産品と申しますと、樺（かば）細工が有名でございます。

お店を見つけましたら、お知らせいたします。」

「樺細工と申しますのは、ヤマザクラの樹皮を使用した…。」

言い終わる前に、外国勢はお土産品チェック開始。(ーー;)

「茶筒でしたら、一度中を開けまして、中も全て樺細工の物を選ぶのがよろしゅうございます。」


このお店は品揃えよし。SUR SHANGHAIも品定め。

≪角館さとくガーデン≫
所在地：角館町東勝楽丁（ひがしかつらくちょう）２６
http://www.satoku-garden.com/

黒塀の上から顔を覗かせる椿。


あれ？　武士は、首がポロリと落ちる椿は嫌っていたんじゃなかったっけ？

夕暮れの空を見上げれば、飛行機雲も枝垂桜の上を通る春。

もう一機。

いい風情だなあ。

日本の春、日本の夕暮れ。


和の風情を一瞬楽しんだ外国勢も満足げ。

さ、そろそろ角館を出て、最後の晩の宿を探さなくっちゃ。


外国勢希望の宿は見つかるや否や。


ここから先は、無粋な話。

お目の汚れになるかと存じますので、読み飛ばしていただくのがよろしいかと…。(^^ゞ

外国勢希望の宿と申しますのは、世界にその名を轟かしていると思しき現代日本文化の一つ、ラブホテルなのでございまして…。(^^ゞ


無理難題を押し付けられたSUR SHANGHAIは、角館で自害、という訳にも参りませず、


盛岡へと向かう国道４６号線上で、ラブホテルの看板に目を光らす事に相成ったのでございます。

ねえねえ、どんな感じの所なの？

と聞かれましてもSUR SHANGHAIには答えるすべもなし…でございまして、



その後、運良く盛岡郊外と思しき辺りでネオン煌くラブホテル街発見に至ったのはよろしいのでございますが…、

時は夕刻の７時を回ったばかり。

まずは先に夕餉でも、とトンカツ屋に寄ったのが運の尽きでございまして、
９時より前に行ってみたところ、どこも既に満室だったのでございます。

その後も注意を怠らず国道４号線で仙台へと南下。その国道沿いも既に満室、仙台駅周辺の高級宿屋も満室とあってはいたしかたございません。

某２４時間営業のファミレス前駐車場で車内泊となった結末。

国際友好（？）引率東北旅行記はこれにておしまい。
おそまつでございました。m(__)m

この旅行記へのコメント （14）

• ace-kさん 2006/07/03 22:24:18

  こんばんは。

  青森、ついに行ったんですねぇ。
  しかも外人さんアテンド。
  普通、行かないですよ！
  仕事柄、外国のお客さん案内することがありますが、
  みんな日光、鎌倉、京都に電気街の免税店ばかり。
  それに比べ、お連れの外人さん達は、
  蒸けの湯の混浴露天風呂だけじゃなく、
  雪の壁も体験できたし、
  桜も見られたし、
  彼岸を覗き込むこともできたし、
  ガイドに載っていない日本を見ることができて満足しているんじゃないでしょうか。
  
  今、夏休みの予定を考えているんですが、
  私の目下の関心は青蔵鉄道。
  日本発のツアーは高いし、現地ツアーは人気あるようなので、
  もう少し騒ぎが落ち着いてから現地手配情報集めようと思います。
  
  それでは。

  SUR SHANGHAIさん からの返信 2006/07/08 10:43:39

  RE: こんばんは。

  青蔵鉄道の旅、思っただけでワクワクですね。
  私がチベットに行ったのはもうだいぶ前のことで、成都からの飛行機の便でした。
  今は上海から西安、西寧、ゴルムド経由乗り合い飛行機みたいな便もありますが。(^○^)
  ゴルムドからだと普通はバスしかなかったのが、嘘のようですね。
  
  秘境へ向かう列車の旅、実現したら旅行記でお知らせくださいね。(^_^)v

• 世界胃さん 2006/06/18 18:28:16

  誰かと思いきや

  ついこの前までほとんどだれも書いていなかった角館に行って、桜の記録を書いて、やったーというつもりだったのですが、いつのまにか７票もとっている人がいるので、誰かと思ってみてみたらこれが素敵な表紙で、、、名前を見たら。なんと誰あろうsur Shanghaiさんだったのですね。でも相変らず素敵な写真で、別に勝負を挑む気持ちはございませんが、感服いたしました。私の行った日はひと人ひとで、いつもあなたの写真にはどうして人が写っていないのといわれる私の写真でさえも、この日には結構人が写っています。これでも最も少ないところを撮ったつもりだったのですが。(ちなみに５月４日）でも今回は珍しくshanghaiさんの素顔を拝見できて、随分と印象が変わりました(小さい写真なのでよくは見えませんが）。楽しく読ませていただきました。またよろしくお願いします。

  SUR SHANGHAIさん からの返信 2006/06/20 17:40:08

  RE: 誰かと思いきや

  あれま、同じ日に角館にいらっしゃったんですね。
  私たちは渋滞がひどくて、実際に角館の町を歩いたのは午後４時を回ってからのことでした。
  ひょっとして、そのへんですれ違っていたかも、ですね。(*^_^*)
  
  あの写真は、私が撮った私の連れのカップルです。
  わたくしめが写っている訳ではありません。
  付けたコメントの書き方が曖昧だったかも…。あとで直しておきます。
  
  後程お邪魔させていただきますね。m(__)m
  

• ぱるさん 2006/06/15 19:28:57

  ほんとにおもしろーい、旅行記！！

  やっと最後まで見に来れましたよ〜♪
  
  楽しい珍道中シリーズで最後の最後まで笑わせてもらいました！
  最後のオチには残念というかやっぱりというか、でもモニターの前で思わず声をあげて笑ってしまいましたよ〜(^o^)
  
  写真も相変わらず素敵。
  あの黒塀の影の写真なんてなかなか撮れるもんじゃないですっ。
  
  角館の桜、きれいですね〜。
  そのうち絶対行くぞーーーっ！
  
  ほんとに楽しい旅行記ありがとうございます(o^∇^o)ノ
  
  ぱる
  

  SUR SHANGHAIさん からの返信 2006/06/16 00:19:28

  RE: ほんとにおもしろーい、旅行記！！

  一人、二人の旅には無い、笑いと涙の旅行記を作ってみました。(^○^)
  たまにはいいかな、こういう旅も。
  団体行動は基本的に苦手な私です。(^^ゞ
  
  おもしろいと思っていただければ、幸せでござる〜。m(__)m

• まみさん 2006/06/08 23:49:51

  さすが、うなるような写真@

  SUR SHANGHAIさん、こんにちは。
  
  さすがというか、素敵な写真ぞろいですね。
  表紙の影を写し取ったもの、それからこのシルエットの桜の木というのも素敵。
  道路の鏡に写った桜も@
  エピソードも面白かったですよ。
  そっか、外国勢にとっては、ある意味、ラブホテルは日本の現代文化なのですねぇ〜〜。
  
  目についたのから先に拝読していますので、順不同でまた見に来ます@
  
  ところでなつかしい日本の風景という意味では、私が撮った近所の田園風景はどーでしょ？
  といいつつ、潮来の水田を見たときには感激したくらい、うとい私なので、東北の方にはもっと素敵な田園風景があったでしょうね。気軽に行けないのが残念！

  SUR SHANGHAIさん からの返信 2006/06/09 14:49:22

  RE: さすが、うなるような写真@

  ご訪問、ありがとうございま〜す！(^o^)丿
  
  最近、上海の自宅ではない所から接続することが多いせいか、
  旅行記をアップするにも、画像やコメントを入れるのにエラー続き。
  ただでさえテキパキとアップできない私なので泣いております。(T０T)
  
  他のトラベラーさんのページにも行けたり行けなかったり、
  せっかく書き込みしようとしても書き込みボタンを押したら消えちゃったり。
  このお返事はどうかな？
  
  ボタン、押しますよ。１、２の３！！

• まーがりんさん 2006/05/31 21:52:10

  東北　角館編

  ４ｔｒａの壁を破ってラブホテル旅行記が載るのかと期待していたのですが、おしいことでした。
  台湾みたいに行列して誰かがチェックアウトするのを待つとか。
  
  旅館は直接行くと値引きなしでしょ？観光案内所や電話確認だと安くなると思います。３時過ぎると値引き情報を出してくれる案内所もあります。
  宿の雰囲気がつかめないから困るけど。

  SUR SHANGHAIさん からの返信 2006/06/02 20:23:18

  RE: 東北　角館編

  いやはや、外国勢にとってはがっかりの最終日、宿探しでございました。
  どこにあるかも分からない、まして予約できる性質の宿でもないし。
  
  行き当たりバッタリで宿を決めていたので、案内所には行きませんでした。
  あらかじめ、どこそこに泊まる！と決めていれば、とりあえず行ったんでしょうけど。

• kaz-ykさん 2006/05/27 06:34:15

  暫くです　旅行記楽しく拝見　謝々

  SUR SHANGHAIさん　今日は
  ３月には、バチカン、スペイン広場！岩窟王とは、懐かしい。
  SUR SHANGHAIさんの画像は、何時も素晴らしい。
  
  ５月は、東北紀行とは、忙しい、良く動きますネー
  興味深い旅行記に一挙全部拝見しました。
  
  外国人のご一行が、肉なしで、連続魚料理で、生のまぐろを食べるとは、
  コーヒーと団子、きりたんぽ、田楽何でも食べますネー
  外国勢が、カリントー迄食べるなんて　
  
  旅館の日本料理を完食するなんて、料理の紹介に困ったでは？
  
  恐山菩提寺が、三大霊場とは、新知識　有難う
  壮大な雪の壁、圧倒されました。
  
  温泉は良かったが、ラブホテル満室で、車内泊とは、
  仕上げは最高　記憶に残りますよ　
  
  又他日お邪魔致します。

  SUR SHANGHAIさん からの返信 2006/05/27 19:11:27

  RE: 暫くです　旅行記楽しく拝見　謝々

  お久しぶりでございます。m(__)m
  
  一度にいろいろと見てくださったようで、ありがとうございます。
  友人とはいえ、あまり連れ立った旅はしない私なので、今回の東北旅行は新鮮でした。自分も友人たちも日本再発見！！
  最後の晩の宿探しは…苦笑…ですが。(^^ゞ
  
  何でも試してみたいタイプの友人たちなので、食べ物の面では楽でした。(*^_^*)
  
  

• Rockyさん 2006/05/21 18:36:27

  宿探

  >外国勢が希望するタイプの宿探しはどうなるのか…。(ーー;)
  面白い課題を含む旅行記を楽しみました。
  
  チョットしたエピソードの結論は？
  ついつい、興味深く読みましたよ！
  
  お二人の肝心の写真は我が方が見た限り、少し小さく残念！
  
  ゴルフのテレビ観戦なされてるとの事ですが、マァ色んな楽しみ方人生ありますよね。
  
  外人の目からの日本の魅力紹介旅行記、楽しめましたM.Rocky

  SUR SHANGHAIさん からの返信 2006/05/22 18:45:11

  RE: 宿探

  お粗末な結末でございました…。(ーー;)＋(^^ゞ＋(＠_＠;)＋(^○^)
  
  >お二人の肝心の写真は我が方が見た限り、少し小さく残念！
  これは連れの外国勢ですが、一応プライベート保護ということでご勘弁を。m(__)m