1995/01/27 - 1995/01/31
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SUR SHANGHAIさん
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★2017年8月:新たに出てきた画像をアップします。★
インレー湖畔のニュアンシュエの町。
町外れには、伽藍が崩れ果てて仏像が剥き出しになった寺院があった。
周りを取り巻いて立つのはいくつもの塔。
風がよぎるたび、取り付けられた小さな鐘が不思議な音楽を奏でる。
誰もいなくなった夕暮れの水田の風景に聞こえてくる音色。
かすかに空気を震わせるその音色は、錫杖の響きを連想させた。
もう記憶の彼方になったようなニュアンシュエの町を思い出すたび、あの小さな鐘の音が耳の奥に甦る。
表紙の画像は、夕暮れ間もない空を背に立ち尽くしたような寺院廃墟の仏塔。
※備忘録: インレー湖での滞在日数は不明確ですが、1月27日~31日という事にしてアップします。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 船 タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ヤンゴンからは荷物運びのバンに便乗させてもらってやって来たインレー湖畔の町ニュアンシュエ。
ほとんど一日がかりの道筋だった。
運転手おじさんの知り合いがやっている宿も紹介してもらって一安心。
木造二階建てのシンプルな宿だったけど、みんな優しくて気分良く泊まれたな。
一階部分が食堂になっていて、夕方には近くのゲストハウスからも食べに来ている西洋人旅行者が多かった。
そんなニュアンシュエの町からモーターボートを雇って、市場の立つインレー湖中ほどの島ヘ向かう。
その途中で出会った、漁の場所を探す小舟。
ああ、これが、インレー湖名物の片足漕ぎボート!
この方法で漁をするのはインター族の男性だそうです。 -
魚がいそうな場所を物色中?
網のついた円錐形の大きな籠が珍しい。 -
網を扱う手、櫂を扱う脚。
全体のバランスの取り方。
どれもお見事!
インター族の男性は、小さい頃からこんな方法で漁をするのを仕込まれるんだろうな。 -
単にボートを漕ぐと言っても、その方法はさまざまと言うのが分かるインレー湖の片足漕ぎ。
両手が空くから便利と言えば便利だけど、誰がどう思いついて始めた漕ぎ方なんだろう。 -
インレー湖は南北に細長い湖。
ニュアンシュエの町があるのは湖の北部。
水上マーケットが立つのは、湖中程の西岸の水路。
水路は一つだけあるわけではなく、網の目のように張り巡らされていて、水路沿いのタバコ工場などを見て回るツアーもあります。 -
さ、これが水上マーケットの立つ水路。
岸辺に半分朽ちたようなパゴダがいくつもあるのが印象的。
水路の奥の方を見ると…、 -
…わ! いろんな品物を積んだ小舟がたくさん!
さらに進んで行くと…、 -
イチオシ
…水上マーケットに到着。
小舟がびっしりひしめき合う。 -
交通ルールが無さそうな水上マーケットでも、お互いに融通しあって舟は進む。
「これ買って!」の声があちこちからかかるけど、野菜類だと買って帰れないからごめんね。 -
水上マーケットの小舟の漕ぎ手には少女も混じる。
-
あぐらをかくと、小舟が揺れてもバランスが崩れにくいですよね。
女性が顔に塗っているのは、タナカと言う木の粉を水に溶いたもの。
日焼け止めを兼ねたミャンマー女性のお化粧です。 -
水路沿いにいくつか訪れたお寺から見える風景の中にも片足漕ぎの小舟がある。
スイスイ気持ちよさそう。
ジャンピング・キャットで有名なガーペー僧院にも寄ったのに、その時には猫も和尚さんもいなくてガッカリ。 -
イチオシ
インレー湖からニュアンシュエの町へ戻る水路。
女の人は脚漕ぎはしない、らしい。
喫水が浅くて、今にも沈んでしまいそうな小舟は不安感を誘うけど、漕いでいる方はこれが当たり前。 -
ニュアンシュエの町に立つ市場にも行ってみた。
首に金属の輪をいくつもはめたカレン族の女の人も買い物に。 -
ニュアンシュエ周辺も水路巡りの小舟ツアーで回ってみた。
水路に影を落とす民家。
移動の手段はどこの家でももちろん小舟。
水連が群れている水路では、咲きかけの花をもらったのがいい思い出。 -
水路に朽ち落ちてしまいそうな高床式の家。
ここにも人が住んでいるようで、洗濯物が干してあったり、小舟も待機。 -
水路から見上げると、空の籾を風で選り分けているらしい農作業。
-
水路を小舟で進んで行くと、お寺さんらしき建物も。
参拝する人はいるや否や。 -
水路巡りツアーでは、何軒かのインター族の人々の民家も訪問。
軒先には薪が積んであったり、ライス・ペーパーが干してある。
筵の使い方が、日本とそっくり! -
イチオシ
ニュアンシュエの町は小さくても、足に任せて歩いていると色々な景色に出会う。
インレー湖に通じる水路のほとりには周辺の民家とは不釣合いに立派な寺院がある。 -
寺院の周りに立っている仏塔を割って育つ木。
-
ニュアンシュエの町はずれにあった寺院廃墟。
仏塔も伽藍も崩れ落ちたその姿。 -
崩れた伽藍から顔をのぞかせる仏像。
塔から聞こえてくる小さな鐘が奏でる音色が似つかわしい、静かで穏やかな表情。 -
崩れ落ちた伽藍の周りに立っていた仏塔。
何となく異次元を思わせるそのデザイン。 -
イチオシ
かろうじて残った小さな鐘が奏でる音が涼しげに響いて来る夕暮れ間近。
どうしてこの寺院は見捨てられたのだろう。 -
日を変えて行ってみた同じ寺院廃墟。
明るく青い空を背にした廃墟は、夕暮れに見た姿とは全然別物。 -
ニュアンシュエの町の中。
ここから先牛や牛車は通るべからず、の標識が面白い。 -
ニュアンシュエでも、豚は捨てる部位無く食用に供されているようだった。
これは中国の町角風景とそっくり。 -
看板の字は分からねど、この絵があるから歯医者さんだと分かる。
これは、台湾の歯医者さんと似通った表現。 -
これもニュアンシュエの町で見た仏塔だったような。
ゴツゴツと、ちょっと硬い感じのデザインよね。 -
ニュアンシュエでは、水田耕作をする傍らにも仏塔の廃墟が。
このまま朽ちて崩れてしまうんだろうか。 -
ニュアンシュエの町はずれ。
インレー湖の水のおかげで潤う水田。
そのあぜ道にはガチョウらしき水鳥がずらりと並んで日向ぼっこ。 -
夕暮れの水田の中を僧が歩み去っていく。
『ビルマの竪琴』を連想させる風景。
この後は、バガンへと移動します。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- sunnyさん 2008/11/12 00:26:58
- インレー湖の人々。
- SUR SHANGHAIさん、こんにちは。
ニァウンシュエの町に、ちょうど先週はじめに滞在してました。
この仏像・・・今やピカピカになっちゃってました。
湖上の風景も垢抜けてしまっていますが、人々の笑顔は今のほうがちょっとばかし自然(こちらも垢抜けてる!?)な気がしました。
東南アジアの田舎は。素朴さを求めるならどこも早く行くべきですね。
sunny
- SUR SHANGHAIさん からの返信 2008/11/13 14:16:59
- RE: インレー湖の人々。
- > SUR SHANGHAIさん、こんにちは。
>
> ニァウンシュエの町に、ちょうど先週はじめに滞在してました。
> この仏像・・・今やピカピカになっちゃってました。
>
> 湖上の風景も垢抜けてしまっていますが、人々の笑顔は今のほうがちょっとばかし自然(こちらも垢抜けてる!?)な気がしました。
>
> 東南アジアの田舎は。素朴さを求めるならどこも早く行くべきですね。
>
> sunny
いや〜、古〜い旅行記にお越しくださいましてありがとうございます。
紙焼き写真時代の資料はネガが行方不明になっていたり、保存状態の悪い写真をスキャンして載せたので、見苦しいものをお見せしてしまったようで恐縮です。(^^ゞ
この仏像は、このあと2000年に訪れた時にはきれいにお化粧直しされていました。今は外回りの寺院も再建されたのかも、などと思ってます。
人々の暮らしぶりも変わってきているんでしょうねえ。
周りに立つ仏塔に取り付けられた小さな鐘の涼やかな音色が今も耳に甦ってきそう…。
不思議な雰囲気を持つ場所でした。
追伸 : ほかのトラベラーさんの書き込みへのお返事にも書いたんですが、ここしばらくネット環境がおかしくて、ページがスムーズに表示できる時とできない時の差が大きいです。
他のトラベラーさんのページにお邪魔できても、旅行記は表示中が延々と続いて画像が×になったり。
自分の編集ページでの編集はできても、旅行記の出来具合の確認ができないことがある状況です。
また調子を見てお伺いしますね。
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