岳人28号さんのクチコミ(41ページ)全934件

運河沿いに数キロにわたってずっと遊歩道が続いていて、国指定登録有形文化財の牛島閘門、国重要文化財の中島閘門、噴水、風流な東屋、オブジェのような変な遊具、上を滝のように水が流れ落ちるベンチなど、いろんなものがあっておもしろいです。真夏はさすがに暑くて大変ですが、春や秋は散歩やサイクリングに良さそう。土日は遊覧船も運航されています。

城跡は高台になっているのが一般的ですが、ここはほとんど周辺市街と高低差がありません。園内はとても広い広場になっていて、木陰がなく非常に暑いです。ただ、公園の縁の松川に面したところは、木陰があって夏でもくつろげますし、蒸気機関車が展示されていたり、きれいな庭もあります。また、園内には佐藤記念美術館、郷土博物館（天守閣）があります。博物館になっている天守閣は、見た目にもわかるレプリカですが、北側の入口になっている千歳御門は、もともと城門ではなく城主の隠居所（千歳御殿）の門だったとはいえ、一応、幕末に建てられた当時のもので市重文です。

展望台への遊歩道の出発点は立山荘の敷地内にあります。展望台といっても、広場のようなものはなく、遊歩道のつきあたりで視界の開けたところがあるだけです。天気は良かったのですが、カルデラといわれても地質学に関しては門外漢なので、あまりピンときません。まあ薬師岳などの山々の眺めは良かったです。個人的には展望よりも、展望台までの遊歩道沿いに咲いていた花のほうが興味深かったです。キヌガサソウ、サンカヨウ、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナなど、弥陀ヶ原や室堂周辺とはまた違った花がいろいろ見られました。

バス・トイレ共同の部屋ならシングル一泊1900円（食事なし）。ＪＲ富山駅のすぐ近くで大通りに面しているので迷わず行けましたし、そばにコンビニ（ローソン）があって便利だし、バス・トイレ共同といっても、共同風呂の利用者はあまり多くないようで、4泊中他の人が入っていたのは1回だけ。大きな風呂にのんびり浸かれて、むしろ個室風呂より良かったくらいです（ただしドライヤーがありません）。共同トイレもウオッシュレットで快適でした。机のひきだしにLANケーブルが入っていてネット接続可能。冷蔵庫もあり、テレビも地上波・ＢＳ両方入ってます。コップ、お茶、ポットはありませんが、フロントに頼めば電気ケトルを無料で貸してもらえるので問題なし。わたしが宿泊した7階には、流し台のある共用スペースにＩＨクッキングヒータや雪平鍋、包丁、まな板などがあり、材料さえあれば料理もできそうでした。6階には電子レンジがあり、弁当などの温めに利用できます。ふつうのホテルならある、歯ブラシ、タオル、寝巻き、ティッシュペーパーといったアメニティ類が一切ないのが、多少不便ではありますが、覚悟してそれなりの準備をしていけば、一般のビジネスホテルより快適に過ごせると思います。

フロント受付は16時～20時に限られ、チェックインや備品の貸し出し依頼などはこの時間に済ませねばなりません。チェックインすると部屋の鍵とホテル入口の鍵の2つの鍵を渡されます。フロントが無人になる時間帯はホテル入口が施錠され、入るのに鍵が必要になります（出るときは不要）。チェックイン可能な時間帯が限られるのは不便ですが、いったんチェックインすればチェックアウトまで出入自由です。

高層湿原の弥陀ヶ原や獅子ヶ鼻平に多数点在する水たまりのような小さな池（いわゆる池塘）を、現地では餓鬼田と呼んでいます。地獄の餓鬼が飢えをしのぐため作った田んぼに見立てた名だとか。水がたまってるだけでほとんど何も生えないのも、そう呼ばれる所以かもしれません。周辺にはワタスゲがよく見られます。

ダムの堰堤から階段を下りて行ったところにある低い展望台で、ダムの放水口を間近に見ることができます。あいにく前日の大雨で放水が中止されていましたが、放水中は見えない放水口やその周囲の構造がよく見えて、これはこれで面白かったです。また現在（7/20～8/31）、展望台上の倉庫跡のようなところで「くろよん50周年　黒部の物語」の企画展示を行っており、当時の記録映像などで、黒部の電源開発の歴史を紹介しています。入場無料です。

りんどう池のほとりにはこのあたりに生えるリンドウを紹介する看板が立っていますが、リンドウの類は見当たりませんでした。でも、ちょうど雲の切れ間から日が差してきて、池の澄んだ水や、草の緑、雪が硫黄成分のせいか薄っすら黄色がかっているところなどが、鮮やかに見えてきれいでした。

称名滝へ向かう道路の右手にずっと断崖絶壁が続いています。こういう地形だからこそ落差350ｍの称名滝のような巨大な滝になるんだなあと納得。むしろ、谷の最奥の称名滝、ハンノキ滝以外にも、いろんなところから滝が流れ落ちてても良さそうな気がします。大雨のときはすごく危険そうです。

室堂ターミナルを出てすぐのところにあるので非常に便利です。混雑して使えないのでは…と心配していましたが、そんなことはありませんでした。名水によくありがちな、大きなポリタンクを持った人が行列しているといった事態は、マイカーで来れない室堂ではほぼあり得ないので、安心して利用できそうです。

高原道路の天狗平少し手前（美女平発のバスの場合）のカーブが、ソーメン滝のビューポイントで、バスの車内アナウンスで紹介されます。天狗平から弥陀ヶ原への遊歩道からは見えないので、基本的にバスの車窓から見ることになりますが、歩いて滝のビューポイントまで行けば、ゆっくり見ることができます。遊歩道が車道に出会うところから車道をほんの少し歩くだけなので、弥陀ヶ原や室堂から天狗平に歩いて来たときや、天狗平で途中下車したときは、行って見ると良いでしょう。

なにぶん雨降りで視界が悪く、みどりが池も緑色かどうかわからりませんでした。室堂ターミナルを出て、まず立山室堂に行き、そこから雷鳥沢方面に向かったので、室堂を出て最初に出会った池がみどりが池でしたが、とくにこれといった印象は受けませんでした。やはり天気が良くないとダメですね。

霧が立ち込めていてよく見えなかったので、茶色っぽいことはわかるものの、あまり「血の池」という感じはしませんでした。でも池の縁の斜面にコバイケイソウの群落があって、赤茶けた池と白いお花畑のコントラストが、良い絵になりそうな気はしました。天気の良い日に行きたいものです。

すさまじい轟音を立てて流れ落ちる称名滝にくらべれば、こちらは細々とした流れですが、たしかに、称名滝よりも一段と高い位置から流れており、落差500ｍのスケール感は半端ではありません。ふつうは落差50ｍでも、かなり大きい部類に入るのですから。これだけの高さで垂直に切り立った崖というのが、そもそも稀なわけで、天下の奇観というべきでしょう。

階段を上がって屋上に出たところが展望台ですが、悪天候のためほとんど何も見えませんでした。テーブルとイスがたくさんあるので、天気が良ければ、ここでゆっくりくつろぐこともできそうですが、雨上がりで濡れてて座ることもできません。

屋外の階段で景色を眺めながら登るも良し、黒部ダム駅に入って比較的涼しいトンネル内の階段を登るも良し。展望台上とトンネルの途中に冷たい湧水が出ているところがあり、渇いたのどをうるおすことができます。また、展望台上では係員が記念写真をとるサービスをしています。

ダム湖というのは、だいたいどこも似たようなものです。本来は深かった峡谷が、貯まった水で埋まって浅くなってる分、迫力に欠ける景観になっている気がします。黒部ダムの巨大さには圧倒されますが、ダム湖のほうは、ありがちな風景といわざるを得ません。最奥まで行けばまた違うのでしょうけど。

一見、何の変哲もない小屋ですが、江戸時代に建てられたもので国の重要文化財です。表には何も書かれていませんが、戸締りされておらず、自由に入ることができます。受付の人はおらず、入口の箱に任意の施設維持協力金を入れて、中に入るシステムになっています。内部は撮影禁止です。

今年（2013年）7月末～8月初に行ったときは、高濃度の火山ガスのため、地獄谷に通じる道はすべて通行止めになっており、みくりが池の畔やみくりが池温泉から眺めることしかできませんでした。たしかに、硫黄臭がぷんぷんと漂ってました。

周遊コースの木道はタイル状に細かい滑り止めがついていて、雨の日でも安全に歩くことができます。ただし、周遊コースから分岐して天狗平に向かう一の谷道・獅子ヶ鼻コースは、木道の滑り止めが少なく、一部が傾いたり折れたりしていますし、草丈が高く足に当たってびしょ濡れになるうえ、沢や岩場を通過する箇所もあるので、雨の日や雨上がりは、しっかりした登山装備でないと歩けません。悪天候時は装備万全の経験者でも危険だと思います。
高原バスの弥陀ヶ原駅にはストーブがあり、雨の日は濡れた衣服を乾かしたり、冷えた体を温めることができます。

弥陀ヶ原や室堂周辺を歩いた限りでは、ニッコウキスゲ（ゼンテイカ）は遊歩道沿いよりも高原道路沿いのほうがずっと多いようです。遊歩道ではごくたまにちらほら見かけるだけなのに、バスの車窓からはわりと頻繁に、しかもそれなりにまとまって群生しているのを見かけます。旅行中、悪天候で景色が見えない日が多かったのですが、車窓から見える花で少しは楽しめました。
7月末から8月はじめにかけての日程で、平日とはいえそれなりの混雑を覚悟してましたが、混んではいても、乗車待ちで乗ろうと思った便に乗れない、などといったことは一度もなく、けっこうスムーズに行き来できました。週末だったらこうはいかなかったかもしれませんけど。