2017/07/31 - 2017/08/01
247位(同エリア3285件中)
キートンさん
今年も猛暑がやってくる・・・
夏を乗り切るのが年々辛くなる年頃。
あぁ~避暑したい!
涼しい北をめざすか、それとも高地に行こうか・・・
いや待て、いっそ赤道を越えれば季節は逆になるじゃない!
日本の遥か南、赤道を越えればそこにある大陸は・・・
そう!オーストラリアがこの夏の避暑の旅となったのでした。
訪問地は寒さが厳しそうなメルボルンやタスマニア島は割愛し、シドニー、エアーズロック、ケアンズの3箇所を基点とする、極めてオーソドックスなプランとしました。
3箇所といってもその間の移動は空路が一般的。
往路に立寄ったマレーシアも含めると全8フライトとなりました。
その全てをLCC利用で、8フライトでも全12万円以内に抑え、2月には予約完了。
ところが、4月に椎間板ヘルニアを発症!
保存療法で一向に回復せず、7月初旬に入院手術することに・・・
キャンセルしても航空料金は全く戻ってこない。
航空券をどぶに捨てるのか、それとも無事行って帰ってこられるのか・・・
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 2.0
- ショッピング
- 2.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 船
- 航空会社
- エアアジア
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
まずはこの旅の旅程。
移動日(7/28):大阪→クアラルンプール(エアアジア)
立寄り1日目(7/29):クアラルンプール→ジョージタウン(エアアジア)
立寄り2日目(7/30):ジョージタウン→クアラルンプール(エアアジア)
移動日(7/31):クアラルンプール→シドニー(エアアジア)
1日目(8/1):シドニー
2日目(8/2):シドニー→エアーズロック(ジェットスター)
3日目(8/3):エアーズロック
4日目(8/4):エアーズロック→シドニー(ジェットスター)
5日目(8/5):シドニー→ケアンズ(ヴァージンオーストラリア)
6日目(8/6):ケアンズ
7日目(8/7):ケアンズ
8日目(8/8):ケアンズ
9日目(8/9):ケアンズ→大阪(ジェットスター)
空路は全てLCCで、遅延があっても影響を最小限にするため同日乗り継ぎを避けた。
その結果、特に前半は空路移動のない日が少なく、連泊も少ない、ややあわただしい旅程となってしまった。
一方、手術後の経過は順調で、7月15日に退院。
しかし左足の筋力低下があったのと、腰への負担が不安要素であった。
ホテル滞在時以外はコルセット着用、体調に合わせて行動計画を調整、という2点を守るようにした。 -
クアラルンプール10:00発シドニー行きエアアジアD7 220便。
エコノミークラスは基本的に、3列(ABC)・3列(DEF)・3列(GHI)の全9列だが、後部は徐々に機体が細くなっていくので44以降は2列(AC)・3列(DEF)・2列(GI)の全7列となる。
そのため、44以降は通路が広くなるので、座席指定は45Cにしていた。
このフライト時間は8:10と、この旅で最も長いフライトだったので、腰痛やエコノミークラス症候群の予防のためには、通路が広い座席は有利となった。 -
機内食を1食予約していた。
ボリュームはやや物足りない。
安いから不満には思わないが。 -
シドニー着が20:10の予定であることと、マレーシアリンギッドが残っていたことから、夕食時にもう1食追加で注文した。
タイ風カレー20RM、ポタージュスープ6RM、ミネラルウォーター4RM。
タイ風カレーは少しクセがあるが、やはり米があまり美味しくないので、それをある程度ごまかせるカレーは今回食べたエアアジアの機内食で一番美味しかった(というよりましだった)。
ちなみにオーストラリアは固有の動植物が多いため、食品などの持込み規制が厳しい。
なので今回食品を一切持ち込まないことにしていたが、CAに聞くとミネラルウォーターはOKだということなので、ミネラルウォーターは持込むことにした。 -
シドニーは小雨がパラついていた。
定刻に到着したものの、機体とボーディング・ブリッジの接続に不具合があるとかで、約20分機内で待たされた。
常備薬を持っていたので入国カードには医薬品を持っていると申告し、あらかじめ薬のリストを日本語+英語で作成して常備薬を透明の袋にまとめおいた。
それを見せると、特に手荷物検査はされずに入国は比較的スムーズだった。 -
シドニー近郊の公共交通機関は「Opalカード」という交通カードが便利なので、空港の鉄道駅で60ドル分を購入した。
後からチャージできることと残っても(めんどうな手続きをしないと)払戻しができないことから、当面必要と思われる金額分にしておくのがよさそうだ。
クレジットカードで購入可。 -
インターナショナル・エアポート駅からセントラル駅までシティーレールで移動。
車両は2階建てで車両幅が日本の新幹線並み。
ガイドブックには夜間の鉄道は治安が悪いという情報もあったが、治安の悪さは感じなかった。
セントラル駅まで10分ちょっとで到着。 -
宿には22:00頃の到着となったが、夜でもそれほど寒くない気候だった。
今日の宿はセントラル駅から徒歩7~8分の便利な場所にある「ビッグ・ホステル」。
※写真は翌日朝に撮影したもの -
「ビッグ・ホステル」は基本的にバックパッカー宿だが、専用バスルーム付きのシングルやツインの部屋がある。
今日と明日の2泊はこのツインの部屋に泊まる。 -
1月末にエクスぺディアで予約したが、半年以上前なのにシングルが空いてなかったので、ツインの一人利用となった。
料金は1泊朝食付きで、シングル89ドル、ツイン99ドル。 -
洗面・トイレ・シャワールームは広くはないが、清潔感がある。
-
シドニーでこの立地で専用バスルーム付きシングルは1万円未満ではなかなか他にない。
物価の高いシドニーで、ドミトリーは避けたいが安く泊まりたいなら、お勧めのホテルである。 -
翌朝の1階の談話室。
この右側にキッチンがあり、朝食の食材が置いてある。 -
朝食時間は7:00からなので7:00過ぎにキッチンで朝食の用意をする。
朝食といっても食パンにシリアルが4種類程度、コーヒー・紅茶・牛乳といった飲物くらい。
その他、各自スーパーで買い出した食材を冷蔵庫などに管理している。 -
宿を7:40頃出発しセントラル駅へ。
シティーレールでサーキュラキーへ移動する。 -
サーキュラキーはシドニーの海の玄関口であり観光の中心地。
左前方に「ハーバーブリッジ」、右前方に「オペラハウス」というシドニーの2大ランドマークを望む。 -
8:18発パラマッタ行きのフェリーに乗船する。
昨日購入したOpalカードでフェリーに乗船できる。 -
朝は右手の「オペラハウス」が逆光でシルエットになる。
-
左手にはイギリス人が最初に入植・開拓した地「ロックス」を望む。
-
「ハーバーブリッジ」の両端にはそれぞれ2本の「パイロン」と呼ばれる石造りの支柱がある。
手前のパイロンには「パイロン・ルックアウト」という展望台がある。 -
「ハーバーブリッジ」の下を通過。
こういうアングルで「ハーバーブリッジ」を見れるのもフェリーならではのもの。 -
橋下を通過後、振り返ると「ハーバーブリッジ」越しに「オペラハウス」を眺められる。
-
シドニーの高層ビル群が遠ざかって行く。
オーストラリア観光の初日は、爽やかに晴れ渡った絶好の観光日和だ。 -
シドニー最初の目的地が近づいて来た。
シドニー湾で最大の島「コッカトゥー島」である。 -
サーキュラ・キーから10分ちょっとで「コッカトゥー島」に到着。
「コッカトゥー島」はシドニー観光において決してメジャーなポイントではないが、「オーストラリアの囚人遺跡群」として世界遺産に指定されている11箇所のうちのひとつである。 -
インフォメーションは、ここから島を横断するトンネルを通って行くのが近道らしい。
島内は無料で自由に見学できる。 -
島の中央部が台地状になっているようだ。
ここがトンネルの入口。 -
「ドッグ・レッグ・トンネル」という1942年に造られたトンネル。
-
砂岩の素掘りを比較的簡単な支保工で支えている。
-
トンネルの途中から枝分かれした場所で映像が流れていた。
-
トンネルを抜けると広大な敷地が広がっていた。
台地部との10数mの高低差は、ほぼ垂直に切り立っている。
かつてシドニーの開発にこの島の石材が使われていたようなので、石を切り出した跡だということかもしれない。 -
まだ9:00前、インフォメーションはまだ開いていない。
右上の地図で見学ルートをイメージする。
ここでコッカトゥー島の略歴。
1839年:刑務所を設置。
1847~57年:囚人たちにより、オーストラリア初の船渠「フィッツロイ・ドッグ」を建設。
1869年:囚人たちをダーリンハースト刑務所に移し、以後少年院や職業訓練校に利用。
1882~90年:「サザーランド・ドッグ」を建設。
1913~27年:オーストラリア海軍の船舶を繋留。
第二次世界大戦~1992年:海軍及び民間船舶のドッグ・ヤードとして稼働。 -
1944年の島の航空写真。
第二次世界大戦中に約20隻の船舶がこの島で製造された。 -
世界遺産「オーストラリアの囚人遺跡群」は、18世紀から19世紀にオーストラリアで大英帝国によって建てられた刑場遺跡である。
大英帝国の植民地拡大時代に先住民アボリジニの人々が強制移住させられた。
この遺産群は、帝国主義に基づき大規模な囚人の移送と強制労働が行われた証として、負の世界遺産と位置付けされているようだ。
ただこのコッカトゥー島に関しては、先住民アボリジニが収容されたというより、受刑者を収容する刑務所だったと思われる。 -
島の北部にはテントがたくさん張られた一画がある。
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テントの中には2つの簡易ベッドがあり、宿泊できるようになっている。
気候の良い春や秋にはこういうところに泊まるのも良いかもしれない。 -
造船に使われた重機のパーツだろうか・・・
-
海辺らしくカモメなどの海鳥が多い。
-
島の西部には高い煙突と大型クレーン。
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台地へのスロープを上って行くと、石造りの建物跡が現れた。
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案内板には「Military Guardhouse and Isolation Cells」となっている。
1841年、この島の石を材料に囚人たちによって建設された。
当初はイギリス兵士が住んでいたが、囚人の監視と懲罰の施設となったようだ。
インフォメーションでオーディオガイドが借りられるようで、音声選択の番号が表記されている。
言語は英語のみのようだが・・・ -
イチオシ
現在の建物からは、当時の様子を想像するのは難しい。
-
台地の上から眺めた「サザーランド・ドッグ」。
囚人によって造られた2大ドッグのうちのひとつである。 -
その向こうに「フィッツロイ・ドッグ」、さらにその先に「ハーバーブリッジ」を望む。
-
「Convict Barracks」の一画。
1839~42年建設。
囚人が収容されていたと思われる。 -
囚人の運動場だったのだろうか・・・
「アルカトラズからの脱出」に描かれたアルカトラズの運動場のシーンが浮かんできた。 -
フェリーの発着場の方向。
左に「フィッツロイ・ドッグ」。 -
「Mould Loft」。
1911年建設。
造船が行われていた頃、船の鋼製部品の製作のために、ここで実物大の試作品やセットが組まれたようだ。 -
船舶の設計が行われていたと思われる建物。
ちょっとした廃墟感があるが、管理はある程度行き届いているようで特に危険な場所はないと思われる。 -
「フィッツロイ・ドッグ」、その先にはシドニーの高層ビル群。
-
「サザーランド・ドッグ」側には、ボート管理施設があり、現役のボートが係留されている。
その向こうは緑の多い高級住宅街となっているようだ。 -
人は見かけないが海鳥はたくさん。
のどか・・・ -
イチオシ
台地の東側に移動してくると、いっそうシドニーの風景が広がる。
-
コッカトゥー島から見た「ハーバーブリッジ」。
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「Biloela House」という建物には、造船所の歴史が主に写真で紹介されている。
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まったりとした展示室。
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造船の様子を紹介している。
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給水塔と何かのタンク。
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再びインフォメーション付近に戻って来た。
台地の東端に張出デッキのようなものがあったが、気付かずに下りて来た。
めげずに工場ヤードへ進む。 -
工場内は広々としていて天井クレーンが設置されている。
時々イベントの展示会場に利用されたりしているようだ。 -
素人にはどんな使い方をしたのか想像もつかない機器が置いてある。
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工場の東に立つ巨大なクレーン
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古い歴史を持つ「フィッツロイ・ドッグ」。
1時間15分程度の時間で比較的さらっと島内を見学し終った。
「コッカトゥー島」は「オーストラリアの囚人遺跡群」のひとつとして世界遺産に指定されているが、全体的には「囚人遺跡」としての印象より「造船産業遺産」的な印象がやや濃く残った。
地区公園のように整備がされているので、歴史的な重みやライトな廃墟感を感じながら気軽に散策できる。
観光客が少ないこの時間帯は、ちょっとした探検気分も感じられた。 -
10:10過ぎのダーリングハーバー経由サーキュラキー行きのフェリーでコッカトゥー島を発つ。
-
10分程度でダーリングハーバーに到着。
今日はこの後シドニー観光はせず、シドニーのメジャーどころは後日にとっておく。 -
ダーリングハーバーから徒歩で少し迷いながらウィンヤード駅までやってきた。
ここからセントラル駅に移動し、午後は一旦シドニーを離れる。
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