2017/08/06 - 2017/08/06
7位(同エリア79件中)
キートンさん
オーストラリア6日目は、最後の訪問地となるケアンズの初日です。
「グレートバリアリーフ」と「クイーンズランドの湿潤熱帯地域」という2つの自然遺産への起点となるケアンズ。
今日は熱帯雨林が見どころとなる「クイーンズランドの湿潤熱帯地域」の中でも定番ともいえる、「キュランダ」へ往復します。
「キュランダ」は目的地というより、「キュランダ観光鉄道」と「スカイレール」を組み合わせた道中が見どころとなっています。
今回は往路に「スカイレール」、復路に「キュランダ観光鉄道」を利用し、帰着後もケアンズを少し観光します。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 徒歩
- 航空会社
- ジェットスター航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
宿泊した「アスペクト・セントラル」到着が昨夜遅かったので、朝にチェックインの手続きを行った。
「キュランダ」へは、ホットホリデーでネット予約したツアーを利用。
ツアーといっても、「スカイレール」の乗り場までの片道送迎+「スカイレール」(往路)+「キュランダ観光鉄道」(復路)のチケットのみで、あとは自由行動というもの。
料金は106ドルだった。
「5000円以上のツアーを複数予約すると2件目以降は1件につき1000円キャッシュバック」というキャンペーン実施中だったので、このツアー以外に2つのツアーを同時に申し込んでいた。アスペクト セントラル モーテル ホテル
-
予定より5分遅れて8:45頃送迎バスが迎えに来た。
マイクロバスかと思っていたら、観光バスでしかもほぼ満員状態だったのでちょっと驚いた。
途中で「キュランダ観光鉄道」のフレッシュウォーター駅で何組かの乗客を降ろして、「スカイレール」のスミスフィールド駅へと向かった。 -
30分弱で「スカイレール」のスミスフィールド駅に到着。
ツアー料金のうち16ドルは前金で支払い済みで、残り90ドルをチケット売り場で支払い、往路の「スカイレール」と復路の「キュランダ観光鉄道」のチケットを購入する。
「スカイレール」はキュランダまで行く途中に「レッドピーク」と「バロンフォールズ」という2つの駅で乗り換える。 -
「スカイレール」は熱帯雨林の上を通ってキュランダまで運ぶ全長7.5kmのゴンドラである。
ケアンズは冬は乾期で7月8月は最も降水量が少ない時期だが、今日は曇り気味だ。 -
低く垂れこめた雲が時折森林を覆う。
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スミスフィールド駅から10分程度でレッドピーク駅に到着。
ボードウォークがあるのでここを散策する。 -
レンジャーがガイドしてくれるが、英語なのでスルーして自分のペースで歩く。
運が良ければ日本語ガイドに当ることもあるようだ。
ここの観光客は結構日本人率が高い。 -
密林の中では地表面まで日光が届きにくいので、上空に向かって高く伸びる樹木が多いという。
「カウリパイン」という樹種は最大50mの高さまで伸び、樹齢400年に達するという。 -
樹木の幹などにくっついている着生植物の中でもよく目立つのは、「バスケット・ファーン」という植物だという。
くっついている樹木の幹から栄養を吸収する寄生植物とは異なり、落ちてくる葉を蓄えて栄養源としている。 -
レッドピーク駅で40分ほどのんびり散策して、再びゴンドラで移動。
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密林の上空に青空が見え始めた。
世界遺産「クイーンズランドの湿潤熱帯地域」は世界最古の熱帯雨林で、10の国立公園が登録されているが、そのうちでこのあたりは「バロン渓谷国立公園」となっている。 -
レッドピーク駅から20分程度でバロンフォールズ駅に到着。
駅から少し歩くとバロン滝を見渡せる展望台がある。 -
対岸ではちょうど「キュランダ観光鉄道」の列車が停車中である。
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今は乾期なのでほとんど涸れているかもしれないと思っていたが、そこそこ流れている。
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遊歩道をうろついていた、「ヤブツカツクリ」。
オーストラリアの固有種でキジ目ツカツクリ科の鳥。
ほとんど人を恐れていない。 -
遊歩道沿いに昔使われていたトロッコやケーブルが展示されている。
この「フライング・フォックス」と呼ばれるケーブルに吊られた籠で、バロン渓谷を渡って人や物資を輸送していたようだ。 -
バロン滝を見渡せる展望台がもうひとつあった。
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バロン滝は全高265mあるという。
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バロン渓谷の下流側。
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バロンフォールズ駅には「熱帯雨林館」(Rainforest Interpretation Centre)という、ちょっとした無料の博物館がある。
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館内の写真展示。
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熱帯雨林の昆虫標本の展示。
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モニターの操作は数種類の言語が選択でき、日本語も選択可能。
クイズ形式で動植物の知識を学ぶ内容のものが多い感じ。 -
無料の博物館なので展示内容はそれなりといった感じだが、パネルにも日本語表記があるので、時間が許せば見学してみると良さそう。
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バロンフォールズ駅からキュランダに移動する途中、バロン川の上を横切る。
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11:20頃キュランダに到着。
キュランダの街を歩いていると、道路の植栽帯にカーテンフィグ・ツリーのような樹木が植わっていた。 -
ビジターセンターでシティーマップを入手。
キュランダはアーティストの街としても知られ、ビジターセンターはこのアボリジニアートが目印となっている。 -
正午前だが、「ジャーマンタッカー」という店で昼食を摂ることにした。
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日本のガイドブックでも紹介されている店で、日本語メニューも用意されている。
月並だが、この店名物のホットドッグ(7.5ドル)を注文。 -
特大ソーセージとともにはさまっている、ザワークラウト(キャベツの漬物)があまり好きではないのだが、ホットドッグとして食べると気にならない。
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復路の「キュランダ観光鉄道」はキュランダを14:00発と15:30発の2便あるが、14:00発のチケットを予約していた。
まだ出発まで2時間近くあるので、近くの遊歩道を散策する。
ビジターセンターのあたりから「ジャムラム・ウォーク」という遊歩道が出ている。 -
「エルクホーン」と呼ばれるシダの仲間の着生植物。
葉の形がエルク(シカの一種)の角に似ているのでその名が付いたという。 -
ボードウォークを歩く。
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日の光を浴びるシダ植物。
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「ジャムラム・クリーク」という小川を渡る。
水はあまり澄んではいない。 -
キュランダのウォーキングコースのマップ。
「2」の「ジャムラム・ウォーク」を歩き終えて、ここからは「4」の「ジャングル・ウォーク」と「5」の「リバー・ウォーク」を歩く。 -
「ジャングル・ウォーク」という通り、密林の中の遊歩道を歩くのだが、しろうとの目から見てとりたてて珍しそうな植物は見当たらず。
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「ジャングル・ウォーク」を15分ほどぶらぶら歩くと、「キュランダ観光鉄道」の線路をくぐる。
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すぐにバロン川沿いの「リバー・ウォーク」となり、上空には「スカイレール」が見える。
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遊歩道沿いの樹木の板状根。
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右手にバロン川を見ながら林の遊歩道を進む。
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リバーボートが桟橋に戻って来た。
料金は18ドル。
10時台から14時台まで約1時間毎に出発で、1日5便45分間のリバークルーズである。 -
13:20頃、キュランダ駅に戻って来た。
「キュランダ観光鉄道」の出発まで40分近くあったので、そのへんの花でも撮ったりした。 -
そんなわけで花の写真を撮ったはいいが、花の種類など調べても判明しない。
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あしからず・・・
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キュランダは19世紀に鉱山の町として栄えた。
もともとこの鉄道は、1886年にアサートンテーブルランドへの物資輸送を目的として敷設開始された。
完成まで5年の歳月を要し、29人の人命を失う難工事だったという。 -
イチオシ
先住民アボリジニの絵が描かれている2台のディーゼル車が12両の客車を牽引する。
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19世紀後半の木造列車は4人掛けのロングシートで、全て谷側に寄っている。
車窓の見どころが谷側に偏っているからの配慮だと思われる。
1936年に最初の観光列車がロングシートの4両編成で運転されたという。 -
キュランダ駅を出発して5分も走るとバロンフォールズ駅に着く。
ここで10分程度停車する。 -
「スカイレール」のバロンフォールズ駅の対岸(右岸)からバロン滝を見ることになる。
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水量の多い時は何条かに分かれて流れるようで、今は流れのないところにも滝つぼらしきものが存在する。
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滝の上部に10人以上の人影が見える。
そこに行けるとわかっていれば、キュランダの遊歩道を歩いたときに探っていたところだ。 -
再び列車に乗ってケアンズに向けて走る。
時々進行方向左側の視界が開ける。
バロンフォールズ駅とフレッシュウォーター駅の停車を含めて2時間かけて約34kmを走る。
つまり平均時速20km未満のスピードなので、列車としてはかなりゆっくりに感じる。 -
キュランダ駅を出発してもうすぐ1時間経とうとする頃、「ストーニークリーク滝」が見えてくる。
このあたりで列車はスピードを落としてくれる。 -
進行方向右側、橋から10数mの所を高さ46mの滝が流れ落ちる。
バロン滝と比べると、至近距離で見れる分ストーニークリーク滝の方が迫力はある。 -
ストーニークリーク滝の撮影に気を取られ、橋を撮るタイミングが遅れてしまった。
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後半に約180°の急カーブを通過する。
「観光鉄道」とはいうものの、車窓がそれほど良いようには感じられなかった。
車窓の風景だけならヨーロッパのトーマスクックの景勝ルートの方が良いくらいだ。
2つの滝が見れることとレトロな客車に乗ることに価値を感じないと、割高な鉄道というだけの印象で終わってしまう。 -
16:00前にケアンズ駅に到着。
ケアンズ駅に隣接する「ケアンズセントラル」は、そこそこの規模のショッピングモールである。 -
宿泊している「アスペクト・セントラル」は、ケアンズ中心地から約2km離れている。
ちょっと寄り道しながら宿の方向に歩いて行く。
確認しておきたかったのが「ケアンズ水族館」。
パースにある「アクワ」に次いでオーストラリアで2番目の規模になるという水族館だ。
公式サイトがアップされていて、「2017年8月にオープン予定」と記載されていたのでオープンしているかと期待していたのだが、どう見ても工事中である。
順調に工事が進んだとしてもまだオープンまで1カ月はかかりそうだ。
公式サイトでは9月になっても、「ケアンズ水族館は現在建設中で2017年8月にオープン予定」と記載されている。
更新する気がないらしい。
17-18年版「地球の歩き方」には、「ケアンズ水族館は2017年5月末にオープンした」と過去形で記載されている。
ちゃんと裏を取ってから記載しようよ。 -
「ケアンズ水族館」がオープンしていればケアンズ市内観光で最大の見どころだと思っていたが、もう一つ市内で必見だと考えていたのが、「セントモニカ・カテドラル」である。
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外観からは見学する価値はあまり感じられないが、中に入るとあるものが目を引く。
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この教会の見どころはステンドグラスである。
美しいステンドグラスはヨーロッパをはじめいくらでもあるが、描かれている内容が独特なのである。
縦6m横1.7mのステンドグラスが片側に12枚並び(両側で24枚)、連続した絵になっている。
「クリエーション・ウィンドウ」と呼ばれるステンドグラスで、構想2年、製作4年をかけ、2000年に完成した大作。
まず祭壇に向かって右側から詳しく見ていこう。 -
人類が誕生する遥か昔の地球を描いているようである。
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山は噴火し、空は暗雲が垂れこめ稲妻が走り、海は荒れる。
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生物は海の底から栄え始める。
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祭壇に向かって左側の「クリエーション・ウィンドウ」を詳しく見ていくと。
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砂漠から森林へと変わる風景。
両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類など陸の生物が描かれる。 -
森林の中にヒクイドリなどの鳥類が描かれている。
描かれている生物はオーストラリア特有のものが多い。 -
森林の向こうに岩山が見られる。
人の暮らしも描かれている。 -
最後は抽象的な七色の渦巻き。
銀河系なのかブラックホールなのか・・・ -
カンガルーのステンドグラスなんてそうそう見れるもんじゃない。
他では見られないオーストラリアらしい絵柄が特徴で、ケアンズに来たらなら一見の価値がある。 -
正面入口側には、終戦50周年を記念して造られた「ピース・ウィンドウ」と呼ばれるステンドグラスがある。
上部には大洋を泳ぐクジラやイルカが描かれ、中央に平和の象徴の白いハトが十字架の形に並んでいる。 -
イチオシ
1942年にケアンズ沖で、日本海軍と連合軍(アメリカ海軍とオーストラリア海軍)の空母対決となった「珊瑚海海戦」がくりひろげられた。
日本海軍の軽空母「祥風」と駆逐艦「菊月」、連合軍の空母「レキシントン」と給油艦と駆逐艦が沈没した。
「ピース・ウィンドウ」の下部には、海底に沈んだ空母や戦闘機にサンゴや海藻が付着し、魚のすみかになっている様子が描かれている。 -
下に描かれた3つのヘルメットはアメリカ、オーストラリア、日本の3カ国のものだ。
海戦で戦死した人たちを供養する意味が込められているよう。
「セントモニカ・カテドラル」は入場無料で、平日7~17時、土曜日7~20時、日曜日6~18時に入場可(ミサの時間を除く)。 -
17:30頃、「アスペクト・セントラル」に帰ってきた。
「アスペクト・セントラル」は外国で言うモーテルタイプの宿だ。
車で来ている客が多く、ケアンズ中心部まで歩いて行くにはやや遠いが、その分宿泊料は割安である。 -
「アスペクト・セントラル」から約200mの距離に24時間のスーパーがあったので食料飲み物を購入した。
シドニーに比べると物価は少し安いと思ったが、このスーパーは品ぞろえが少なめだった。
後日、ケアンズ中心部にある「ウールワース」に入ったが、やはり「ウールワース」の方が品ぞろえがずっと豊富でさらに安いと感じた。
さて、明日はいよいよグレートバリアリーフへのツアーに参加する。
今回のケアンズで最も期待度の高い1日となるが、天候が気がかりだ。
朝も早いので、今夜はじっくり休息しておこう。
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この旅行記へのコメント (2)
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- salsaladyさん 2017/09/16 20:35:19
- Wonderful Viewing〜
- ☆Baio Diver City =小池都知事の言わんとする『ダイバーシティー』多様化 ですね。
☆オーストラリアへは、二度行きましたが、一度目は女一人旅にいちゃもんつけられ、危うくジェイルハウス送りになるところ?(麻薬?)二度目はシンガポーりアンの団体だったから、なにひとつ質問されず不愉快な差別!を感じました。
☆自然は素晴らしいのに。。。人それぞれ空港の対応は酷く差がありmすね。〜see you〜
- キートンさん からの返信 2017/09/16 23:32:56
- RE: Wonderful Viewing〜
- salsaladyさん、こんばんは。
書き込みありがとうございます。
「バイオディバーシティ」
よく写真の中の文字から都知事の政策との関連に気付きましたね。
オーストラリアの空港で不快なことがありましたか?
オーストラリアは初めてでしたが、幸いにもこれといって不快なことはなかったですね。
ちょうど旅行中に、シドニーの空港でテロ未遂があったせいか、手荷物検査がちょっと厳しいかと思ったくらい。
街を一人で歩き回っても何の問題もなく、治安は良いと感じました。
私は過去にパリで詐欺被害にあって、パリの印象は凄く悪いものとなりました。
今回の旅で快くなかったのはフライトに遅延が多くて、イラッとしたことくらいでした。
では、また。
キートン
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