2017/05/05 - 2017/05/05
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kojikojiさん
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ベントータにはジェフリー・バワの設計したホテルがいくつもありますが、個人的にはこの「No,87 ザ・セブン・スピリチュアル・リゾート・アット・バワハウス」が圧巻でした。ここをホテルと呼ぶかというと宿泊できる部屋が4部屋あるのでホテルではありますが、リディア・ドゥチーニ・グナセケラの「邸宅」という印象を強く受けました。今回の旅で14のバワ作品に触れましたが、1番が「ルヌガンガ」で2番が「No,11」だとするとこの「No,87 ザ・セブン・スピリチュアル・リゾート・アット・バワハウス」が3番だと思います。個人的に澁澤龍彦の作品や彼の旅に傾倒していたこともあっていろいろな物が重なって見えました。大箱のホテルの建築も素晴らしかったですが、個人住宅にはバワの想いや趣向が大きく反映されていたように思います。それは兄のベヴィス・バワの「ブリーフ・ガーデン」に顕著で、この4か所は絶対に外せない場所だと思いました。このホテルで印象に残ったのはバワが撮影した植物の写真で、見た瞬間にロバート・メイプルソープの写真を連想しました。そのセクシャリティな作品に2人共ゲイだったという共通点が感じられました。
No,87の見学は有料でホテルのスタッフが庭園も含め非常に細かく案内してくれるので1人2,000ルピーという金額も高いとは思えませんでした。時間があれば料金に含まれたお茶を庭園でゆっくり飲みたかったです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 船 タクシー 徒歩
- 航空会社
- スリランカ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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白い線がゴールロードで左がゴール方面で右がコロンボ方面です。正面の道を進むと「ヴィラ・ベントータ」と「クラブ・ヴィラ」があります。このT字路に面してブルーと白の組み合わせの美しい扉が並んでいます。
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白い塀には「87」の文字だけで何の案内もありませんが、ここが旧No,87バワハウスです。現在の正式名称は「No,87 ザ・セブン・スピリチュアル・リゾート・アット・バワハウス」というそうです。セブン・スピリチュアルの名の通り7日間のチャクラ・ヒーリング・プログラムを受けられるそうです。
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通り沿いに長い塀が続きコロンボ側に進んだ角にも扉があります。ここは出入り口ではなくて扉の奥は細長いプールになっています。
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こちらが入口です。どうやって入るの?と思わせる、ちょっと来客を拒むような雰囲気があります。
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左側に鐘を鳴らす紐があるので引っ張ります。結構大きな鐘の音がします。するとすぐにホテルのスタッフがやってきます。
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扉が開くとその先はうっそうとしたジャングルみたいです。ここがホテル?と思ってしまいます。ホテルではありますが見学料金は1人2,000ルピーと破格です。高いと思うか安いと思うかは個人次第ですが、私にとっては「ルヌガンガ」と「No,11」以外でバワの建築と言われればここです。次は兄のベヴィス・バワの「ブリーフ・ガーデン」でしょうか。
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コンクリートのタタキには大きな葉を抑えつけた模様が残っています。これもバワのアイコンの1つだと思います。このホテルの庭にも数多く残っていますし、「ルヌガンガ」の庭園に置かれたテーブルにも押されています。
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一体全体どうなっているのか、ドキドキしながらガイドさんの来るのを待ちます。
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隣地との境界壁にヒンドゥー教の聖牛であるナンディが鎮座しています。
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後で思ったのですが宿泊した場合は朝食はここで食べるのではないでしょうか。奥の階段を上がると扉の中は小さなバーコーナーでワインセラーにもなっていたそうです。ここはまた最後に見学します。
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車が入れない結界のように石臼が置かれてあります。放し飼いの鶏が走り回って、スリランカの農村のようでもあります。
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鶏は追いかけると逃げてしまいました。小学校の飼育係の時に鶏に空を飛ぶ訓練をしたことがあります。校庭の小高い山の上から100メートルくらい飛べるようにしたところまでの記憶はあるのですが…。
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結界の先は少し広い庭になっています。ジャックフルーツがたわわに実っています。敷地は全部で17エーカーと聞き「ふーん。」と受け流しまいたが、1エーカーが1,224坪ですから20,800坪という広さです。
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その奥に母屋の建物があります。敷地の割には建物は小さいです。2つある建物は1720年と1740年に建てられたもので、この植民地時代の建物とは別の小さな建物は移築されています。建物は木軸を残して解体され、ジェフリー・バワによって改築されています。
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元々バワに設計を依頼したのはスリランカ人の夫をもつイタリア人の彫刻家リディア・ドゥチーニ・グナセケラ(Lidia Duchini Gunasekera)という人で、邸宅は1960年に改修されてからほとんど手の加えられていない状態だそうです。現在の持ち主もこの考え方に賛同しているようで、木々の枝1本切ってはいけないそうです。
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巨大な水盤にキャンドルが1本置かれてあります。今朝までお客さんが滞在していたそうです。長期滞在中だったら建物の中には入れないのでラッキーでした。
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バワはこの屋敷に滞在中は扉の正面の椅子に座っていたそうです。ヴェネチアングラスのシャンデリアがミスマッチな気もしますが。
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母屋の左側には小さい建物があります。ここは元々はドライバーが泊まる部屋だったそうです。以前は表通り側に向いていた建物を180度回転させたそうです。
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入口には花崗岩で出来たシンプルなムーンストーンが置かれてあります。
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バワはこの椅子に座りながら用があるとこの鐘で使用人を呼んだそうです。
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バワの視線で椅子に座ってみます。アマンリゾーツのエイドリアン・ザッカが一番気に入っていた場所という言葉が実感できます。
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邸宅内は土足禁止ですが塗り床が冷たくて気持ちいいです。この感覚は行った人でないと分からないことです。細い格子戸の前に仏像が置かれてシルエットになっています。日本人が見たら蔀戸(しとみど)を想像しますね。
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蔀戸風の格子から午後の日差しが床に落ちてとてもきれいです。この格子戸はすべてスチール製で白く塗装されています。出来てから数十年たっても全く錆びないそうです。「こんな海の近くの建物なのに不思議です。」とガイドさんが呟きます。よほど純度の高い鉄なんでしょうね。
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中央の吹き抜け部分の右側には2階への階段があります。手摺が途中からしかない不思議なデザインです。チェコのキュビズム建築を想像させます。デティールについては2階を見学する際に。
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1階のすべての窓と部屋の間にはこの鉄格子が設けられています。表からは全く見えないので中に入ると受ける印象が違います。ここにも釣り灯明がありましたが、鶏がついていないタイプです。
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表から見ると全面のガラス窓ですが、内側には太陽光線を遮る仕掛けがいくつもあります。
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部屋の仕切りの扉も白いアイアンの格子戸です。
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全部占めたところの写真を撮ればよかったです。
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1階天井の板張りはそのまま2階の床板になります。
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圓窓(えんそう)に仏像と蔀戸なんて日本の禅寺に来ているように思えます。
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妻が「扇風機の風が当たらないと文句を言っています。」当たり前です。この扇風機はバワオリジナルですから。2メートル近いバワの伸長と160センチちょっとの妻では頭の高さが違います。
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コルビジュエ自身が自分の昼寝用としてデザインしたデイベッドソファが置かれてあります。かなり使い込んであるのはバワ自身が使ったのでしょう。
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この建物にはリビングスペースを挟んでほぼ同じ仕様のベッドルームが2つあります。
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バスルームはシンプルです。
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シャワーブースのコンクリート打ちっぱなしの壁と白く塗られた間仕切りのコンクリート壁。そして木製のアンティークな扉。これだけでも美しく見えてしまいます。
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光と影の美しさを感じられたらこの部屋に泊まることができると思います。
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この窓にも秘密があります。
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横には昔の運動会の白線引きのような錘があります。
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これを手動で上げ下げすると格子戸が下りてくる仕掛けです。
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この時間は西側の表通り側の部屋のほうが明るいです。ジャングルのような敷地の中にあるので蚊帳は必要だと思います。
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部屋の中には微妙な青磁色のような疑似柱が据え付けられています。
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中央のリビングの奥には古い彫刻が置かれてあります。南北に開放されているので風が通って気持ち良いです。
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表にはプランターズ・チェアがありました。よくあるアームが回転して伸ばせるタイプではないので、背の高いバワのオリジナルかもしれません。
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ここから廃墟の庭に行けますが、まだ建物内部の見学が残っています。
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このカウチソファもバワの伸長に合わせてあると思います。
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これだけ大判の鏡はスリランカで造られたのだろうかと思ってしまいます。いい具合に鏡の裏面の銀引きが劣化していていい雰囲気です。
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2階に上がってみます。この階段の手摺はコンクリートの3/4の厚さの半円形に仕上げてあります。「ヘリタンス・カンダラマ」では厚みの倍に折り返して半円で仕上げてありました。これは「No,11」や「ブルー・ウォーター」でもそれぞれ違います。全部に触って手で確かめた結果です。
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ドガの「14歳の小さな踊り子」の彫刻かと思いました。オーナーだったイタリア人彫刻家の作品かも知れません。
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吹き抜けがある分2階は1階の半分くらいの面積です。
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また天井の高い1階に比べて部分的には半分くらいの高さしかありません。
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午後の日差しが当たって明るい西側の窓面です。
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庭園のある東側は樹木に飲み込まれそうです。
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ここにはバワが撮影したという植物の写真が飾られています。
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被写体のディーテールや対称性やフレーミングへのこだわりが結合して耽美な雰囲気を醸し出しています。
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また写真を保存するには条件が悪いようで劣化もしていますが、それがまた良かったりします。
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でも想像させるのはロバート・メイプルソープの写真です。
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メープルソープもバワもゲイだったということなので同じような感性を持っていたのでしょうか。
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同じように写真を撮っても似て非なるものになるのは過去に経験済みです。
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ガラスに反射して上手く写真が撮れないのが残念です。
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アジサイの小さな花もここまでアップすると違うものに見えてきます。
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この「No,87」を訪れてみて今まで泊まったり見てきたホテルと全く違うものを感じました。ホテルと住宅の違いを垣間見ることができてより深くバワという人に興味が持てました。
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この思いはこの後の庭園を歩いたり、「ルヌガンガ」に泊まってみてさらに強く感じました。更にインテリアに置かれた貝や人形やピラネージの版画などを見ていくと澁澤龍彦を思わずにはいられませんでした。
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澁澤龍彦は「エロチシズム」の中で書き残した「植物の性器が、色彩においても匂いにおいても、あのように美しく、しかも公然と人々の鑑賞の眼ざしにさらされているのに、一方、動物の性器が、一般に醜く滑稽なものと思われ、誰もこれについて語る者さえいないのは、よくよく考えてみると、まことに不思議なことではないだろうか。」なんて言葉を思い出しました。
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若いころ澁澤龍彦に傾倒して、特に「ヨーロッパの乳房」を読んでボマルツォのパルコ・ディ・モストリやマジョーレ湖のイゾラ・ベッラ、シチリアのバゲリアのヴィラ・パラゴニアまで行ったものです。その時に感じたものと今回のスリランカの中でもバワの「No,87」と「ルヌガンガ」とベヴィス・バワの「ブリーフ・ガーデン」で強く重なりました。
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バワの設計する階段の手摺の美しさは数多いですが、ここの手摺と「No,11」の手摺が甲乙つけがたい1位と2位だと思います。
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コンクリートを折り紙のように扱う天才だと思います。
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2階奥に小さな部屋があります。
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ちょっと不気味な彫刻が置かれています。
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わざわざ古いシンクを設えたのは。
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マッサージルームです。そのベットの大きいこと。
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2階にもプランターズ・チェアがありました。これもバワの体格に合わせたもののようです。
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ホテルを案内してくれたガイドさんが「座ってみて自分の体で感じてください。」というので座らせていただきました。行儀が悪いのではなく実際にこうやって足を乗せて座るものです。
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妻もこの建物は気に入ったようです。
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ダヴィドのレカミエ夫人の絵に描かれたカウチみたいです。白い服を着ていたので妻に同じ格好をしてほしかったのですが…。
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かなりタイトな階段だと分かります。
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コンクリートだけでこれだけ美しい階段をもう一度写真に撮っておきます。
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構造上まったく意味の無いエンタシスの柱が据えられています。
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最後に鐘を鳴らしましょう。今回「No,87」で3か所、「ルヌガンガ」では何か所だったか忘れましたが、ほぼ全部の鐘を鳴らしてきました。そして「No,11」のダイニングには秘密の仕掛けが…。
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次は母屋の裏側から庭園の見学です。17エーカーの庭の敷地境界の支柱まで歩くのでここの見学は2時間くらいみないとなりません。沼地の土手を歩くので虫よけは必須だと思います。妻は完全防備でしたが私は何もしなくても蚊にも刺されませんでした。
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母屋の裏にはヒンドゥーの神像が置かれています。バワの設計した当時の物かどうかは分かりません。
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給水タンクは最初に泊まったジェットウイング・ラグーンにもありました。もう遠い昔のような気がします。
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先ほど母屋の中から見た彫刻も表から見るとナンディだったのだと分かりました。
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いつのまにか廃墟が似合う女になりました。
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この支柱と上に乗ったトロフィーはこのバワハウスの敷地境界にも置かれています。
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元々は噴水だったのだと思います。ここにはハヌマーンの像が置かれています。これはハヌマーンがラーマの弟のラクシュマナのため薬草のある山を届ける場面です。
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ラーマーヤナ叙事詩ではハヌマーンは猿王スグリーヴァが兄ヴァーリンによって王都を追われた際に猿王に忠誠を誓い、後にヴィシュヌ神の化身であるラーマ王子と弟のラクシュマナに助けを請います。ラーマが約束通りにヴァーリンを倒してスグリーヴァの王位を回復した後はラーマ王子の願いでその妃シータの捜索に参加します。そしてラークシャサ(仏教での羅刹)王ラーヴァナの居城である海を越えたランカー国(セイロン島)でシータを見出してラーマに知らせます。
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バンコクのワット・プラケオの壁画やジョグジャカルタのラーマヤーナ・バレーでたくさん勉強した甲斐がありました。この像は後年の所有者によって置かれたもののようですので、ヒンドゥー系の置物はその方の趣味かも知れません。
ワット・プラケオの壁画 http://4travel.jp/travelogue/10902100
ラーマヤーナ・バレー http://4travel.jp/travelogue/10786146 -
廃墟のような壁龕(ニッチ)には鏡が埋め込まれています。これはもう18世紀イタリアの画家で建築家であるジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージの世界です。
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「牢獄」シリーズの版画の中にいるように思えてきます。あぁ、また澁澤龍彦が頭の中に浮かんできます。
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ここでピラネージを想像したのはあながち間違いではなくて、「ルヌガンガ」の母屋の入り口の両サイドにはピラネージの版画が飾ってありました。もう1人で謎解きの世界に没頭してしまいます。
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たぶんこの草生した現在の状況がバワの求めた理想郷なのだと思います。
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アーチを抜けて一度母屋の前庭に戻ります。
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このミラーは壁龕の上部だけに嵌め込まれています。高さから見て自分の姿を映したくなかったのでしょうか。これは兄のヴェビス・バワの屋外のシャワールームのミラーでも感じたことです。
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庭には人口の池が造られ、中島が築かれています。ここにシンボリックにスポアンの樹が植えてあります。ここについての説明はありませんでしたが、何かパワースポットのようなものを感じました。
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周囲の木々は全く手を入れず伸びるがままにしているそうです。
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これは現在のオーナーの考え方だそうです。
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そのうちにアンコール遺跡のタ・プロームやベンメリアのようにスポアンの樹に呑み込まれてしまうのでしょう。
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この形を見てすぐにチャペルの内陣だと分かりました。つまり裏側から中を通り抜けるわけです。
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このチャペルは廃墟になったのではなくて、元々廃墟のように設えたそうです。
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ここまで廃墟になるには数百年かかるでしょう。これはリディア・グナセケラが所有していたころのものかもしれません。
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表から見ると確かにキリスト教のチャペルに見えます。
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更に芝生の小道を進みます。
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これが一番北東の敷地境界の支柱です。近隣のオーナーとは敷地境界で揉め事もあったそうです。
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庭園を歩けるところは少し小高くなっています。
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これは池を掘った際の土砂を盛り上げて道を造ったからだそうです。脇に逸れると湿地みたいになっています。
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細長い池に出ました。この辺りが一番東側です。
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大きな木が2本で木陰を作り、間には石積みのテーブルとベンチが置かれています。
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この辺りは風が通り抜けて気持ち良いです。
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バワが座ったベンチに腰を掛けて、しばし彼の遺志に想いを馳せます。
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置いていかないでください。
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南東の敷地境界は密林に埋もれています。
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3人で話が弾んで楽しそうです。
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時計回りに17エーカーの庭を回りました。時計で言うと6時の位置からスタートして、この位置で3時くらいです。
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久しぶりに見た火焔樹の赤い花です。
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庭園をほぼ1周して母屋が見えてきました。
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雨水を流す雨樋と曲がりくねった階段があります。
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この感じはベヴィス・バワの庭園のようです。
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母屋の前の広場にはバワの設計したテーブルが無造作に置かれています。
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バワがデザインしたといわれる大きな壺が置かれてます。
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石臼がトンガ王国の貨幣のように置かれてます。これも何かに使おうとしたのでしょうか。
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ここまでで1時間以上見学しています。細長い食堂のような建物で少し休憩しました。階段の先の扉の中にトイレがあります。
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表から見たら全部開くのかと思ったら下の部分だけが扉でした。
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中には小さいキッチンとミニバーカウンターがありました。腰板を接合する千切り(バタフライジョイント) がきれいです。「ヘリタンス・カンダラマ」の客室の丸テーブルにも同じ蝶々が飛んでいました。
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バワが通れたのだろうかと思う細い扉の奥はトイレでした。
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この像の特徴からでは聖人の名前は分かりません。何かアトリビュートがあれば想像できるのですが。
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バワの設計したテーブルとアイアンの椅子が並んでいます。。
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この庭にはたくさんの鶏が放し飼いになっていました。それ以外にも野生の鶏というものもいるようでした。これは一度湿地から現れたのですがすぐに逃げられました。家禽とは違って野性味がありました。
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最後に移築された小さいほうの建物の見学です。
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ここの部屋のほうが小さいですが、明るくて気持ち良さそうです。部屋が小さいということはエアコンが早く効くということでもあります。
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リビングにはロココの宮殿から持ってきたような鏡が鎮座しています。
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不思議な形をした窓です。この窓はバワのオリジナル設計だそうです。
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この建物にはキッチンがありました。現在も使われているのでここで朝食を作るのでしょう。最大でも8人しか泊まれませんからこれくらいの広さで充分でしょう。母屋の2部屋とこの建物の2部屋しかベッドルームはありません。
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ハンティング・トロフィーが寂し気です。ヌワラ・エリアでたくさん見たのも遠い昔のようです。
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ここにも鐘があります。もちろん鳴らしましたよ。誰も来ませんが。
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バワが座ったであろう椅子からの眺めです。
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木部は本当に古い18世紀のままのようです。母方の祖父の家は17世紀初頭に50年ほどかけて建てられた家でしたが、数年前に初めて全面解体修復しました。100年ほど新しいですが、こちらのほうがだいぶ傷んでいると思いました。
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やはり気候風土が違うのでしょうね。でも京都の油照りもえげつないですが。
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ムーンストーンの置かれた階段の雰囲気もベヴィス・バワのブリーフ・ガーデンのようです。
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その先には30メートルほどの細長いプールがあります。元々のプールの内側にタイル張りのプールを設けていますが、どちらも傷んでいて使っていないようです。
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この扉の向こう側が最初に見た細長い扉です。そこからいきなり階段でプールって。
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落ちないように縁を歩いてみます。整備されて水が張られていたらきれいでしょうね。
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バロック風の意匠のベンチと葉っぱを押したテーブルがありました。この傷んだ風情がボマルツォのオルシーニの館の庭園みたいです。
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床の飛び石にも葉っぱのレリーフが押されてあります。
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小さい建物も良かったです。このホテルも旅行前は泊まってみたかったのですが「ルヌガンガ」でよかったです。
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名残惜しいですがこれで見学を終わります。なんだかんだ2時間近く経ってしまいました。これから「ルヌガンガ」へ行ってチェックインして5時のボートツアーに間に合うのでしょうか。
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最後にもう一度鐘を鳴らします。
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表のゲートにあった鐘も鳴らしておきましょう。
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ホテルのガイドさんは表まで見送ってくれました。チケットには紅茶とお菓子の料金も含まれていましたが時間が無いので出発します。ベントータのホテルをいくつか省いてもこの「No,87」は見学したほうがいいと思いました。この日はあと2つのホテルに立ち寄る予定でしたが、このまま「ルヌガンガ」に向かいます。
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