2017/05/05 - 2017/05/05
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kojikojiさん
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アンバランゴダの「仮面博物館」では予定を大幅に超える買い物をしてしまったので、この日に周る予定のジェフリー・バワの設計したホテルを全部見学出来そうもありません。心配になりましたがガイドのナンダさんは「大丈夫ですよ。明日行けばいいのですから。」と楽観的です。まぁこちらもあわてても仕方ないので確実にスケジュールをこなしていきます。ただ、どんどんスケジュールが進むということは帰国するのが近づいてくることなので寂しい気分になってきます。10日も一緒に旅しているとガイドさんもドライバーさんも家族のような気分になってきます。
この日は5つのバワが設計したホテルを見学しますが、まずは「ヘリタンス・アッフンガラ」です。ゴールロード沿いにありますが、入り口には大きな鉄製のゲートがあり威圧感を感じます。警備員さんにゲートを開けてもらって中に入ります。敷地を少し走るとメインビルディングが見えます。オープンエアのロビー前に車を停めて、見学に来たことを伝えます。「ご自由にどうぞ。」と言われてお盆に乗ったお菓子を勧めてくれます。宿泊客でもないので申し訳ないのですが、これはスリランカの伝統的な作法のようです。後はホテル内の見学をさせてもらって帰りがけにパンフレットがないか尋ねると綺麗な冊子をいただけました。ヘリタンスはしっかりした冊子が用意されていましたが、他のジェットウイング系列のホテルなどには何もありませんでした。1か所をクリアした後はトリップアドバイザーで見つけたシーフードの店に立ち寄って美味しいランチをいただきました。ただ場所が分からない上に電話番号が違っていて、たどり着くのに時間がかかりました。偶然道を聞いたおじさんがものすごい親切で、店に電話までしてくれました。この人に出会わなかったらたどり着けないような場所でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 船 タクシー 徒歩
- 航空会社
- スリランカ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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旅の後半のジェフリー・バワのホテル巡りのスタートの「ヘリタンス・アッフンガラ」に到着です。ここは1981年の竣工時は「トライトンホテル」という名前だったそうです。
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ゴールロードに面したエントランスにはトリトンの噴水がありました。「トライトン」はトリトンが由来だったのだと気が付きました。波を立てたり鎮めたりするためにラッパのように吹く法螺貝を持っています。竣工時の平面図を見るとこの噴水は無いので後年造られたものかもしれません。
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ここからはバワのオリジナルだと思います。ゲートの上に屋根付きの通路を設けるところなどは「ルヌガンガ」のシナモンヒルの間に掘った道路の考え方に繋がっていそうです。
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アイアンを使った門扉も車輪のデザインなどは「ライトハウス」の大きなガラス扉や「No,11」のガレージの扉にも通じます。が上部のトリトンの彫刻を見ると…。
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数百メートルの椰子の並木を過ぎると大きな池があります。ここもオリジナルのデザインです。池の中には小島のようにグリッドがならび、それぞれヤシの木が1本植えてあります。
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ここまで海を感じさせるものは全くありませんが、エントランスに近づくと突き抜けた空間の先にインド洋が見えてきます。
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車寄せとロビーの空間は一体になっていてストレスを感じさせません。唯一2段のステップで建物の中と外を分けているようです。見学だけの旨を伝えましたがウェルカムハーブのサービスがありました。氷砂糖やクミンシードなどが入ったお盆からスプーンですくってくださいます。これはスリランカの伝統的なおもてなしだそうです。
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左側のレセプションのデザインも当時のままではないでしょうか。木部の年季の入り方が40年近い時の流れを感じます。
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そして正面にロビー空間が広がります。その先にはプールとインド洋を感じます。
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レセプションの奥にはコンクリートの柱ではなくて軽やかな円柱になっています。そして緩やかに造られた階段と、その奥にはラキ・セナナケヤのスケッチ画が残っています。
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レセプションの正面の壁にもラキ・セナナケヤの手によるレリーフが残されています。
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周囲にいくらでも生えているような植物をなぜここにレリーフにしたのでしょうね。
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建築当時は資材搬入に使われていたエレベーターがそのまま残されています。
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40年前とは言えかなり古臭いデザインです。建設用の機器に後から意匠を付け足したようにも思えます。水の中から太陽が昇ったり沈んだりするように見えます。
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正面のプールに至る手前に浅い池のようなスペースがあり、表のプールと建物の中を分ける結界の役目を果たしているようです。この視線の高さからだとプールとインド洋は一体化したように見えません。これがバワの発明したインフィニティプールの最初の作品だそうです。
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左側の廊下を歩いてみます。一番表側の柱も全て円柱になって軽やかさを表しているようです。
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多分このスペースに水を張ったのは午後になると太陽が傾いて、天井に光線が反射してモアレ( moiré)が現れるのではないでしょうか。ちょうどお昼時で太陽が真上なので確認することが出来なくて残念です。
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もう一度正面に戻ってみます。40年近く前のデザインがきっちり残されていることに驚きを感じます。同じころに造られたバブルの頃の日本の温泉旅館の末路を考えるとデザインというものは大切だなと思います。
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右側に回って反時計回りにプールの周りを歩いてみます。
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表から見ると建物の中にまでプールが続いているように見えます。
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鉄筋コンクリート造でありながら屋根組など木造の意匠をうまく取り入れていると思います。普通なら見苦しい雨樋でさえ上手く納められています。
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昼過ぎのホテルのプールには泳ぐ人の姿もありません。
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プールに差し込まれたこのスペースの意味がよく分かりませんでした。ここにだけ海の砂が敷いてあるようです。
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夕方にこの建物に陽が当たるところを見てみたかったです。やっぱりバワのホテルは全部泊まらないとだめなのかもしれません。
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プールの先には美しい砂浜とインド洋が広がっています。
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そして有名なラブチェアーです。レセプションから見て中心線上に置いてほしいところです。バワのデザインした1人掛けの椅子と同じデザインベースだということが分かります。昨日泊った「ジェットウイング・ライトハウス」の部屋に置かれていた椅子と同じです。
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オープンエアのレストランにもお客の姿はありません。木組みの美しい格天井が印象に残りました。
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いつまでもこのまま残ってほしいものです。
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最後にホテルのパンフレットの冊子をいただいて帰ります。
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記念写真を1枚撮りました。今回見学させてもらったホテルにもいつか泊まってみたいと思いました。
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トリトンにもお別れを。
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この時期は各地で自転車レースやマラソン大会を見掛けました。そしてお昼を食べる予定のレストランに向かってもらいますが、トリップアドバイザーに掲載されていた電話番号が全くのでたらめでどうやって行くのか分かりません。くそ暑いお昼時に通りを歩く人もいないので尋ねることも出来ません。通り過ぎただろうと思っている所に歩いているおじさんがいたので聞いてみました。すると電話番号まで知っていて連絡してくださいました。また道はかなり複雑で地元の人でも分からないのではないかと思いました。
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ようやくたどり着いた「サンシャイン・ビーチ・レストラン」です。ゴールロードから住宅街の迷路のような道を抜けたビーチの手前にありました。もし行くのであればモバイルの電話番号は077-69-20-730です。看板にも書かれてあります。
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掘っ立て小屋のような造りです。表も店の中も床は繋がっているので砂のままです。
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メニューです。電話番号とメールアドレスが入っているので行こうと思われた方はこちらへ連絡を。
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迷わずミックス・シーフード・プレートのラージを注文しました。これで2人前と言われましたが結構量は多いです。
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アラカルトメニューもいろいろあります。
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魚の種類も多いですが調理には時間がかかります。多分1時間は待ったと思います。時間の無い方にはお勧めできないかもしれません。
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ここで注文しなければならないのはチャーハンです。スリランカのパラパラライスはチャーハン向きで、今までの人生で食べた物の中で一番美味しかったと言っても過言ではないでしょう。
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店先はすぐにビーチになります。
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大したホテルも周囲には無いのになぜこの店が人気があるのか不思議です。
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この砂浜も遊泳禁止です。この景色を独り占めできます。
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スリランカでもったいないもののNo,1は泳げないビーチかもしれませんね。あまりに美しすぎます。
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小屋の中にありし日のサンシャイン・レストランの写真がありました。立派なお店でした。
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この店も2004年のスマトラ沖地震の津波で大きな被害を受けていたと知りました。
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現在はスリランカの伝統的な小屋のような造りですが、早く元のような店になることを祈ります。
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でもこんなオープンエアーの店も貴重だと思います。夜に来たいかというと微妙ですが。
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巨大なプレートにロブスターが2匹に大海老が4匹、後は海老とカニとカツオのグリルとイカのグリル。ライムを絞っていただきます。
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こんな感じです。全部で日本円で3500円くらいです。
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2人で食べるには充分な量です。4人くらいでシェアして他の物を注文するのもいいでしょうね。
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これが最高に美味しかったチャーハンです。翌日行ったアルトゥガマの「シンハラジャ・ベーカリー&レストラン」のチャーハンも美味しかったのでゴールロードのレストランは侮れません。
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ガイドさんたちの注文した魚料理も少しいただいてみましたが辛くてダメでした。妻の味覚には合ったようでしたが。満腹になったところでベントータのホテルに向かいます。予定を2時間は遅れています。
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