2017/05/06 - 2017/05/06
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kojikojiさん
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後ろ髪を引かれる想いで「ルヌガンガ」を後にしてベントータの町中に戻ります。この日は昨日時間が無くなって立ち寄れなかった「ベントータ・ビーチ・ホテル」に向かいます。ここもホテルのゲートが閉まっていて、開けてもらってから中に入ります。宿泊客でもないので申し訳ない気分になります。車寄せは全体に石造りの重厚なイメージです。後で分かりますがこのホテルの建物の土台部分がすべて石造りになっていました。ゴールなどの要塞を思わせるデザインですが、日本人には城の石垣のように見えると思います。驚くことにこのエントランスの天井まで大きな石を貼っていることです。そして中心部に大きな太陽のレリーフがあります。50歳以上の人であれば大阪万博の太陽の塔の後ろ側の過去の太陽に似ていると思うはずです。脇の階段の下に立って上を見上げるとまた違った世界が広がります。天井一面にエナ・デ・シルヴァの美しいバティックで埋め尽くされています。このホテルは1969年竣工なので47年経過したデザインですが、全く色褪せず歴史を重ねたホテルの落ち着きを感じます。左手には大きな池が広がり、フランジパニの巨木が大きな枝を広げています。池を周ると有名なラキ・セナナヤケのピーコックの彫刻が鎮座しています。スタッフの方に声を掛けて階段を下り、下のフロアを見学してプールの有る庭に出ます。ここのプールも「ヘリタンス・カンダラマ」や「ジェットウイング・ライトハウス」のプールのように自然石を取り込んだデザインになっています。聞くところによるとこの庭園をデザインしたのはバワの兄のベヴィス・バワだということです。ホテルを一回りした後は隣接する「アヴェニ・ベントータ・リゾート&スパ」に移動します。こちらも門扉があり出入り時に開閉してくれます。こちらのホテルは1970年にセレンディブ・ホテルとして開業していますので一年違いでオープンしていますがイメージは全く違います。どちらかというと「アヴェ二・ベントータ」の方が後に設計されていくホテルの基本のような印象を受けます。個人的には歴史あるクラシックホテルの趣を感じるベントータ・ビーチのデザインの方が好きです。ただ現在はシナモンの経営に変わり、安いカテゴリーでは4,000円くらいで泊まれるようなので家族連れで賑わっている印象は否めません。この2つのホテルの前には線路があり、目の前には「ベントータ駅」があります。ここのバワの設計なのですが70年代の頃に感じる近未来的なデザインがそのまま残っているのが不思議です。合わせて見学すると面白いと思います。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 船 タクシー 徒歩
- 航空会社
- スリランカ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ルヌガンガからベントータの町へ戻り、昨日時間切れで見学できなかったバワの設計したホテル巡りを再開します。まずは「ベントータ・ビーチ・ホテル」です。ゲートの鉄扉を開けてもらいエントランスで車を降ります。天井まで岩で覆われた洞窟のような車寄せでした。すごい重厚な圧迫感を感じます。
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その天井には太陽のレリーフがありました。このホテルは1969年の竣工ですが、1970年の大阪万博の太陽の塔の背中に描かれた黒い過去の太陽を思い出します。
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「ルヌガンガ」のゲートハウスの壁画の中に描かれた盾のようにも見えます。
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太陽の顔の横に洞窟のような階段があります。ここにもアイアンのゲートが設けられています。
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下から上を見上げると全く違う柔らかい世界が広がっています。
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マホガニーの階段を上を見上げながら上っていきます。天井のバティックもきれいですが、天井に照明を設けられないので立てられた化粧柱も面白いです。
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中央部に一番大きく描かれた親子の象のバティックが目を惹きます。
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この一連のバティックはバワの友人だったエナ・デ・シルヴァの作品だそうです。
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47年前の作品とは思えない鮮やかな色に驚かされます。きっと夜もアッパーライトで照らされてきれいなのでしょう。
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レセプションのある空間がすべてバティックで埋め尽くされています。
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モチーフはスリランカの動物や植物が選ばれています。こちらはスリランカヒョウたち。
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笑っている太陽もかわいらしいです。
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天然素材を使った染料なので色落ちしないのでしょうか。
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レセプションやキャッシャーもオープン当初とデザインは変わっていないようです。
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ロビーのテーブルにはバワのデザイン・アイコンの葉っぱの型押しがあります。
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レセプション側は壁面の一部までバティックで覆われています。
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全部写真に収めたくなる衝動に駆られます。
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一番のお気に入りはやはりこの象の親子ですね。
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そして豹の親子。
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色鮮やかな蛇。
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レセプション反対側は大きなベンチと全面ガラスが張られ、大きな池が作られています。
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上の2フロアは客室になっています。四方を囲われた中庭にはフランジパニの巨大な木が植えられています。
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その中庭の周りには回廊が設けられています。景色の邪魔にならないような細い柱が印象に残ります。左側の木製の建具も年季が入っていい味出しています。
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池の中に小島のようなプランターがあり巨木を支えています。
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柱と腰壁が一体化して一部はベンチに一部は窓枠を支えています。
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こちらにも葉っぱのレリーフのテーブルがあります。
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レセプション側は平屋のように見えますが実際は2階になります。
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朝食の片づけ時間のレストランにお邪魔します。スタッフの人に一声掛けておきます。この鳥にあやかって「ピーコック・レストラン」という名前がついています。孔雀の周りはぐるりと白い腰壁が設けられて下の階への階段になっています。天井は塗り分けになっていますが、元々はレセプションのバティックのようにバーバラ・サンソーニのファブリックで覆われていたそうです。
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このピーコックの彫刻は見て分かるようにラキ・セナナヤケの作品です。大阪万博のセイロン・パビリオンの前に立てられた菩提樹の彫刻に似ています。
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ルネ・マグリットの作品にこんな絵が無かったかなと思ってしまいました。
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実際の孔雀の雄の後ろ姿はほとんどアヒルのような姿ですが、カッコよくデザインされています。
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階段を下りながらも見上げてしまいます。
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往時の天井のファブリックも見てみたかったです。
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階段を降り切ると不思議な空間があります。螺旋になった中央部の手摺はまるで貝のようです。この部分を見て思い出したのが子供の頃に見た映画の「ドリトル先生不思議な旅」という映画です。漂流島からイギリスへ帰る際に乗っていた大海カタツムリの中のようです。左側の階段部分に座っていたくなります。
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不思議な手摺りと白い壁に描かれた壁画がありました。
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これはバワの時代とは関係ないのかもしれません。
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この辺りも数十年時間が止まったままのようです。
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要塞の銃眼からこのデザインが生まれていると思います。同じようなデザインが「ヘリタンス・カンダラマ」にもありました。
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表に出て初めて要塞のような石垣の上に建物が乗っているのが分かります。
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バワの兄のベヴィス・バワが関わったとされるガーデンです。
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日本城郭の石積みのようです。打込み接ぎ(うちこみはぎ)と言われる表面に出る石の角や面をたたき、平たくし石同士の接合面に隙間を減らして積み上げる方法で、垂直に近い角度で積めます。
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ヘリタンス・カンダラマのプールのような雰囲気です。こんな巨大な岩を取り除くより取り込んでしまった方が楽ですね。
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ホテルの規模の割には巨大なプールです。
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ガーデンの先にはインド洋が広がっています。今回は海で泳ぐことはありませんでした。
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プールからはアーケードが続き、お土産物が並んでいます。特にホテルのショップというものはありませんでした。
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最後にもう一度ロビーを見ておきます。
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ここにもピーコックがいました。ピーコックは好物の蛇を咥えています。
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ヤドカリかと思ったら虫のようです。
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そろそろ次のホテルに向かわないと時間がありません。
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次のホテルはすぐ横なのですがその後に行く予定の「ブリーフ・ガーデン」はまた離れています。
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ほんの数十メートル走って「アヴェニ・ベントータ・リゾー&スパ」に到着です。すぐにラキ・セナナヤケのオブジェが立っています。
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このホテルは1970年にオープンしていますが、当時は隣のベントータビーチの方が高級だったそうです。経営がそれぞれ変わった現在はこちらのホテルの方が高級感があります。
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「ジェットウイング・ライトハウス」の彫刻のようです。モチーフは人の顔のようでもあり、伝統的な仮面のようでもあります。
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元々は鳥を飼っていたケージの名残りとも聞きましたが定かではありません。格子の中にキャッシャーがあるので、ヌワラ・エリアのヒル・クラブも同じようだったと思い出します。
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非常にシャープで繊細なデザインだと思います。
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その奥はロビースペースと表へ繋がる空間が広がります。
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細い柱が数本だけの美しい空間です。
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ロビーにはいくつかのソファーが並んでいますが、どれぞれ独立しているので心地よい空間が確保されています。
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壁に描かれた樹木の絵はルヌガンガにあったコブラの絵と同じタッチなのでラキ・セナナヤケの絵画だと思います。
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奥のソファーセットも同じデザインで3組並んでいます。
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こちらの額装された絵も「ヘリタンス・アッフンガラ」のレリーフの下絵と思えるくらい似ているのでラキの作品でしょう。
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チェックアウトの時間が落ち着いたところなのでホテル内にはお客さんの姿はほとんどありません。
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実際は2階建てですが、大きな屋根が被さっているので平屋のように見えます。
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こんな不思議なデザインです。
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プールの先にはブリーズという名前のレストランがありました。
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このロビーの吹き抜け空間がこのホテルの魅力でしょう。
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美しい中庭も忘れてはいけません。「ルヌガンガ」の庭園を切り取ったようにも見えます。
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ホテルにはバワを偲ばせる写真が飾ってありました。
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このホテルの床もコンクリートでしたが塗装はされていませんでした。
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大きな額に入れられた孔雀と菩提樹のペインティング。左右逆転したものが2枚あります。ちょっとエッシャーのだまし絵のような雰囲気です。
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バワらしい大きな壺が置かれてあります。
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直線の美しさを感じるデザインを多く見つけることが出来るホテルです。
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名前の通りこのホテルはスパが売りになっているようです。
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スパの入り口には一対の馬の彫刻が置かれてありますが、これは非常に状態が良かったです。ここまで大きいと欲しいとは思いません。
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この階段のデザインも秀逸でした。手摺りのデザインもコンクリートだけではなく木製の板を逆Vの字に固定したうえにマホガニーの手摺を乗せています。全体が曲線になっていますが、優雅な弧を造るのは大変だったと思います。
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屋根の傾斜も同じ曲線になっています。
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置かれたアンティークの椅子とチェストが素晴らしかったです。
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ガイドブックなどにも見掛ける圓窓(えんそう)です。部屋と部屋の間の仕切りと坪庭の連続が美しいです。
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圓窓はいくつかありガイドのナンダさんの勧めで記念写真を撮りました。
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いい感じなので年賀状に使おうかなと思います。見かけだけでも夫婦円満な感じが分かりますでしょうか。
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雰囲気の良いバーコーナーは下から見上げる屋根の勾配と表から見る勾配が違って見えます。
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表から見たほうがなだらかに見えます。
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実際はこのようにかなりの勾配があります。
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時間短縮のために駆け足の見学になってしまいまいしたが、デザインの違いを見ることが出来ました。次へ急ごうと思ったところでガイドさんに「ベントータの駅もバワのデザインですよ。」と言われて見逃さずに済みました。
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「ベントータ駅」はホテルのすぐ前ですが、駐車場は線路を渡った反対側にあります。
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何とも言えない70年代を感じるデザインです。
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小学校3年生で行った大阪万博で感じた「未来」を今また感じているような気になります。
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プラットホームからゴール方面を眺めてみます。
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待合室のベンチのデザインも70'sです。
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50年近く経っているのにきちんと残されていると感心します。
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特にこの切符売り場には感動しました。月まで行く切符が買えそうです。
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宇宙にも飛んでいけそうなデザインですが窓枠は木製だったりします。ベンチはヨーロッパの公園にあるような鉄製です。いつ来るか分からない汽車を待つ人たちがいます。
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ホテル側へは歩道橋でアクセスできますが荷物を持っていたら大変そうです。単線なので反対側にホームはありません。失敗したなと思ったのは歩道橋に登らなかったことです。
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2時間ほど予定から遅れていますがバワの兄のベヴィス・バワの「ブリーフ・ガーデン」に行かない訳には行きません。先を急ぎます。
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