2017/05/04 - 2017/05/04
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ぬいぬいさん
4か月ぶりに再開した中山道ウォーク。
GWの5月3日から5日までの3日間で岩村田宿から塩尻峠を抜けてみどり湖駅までを歩く予定です。
2日目は大門より中山道最大の難所と言われる20キロも続く和田峠の峠越えが待っています。
今回の旅の目的は中山道の街歩きと諏訪四社巡り。
下諏訪まで歩けば東京からのアクセスがまた復活し、今度は中央本線を使っての移動が可能になり停滞していた中山道ウォークのピッチが上がりそうです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
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-
宿泊した民宿みや
しっかり朝食を食べて7時に歩き始めました。
実は次の和田宿を超えると、下諏訪までは山の中を22キロも歩くことになり、食事処やコンビニなども1軒もない過酷なコース。
宿で昼食のおにぎりも準備してもらいました。 -
中山道の合流まで1キロほど歩きここから今日の中山道ウォークを開始
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国道に出て右に進むと和田宿に向かいます。
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水の張られた田んぼ
そろそろ田植えの時期 -
イチオシ
この緑色に咲く八重桜
御衣黄という品種ですが満開です。
この花最初は緑ですが真ん中くらいからだんだん赤みを増してきて散り際にはピンク色になるそうです。 -
新しい道祖神と思いきや何やら変な絵が描かれています。
ミミズの碑とあります。
この地では古くから「みみずの干物」をつくり、解熱剤として煎じて使っていたそうです。 -
これは諸国遍歴の僧侶への接待碑で一千人の僧侶への供養接待を発願して結願、さらに二千を増し、碑の一千の上に二を加え三千と改刻したという三千僧接待碑
一番右の石碑の頭の三の数字を見ると明らかにあとから二本線を足した感じがありました。 -
この辺りには茅葺屋根にトタンのカバーをかぶせた民家が何軒か並んでます。
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仁徳天皇を祀る若宮八幡神社は、一間社流造の間口1.5m、奥行1.7mしかない小さな神社。でも今から300年も前の享保年間の建立。
ガードレールの切れ目にある石の鳥居はもっとコンパクトで、大人の肩の高さくらいしかなくて幼稚園児位しかくぐれない大きさ。 -
小さな鳥居も不思議ですがもっと不思議だったのは何もない通行量の少ない田舎道のこの神社の横に何故か立派な地下道があったこと。
???
どうやら昔はこの狭い田舎道をダンプがびゅんびゅん走っていたからなのだとか。 -
上組の一里塚跡
江戸から数えて49里目。
196キロ地点を通過です。 -
和田宿の手前にあった中山道の宿場町とは思えないおしゃれな小学校
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その隣には年季を感じるレトロな中学校が
私の年代からするとこちらの方がより親近感を感じますね。 -
こちらの八幡社は応神天皇を祀っている神社で、かつて和田城主大井氏の鬼門除けに作られたとの言い伝えがあるそうです。
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この辺りから和田宿の宿場の街並みに入ります。
こちらは旅籠だったかわちや
宿場の建物の大半が文久の大火で焼失してしまい、皇女和宮隆嫁にそなえて建て替えられたもので、今は歴史の道資料館として公開されています。
早朝のためしまっていました。 -
和田宿は江戸から数えて28番目の宿場町。
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楼門を兼ねた信定寺の鐘楼
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今回歩いた中では一番中山道の風情を残す町並み
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出梁造りの建物は名主だった羽田家
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イチオシ
リノベーションして『徳田』というお蕎麦屋さんになっているようです。
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こちらは和田宿本陣
公開されていますが朝まだ早い時間のため、中を見ることができませんでした。
こちらも文久元年3月の大火で焼失したが、同年11月の皇女和宮隆嫁にそなえて突貫工事で建てられたもの。 -
和田宿で5年前まで営業していた本亭旅館
ここの廃業によって22キロ先の下諏訪まで宿泊施設がなくなってしまい、街道ウォーカーたちの定宿は私が昨夜泊まった民宿みやになっているようです。 -
高札場の跡
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タンポポが黄色い絨毯をつくっています。
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その隙間に顔を出しているのはつくし
さわやか信州は、関東より1か月春が遅いようですね。 -
国道と交差する場所にあった鍛冶足一里塚
日本橋から50番目の一里塚で200キロ地点通過です。 -
下諏訪まで26キロ
かなり歩いたのにまだこんなにあるのか?・・・ -
ここの桜は満開です。
予想以上に開花した桜目につきますね。 -
先ほどの距離表示板は間違いだったようでまだ1キロも歩いていないのにいきなり7キロも減っています。
それでも、まだ19キロ -
現在の国道から中に入ってまたしばらくこんな道が続きます。
-
街道歩きのガイドマップとして私が使っているのは、スマホでグーグルマップの中山道版。
電波が届くところは見ることができますが、この日のコースは電波の届かないところが多いせいか途中で途切れ迷子になることしばしば -
山の中にきれいに対で残されている唐沢の一里塚
江戸から51番目の一里塚です。
中山道開設当初に作られた一里塚でしたが、早い時期に街道の変更があったためきれいな状態で残っているようです。
204キロ地点を通過です。 -
一旦また現道に出て右に進んでいきます。現在の和田峠はこちらから始まります。
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曲がって100mほど進んだ正面のところから旧道はまっすぐに進みます。
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柵に覆われているのは三十三体観音
もともと山の中腹にあった熊野権現社の前に並んでいた石像をここに移動したもので4体行方不明になって今は29体あります。 -
この辺りには春になると熊が出没するようで、あちこちに熊注意の看板が
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車が入れない林道ですか何故か廃車が
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イチオシ
茅葺の永代人馬施行所跡
和田宿から下諏訪宿までは22キロもの険しい道のり
人家もなく、旅人は随分難儀をしたそうです。
そんな中、江戸呉服町の豪商「かせや与兵衛(有隣)」がこの難儀を救おうとして幕府に願い出て、この小屋を作ったそうです。
11月から3月まで立ち寄った旅人には、粥一杯と焚火を、牛馬には年中、桶一杯の飼葉が施されたそうです。 -
昔は随分太っ腹な商人がいたんですね。
中にはかまども復元されています。
道路を隔てた目の前には水汲み場があって美味しい湧水を飲むことができました。 -
少し進んでまた山に入るとこの渓流に沿って旧道は進みます。
苔むした岩がごろごろした渓流のそばで腰を下ろしておにぎりタイム。 -
この辺りには石畳の道が続きかなり歩きにくくなっています。
重機がない時代のこと、人力でこんな大きな石を運んで据え付けるのは大変な作業だったでしょうね。 -
江戸から52番目の広原の一里塚
208キロ地点を通過です。 -
和田峠のこの辺りはビーナスラインと言って九十九折にくねくねと道が折れ曲がっているところで、その折れ曲がったところをくり抜いたトンネルが旧道です。
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何本か突き抜けると旧道は一般道よりも上に上りながら進んでいきます。
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しばらく登って行くと和田峠の頂上にある古峠に到着。
1532mの高さがあって原っぱになっています。
説明版の裏側の石が積み上げられて上に石仏があるのが賽の河原 -
その先の眺望は開けています。
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頂上を過ぎて今度は下りに入りました
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現道と旧道は幾度ともなくクロスして進んでい行きます。
このように案内板がすべてあるわけでなく、朽ち果てってすでに無くなってしまったものもあります。 -
足元に咲く小さな黄色い花
これなんだろう? -
西餅屋の一里塚
江戸から53里目で212キロ地点を通過ぢました。 -
これ花は一人静かに似ているけど葉っぱが随分黒っぽい
なんだろう・・・? -
その向かいに咲いている花もわからない
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浪人塚は、幕末の元治元年、水戸の浪士武田耕雲斎たち天狗党1000余人と、松本藩、高島藩の連合軍1000余人が戦った古戦場跡。
桜がきれいに咲いていました。 -
大山桜と呼ばれる品種の桜 満開です
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和田峠を抜けて下諏訪に向かう道はほとんどが現在の国道ですがここから右にそれます。
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再び国道に出て今度は左にそれてしばらく進むと諏訪大社下社の木落とし坂に出ました。
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7年に一度、甲年と寅年に行われる日本三大奇祭のひとつ諏訪大社の御柱祭
下社の御柱が落とされるのがここ木落とし坂 -
レプリカの御柱が崖に向かって突き出されています。
結構な高さの崖です。
こんな急斜面を御柱にまたがって落ちていくので、度々死傷者が出るのもうなずけますね。 -
下に回って見上げてみても結構な崖
35度の角度で斜面の長さは100mあるのだとか -
その裏側に諏訪大社秋宮まであと3.1キロの表示板が
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今夜の宿は上諏訪の旧甲州街道沿いの場所
諏訪大社下社の春宮と秋宮が通り道なので、この日は2社を参拝 -
御朱印ブームで20名以上並んでいましたがまずは御朱印をお願いしてから参拝
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高台にある春宮からは諏訪湖が見えました。
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こちらの伏見屋邸は元治元年に建てられた旧商家
中は無料公開しているのですが4時半まで
受付終了していましたが特別にちょっとだけ見せてもらうことに -
明日は子供の日
中には端午の節句の飾りつけが -
下諏訪宿の本陣跡
ここが甲州街道の終点で中山道と交差する場所でもあります。
皇女和宮もここに宿泊したそうです。 -
その先にある諏訪大社の下社秋宮
ここは何年か前に来たことがあるのですが諏訪四社の御朱印を連続して並べたくてこちらでも御朱印をお願いしました。 -
春宮も秋宮も一見するとほぼ同じ感じ
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信濃國一之宮である諏訪大社は諏訪湖の周りに上社、下社と4社に分かれてあります。全国各地にある諏訪神社総本社であり、 国内にある最も古い神社の一つ
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こちらの御柱は昨年立てられたもの
4社にそれぞれ2本ずつ立っています。 -
今宵の宿は諏訪大社秋宮から旧甲州街道を30分ほど歩いたところにあるこちらのユーペンハウス。
B&Bのプチホテルですがちゃんと温泉もあって,40キロ近く歩いてボロボロになった体をまずは温泉に浸かっていやすことに。 -
温泉で一息ついてからは歩いて2分の諏訪湖のほとりで夕陽を眺める。
これも今回の旅の目的の一つでした。
思いもかけず桜と夕陽のツーショットを見ることができました。 -
湖畔にはいろんなレストランが並んでいましが二日で70キロ歩いて体はもうボロボロ
目の前にあったこちらのレストランで食事をすることに -
なにはともあれ湯上りのビール
美味い! -
どちらもサラダのように見えますが右はメインのさっぱりきのこハンバーグ
お腹も満足したところで隣のコンビニでお酒を調達して宿に帰ります。 -
庭先にあった中央本線の線路の枕木を使ってホテルのオーナーハンドメイドの談話室でチューハイの500ミリ缶2本を開けると、疲れていたせいか眠くなって9時過ぎには部屋に戻って爆睡してしまいました。
2日間7キロ街道歩きの後遺症は大変なもので、両足の裏側には大きな水泡のマメが4つもできてまともに歩けない状態
明日の朝の足の状態によっては3日目の予定は変更になりそうです。
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この旅行記へのコメント (2)
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- みかりさん 2017/05/12 02:36:21
- 20キロの峠道??
- ぬいぬいさん、こんばんは!
お久しぶりです。街道歩き久々に再開したんですね!
軽井沢を超すと日帰りだと難しくなるから、お休みの時や
気候が良く無いと、歩きずらいですよね。
それでも順調に進まれていて、ちょっと自分が情けなくなります。(笑)
こちらの旅行記はまだコメントが途中?(また後から拝見させて貰います)
中山道の最大の難所の「和田峠」は20キロもあるんですか?
それを聞いただけで私は中山道は歩けないな〜と思ってしまいました。
峠道に入ってしまい、途中バスとか無かったら泣きそうです。(苦笑)
山ルートを通る中山道は所々に昔の面影を見る事が出来て
大変風情がありますね。中山道が一番歩いて楽しいと言うのも
変化に飛ぶ風景なので、わかる気がします。
私には恐らく中山道は歩けないので・・・憧れていた木曽路へ
行って来ました。木曽の宿場風情は街道ウォーカーにとって
ご褒美みたいな所だなと思いました。ぬいぬいさんもあと数回で
木曽路に突入ですね。(でもそれで行程の半分くらいですか・・・?)
今後も、引き続き楽しみにしています。頑張って下さい!
みかり
- ぬいぬいさん からの返信 2017/05/12 23:19:25
- ホント和田峠はきつかった
- みかりさん こんばんは
膝と腰を痛めて1か月ほとんど動けない状態が続き久々に街道ウォーク再開しました。
横川で電車が途切れて佐久から諏訪までの間が公共の交通機関がなかったので日帰りウォークができなかったこともあり、中山道は4か月ぶりでした。
中山道最大の難所と言われているだけあって、和田峠はかなり大変でした。
熊注意の看板におびえながら、奥多摩縦走と日光のいろは坂をミックスしたような20キロの山道で、アップダウンの繰り返しの結果、両足に4つも水疱状態のマメができてしまい、3日目にはべろりとむけてしまい大変でした。
結局中山道としては3日間で70キロ弱でしたが、歩いた総距離は95キロ。
さすがにしばらくは歩く気になりません。
今回塩尻の手前まで行ったので、いよいよ木曽路に入って次回は奈良井宿まで行けそうです。
木曽福島、妻籠、馬籠としばらくは楽しそうな街道歩きができそうで楽しみです。
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