2016/06/16 - 2016/06/20
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PHOPHOCHANGさん
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3日目です。5日間の行程中、唯一移動の無い日です。
今日は承徳に在る世界遺産「避暑山荘と外八廟」のうちの避暑山荘を訪れます。かなり広いらしく、1日かけても見切れないって話も聞いています。
その広さたるや、日本最大の庭園京都の修学院離宮の10倍とか。北京の故宮の8倍にもなるそうです。
一応お昼過ぎまで歩き回って、少し遅めの昼食を外でって計画です。
Wikipediaによれば、避暑山荘は、中国河北省承徳市に在る清朝時代の離宮で中国四大名園の一つです。総面積5460平方kmで、周囲の城壁は10kmにも及びます。
承徳は気候が良く、自然が豊かで景色に優れ、また温泉なども在った事から、康熙帝は1703年に此処に離宮を造る事を決定しました。雍正帝の治世を経て乾隆帝治世の1741年から大規模な整備がなされ、着工から87年の時を経て1790年に完成しています。
避暑山荘の建築にあたっては、江南地方の名園・名勝を参考にしたと言われ、蘇州の獅子林や寒山寺、杭州の武陵寺六和塔、鎮江の金山亭、嘉興の煙雨楼などを模して作られた建造物があり、内モンゴルや大興安嶺などから松が持ち込まれ移植されています。また園内の文津閣には四庫全書が収蔵されています。
1994年に世界遺産に登録されています。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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朝食券(左)&ルームキー
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翌朝、朝食付きのホテルなので、オープン時間の7時に行くと、結構人は居ましたが、並ばずに食事に有りつけました。典型的中国式品揃えでした。お粥2種類に温かい豆乳も有り、蛋白質は固茹で卵のみだったものの、ホント毎回言うけど、サラダ用の生野菜で場所を稼いだりしてないところが嬉しいです☆中華料理は朝昼晩何処でも口に合うモノが見付かるのも、食べ物の好き嫌いの激しいPHOが繰り返し中国を訪れちゃう理由の一つですね
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PHOの定席はこの一番奥の角にしました
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其処から見た朝食会場。お蔭様でわさわさ感は殆ど有りませんでした
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8時過ぎ、フロントで「避暑山荘まで歩いて行ける?」と尋ねると、「5分で着くわよ!」って歩く方向を指さしてくれたので、勇んで出発。
にしても、何故歩道上に駐車するのか?人が歩いてるところにお構い無く、車が突っ込んで来るように感じられてなりません(実際そうだし) -
ホテルの北側(避暑山荘に近い方)に在る大きな交差点。ロータリーになっています。
正面の速8酒店がもう1つの候補のホテルでした。2泊で約100元近い差が有ったので、四海国際飯店に宿泊しましたが、PHO的には正解だったと思います -
信号待ちの時間を入れても10分足らずで入場券売り場に到着です。145元は高いよね
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正門前には沢山の団体客が集合しています
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正門の石刻。
右から、満州文字、チベット文字、漢字、ウイグル文字、モンゴル文字 -
承徳は、燕山山脈の涼しい高原地帯に在って、明の時代から避暑地として有名でした。また当時は熱河と呼ばれていました。先述のように、清の時代、康熙帝は此処に避暑山荘を造営し、夏季は政務も此処で執りました。以後、清の副都のような存在になっていったのです。
また、雍正帝は父康熙帝の徳を受け継ぐ意を表すため、「承(うけつぐ)徳」州を設け、承徳の名はこの時に始まりました -
避暑山荘は、宮殿区と風景区(山景区、湖景区、平原区)からなっていますが、まず初めに宮殿区からご案内します
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宮殿区は博物館になっています
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狛犬、神社でもないのにさ。
違うや、獅子だよね -
荘山暑避。
内午門上に掲げられている額です。康熙帝の筆なのだそうです -
正面は避暑山荘の正殿、澹泊敬誠殿(たんぱくけいせいでん)
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地面は当時のままで、凸凹が在ります。ご注意ください
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と言う当時のままの地面はこれ
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避雷針が取り付けられてます
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これ
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正面の正殿に向かう前に、その周囲を囲んでる楼も内部は博物館になっているので、そちらを先に見てみます。此処は時計の展示
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さすが皇帝のコレクションと思う時計の類が並んでるのですが、全てガラス越しで反射が酷くて良く見えません。つか、撮影には偏光フィルター使えば良いのでしょうが、一眼レフじゃないんでね
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銅に金メッキの時計(銅鍍金ってそういう事でしょ)
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正殿は人だかり
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皇帝御座の後ろの扁額には澹泊敬誠の文字
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宮殿諸屋を結ぶ廊下
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こっちは空いてそうなんで、一時避難。
さて、宮殿区の東側中央に建つ松鶴斎は1749年(清の乾隆14年)の創建されました。聖憲皇太后(乾隆帝の母)のために造られた宮殿で、長寿の願いを込めて松と鶴の文字を使い、松鶴斎と名付けられたのです -
ねっ、いきなり人が減ったでしょ。団体ツアーが来ないんです
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現代モノの展示。
此処は書の楼 -
こちらは絵画の楼
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「康熙帝、台湾を平定す」の場面
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左右の写真は承徳外八廟ですが、中央は敦煌・鳴沙山の月牙泉を上から見たところ
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もうホントね、写真撮るの止めようかなって思ったの。だけど、ごく普通のカメラを使うとこういう風にしか撮れないって言うのをお知らせしたいと思い・・何が写ってるかも良く判らん★
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暢遠楼。
湖を眺めるのに良いところ -
2階へはこの石伝いに上って行くらしい・・
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四知書屋は、澹泊敬誠殿の後ろに建っています。1711年(清の康熙50年)の創建で、当初は“依清曠”と名付けられましたが、1786年(清の乾隆51年)になって、“四知書屋”と改称されました。四知という言葉は、『周易―系詩』という書の中の“君子知微、知彰、知柔、知剛、万物之望”に由来しています。これは乾隆帝の治世思想の表れでもありました。
四知書屋は、皇帝が澹泊敬誠殿で式典を行なう際に着替えをしたり休憩をとったりする場所であり、また、日常の政務を執り行う場所でもありました。庭に設けられた遊廊によって澹泊敬誠殿と繋がっています。
また、乾隆帝はここでパンチェン・ラマ6世やモンゴルの王族など多くの各民族の指導者らと引見しました -
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銅に琺瑯を施した容器、乾隆帝代のモノです。
どうにかして映り込み少なくしようと試みてるんだけど -
銅琺瑯七珍とでも言うか・・
これも乾隆帝代。
撮影するPHOも撮影しときました(自虐) -
乗り物にしてはショボい。でも担がせるんだよね
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煙波致爽殿。
人だかりが凄くてね、でもちゃんと一番前まで行って見て来ます -
これもガラス越し。
四知書屋の後ろに在ります。1710年(康熙49年)の創建で、皇帝の居所・寝室として使われました。幅7間、奥行3間の建物で、中央には玉座が設けられ皇帝は此処で后妃たちの拝謁を受けました。
西側の部屋は仏堂で東側にあるふたつの部屋は皇帝と大臣らが会議を行なった場所です。
東西両側に建つ建物は皇后や妃の居室で、中でも西側に建つ西暖閣は、西太后の寝殿だった事で有名です。建物内にあるベッドの後ろの壁は二重構造になっています。外側の壁はレンガ、内側の壁は木板で造られており、その内部には狭い通路があって東西の建物と繋がっているそうです
康熙帝がこの場所を「四周秀麗 十里平湖 致有爽気」(周囲の風景画美しく、穏やかな湖からは爽やかな空気が流れ込んできている)と言ったことから名前が付けられ、康熙帝・乾隆帝・嘉慶帝は承徳を訪れた時には必ずここを居所としていました。また1860年(咸豊10年)に英仏連合軍の北京侵入により都落ちした咸豊帝もここに移り住んだのだそうです。
ちなみに嘉慶帝と咸豊帝はこの建物で崩じています -
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雲山勝地楼、この額も康熙帝の直筆です。
勝地とは、景色の良い所、景勝地。地勢に優れた所。
煙波致爽殿の後ろで、宮殿区の一番奥に在る雲山勝地楼は1710年(康熙49年)の創建です。楼閣は2階建てですが、楼内に階段は無く、建物そばの築山の石の階段をつかって2階に上がります(暢遠楼にも在りました)。2階に立って遠く四方を眺めると、磬錘峰や普楽寺、南山積雪亭などの景色が見えるそうです。また、湖景区のほうを見下ろすと、楼閣などの建物や自然の景色を一望に収める事が出来るのです -
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岫雲門。
宮殿区の出口ですが、風景区の入口です。
続きます・・
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