自力で乗り継ぐ北京～古北口～金山嶺～承徳～北京一人旅☆良い人だらけの河北省〈金山嶺～何故か漆平～承徳、無事に2日目終了の巻〉

2016/06/16 - 2016/06/20

金山嶺長城歩きを終えて、この日は承徳へ向かいます。
承徳は清の時代の皇帝が避暑地として利用した場所でした。
初中国だった北京独り旅、息子と旅友さん母子(息子が小6の時に上九一色村ツアーで出会い、社会人になるまでの10年、国内外何度もご一緒した方)と4人で参加したクラブツーリズムの上海水郷巡りに続いて、良さげと思ったツアーが承徳絡みだったのですが、一旦予約までしたものの、何かの都合で行かれなくなり、その後全く同様のツアーが発表されないまま、10年以上が経ってしまいました。まぁ、今となってはわざわざツアーに参加しようって気にはなりませんけどね。
去年の11月から父の体調が急激に悪くなり、1月には車椅子無しでは外に出られないほどにまでなって、いきなりの介護を経験する事となりました。それでも父はPHOに、旅行するのを止めるなと言ってくれて、それではと行き先をあれこれ考える余裕の無い中、思い出したのが承徳でした。
結果、父は4月に亡くなってしまいましたが、旅行前に納骨も済ませ、こうして承徳に向かおうとしています。

ゲストハウスの旅行記にも書きましたが、金山嶺は北京と承徳の途中に在る世界遺産の観光地にも関わらず、経由するバスが見つからず、タクシーのドライバー提案の京承高速のサービスエリアまで行ってバスに乗ると言う作戦を実行しました。
てっきり北京から承徳へ向かうバスの停留所がサービスエリアに在ると思い込んでいたのですが、事実は小説より奇なり

エリア 承徳(中国)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ドライバーは此処に迎えに来てくれました。さっき送ってもらった東門よりだいぶ手前だったせいか、アッと言う間に来てもらえちゃいました。
ホントはゲストハウスからスーツケース載せて来て欲しかったのですけどね

ゲストハウスへの分かれ道に在ったトンネルをくぐった所にこんな建物が在りました。観光施設かと思ったら違いましたが、こういう古鎮が実は古北口に在るって話も聞いてはいたものの、行かれず仕舞い。もう1日有ればね

この日、朝からPHOを送り迎えしてくれたタクシーです。つかゲストハウス専任のドライバーって感じでした。
金山嶺東門へ送ってくれるのと、ゲストハウスからサービスエリアへ送ってくれるのとを合わせて160元って約束でしたが、金山嶺正門からゲストハウスまでのお迎えに追加料金は発生しませんでした。高いもんね、そもそも。

そして此処から乗ったのもこれと同じようなマイクロバスでした、それがね‥

金山嶺サービスエリア。
到着したドライバーはPHOを停留所に案内してくれる代わりに(?)、やたらサービスエリアの職員に話しかけて、何かを尋ねて居ました。バスはあっちって方向(バーシーと言う単語と向こうを指差す仕草は理解しました)に車を停め、高速の本線を見つめてます。
どうやって乗るんだ？ホントに乗れるバスが来るのか？不安になりました。
確かに大型バスが来て、トイレ休憩の乗客が下車したりって光景は見かけましたが、行き先は承徳では有りません。

といきなり英語で話しかけられました。承徳へ行きたいの？百元だよって。
高くね？
ゲストハウスのスタッフは4〜50元と言ってましたが、かなり非常事態っぽい状況にその事を忘れてました。
それでも値切った結果、80元でオーケーって事で、彼女の案内してくれたマイクロバスに乗せてもらいました。
車内には既に乗客が居り、PHOが最後の1人。満席で出発です。
案内してくれた彼女が声をかけ、集金が始まりました。皆50元渡しています。領収書さえ出してるので、やられたと思ったのですが、これまた色々と事情が有って(;^_^A
取り敢えずこれで無事承徳へ、と思ったら、様子が違う‥

終点のようですが、此処は何処？
高速道路を承徳までと思っていたら、割りとすぐに一般道に下りちゃって、一体どうやって承徳へ向かうのか？と思ってたら、この街中の雑貨屋の前でバスが止まりました。
漆平と言う所のようです。
50元払った乗客は此処かその手前で残らず下車していきました。
案内のお姉さんは雑貨屋の前にもう1台停まってたバスを指差して、あれに乗り換えろって言います。そのバスのドライバーがスーツケースを運んでくれました。
そして17元の領収書も。つまり50元は此処までの運賃だったのです

これが領収書。67元のところ80元払いましたが、まあ自力でバスを探せた訳ではないので許容範囲でしょう

中国のバスは客がいっぱいになるまで発車しません。飲み物でも買って来たらってお姉さんに言われましたが、金山嶺で飲まなかったの持ってたので、店の前のお爺さんが出してくれたケロリンの風呂桶のような椅子に座って待ちました

こういう並木を施した大通りが増えたなぁって思います

7割程度の乗車率で発車したバスは、その後も歩道寄りを徐行し、2人ほど客を拾ってから、本格的に走り始めました。どのくらい時間がかかるか判りませんが、なかなか景色の良い道を走ります。
これで承徳と思って緊張のとけたPHOは眠い‥

真ん中よりちょっと右の山に1本の棒のようなの見えますか？

急いでアップにして撮ってみました。これなら判る？何でしょう？行ってみたくなっちゃうよね

承徳の街中へ入ったというのに、バスはなかなか停まりません。このバスのお姉さんにホテルの名前と住所を書いたメモを見せると、此処へは行かない、西ターミナルが終点との事。
それじゃ西ターミナルからホテルへどうやって行くのか？
下車した後にドライバーに尋ねると、ターミナルのインフォメーションで聞けって。其処で1番のバスに乗れば良いと教えられ、乗り場(適当にその辺)待つと、ドライバーも同じバスに乗りました。
そしてスーツケースを持つPHOに席を確保してくれました。そしてメモを周りの乗客に見せて、下車する場所を尋ねています。ぶっきらぼうに見えるけど、皆親切ジャン☆

ジャ〜ン！四海国際飯店です。此処に2泊します。前日のゲストハウスとは偉い違いですが、2泊朝食込みで476元はゲストハウスより安いくらいです☆
中国語しか通じないって口コミでしたが、とにかくロケーションが良くて選びました。もう1つ近所に英語が通じると言われてるチェーン展開のホテルも在りましたが、値段でこっちに決めました。正解でしたね

23階建ての20階の角部屋です。良いのか、こんなに広くて？
つか、中国のホテルは大抵チェックインの時に押金(現金のデポジット)を取られるんですが、何と此処では700元。そんな現金財布に入れてなかった(金山嶺歩いてました)ので、スーツケース開けてバタバタしちゃいました。外国人と見てふっかけやがったなと思いました(チェックアウトの時200元払い戻されてる中国人客で確認)が、仕方有りません

バスルーム、ごく普通

バスタブ有ります。バーが壊れていて、翌日は無くなってました

ホント1人には広過ぎです。夜8時には部屋に居たので、かなりゆっくり過ごせました

窓からの眺め、東南東かな

左へ90度だから北北東な感じ。明日以降時間が有れば、あの変な形をした岩の在る山へも行ってみたいです

備品などにダメージを与えたり、持ち去ってしまった場合にチャージされますの値段表

ロビーに横にこんなスペース

ホテルの前の道、やや南寄り

ホテルの前の道、8車線くらい在りました

ホテルの前の道

ホテルの横の道、川沿いだけど何も無し。敢えてこっちへ行ってみます。
まだ5時を過ぎたばかりですが、キチンとお昼を食べてないので、早めの夕飯にします。狙いは地元の小さな食堂です。ガイドブックに紹介されているような有名店を探して訪れる事はほぼ無いですね（それで4トラやトリップアドバイザーの口コミが捗りません）

突き当りはこんな食事処、青島美食広場（フードコートみたいな感じでしたが、供してるモノは皆同じ、串焼きと言うか、焼き肉と言うか・・あまり食欲をそそられなかったので、脇から外へ出て、更に先へ

ホテルやそれに付随する飲食店の前を通過し、その先の道を右に曲がった2軒目に在った食堂です。選んだのはたまたまです。いつもの例に倣えば、店の外でお姉さんが支度をしているところと目が合ったのです。
でもね、今回の旅で一番美味しくてコスパの良かった食事が出来たのが此処でした

入ってすぐに大きな冷蔵庫。客席は2階です。
あ、これ選べるヤツだ！これ食べてみたいってず〜〜っと思ってたのです。今がそのチャンスです。
冷蔵庫を指差すと洗面器を渡されました。この中に食材を入れて、それを料理してもらうのです。野菜は勿論、茸類や豆腐加工品がこれでもかって程揃ってます。ワクワクです、少しずつあれこれ選ぶの。肉系は団子に加工されてます。白キクラゲもジャガイモも板のような春雨も蒲鉾も店のお兄さんがいちいち冷蔵庫のドアを開けて見せてくれました。それじゃこれでって山盛りの洗面器を渡すと、菜っぱ類をもう少し足した方が良いよと指摘され、小さな白菜のような野菜を勧められました。日本じゃ高いよね。じゃあ、それも足しといてね。
重さを量って値段が決まります。何と11元だそうです。それから辛さを決めます。4段階中、辛い方から2番目にしました

色んな野菜や練り物、粉物・・
冷蔵庫開けててくれたので、急いで撮影

2階の席へ上がって待つ事しばし

PHOはこういうタイプの顔の子供が好き。
男の子はゲームに夢中でした

じゃじゃ〜ん、麻辣湯の登場です。これ、前々からやりたかったのです。でも混んでる時に訳判んない客にウロウロされたくないだろう(ウロウロする方も居心地悪いし）と思ってたのが、今回空いてるタイミングに行けたので、ようやくチャレンジ出来ました。辛いよぉ、けど激旨だよぉ☆百数十円でこんな贅沢なモノ食べられるって幸せ

実物の女性はもっと綾瀬はるかに似てたのです。とても親切なお二人でした

旅行代理店の店先。
今回初めて旅行代理店ってモノを中国で見ました。此処だけじゃなく、です。
左上は日本への旅行、本州周遊5泊6日で6080元です。今のレートで10万程度。極端な話、日本人が日本で5泊6日本州周遊してもそのくらいかかりますよね。それが承徳から（つまり北京から飛行機で往復して）でもその値段って安くないですか

さっきのホテル脇の道に在った門の道路を挟んで対面にも同じような門が在って、そちらは屋台街になってました

その屋台街の中ほどにショッピングセンター、綺麗です。早速突き当りのワトソンズ（中華圏に展開するマツキヨみたいなドラッグストアのチェーン店）で、1個買うともう1個もらえる洗顔料や、4個買うと2個もらえる深層水パックを手に入れました。こういうのが楽しみで中国や台湾に来てワトソンズ見かけたら、必ずチェックします

買い物する気は無いので、上の階には行きませんでした

お約束の地下のスーパー。
卵がこんなに色んな種類が有りましたが、こんな風にしておいて割れないのかな？余計な心配しちゃいました。
お目当ては油辣醤と元味（オリジナル）ヨーグルト、これまた中国や台湾に来たらMUSTなお買い物アイテムです。
お店のスタッフに尋ねると、並んでる棚の在る所まで案内してくれました。数年前には考えられなかった事です

左側のボトルの油辣醤は日本でも手に入ります（何処ででも、って訳じゃないです）が、当然ながらこちらで買う方が安いし、種類も豊富です。まぁPHOはピーナッツ入りって決めてますけどね。右は別のブランドの油辣醤。
真ん中がヨーグルト、飲むのが大変なくらいの濃度です。カロリーを考えるとヤバいのですが、朝までに飲み切ってしまいました（汗）

金山嶺を歩いたのが同じ日の出来事とは思えません。
明日もシッカリ歩きます♪
おやすみなさい