自力で乗り継ぐ北京～古北口～金山嶺～承徳～北京♪良い人ばかりの河北省 〈金山嶺長城独り占めの巻〉

2016/06/16 - 2016/06/20

ついにやって来ました、金山嶺！
息子が高校2年の2月、その前年の9月11日にニューヨークで同時多発テロが発生し、修学旅行先をどうするか？PTAも交えて大討論会が有りました。
PHOは行かせろ派の先頭に立ってました。
で、結果的に英語コースのロンドンは変更、文理コースの北京はそのままと決定し、その北京へ「無事に行って来られる事をを証明してやろうじゃないか」と乗り込んだのが初中国、初長城となりました。
その時フィルムで撮った写真で40ページのアルバムに旅行記を作成して、修学旅行出発前に息子のクラスの担任に手渡すと、アルバムは息子の卒業まで1年余り戻って来ませんでした。
そんな懐かしい思い出の長城は男坂・女坂で有名な八達嶺。今では人が多過ぎて風情が無いなんて言われてるそうですが、ゆっくりと時間をかけて歩きたい、そう思わせられる雄大な景観でした。
以来、機会が有れば訪れたいと思っていたのが長城です。
栗林公園に続いての独り占め状態☆の金山嶺です。
どんよりとした曇り空で助かりました。隠れる所の無い尾根の上を歩くのです、晴れてたらとんでもない事になっちゃいます。
さて、何処まで行けたかな？

エリア 万里の長城周辺(中国)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: 中国国際航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

東門から入場します。入場(城)料は60元です。9時過ぎてましたが前後に誰も居ませんでした。と言うか、お土産屋も案内所も何も無い入口だったのは意外。いやいや、去年の武夷山も地味な北口から出入りしてたのでした

此処から中に入りますが、直ぐ其処に長城が在る訳では有りません。

金山嶺は北京市中心部から北東に約120km、河北省承徳市灤平県に位置し、北京市密雲県と隣接している長城です。万暦6〜7（1578〜9）年、明朝の名将戚継光率いる軍隊がモンゴル軍の侵入防止の為に築き上げたものです。機械の無かった時代に燕山山脈でのこのような大工事は、人間の知恵と力を示す傑作です。
現在はほとんどの箇所が半分朽ちかけた状態なので、足元に充分気を付けたいところです。また、東側の司馬台長城と隣接していますが、かなりの距離が在るので体力に自信のある人向けです。
また、この区間は万里の長城の粋と言われ、障墻、文字磚、擋馬石は金山嶺長城の三絶と称されています。
世界遺産への登録は早く、1987年でした。
金山嶺長城は西の古北口関所から東は望京楼まで続く7全長10.5?、沿線には関所5箇所、望楼67箇所、烽火台3箇所が在ります。
PHOは逆に東から西へ歩こうとしています

そうなんです、最寄りの東五眼楼まで1385m上らなくてはなりません。PHOにはこれが一番辛かったかも？

これから歩く金山嶺長城ですが、不安要素が1つ★ゲストハウスのスタッフに教えられた将軍楼から下りる道の案内が有りません

東門を見下ろします。ホント何も無いでしょ

で、こういう階段がひたすら続いてるのですよ、1385mも‥

だいぶ近くなったと思うか、まだまだ遠いと思うかはご自由に(笑)

木々の途切れたところから周囲を見渡すと

暑い、汗だくだ‥でも近くなった。頑張れ、PHO!!

もうちょっとだよ、後もうちょっと

最後のひと踏ん張りです。
休み休み上って来たので、此処までに既に30分もかかってしまいました

やた〜っ、ついに長城へたどり着きました。凄い光景です☆
つか、ご覧の通り、これからがスタートなのですよ

京承高速が見えました

こっちの未修復な長城は司馬台へ向かかっています

ちょっとだけ歩いてみました

でもすぐに引き返して東五眼楼から右へ歩いて行きます。だって両脇の塀と言うか柵が無くて、結構怖いのですよ(この東五眼楼の右手前の感じ)

解説は中国語と英語のみです。
南北の5つの窓に因んで、東五眼楼と名付けられました。
が、その時これを読んでいないので、5つの窓の写真が有りません

誰も居ないし、PHOが滑落しても気づいてもらえません

これから歩いて行くのはこっちの方向

修復の手が入ってるらしいところも在ります

此処は三眼楼。3つの窓は此処からも判ります

八達嶺長城では、こういう楼毎に土産物を並べたジモティが待ち構えて居ましたが(或いは並行して歩きながら、あれやこれやを勧めて来た)、金山嶺にはごくたまに見かける程度で、くっ付いて来られるような事は有りませんでした

ツレが居たら、「転がってった方が速くね？」って言うんだろうなぁなんて思いました。
と言うか此処丸2年以上、海外は中国のみです。なので、ずーっと独り旅が続いています(他なら一緒に行く相手が居るとは限りませんけどね)。
ただ、何処へ行っても一日中ひたすら歩き回ってるので、積極的に誘えないですね

何処まで続くの？

龍の背と勝手に名付けました

お蔭様で、これから歩く道ではなく、歩いて来た道を振り返って見たところ

東門から2465mの地点です。まだ全然歩けてないね

ガッツリ修復されてます、角もピンと。
正門から上がって来る観光客が増える辺りだからかもしれません。
既に1時間以上歩いていますが、まだまだ先は長いです