2016/06/16 - 2016/06/20
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PHOPHOCHANGさん
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東西約120m、南北約360mの斜面に広がる須弥福寿之廟は1780(乾隆45)年の創建で、この年は乾隆帝70歳にあたり、それを祝してチベット仏教の高僧パンチェン・ラマ6世が承徳に招かれ、その行宮としてこの廟が造営されました。
37900平方mにも及ぶ境内は南向きの山の斜面を利用しており、伽藍の配置は西チベットシガチェのタルシンボ寺に倣っています。
(タルシンポ、それともタシルンポ?不思議な事に扎什倫布寺と記されるのですから、タシルンポだと思うんですが、タルシンポと呼ばれる事が圧倒的に多いのです)
全体は南側から前部、中部、後部に分かれ、中部にある大紅台は須弥荘厳殿の主要部分で、その中央には主殿である妙高荘厳殿が建っています。此処はパンチェン・ラマ6世が乾隆帝に経を講義した場所として有名なところです。屋根の鍍金がひときわ美しく、チベット寺院を模したとは言え、此処だけは清朝の威厳が満ち溢れています。
大紅台の北西にあるのが吉祥法喜殿で、ここはパンチェン・ラマ6世の寝殿として建てられました。
更に北にある後部には金賀堂や万法宗源殿、パンチェン・ラマ6世の随員らの住居として使われていたモノが在ります。
最北部には八角七層構造の瑠璃宝塔が在ります。これは杭州の六和塔を模して造られたもので、屋根は黄色の瑠璃で覆われており、構造は極めて精巧、色調には上品な味があるとされています。
これらの建築群は完成までわずか1年で、それを可能にしたのは、清代に発展した中国木造建築の高度な技術でした。
ただ、隣の普陀宗乗之廟と似過ぎてて、辛うじて印象に残っているのは屋根の上の龍くらいです、スミマセンm(_ _)m
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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拝観料は普陀宗乗之廟とセットで80元。2つの廟を結ぶシャトルバス(電気自動車のような乗り物)も込みだったと後で知りました。暑い中歩いちゃった。
山門です -
そして碑亭
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普陀宗乗之廟と比べると、かなりシンプルな並び
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碑亭の内部。亀の上はお約束、と言うか亀趺(キフ)と呼ばれる、亀の形に刻んだ石碑の台石が貴族階級では用いられるのです。
そもそも亀趺の亀は贔屓(ひいき)といい、龍の九子のうち龍になれなかった一子で、巨大な亀の形に似た想像上の霊獣だとされています(って事は亀じゃないのか) -
瑠璃牌坊。
これも順番同じだよね -
瑠璃牌坊の前には象さん。此処のは冠有りです
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中に大紅台が見えてます。意外とまとまって建ってるんですね
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普陀宗乗之廟よりちょっとこじんまり
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位置からすると瑠璃牌坊の裏ですね。黄色い龍は皇帝のシンボルです
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大紅台
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の中へ、と言うか通過します
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中央に妙高荘厳殿がそびえています
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乾隆帝は此処で自らパンチェン・ラマ6世の講義を受けました
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万法宗源殿。
パンチェン・ラマ6世の随員の住居でした -
磬棰峰が見えると何だか嬉しい☆象も、ね
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大紅台の屋上。
実は中から上がって来なくても、斜面に建てられている為、後ろ(北側)は地面と同じ高さで、そのまますんなり屋上に立てちゃうのです。柵(と言うか塀?)は低いですからお気をつけくださいね -
青い空に龍。鍍金銅瓦が鱗みたい
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角楼の屋根には鶏(?)
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こっちの角楼には鹿
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山門と瑠璃牌坊。
こうして見ると少しもチベットっぽくないよ -
上向きの龍と下向きの龍
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妙高荘厳殿。
右からチベット文字、モンゴル文字、漢字、満州文字 -
一番西に寄ると普陀宗乗之廟がすぐ其処に見えます
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左から吉祥法殿、角楼、妙高荘厳殿を大紅台の上から見る
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象と龍、遠いけど角楼には鹿
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西に普陀宗乗之廟の遠景
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吉祥法喜殿。
パンチェン・ラマ6世の寝殿でした。
中は全く見られません -
角楼は文字通り角に在り、これが4つ目(屋根に居るのは鹿です)
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万寿瑠璃塔。
最北部に在る八角七層構造の塔。杭州の六和塔を模して造られたもので、屋根は黄色の瑠璃で覆われてる(見えないけど)。
杭州の六和塔って見てるよね、全然覚えてないけど(塔が在ったって記憶は在る、でもツアーだったから上ってないかも) -
塔は緑っぽい
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内部、上れませんが
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以前は此処にも建物が在ったのだよね。中央にはお棺のようなモノ?
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生歓喜心殿(址)。
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大紅台と東紅台の間を抜けて出口へ
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山門まで戻って来ました、で、今更これ見っけ
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バス通り、でも乗らない。道の向こうの緑は避暑山荘のモノ
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広い、暑い、普寧寺方面へ向かって歩く
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並木道。さすが世界遺産が街のど真ん中に在る観光地だから、街自体が綺麗
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お昼を食べた食堂。何度も言うけど、此処でも店先でお兄さんと目が合った。食い意地張った顔してたんだよね、PHO
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お店の名前に有るように、売りは餃子。ホントはそれだけで済ませようとしたんだけどね(でもね、悪いけどそんなに美味しいと思わなかった。つか棒状のは汁っ気が出ちゃうから今一つだと思うよ)
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去年武夷山で食べたジャガイモ料理が激旨だったので、今回それを菜単の中にみつけ思わず注文。独りじゃ食べ切れないの判ってたけどね。
やっぱり、其処まで美味しくはなかった(ゴメン、不味い訳じゃないんだよ)。
餃子はお持ち帰りにしてもらって午後の観光に出発♪
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この旅行記へのコメント (2)
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- 旅行三昧さん 2018/01/08 11:41:26
- 扎什倫布と須弥福寿
- PHOPHOCHANGさん
こんにちは。旅行三昧です。
既に8日ですが、あけましておめでとうございます。
PHOPHOCHANGさんらしくない(笑)建造物の旅行記、シカと拝見しました!!
承徳の世界遺産巡りをしたいなぁと4トラ内を彷徨い始めたら、あっと言う間にPHOPHOCHANGさんにお会い出来ました。そして、「タルシンポ、それともタシルンポ?」に反応しての返信です。
明らかに「タシルンポ」っすね。普通語のピンインだと、zha shi lun bu、蔵語だと読み方が違うでしょうけど。タルシンポって呼ばれることが多いんですね。面白い。
それしても、この旅行記、読ませて頂いて良かったなぁと、今つくづく感じてます。
最後から7枚目のお写真の看板を読んで、なんと!旅行三昧の勝手な誤解が解けたんですよ!!
扎什倫布と須弥福寿って同じ意味なんですね。関係ないと思っていたんです。
須弥福寿って扎什倫布を模しただけじゃなくて、チベット語の漢訳でもあるとは。
よく考えたら、そりゃそうかもなと気付きました。PHOPHOCHANGさん、ありがとうございます(笑)
ところで、"倫"はお写真の看板では簡体字で書かれてますけど、4トラって簡体字は使えないんですよね。。これだけ中国旅行に行く人が多いんだから使えるようにしてよ~、繁体字がない字は困っちゃうんですよ~。
って、PHOPHOCHANさんに言っても仕方がないし、ぢゃぁ他の文字は?ってなっちゃいますけどね(笑)
本年もどうぞ宜しくお願いします。
追伸:本当は拉薩に行きたいなぁ。。
旅旅旅-- 旅行三昧 --旅旅旅
- PHOPHOCHANGさん からの返信 2018/01/08 18:57:57
- Re: 扎什倫布と須弥福寿
- 「本当は拉薩に行きたい」ですよね!
けど、日数もお金も手間もかかるので、承徳でお茶の濁したと言うのがホントのところです。
ちょっとでもお役に立てたら嬉しいです。てか、その為の旅行記でもあるし♪
実はもう何年も前(まだ中国丹霞に魅せられる以前)に、この行程と似たようなツアーがクラブツーリズムに有ったのです、しかも激安で。
ところが、ツアーの悲しさ、1人だと高くつく。それで躊躇してたら、その後一切そのツアーはパンフレットに載らなくなりました。
それで、ずっと気になってたのです。
この年は4月に父が亡くなり、その前後は旅行的に何の手配も出来ないで居たので、航空券の取りやすい北京を旅先にしました。
北京からも行きやすいので、是非どうぞ。
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