古民家探訪　横溝屋敷

2012/11/29 - 2012/11/29

横浜の鶴見区の獅子ヶ谷に、１６世紀の慶長年間から名主を務めた１７代続く豪農のお屋敷があり、公開されています。
地元では横溝屋敷と呼ばれる、この古民家、仕事場が横浜のせいもあり目の前を通ることは何度かありましたが、なかなか縁がなくて見ることができないでいたのですが、すぐそばに仕事で出かけることがあって寄ってみました。

エリア 鶴見(神奈川)

• 交通手段: 自家用車 徒歩

横溝屋敷は、獅子ヶ谷にある横浜市農村生活館みその公園のなかにあります。

屋敷内にはこの表門、主屋、文庫蔵、穀蔵、蚕小屋の5棟の建物があり、横溝家から、市に寄贈され無料で公開されています。

表門をくぐって正面にある母屋は、明治２９年に建てられたもの。

１階は居住用スペース、2階は養蚕を行う蚕室として使われていたようです。

茅葺屋根の古民家は必ずと行っていいほど、玄関を入った部分は土間になっていますね。

そして土間の奥には台所があります。

こちらの建物には既に人は住んでいないのですが、なんだか生活臭が感じられます。

濡れ縁が付いた和室の続き間

その外側には身分の高い訪問者が使った中門があり、直接奥座敷に入ることができるようになっています。

こちらは大黒柱

季節はずれの雛人形

この障子面白い位置にがらっすが入っていますね。

階段を昇って2階に行くと・・・

上は養蚕をやっていた場所。
昔は横浜の農家でも養蚕をやっていたんですね。

今は古民具の展示スペースになっています。

代々使われてきた食器や漆器などが展示されています。

こちらは火鉢や羽子板や人形

天井のむき出しの梁

土間から座敷への框の下には引き出しがついていて、収納できるようになっています。

長屋門の隣にある穀蔵は天保年間に建てられたもの。

置屋根両妻かぶと造という構造は、養蚕の盛んだった地区に残る珍しい屋根。

内部は2つに仕切られていています。

こちらには脱穀機などの農具が

そして隣に養蚕の道具が展示されています。

軒下につる下げられた干し柿

主屋の横にある蚕小屋。1階は土間の物置と味噌部屋で2階は母屋と同じく蚕室として使われていました。

庭の木々は紅葉してました。