2001/05/08 - 2001/06/23
29位(同エリア33件中)
kojikojiさん
- kojikojiさんTOP
- 旅行記1493冊
- クチコミ1144件
- Q&A回答73件
- 2,703,139アクセス
- フォロワー152人
当初の予定ではアテネ(ピレウス)から定期航路のフェリーで1泊2日でロードス島経由でキプロスのリマソルへ入る予定でした。ヴェネツィア共和国がどこまで勢力を広げたのかを体感する旅だったので極力フェリーを乗り継ぎたかったのです。残念ながらアテネのプラカの小さな旅行会社で夢は無残にも打ち砕かれました。フェリーは運航しているのですが、車の無いフットパッセンジャーは乗せられない規則のようでした。未だにこの件は納得いかないのですが…。仕方なくアテネからキプロスまでは飛行機に振り返る事になりました。当日は便が無く翌日はラルナカでは無くパフォス行きが一本あるだけでした。フェリーが入港するリマソルはパフォスに近いので願ったり叶ったりでした。飛行機を予約して後、ホテルを延泊しようとしたらネットで予約した2.5倍の金額を提示されたので早々に退散しました。エスペリアパレスホテルはグレードの割にネットで4,000円くらいで泊まれたのですが。プラガ近くのエルメスホテルに移って午後は屋上で日光浴をして時間を潰しました。翌朝バスで空港に戻ってキプロスまではあっという間のフライトでした。離陸したと思ったらロードス島が見えて来て、高度を下げたらパフォスでした。入国手続きを済ますとほとんどの人は迎えか自分の車で三々五々に去って行きました。観光客は私ぐらいしかいません。両替をするついでにリマソルまでのタクシー代金を聞いてみました。答えは約5,000円。数人確認してから表に出ると古い黒塗りのベンツのリムジンが停まっていました。運転手に金額を訪ねると同じ金額でした。交渉の余地はありませんでした。空港を出ると高速に入りましたが窓6枚を全開で130キロで飛ばしていきます。左手には荒涼とした荒地、右手にはどこまでも青い空と青い海…。約1時間走りっぱなしでリマソルに到着しました。予定より一日早い到着ですが予約してあったホテルには滞在出来ました。ちょうどワールドカップラリーのキプロス大会が開催されていて、三菱とスバルのクルーがいらっしゃいました。キプロスには2週間程滞在しましたが日本人に出会ったのはこれが最初で最後でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 タクシー
- 航空会社
- オリンピック航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
空港からパフォス市内を通り抜けリマソルへ向かいます。パフォスはリマソルの後に滞在予定にしていました。フェリーに乗れないお陰で予定がバラバラになってしまいました。キプロスのタクシーは高いとはいえ50キロ以上を走って5,000円程でしたから日本の物価で考えると安いかもしれません。
キプロスは日本と同じ左側通行(イギリス統治時代があったため)です。 -
左手には荒涼とした荒地が続きますが、右側は延々と青い海が続きます。
-
リマソルには昼過ぎに着いてしまった。ホテルに事情を話すと部屋は空いていたのでチェックインして荷物を預けて散歩に出掛けました。と言っても表は40度近い気温です。昼下がりに歩いている人は少ないです。
ギリシャ系の住民ばかりのはずですがミナレットが見えたりトルコのような景色にも見えます。 -
日陰を求めてリマソル城の博物館に入りました。石造りの白の中は思った通り涼しかったです。
-
豹のレリーフを見るとアフリカも近いのかなと思ってしまいます。
-
お城の上からに眺めは素晴らしかったです。決して豊かではなく自然も厳しい所ですが美しい所です。まだまだ給水塔とかが現役で使われています。
-
特に海側の景色は筆舌しがたい美しさです。
-
開店前のレストラン。夜になってメゼを食べに行きましたが美味しい店でした。メゼには海の物と山の物の2種類ありました。分かりやすく言うとスペインのタパスみたいな小皿料理がたくさん出てきます。
-
個人経営の簡単な自動車修理工場の多い国です。一見火事の焼け跡みたいにも見えますが。
-
翌日はリマソル近海周遊のクルーズに参加しました。
ちょうど今時の時間にピレウス港からのフェリーが到着するはずだったなと思い出します。 -
リマソル湾は鏡のような水面で観光船は弧を描いて外洋に出ます。
-
宿泊しているホテルが見えます。1泊3,500円。エアコンは別料金で1晩200円でした。朝食は1階のレストランで食べられます。日中はあまりにも暑いので地元のおじさん達と一緒に店でダラダラしていました。
-
1日クルーズの船です。沖合からボートで海岸へ送ってくれます。あまりの海の美しさに興奮して飛び込んでしまいましたが、ポケットにはお金とタバコとライターが入っていました。船には時間まで3時間戻れません。タバコが吸えないのはきつかったです。
-
このまま南に進めばエジプトのアレクサンドリア辺りでしょうか。キプロスからイスラエルのハイファとアレクサンドリアを周遊する船のツアーにも参加したかったのですが。
-
遅い午後になると海の色は葡萄色に変わってきます。
-
どんなマリンスポーツも楽しめる贅沢な海です。そしてエクスカーションの料金は安かったです。
-
気持ち良さそうです。
-
これが乗れなかったフェリーみたいです。
-
翌日は自転車を借りてリマソル市街の東側のリゾート海岸を走ってみました。こちらがメインストリートになります。
同じキリル文字と言う事もあってロシア人の姿が多く見えます。モスクワからの距離は東京都グアムと同じ感じでしょうか? -
子供も入れない大きさの正教のお堂です。キプロスではよく見掛けました。
-
考古学博物館にも行きました。博物館と呼ぶには簡単な建物でした。素焼の素朴なピッチャーですが鳥のデザインは洗練されていると思いませんか?ろくろの技も非常に高いです。
-
お墓の副葬品ですが埋葬したのは子供を亡くしたお母さんだったのでしょうか?数千年経っても悲しさは消えないのですね。
-
この時はサイン関係の仕事もしていたのでホイールチェアのピクトが気になって撮ったようです。
-
午後になってホテルの前の公園に自動車会社のテントが並びました。翌日からワールドカップのキプロスラリーが開催されるようです。奇麗なお姉さんも沢山いました。地味だったのは三菱とスバルでした。黙々と日本人のスタッフが仕事をしていました。この後はギリシャへ渡るそうなので私とは反対のルートです。
-
ドライバーの方にすれ違い様に「がんばってください。」と言うとビックリしたようでした。観客には日本人は私以外に大学生が一人しかいませんでした。
-
リマソルで出会った大学生はラリーを追いかけて旅していました。自転車を借りてコースまで観に行ったと言っていました。1週間ほどしてリマソルのユースを訪ねて再会し夕方のクルーズに乗りました。
-
日本人ドライバーは田口勝彦さんでした。ウィキで調べてみると「2001年は世界ラリー選手権(WRC)第6戦キプロスラリーに三菱ワークスの一員として出場。初のヨーロッパラウンドWRC出場ながら一時は総合10位を走行。惜しくもリタイアに終わったが、その非凡な才能は高い評価を受けた。 」とありました。
-
自分では車を運転しないのですが、1991年のイタリア旅行ではモンツァでF1のグランプリを観に行ったことがあります。まだアイルトン・セナもアラン・プロストもナイジェル・マンセルもジャン・アレジも元気に走っていた頃です。
-
この当時はまだタバコ会社がスポンサーになっていました。マルボロのロゴを見るとモンツァの爆音が思い出されました。
-
高校生は世界中どこも同じ感じですね。
でも1ヶ月以上旅行して帰ってくると日本人の女子高生の化粧とかは世界でも突出していると思いました。 -
ここからスタートする訳ではないのでいたって長閑です。
-
555スバル・ワールドラリーチームのインプレッサWRCも出発していきました。この時のラリーではスバルが優勝しています。ドライバーはコリン・マクレーでした。
-
ヒュンダイのアクセントi20という車です。
-
マールボロ・ミツビシ・ラリーアート のランサーエボ 6.5ランサーWRC 。
-
キプロスも車好きの人が多いようです。
-
プジョー・トタル 206 WRC 。
-
ラリーの車が出発してしまうと人々は散会し、静けさが戻ってきます。
-
路線バスでクリオンへ行ってみます。マルタっぽい感じですが、キプロスのバスの本数は極端に少ないので利用するには注意が必要です。キプロスではちゃんと現地時間で行動しています。
-
クリオンのバス停留所からえっちら坂道を登ると古代のローマ劇場に着きます。非常に綺麗な状態で残されています。何故か全体を写した写真がありません。
-
紺碧の海と青い空と美しい海岸線がどこまでも続きます。そして沢山の遺跡やギリシャ神話の舞台。この当時キプロスを訪れる人は少なく、4トラベルでも投稿している人はいませんでした。
-
ひと気がありませんが、舞台から歌声が聞こえます。
-
一人の女性が歌いながら踊っています。まるでローマの時代に戻ったような光景です。
-
何千年も同じような事が繰り返されてきたのでしょう。劇場は今でも現役で使われています。
-
キプロスはモザイクの宝庫でもあります。このクリオン遺跡にも残されています。
-
遺跡の周囲は長閑な風景が続いています。一年のうち300日以上はこんな天気だそうです。
-
山羊もおじいさんも日陰が一番のようです。
こんな時間に日差しの下を歩いているのは酔狂な外国人観光客ぐらいです。 -
ローマ劇場からアポロン神殿まで歩いて見ます。本家のギリシャより日本人が想像するギリシャらしい風景です。
-
アカンサスの葉が象られた装飾的な柱頭はコリントス様式のものです。起源はギリシャですがローマにも伝わったのでしょうか?
-
往時と変わらないのは海の景色だけでしょう。「兵どもが夢の後」といった風情です。
-
海岸までは30分ほどで行けそうです。
-
帰りのバスをここで待つにはもったいない景色が眼前に広がっています。
-
海岸に着いて帰りのバスの時間を確認して、まずはビールです。スリランカから出稼ぎに来ている青年に「何か食べますか?」と聞かれた途端にお腹が空いてきたのでカラマーレを注文してつまみにしました。ビールはもちろんローカルのKEOです。
-
お腹も落ち着いたので泳ぎましょう。
-
どこまでも遠浅の海岸です。そして海の色はどこまでも透明です。
-
こんな海岸に20人ほどの人しかいませんでした。海岸の右半分は私が占有させていただきました。帰りにバスはそのうちの10人ほどが乗っていました。
ドイツ人の女の子たちと一緒に爆睡しているうちリマソルに着きました。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2001 東地中海ヴェネツィアからキプロスの旅
-
前の旅行記
東地中海フェリーの旅 (8) 1時間の時差を忘れてケルキラ島(コルフ島)をイタリア時間のまま過ごしたら、毎日...
2001/05/08~
ケルキラ島
-
次の旅行記
東地中海フェリーの旅(10)女神アフロディーテの生まれたペトラ・トゥ・ロミウ海岸に感動しながらパフォスで帆船...
2001/05/08~
パフォス
-
東地中海フェリーの旅 (1) 1か月半の地中海沿岸の旅は3度目のヴェネツィアからスタート。リド島に滞在しヴィ...
2001/05/08~
ベネチア
-
東地中海フェリーの旅 (2) 夜中に思いついてガラスの煎茶器をデザインして、翌日船に乗ってムラーノ島まで注文...
2001/05/08~
ベネチア
-
東地中海フェリーの旅 (3) ヴェネツィアから日帰り旅行でヴィチェンツァへ行き、パッラディーオの建築を堪能す...
2001/05/08~
ヴィチェンツァ
-
東地中海フェリーの旅 (4) トリエステのキャッスル・ミラ・マールでハプスブルグ家を憂い、アクイレイアとグラ...
2001/05/08~
トリエステ
-
東地中海フェリーの旅 (5) トリエステからバスでスロヴェニアを通過してクロアチアのリエカへ。そのままヤドロ...
2001/05/08~
リエカ
-
東地中海フェリーの旅 (6) ドブロヴニク旧市街のアナさんのアパートを借りて自炊生活をする。1991年の内戦...
2001/05/08~
ドブロブニク
-
東地中海フェリー旅(7)ドブロヴニクから満天の星の下をフェリーでイタリア側のバーリへ渡り、ブリンディジからギ...
2001/05/08~
バーリ
-
東地中海フェリーの旅 (8) 1時間の時差を忘れてケルキラ島(コルフ島)をイタリア時間のまま過ごしたら、毎日...
2001/05/08~
ケルキラ島
-
東地中海フェリーの旅(9)予定外のパフォス空港からタクシーを飛ばし、50キロ離れたリマソルでのんびりするつも...
2001/05/08~
レメソス
-
東地中海フェリーの旅(10)女神アフロディーテの生まれたペトラ・トゥ・ロミウ海岸に感動しながらパフォスで帆船...
2001/05/08~
パフォス
-
東地中海フェリーの旅(11)パフォスでタクシーをチャーターして、トロードス山中の教会を巡り、鮮やかなフレスコ...
2001/05/08~
トロードス
-
東地中海フェリーの旅(12)パフォスからタクシーを飛ばし念願のスタヴロヴィニー修道院に立ち寄り、旅の最終地の...
2001/05/08~
ラルナカ
-
東地中海フェリーの旅(13)ラルナカからバスでアギア・ナパへ行き、北キプロス国境までクルーズをしてキプロス問...
2001/05/08~
アイヤ・ナパ
-
東地中海フェリーの旅(14)ラルナカからバスでニコシアを訪ね、北キプロスを望み翌年の旅をトルコと決めて旅を終...
2001/05/08~
ニコシア
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2001 東地中海ヴェネツィアからキプロスの旅
0
55