2026/07/07 - 2026/07/10
345位(同エリア627件中)
TKGさん
20歳のときに韓国、21歳で中国、22歳でインド、次第にはまり込んでいき、それ以降、さまざまな国を訪ね歩いた若かりし日々。しかし、若い頃はアジア・アフリカを中心に旅してきたので、ヨーロッパも北中南米もほとんど経験がありません。中央アジアや北アフリカもまだ。まだまだ行ってみたい場所は山のように残っています。60歳を迎え、若い頃の続きを始めようと思っています。これから、年に4回程度、7~8年かけて、全30回ほどで、まだ行っていない場所を少しずつ訪ね歩いていく予定です。第2回目は、中国の雲南省、四川省です。
雲南省西北部のデチェンチベット族自治州、四川省西部のカンゼチベット族自治州、アバチベット族チャン族自治州などは東チベットとも呼ばれ、インドプレートがユーラシアプレートに強く押し込まれることで形成された険しい山と谷が連続しています。それ故に手つかずの自然が残され、また、チベット族をはじめ、独自の文化を持った少数民族も数多く暮らしています。30年前にこの地を訪れた私は、この地の魅力にすっかり魅了され、今回、30年ぶりの再訪となりました。
今回の旅行では、高速鉄道をはじめ、現在の中国をより広範に見たいという目的から、
・まずは航空機で上海に入り、そこから高速鉄道(復興号)で雲南省の省都、昆明まで一気に行く
・昆明から北西方向に向かって、上記の東チベット地域を北上し、成都に向かう ※ここがメイン
・成都郊外を回る
・高速鉄道(復興号)で一気に上海に戻り、そのまま帰国
というルートを取りました。
日程は以下です。
7/1:関空→上海・浦東
7/2:上海虹橋→昆明南(復興号)
7/3: (昆明市内観光)
7/4: (石林へ日帰り)
7/5: (昆明市内観光)
7/6:昆明→麗江(城際鉄道)
★7/7: (虎跳峡へ日帰り)
★7/8: (玉龍雪山へ日帰り)
★7/9: (麗江市内観光)
★7/10: (束河古鎮へ日帰り)
7/11:麗江→香格里拉(シャングリラ)(城際鉄道)
7/12: (香格里拉市内観光)
7/13: (巴拉格宗(バラグソン)香格里拉大峡谷へ日帰り)
7/14:香格里拉→亜丁(バス)
7/15: (亜丁自然保護区トレッキング)
7/16:亜丁→理塘(バス)
7/17:理塘→成都(バス)
7/18: (成都市内観光)
7/19:成都東→峨眉山(城際鉄道)、峨眉山トレッキング
7/20:峨眉山トレッキング、峨眉山→成都東(城際鉄道)
7/21: (都江堰へ日帰り)
7/22: (四姑娘山へ日帰り)
7/23: (成都市内観光)
7/24:成都東→黄龍九寨(城際鉄道)、黄龍トレッキング
7/25: (九寨溝トレッキング)
7/26:黄龍九寨→成都東(城際鉄道)
7/27: (成都市内観光)
7/28:成都東→上海虹橋(復興号)
7/29:上海・浦東→関空
麗江は中国最大級の古城(旧市街)が残る街で、世界遺産にも登録されています。また、郊外には、麗江の町を守るようにそびえる玉龍雪山、長江上流の激流地帯の虎跳峡などがあり、貴重な文化と自然の両方を存分に満喫できる場所として中国国内では大人気です。そんな麗江には4日間滞在しました。この旅行記は麗江古城について記した前回の続きで、虎跳峡、玉龍雪山、束河古鎮など、麗江郊外について記します。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
麗江郊外には、見どころがたくさんあります。それらを以下の日程で回りました。
・7/7:長江上流の激流地帯・虎跳峡
・7/8:麗江の町を守るようにそびえる5500m峰・玉龍雪山
・7/10:麗江とともに世界遺産に登録された村・束河古鎮 -
(1)7/7:虎跳峡
この付近は、インドプレートがユーラシアプレートにぶつかり圧迫したことで形成された険しい山と谷が連続しています。長江上流部の一つ、金沙江の流れを見ると、そのことがよくわかります。地図中心部の「И」の形をしているのが金沙江です。金沙江は最初、香格里拉(シャングリラ)市の西を北から南に流れていますが、やがて大きく方向を変え、玉龍雪山と哈巴雪山の間を北東方向に向かって流れていきます。そして、再び大きく方向を変え、麗江市の東を南に向かって流れていきます。この、玉龍雪山と哈巴雪山の間が狭く深い谷になっていることは地図から見ても容易に想像がつきますが、実際にその通りで、その峡谷地帯を虎跳峡と呼びます。虎跳峡は、「雲南三江併流の保護地域群」の構成要素の一つとして世界遺産に登録されています。 -
虎跳峡へは麗江のバスターミナルから1日数本のバスが出ています。
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バスは麗江を出て1時間ほどすると、金沙江に沿って走り始めます。地図で言うと、金沙江が北東方向に向きを変えてすぐの辺りです。この先に本当に急流地帯があるのかと不安になるほど流れは穏やかです。
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やがて、バスは2つの橋の下を通過していきます。麗江から香格里拉(シャングリラ)に向かう高速道路と鉄道の橋です。後日、この鉄道橋を通って、香格里拉に向かうことになります。
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橋を超えると、いよいよ虎跳峡の区域に入ります。バスが走っているのは哈巴雪山側(北側、香格里拉市側)で、対岸は玉龍雪山側(南側、麗江市側)です。対岸に行くこともできますが、ほとんどの人は香格里拉市側を訪れます。
虎跳峡 自然・景勝地
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バスの出発時間までは3時間ほどです。その間に階段を下りて川に近づいていきます。
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川のすぐ近くまで近づくことができます。川というより滝のようで、昔訪れたイグアスの滝のことを思い出しました。
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どれほどの迫力か、写真ではなかなか伝わらないのが残念です。
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(2)7/8:玉龍雪山
7/8は玉龍雪山へ日帰りしました。
玉龍雪山のチケット一式はあらかじめTrip.comを使って出発前に購入していました。玉龍雪山は人数制限などがあり、早めに予約した方がいいと、「地球の歩き方」に書いてあったからです。
チケット一式に含まれていたのは以下で、総額は約16000円です。
・玉龍雪山景区の入場チケット
・玉龍雪山景区観光鉄道の駅までの送迎車
・玉龍雪山景区観光鉄道の往復チケット
・玉龍雪山景区内のシャトルバスの乗り放題チケット
・玉龍雪山頂上近くの氷山公園行きのロープウェイ往復チケット
・印象麗江(屋外民族舞踊パフォーマンス)の鑑賞チケット
ツアー会社からは前日に、Trip.comを介して、集合場所、時間、車のナンバーを記したメールが送られてきました。メールは当然、中国語で書かれていますが、Trip.comが日本語に翻訳して送ってくれます。
指定された場所に行くと、指定された車がやって来て、玉龍雪山景区観光鉄道の駅まで送り届けてくれました。しかし、ツアーの人が同行するのはここまででした。ツアーの人は翻訳アプリを使って、この後のことについて説明し、列車の改札まで私を送った後、去っていきました。
(2-1)観光鉄道で玉龍雪山景区へ
玉龍雪山景区観光鉄道は2025年に開業したばかりの鉄道です。今はほとんどの人が観光バスや自家用車で玉龍雪山を訪れ、景区中心は何千という車であふれかえっています。その現状を解決するために、おそらくこの鉄道は建設されたのでしょう。そして、今後は、観光バスや自家用車で訪れた観光客はこの麓の駅で鉄道に乗り換えて玉龍雪山に向かうことになるのでしょう。しかし、開業して間がないこともあって、鉄道の利用客は限定的でした。 -
玉龍雪山までは特に急勾配というものはなく、少しずつ少しずつ高度を上げていき、大きな窓からは、徐々に玉龍雪山らしき山塊が見えてきました。麗江にいたときは空一面曇っていて、とても山が見える感じではなかったのですが、近づくと意外なくらいにしっかりと山はその雄姿を見せてくれました。
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(2-2)氷山公園行きロープウェイ
鉄道の終着駅は甘海子という場所です。ここには鉄道駅、景区内のシャトルバスのバスターミナル、印象麗江を行う屋外スタジアムが集結し、その周囲をいくつもの駐車場が取り囲んでいます。
シャトルバスのバスターミナルには、景区内の各方面行きのバス乗り場があり、それぞれに多くの人が並んでいました。また、一角には、コートを貸し出すコーナーもありました。私はコートを借りると、さっそく、氷山公園行きロープウェイ乗り場行きのシャトルバスの列に並びました。
バスは次々とやって来て、10分後くらいにはバスに乗ることができ、バスは15分ほどでロープウェイ駅に到着しました。玉龍雪山 山・渓谷
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氷山公園行きのロープウェイです。中国の観光地はどこに行ってもロープウェイがあり、玉龍雪山景区内にもこれ以外に2本のロープウェイがあります。
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標高3300mあたりにある麓駅を出発したロープウェイは程なく雲の中に入っていきました。快晴というわけではなかったので、まあ、これはやむを得ません。
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ロープウェイ駅は4506m地点にあります。本来ならここから玉龍雪山の雄姿を仰ぎ見ることができるのでしょう。
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登山道が上に向かって続いています。晴れているときにここを登れば、さらに眺望が開けるのでしょうが、さすがに歩いて登る人はほとんどいませんでした。
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ここにいるより、次の目的地を目指す方が当然賢明です。20分ほどの滞在後、ロープウェイで下りることにしました。ロープウェイの麓駅には、甘海子(元の地点)行きのバスと、藍月谷行きのバスが待っていました。藍月谷は玉龍雪山景区の中心的な場所です。甘海子に戻ることなく直接、藍月谷に行けるというのは予想外のことで、さっそくそのバスに乗り込むことにしました。
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(2-3)藍月谷
バスから、藍月谷が見えてきました。その美しさに胸が高まりましたが、まずはその前に腹ごしらえです。藍月谷 自然・景勝地
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藍月谷はミニ九寨溝、ミニ黄龍のような場所です。九寨溝や黄龍と同じく、川の水に石灰が含まれ、石灰が沈殿して川をせき止め、湖や滝を作っています。後で訪れる九寨溝、黄龍と比べると、はるかに規模は小さいですが、この美しさ、青さを見て感動しない人はいないでしょう。
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この砂浜のような場所にはいくつも水が湧き出ている個所があり、それらが文字通り、この透明さの源泉になっています。
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黄龍と類似した、棚田状の池。白水台というそうです。(香格里拉にも、同じく「白水台」という名前の類似した景勝地があります)
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藍月谷で最も大きく最も美しい玉液湖が見えてきました。
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玉液湖のバックに玉龍雪山。玉龍雪山景区を象徴するような絶景です。
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玉液湖の下にある滝。人工的な感じもします。地震か何かで崩れ、それを修復したのかもしれません。
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玉液湖の下には、鏡潭湖、藍月湖、聴涛湖という三つの湖が続きますが、美しさ、青さでは玉液湖よりやや劣ります。しかしそれでも、十分、見応えがあります。
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新婚カップルが記念撮影を行っていました。他にも何組かのカップルがおり、ここはそういう場所として有名なようです。
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一番下にある聴涛湖。この絶景もこれで見納めです。
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聴涛湖の近くには中国の観光地ではおなじみの電動カート乗り場があり、これに乗れば、元のバス乗り場まで数分で戻ることができます。
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(2-4)屋外民族舞踊パフォーマンス・印象麗江
バスに乗り、景区中心の甘海子に戻ります。
最後は「印象麗江」です。これは玉龍雪山をバックに上演される屋外民族舞踊パフォーマンスで、かの有名なチャン・イーモウら3人の有名監督が共同監督を務めているとのことです。少数民族の文化や歴史を表現したもので、俳優陣は10の少数民族の一般農民で、総勢500名以上に上るとのことです。印象麗江 エンターテイメント
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内容は圧巻でした。さすが、北京オリンピック開会式をプロデュースしたチャン・イーモウ監督です。
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ただ、前半は大雨が降ったかと思えば、後半になると高所特有の強烈な日差しが照り付け、正直、演劇を見るのにふさわしい環境ではありませんでした。そのせいか、観客の半数以上は途中で席を立ってしまいました。果たしてこの場所がショーを行う場所として適切なのかどうか、やや疑問に思います。玉龍雪山をバックにしたショーという理想を追うばかり、現実的なことが見えていないような気もしました。
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ショーが終わると、後は帰るだけです。劇場から駅までは歩いて数分で、駅には下山する列車が停車していました。
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30分ほど列車に揺られ、やがて列車は鉄道の始発駅に戻りました。
鉄道駅は高速鉄道の駅のようにだだっ広く、将来はここが玉龍雪山観光の玄関口になるのだろうと予想されます。しかし、現状では、この駅の利用者はほとんどおらず、そのせいでここに立ち寄るバスもほとんどありません。おかげで、やむなくDiDiでタクシーを呼ぶ羽目になりました。初めて使うDiDiはどうにか使いこなせましたが、麗江市街までは車で30分ほどの距離がありました。タクシー代の安い中国だったので、43.8元≒1050円で済みましたが、日本なら4000円くらいは取られていたところです。新しい鉄道を作るのなら、せめてそこにアクセスするためのバスはもう少し整備してほしいものです。そして、それは多くの高速鉄道駅についても言えることです。 -
(3)7/10:束河古鎮
翌7/9は麗江古城をのんびりと歩くだけにとどめ、7/10は束河古鎮を訪ねました。束河古鎮は昔ながらの面影を留める小さな村で、麗江古城とともに世界遺産に登録されました。麗江からはバスで30分ほどの距離にあります。束河古鎮 文化・芸術・歴史
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束河古鎮の、麗江古城との違いと言えば、まずは何と言っても、観光客が少なく静かであることが挙げられます。
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次に、町を流れる水の源流が町のすぐ近くにあること。源流一帯は公園になっています。
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水の流れが町全体を潤している点は麗江も束河古鎮も同じですが、源流が近いだけあり、束河古鎮の方が水の流れは清らかです。この点が麗江との一番大きな違いだと思います。
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こうして、日中は郊外のさまざまな見どころに出かけ、夕方からは広大な迷路のような麗江古城を気の向くままに歩く、そんなふうにして麗江の4日間はあっという間に過ぎていきました。
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