2026/07/01 - 2026/07/01
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TKGさん
20歳のときに韓国、21歳で中国、22歳でインド、次第にはまり込んでいき、それ以降、さまざまな国を訪ね歩いた若かりし日々。しかし、若い頃はアジア・アフリカを中心に旅してきたので、ヨーロッパも北中南米もほとんど経験がありません。中央アジアや北アフリカもまだ。まだまだ行ってみたい場所は山のように残っています。60歳を迎え、若い頃の続きを始めようと思っています。これから、年に4回程度、7~8年かけて、全30回ほどで、まだ行っていない場所を少しずつ訪ね歩いていく予定です。第2回目は、中国の雲南省、四川省です。
雲南省西北部のデチェンチベット族自治州、四川省西部のカンゼチベット族自治州、アバチベット族チャン族自治州などは東チベットとも呼ばれ、インドプレートがユーラシアプレートに強く押し込まれることで形成された険しい山と谷が連続しています。それ故に手つかずの自然が残され、また、チベット族をはじめ、独自の文化を持った少数民族も数多く暮らしています。30年前にこの地を訪れた私は、この地の魅力にすっかり魅了され、今回、30年ぶりの再訪となりました。
今回の旅行では、高速鉄道をはじめ、現在の中国をより広範に見たいという目的から、
・まずは航空機で上海に入り、そこから高速鉄道(復興号)で雲南省の省都、昆明まで一気に行く
・昆明から北西方向に向かって、上記の東チベット地域を北上し、成都に向かう ※ここがメイン
・成都郊外を回る
・高速鉄道(復興号)で一気に上海に戻り、そのまま帰国
というルートを取りました。
日程は以下です。
★7/1:関空→上海・浦東
7/2:上海虹橋→昆明南(復興号)
7/3: (昆明市内観光)
7/4: (石林へ日帰り)
7/5: (昆明市内観光)
7/6:昆明→麗江(城際鉄道)
7/7: (虎跳峡へ日帰り)
7/8: (玉龍雪山へ日帰り)
7/9: (麗江市内観光)
7/10: (束河古鎮へ日帰り)
7/11:麗江→香格里拉(シャングリラ)(城際鉄道)
7/12: (香格里拉市内観光)
7/13: (巴拉格宗(バラグソン)香格里拉大峡谷へ日帰り)
7/14:香格里拉→亜丁(バス)
7/15: (亜丁自然保護区トレッキング)
7/16:亜丁→理塘(バス)
7/17:理塘→成都(バス)
7/18: (成都市内観光)
7/19:成都東→峨眉山(城際鉄道)、峨眉山トレッキング
7/20:峨眉山トレッキング、峨眉山→成都東(城際鉄道)
7/21: (都江堰へ日帰り)
7/22: (四姑娘山へ日帰り)
7/23: (成都市内観光)
7/24:成都東→黄龍九寨(城際鉄道)、黄龍トレッキング
7/25: (九寨溝トレッキング)
7/26:黄龍九寨→成都東(城際鉄道)
7/27: (成都市内観光)
7/28:成都東→上海虹橋(復興号)
7/29:上海・浦東→関空
1回目の今回は、まず、キャッシュレス社会、中国で暮らすためには絶対に必要なWeChatなどのアプリについて説明し、その上で、旅行の1日目、上海にたどり着くまでを記します。
- 旅行の満足度
- 3.5
- ホテル
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- 春秋航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
(1)4つのアプリを準備
中国は言わずと知れたキャッシュレス大国です。WeChat、Alipayという2大アプリがなければ、ほぼ何もできないと言ってもいいくらいです。そして、つい最近まで、この2大アプリはともに中国国内に銀行口座がなければ使えない仕様になっていて、実質的な外国人旅行客の締め出しとまで言われていました。一時期、「地球の歩き方」も中国版については年ごとの更新が止まっていましたが、このことも要因の一つだったのでしょう。今では、クレジットカードと紐づけることで、WeChat、Alipayともに特に不自由なく使えるようになりましたが、多くの外国人は今なお、中国のキャッシュレスに抵抗を感じているようです。日本人にしろ、他の国の人たちにしろ、いま中国を旅行する人は極めて少ないですが、その大きな原因の一つがキャッシュレスであることは間違いないでしょう。超キャッシュレス社会とは結局のところ、超監視社会で、そんなところに行くのは恐ろしい……、いや、それ以前に、なんか難しそう……。
前者についてはおいおい、どこかで考察するとして、後者については、そう身構えるほどでもないと思います。確かに最初の段階ではいろいろ面倒なこともありますが、準備さえできてしまえば、後はPayPayとかといっしょです。
ということで、航空券やホテルの予約などは後回しにして、まずは何はともあれ、WeChat、Alipayという2大アプリの準備から始めます。 -
まずはWeChat。WeChatはLINEに似たアプリですが、WeChatPayというPayPayのような決済機能が備わっている優れもののアプリです。
インストール自体は簡単で、WeChatをインストールすれば、WeChatPayの機能もそのまま組み込まれます。ただ、その後、電話番号、パスワード、クレジットカード番号などの他に、パスポート番号、パスポートの写真、顔写真などいろいろと要求されます。中国人は、WeChatPayやAlipayを使うことで、誰がいつどこで何を買ったか丸裸にされてしまうわけですが、外国人も同様というわけです。この作業をしている間は、さすがにやっぱり中国に行くのはやめようかなとか思ってしまいます。しかし、一連の入力が終わってしまえば、後は中国で実際に使うときは、何も面倒なことはありません。ただし、日本人が日本でWeChatPayを使うことはできないらしく、日本で動作確認することは残念ながらできません。 -
Alipayも同様です。インストール自体は簡単ですが、その後に、電話番号、パスワード、クレジットカード、パスポート番号、パスポートの写真、顔写真などいろいろと入力しなければなりません。
なお、WeChatとAlipayは、どちらか一方だけでも問題はないと思います。どちらか一方だけしか使えない店もあるにはありますが、そういう特殊なときはキャッシュで払うという選択肢もあるので、どうしても両方を準備しなければならないというわけではありません。ただ、例えば、ツアーに参加したときに、どこで集合などという連絡をWeChatを介して行う場合があるので、WeChatは準備した方がいいと思います。一方、使い勝手は、Alipayの方が若干いいような気もします。やることは同じなので、やはり両方準備するのが無難かと思います。 -
WeChatPay、AlipayはPayPayなどと同じく、店のQRコードをスキャンして金額を入力する、バーコードを表示させて店に読み取ってもらう、という2つの方法で決済を行います。この辺りはPayPayなどと同じ(正確には、PayPayなどが同じ)なので、戸惑うことはないでしょう。
しかし、WeChatPay、Alipayの使い方は、これにとどまらず、地下鉄やバスに乗るとき、DiDiなどのタクシーアプリ、さらにはレストランの注文などの際にも使われます。ミニプログラムというものがあって、例えば、Alipay内のDiDiのミニプログラムをダウンロードすると、Alipay内でタクシーアプリの画面などが表示され、決済などはAlipayを介して行われるという仕組みです。日本の類似アプリはあくまで独立したものなので、カード情報などをその都度入力しなければならないのに対し、この方式だとその手間が省けるという便利なものです。ただ、このミニプログラム、途中で急に表示が中国語オンリーになったりするところが厄介です。WeChat、Alipay本体は英語や日本語表示が可能なのですが、ミニプログラムはそういう細かい対応ができていないわけです。しかし、今は、自動翻訳機能もあるので、どうにかなると思います。 -
ミニプログラムの中で最も頻繁に使うのは地下鉄に乗るときでしょう。例えば、上海地下鉄のミニプログラムをダウンロードすると、写真のようなQRコードを表示させることができます。このQRコードを改札機に読み取らせることで改札を通過し、駅を出るときにもQRコードを読み取らせて、決済が完了します。使い方はYouTubeなどで紹介されているので、日本にいる間に最初に訪れる都市の分だけでも準備しておいた方がいいと思います。もちろん、普通に券売機もあって、WeChatPay、Alipayを通常の使い方で使って切符を買うこともできるし、現金で買うこともできます。どこを探しても券売機がみつからない、といったことはないので、その辺は安心してもいいと思います。
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WeChatとAlipayは中国では欠かすことのできないアプリですが、この2つと同じくらい中国旅行では欠かせないアプリがあります。それはTrip.comです。Trip.comは中国系の旅行サイトで、ExpediaやBooking.comなどと同じく、世界中の航空券やホテルの予約がスマホ一つで簡単にできます。その辺りの機能は他の旅行サイトと同じですが、Trip.comにはそれ以外に、他にはない中国系ならではの機能が備わっています。それは高速鉄道などの列車の予約ができることです。
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Trip.comで列車のボタンを押すと、日付、出発地、目的地を入力する画面に切り替わります。ここで、例えば、出発地に「上海(すべて)」、目的地に「昆明(すべて)」を選択し、検索ボタンを押すと、写真のように候補がずらっと表示されます。その表示される候補の多さにも驚いてしまうのですが、とにかく、それらの中から適切なものを選択すると、一瞬で列車の予約ができてしまい、数分後には席の番号を記したメールが届きます。この機能がTrip.comだけに備わっている限り、中国旅行はExpediaやBooking.comではなく、Trip.comに頼らざるを得ません。(どうしてもTrip.comを使うのが嫌という人は、航空券やホテルの予約はExpediaやBooking.comで行い、鉄道だけは中国国鉄公式アプリ「鉄路12306」で行うという方法もあります。)
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あと一つ、Google翻訳などの自動翻訳アプリも欠かせないでしょう。
中国人の多くは日本人ですら驚くほど英語が全然できません。TwoとかThreeという単語もほとんどの中国人には通じません。 -
Google翻訳には対話モードもあるので、非常に重宝します。
ただ、中国人の多くは自分でも自動翻訳アプリを持っており、こと、中国語の翻訳に関しては、それらの方が性能はかなりいいように思えます。なので、結局、向こうのアプリを使って対話することの方が多く、こちらのアプリは使わないことが多いですが、もちろん、自動翻訳アプリを持っていない人も多いので、やはり自動翻訳アプリは欠かせません。
こうして、4つのアプリの準備が終わった後、ようやく航空券、ホテルの予約へと移りました。
今回の旅行では、高速鉄道をはじめ、現在の中国をより広範に見たいという目的から、
・まずは航空機で上海に入り、そこから高速鉄道(復興号)で雲南省の省都、昆明まで一気に行く
・昆明から北西方向に向かって、東チベット地域を北上し、成都に向かう ※ここがメイン
・成都郊外を回る
・高速鉄道(復興号)で一気に上海に戻り、そのまま帰国
というルートを取ることはすでに決めていました。
中国をノービザで旅行できる期間は30日までだったので、1日余裕を持たせて、旅行期間を29日にすることも決めていました。
これを踏まえて、まずはTrip.comで、7/1に関空から上海、7/29に上海から関空へ戻る便を探し、その結果、
・7/1 春秋航空 9C6576便 関空12:20→上海・浦東13:50
・7/29 春秋航空 9C6581便 上海・浦東15:10→関空18:30
を確保しました。
昆明に着いた後は、
・昆明に3日滞在し、郊外の石林などを訪ねる
・昆明から麗江まで城際鉄道(準高速鉄道)で移動
・麗江には4日滞在
・郊外の虎跳峡や玉龍雪山などを訪ねる
・麗江から香格里拉(シャングリラ)まで城際鉄道で移動
・香格里拉には2日滞在
まではほぼ決定で、その後はバス移動が中心となるため、細かい日程までは決められない状態でした。そこで、Trip.comで順次、以下の予約をしていきました。
・7/1 新時空蘭廷ホテル上海(中山公園地下鉄駅)
・7/2 G201列車 上海虹橋10:00→昆明南19:35
・7/2-6 錦江ホテル昆明
・7/6 C86列車 昆明10:15→麗江13:44
・7/6-11 逸雲庭居?覽山観景古院(麗江旧市街内)
・7/11 C985列車 麗江9:41→香格里拉11:22
・7/11-14 徳養廊蔵家別院(香格里拉旧市街内)
また、麗江郊外の玉龍雪山は人数制限などがあり、早めに予約した方がいいと「地球の歩き方」に書いてあったので、7/8分の、玉龍雪山の入場券、ロープウェイなどがセットになったチケットもこの時点で購入しました。
WeChatやAlipayの準備に比べると、航空券やホテルの予約などはたやすいものです。上記の航空券、ホテル、鉄道の予約は結局、1時間ほどで終了しました。出発の1週間ほど前の話です。 -
(2)7/1:関空から上海へ
そして、いよいよ出発の7/1を迎えました。関空まではJRで行き、10時頃に関西空港駅へ到着しました。
搭乗する春秋航空の便は、LCC専用のターミナル2からの出発です。関空の中心からターミナル2まではシャトルバスが結んでいます。関西国際空港 空港
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しばらくバスに揺られて、ターミナル2に着きました。
しょぼいです。LCCの客に不快な思いをさせるために、わざわざしょぼくしているとしか思えないほど、しょぼいです。 -
ターミナル2から出発する国際便は、韓国便、中国便などが中心です。この時点で、日本語はほとんど聞こえてこなくなりました。日本から中国を訪れる人は以前より減ってはいますが、上海行きの便の乗客のほとんどは中国人でした。日本人で中国に行こうという人がここまでいないとは、正直、ショックです。
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もちろん、飛行機まではアスファルトの地面を踏みしめて歩きます。
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しかし、それはともかく、無事に上海・浦東空港に到着しました。
空港には両替所が一応ありました。現金を使うことはほとんどないだろうとは思いましたが、一応、念のために、2万円だけ両替しました。渡されたのは665元でした。1元≒24円と考えて、2万円≒833元くらいなので、とんでもないレートの悪さです。しかし、保険と考えて、我慢するしかありません。
浦東空港には上海市内を横断し、西の端の虹橋空港・虹橋鉄道駅までを結ぶ大動脈の2号線が乗り入れています。さっそく、日本で準備したWeChatのQRコードを表示させ、無事に上海地下鉄発乗車に成功しました。上海浦東国際空港 お土産店
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上海地下鉄の車内です。海外の地下鉄はシートがカッチカチなことが多いですが、上海地下鉄も例外ではありません。
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列車は無事に中山公園駅に到着しました。中山公園は上海の中心からやや西寄りにあります。次の日の昆明行きの列車は上海の西の端にある上海虹橋駅発で、中山公園はそこに近いので、初日のホテルはこの場所を選びました。
上海中山公園 広場・公園
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中山公園駅の近くには、大きなショッピングモールがありました。さすが、上海です。
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初日のホテルは、ショッピングモール近くのこのビルの中にありました。見た目はかっこいいですが、中身は……、正直微妙でした。しかしともかくも、中国初日はつつがなく終了し、こうして29日に渡る中国旅行が始まったのでした。
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