2026/07/06 - 2026/07/10
374位(同エリア624件中)
TKGさん
20歳のときに韓国、21歳で中国、22歳でインド、次第にはまり込んでいき、それ以降、さまざまな国を訪ね歩いた若かりし日々。しかし、若い頃はアジア・アフリカを中心に旅してきたので、ヨーロッパも北中南米もほとんど経験がありません。中央アジアや北アフリカもまだ。まだまだ行ってみたい場所は山のように残っています。60歳を迎え、若い頃の続きを始めようと思っています。これから、年に4回程度、7~8年かけて、全30回ほどで、まだ行っていない場所を少しずつ訪ね歩いていく予定です。第2回目は、中国の雲南省、四川省です。
雲南省西北部のデチェンチベット族自治州、四川省西部のカンゼチベット族自治州、アバチベット族チャン族自治州などは東チベットとも呼ばれ、インドプレートがユーラシアプレートに強く押し込まれることで形成された険しい山と谷が連続しています。それ故に手つかずの自然が残され、また、チベット族をはじめ、独自の文化を持った少数民族も数多く暮らしています。30年前にこの地を訪れた私は、この地の魅力にすっかり魅了され、今回、30年ぶりの再訪となりました。
今回の旅行では、高速鉄道をはじめ、現在の中国をより広範に見たいという目的から、
・まずは航空機で上海に入り、そこから高速鉄道(復興号)で雲南省の省都、昆明まで一気に行く
・昆明から北西方向に向かって、上記の東チベット地域を北上し、成都に向かう ※ここがメイン
・成都郊外を回る
・高速鉄道(復興号)で一気に上海に戻り、そのまま帰国
というルートを取りました。
日程は以下です。
7/1:関空→上海・浦東
7/2:上海虹橋→昆明南(復興号)
7/3: (昆明市内観光)
7/4: (石林へ日帰り)
7/5: (昆明市内観光)
★7/6:昆明→麗江(城際鉄道)
★7/7: (虎跳峡へ日帰り)
★7/8: (玉龍雪山へ日帰り)
★7/9: (麗江市内観光)
★7/10: (束河古鎮へ日帰り)
7/11:麗江→香格里拉(シャングリラ)(城際鉄道)
7/12: (香格里拉市内観光)
7/13: (巴拉格宗(バラグソン)香格里拉大峡谷へ日帰り)
7/14:香格里拉→亜丁(バス)
7/15: (亜丁自然保護区トレッキング)
7/16:亜丁→理塘(バス)
7/17:理塘→成都(バス)
7/18: (成都市内観光)
7/19:成都東→峨眉山(城際鉄道)、峨眉山トレッキング
7/20:峨眉山トレッキング、峨眉山→成都東(城際鉄道)
7/21: (都江堰へ日帰り)
7/22: (四姑娘山へ日帰り)
7/23: (成都市内観光)
7/24:成都東→黄龍九寨(城際鉄道)、黄龍トレッキング
7/25: (九寨溝トレッキング)
7/26:黄龍九寨→成都東(城際鉄道)
7/27: (成都市内観光)
7/28:成都東→上海虹橋(復興号)
7/29:上海・浦東→関空
昆明での滞在を終えた7/6、城際鉄道(準高速鉄道)で雲南省西部の麗江に向かいました。ここは中国最大級の古城(旧市街)が残る街で、世界遺産にも登録されています。また、郊外には、麗江の町を守るようにそびえる玉龍雪山、長江上流の激流地帯の虎跳峡などがあり、貴重な文化と自然の両方を存分に満喫できる場所として中国国内では大人気です。そんな麗江には4日間滞在しました。この旅行記では麗江古城について、次の旅行記では郊外の玉龍雪山、虎跳峡などについて記します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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(1)7/6午前:城際鉄道(準高速鉄道)で昆明から麗江へ
昆明から麗江までは最近になって新線が建設されました。新線と言ってもいわゆる高速鉄道ではなく、「城際鉄道」と呼ばれる準高速鉄道です。日本では明治時代に各地に鉄道が建設されたので、最近になっての新線建設はあまりありませんが、中国やその他の国では鉄道が走っているべきなのに走っていない地域はいくらでもあります。そういう地域に、いま中国では続々と新線が建設されています。昆明と雲南省西部の大理、麗江、香格里拉(シャングリラ)などを結ぶ路線もそういう新線の一つです。
7/6、その新線を使って、昆明から麗江に向かいました。 -
案内板に記されているC86列車、香格里拉行きが私の乗る列車です。
こういう話を聞くと、そんなド田舎に新線なんか作って乗る人なんかいるの?、無計画に意味のない新線を作っているだけなんじゃないの? と思う人もいるかもしれません。そういう、あまり意味のない新線が中国にいくつも存在しているのはおそらく事実でしょう。しかし、少なくとも、この、昆明~大理、麗江、香格里拉路線に関してはそれは当てはまりません。 -
入線してきた列車です。9両+8両の17両編成です。そして、この列車もまた、上海~昆明間の16両の列車と同様、ざっと見た感じではほぼ満席でした。
麗江にしろ、その近くの大理にしろ、麗江の先にある香格里拉にしろ、日本ではそれほどなじみがないかもしれませんが、中国国内では大人気の観光地です。日本でも、人気観光地と言えば、沖縄か北海道ですが、それは沖縄、北海道が自分たちの住んでいる所とは自然も文化も大きく異なっているからでしょう。中国でも同じです。雲南省西部はチベット、新彊を除けば、中国の果ての果てのような場所です。その地では自然も文化も中国の中心部とは大きく異なっており、それらを求めて、多くの中国人がこの地域を訪れるのです。
日本の中国嫌いの人たちは、そんなド田舎の新線なんてどうせガラガラで大赤字に決まってる、と思いたがるかもしれませんが、実際はその逆で、17両編成にもかかわらず、チケットは油断しているとすぐに売り切れてしまいます。 -
今回は距離が短いこともあって、一等車に乗ってみることにしました。2列+2列で、新幹線のグリーン車と同じタイプです。料金は、二等が約4500円のところ、一等は約8000円でした。
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列車は最高速度160kmで走行し、途中からは、洱海という湖の東岸を走りました。この湖の向こうには大理の町があります。線路はほぼまっすぐで、もっと速く走れそうな気もしたのですが、結局、最後まで160km以上の速度を出すことはせず、3時間半後の13:44に麗江に到着しました。
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麗江駅です。こんな地方都市でも、昆明と同様、やはり鉄道駅は市街からはるかに離れたところにあります。さすがにこのクラスの都市なら、もう少し市街地に近いところに建設することができると思うのですが……。駅にはホテルの送迎の人が来ており、30分ほど車に揺られてホテルに到着しました。
麗江駅 駅
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ホテルは「逸雲庭居・覽山観景古院」といい、古民家をリノベーションしたもので、ちょうど旧市街と新市街の境界辺りにありました。旧市街の中はバス停などもなく、コンビニなども少ないので、この立地はある意味で理想的でした。
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このホテルには5泊しました。古民家ホテルらしく、部屋はとても落ち着いていて、ゆったりと過ごすことができました。
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部屋の外ももちろん雰囲気があって、旧市街で過ごしていることを実感できます。
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(2)7/6午後~7/10:麗江古城散策
ホテルに着いたのは2時半ごろで、少し休憩した後、さっそく古城(旧市街)を歩くことにしました。
麗江古城は思いのほかに広大です。日本の旧市街と言うと、え、これだけ?、みたいなところも多いですが、麗江の旧市街は縦横それぞれ2kmくらいの大きさがあります。
麗江古城は緩やかな斜面に造られています。古城のやや北にある湖を源流とする河が市内に流れ込み、市内に入ると主に3つの河(東河、中河、西河)に分かれます。3つの河は斜面に沿って流れ、これらの河を中心に麗江の町は形成されています。麗江古城の美しい街並みは水の流れによって生み出されたと言っても過言ではありません。
また、この辺りにはナシ族が多く住み、この町の統治を任され、町の整備を進めた木氏もナシ族出身の豪族でした。こういったことから、麗江の街並みにはナシ族文化の影響が見られます。 -
古城の北門です。古城にはこういう門が数か所あり、この門をくぐった先に古城が広がっています。古城内は石畳の道が無数に張り巡らされ、全域が車乗り入れ禁止となっています。
ちなみに、この門の建物内には「雪麗撮影」という店が入っています。中国では観光地で、少数民族の衣装や昔風の衣装を着て写真撮影を行うのがどうやら流行っているようです。この店はそういった衣装を貸し、また依頼があればプロのカメラマンが写真を撮ってくれるという店です。麗江にはこういう店が至る所にあり、ナシ族などの少数民族の衣装を着た人、衣装を着てカメラマンの指示の通りのポーズを取り記念写真を撮影してもらう人がそれこそ無数にいます。麗江旧市街 旧市街・古い町並み
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ともあれ、古城内に入ります。北門から古城内に入ると、大きな公園があり、麗江古城のシンボル的存在でもある大水車が見えてきます。この大水車を超えると、北から流れてきた河の流れは東河、中河、西河の3つに分かれます。
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3つの河のうち最も西にある西河は、新華街という通り沿いに流れていきます。この通りには音楽を聞かせる音楽バーが軒を連ねています。各店のシンガーたちは店の客だけでなく、通りを歩く人たちにも聞こえるように歌ってくれるので、夜ともなれば、賑やかな歌が街のあちこちから聞こえてくるのを聴きながら街歩きを楽しむことができます。
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新華街沿いの店はどこもおしゃれです。
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新華街に沿って南に歩いて行くと、やがて街の中心である四方街に辿り着きます。
四方街 散歩・街歩き
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四方街は麗江で最も混雑する場所の一つです。
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四方街にも音楽バーがあり、昼も夜もいつも賑やかです。
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西河の東を流れる中河は、文字通り、古城の中心を流れていきます。
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四方街から東に伸びる大通り、五一街と、中河が交差する地点にある橋、大石橋です。ここは麗江古城で最も人気のあるフォトスポットで、常に人でいっぱいです。
大石橋 建造物
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大石橋から中河沿いに南に向かって歩けば、水の流れが作り出す美しい街並みを至るところで見ることができます。
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古城の西側には小高い丘、獅子山があります。獅子山の山頂には万古楼が建っていて、この楼閣に上ると麗江古城全体を一望することができます。
獅子山 広場・公園
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獅子山からの眺めです。旧市街がずっと先まで広がっているのがわかります。手前の青い建物群は、元、明、清の時代に470年にわたって、この街の統治を任されていた、ナシ族の豪族、木氏の館、通称、木府です。
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獅子山からは木府へ下りる道があります。その道を下りて、木府へと向かいます。
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木府を構成する建物群が縦に並んでいます。その一番奥から入っていきます。
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木府の中心である議事庁です。
木府 建造物
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木府の入り口には忠義坊と呼ばれる牌坊が建っています。
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麗江古城が最も賑やかになるのは夜になってからです。
日が暮れる頃から、町のあちこちでライトアップが始まり、それとともに行き交う人の数が増えていきます。 -
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大石橋は写真を撮りつつ行き交う人で大混雑です。
大石橋 建造物
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新華街の各店も派手にライトアップされ、各店からは競い合うように音楽が流れてきます。
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音楽バーは新華街だけのものではありません。四方街の音楽バーも負けていません。四方街では多くの聴衆が足を止めて歌声に聞き入ります。
四方街 散歩・街歩き
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新華街や四方街以外にも音楽バーは古城内の各地に点在しています。
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こうして、麗江古城の夜は、毎日がお祭りのような感じで過ぎていきます。
麗江には、7/6から7/10まで滞在しましたが、大体、夕方から夜にかけてを古城散策に充てました。
・7/6:麗江到着後、夕方から古城散策
・7/7:虎跳峡へ日帰り。夕方から古城散策
・7/8:玉龍雪山へ日帰り。古城散策はなし
・7/9:昼頃までホテルで休む。午後から古城散策
・7/10:束河古鎮へ日帰り。夕方から古城散策
麗江古城は午前中は比較的人が少なく、午後になって徐々に人が増えていき、夜が最も混雑します。なので、私は静かな古城というのを見ることはできませんでした。それは少し残念なことですが、賑やかな古城が別に悪いわけではありません。幸せそうな顔で行き交う無数の人たちに混ざって、4日に渡り、迷路のように広がる古城のあちこちを当てもなく歩き、麗江古城の素晴らしさを存分に味わうことができました。
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