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20歳のときに韓国、21歳で中国、22歳でインド、次第にはまり込んでいき、それ以降、さまざまな国を訪ね歩いた若かりし日々。しかし、若い頃はアジア・アフリカを中心に旅してきたので、ヨーロッパも北中南米もほとんど経験がありません。中央アジアや北アフリカもまだ。まだまだ行ってみたい場所は山のように残っています。60歳を迎え、若い頃の続きを始めようと思っています。これから、年に4回程度、7~8年かけて、全30回ほどで、まだ行っていない場所を少しずつ訪ね歩いていく予定です。第2回目は、中国の雲南省、四川省です。<br />雲南省西北部のデチェンチベット族自治州、四川省西部のカンゼチベット族自治州、アバチベット族チャン族自治州などは東チベットとも呼ばれ、インドプレートがユーラシアプレートに強く押し込まれることで形成された険しい山と谷が連続しています。それ故に手つかずの自然が残され、また、チベット族をはじめ、独自の文化を持った少数民族も数多く暮らしています。30年前にこの地を訪れた私は、この地の魅力にすっかり魅了され、今回、30年ぶりの再訪となりました。<br />今回の旅行では、高速鉄道をはじめ、現在の中国をより広範に見たいという目的から、<br />・まずは航空機で上海に入り、そこから高速鉄道(復興号)で雲南省の省都、昆明まで一気に行く<br />・昆明から北西方向に向かって、上記の東チベット地域を北上し、成都に向かう ※ここがメイン<br />・成都郊外を回る<br />・高速鉄道(復興号)で一気に上海に戻り、そのまま帰国<br />というルートを取りました。<br /><br />日程は以下です。<br /> 7/1:関空→上海・浦東<br /> 7/2:上海虹橋→昆明南(復興号)<br /> 7/3: (昆明市内観光)<br /> 7/4: (石林へ日帰り)<br /> 7/5: (昆明市内観光)<br /> 7/6:昆明→麗江(城際鉄道)<br /> 7/7: (虎跳峡へ日帰り)<br /> 7/8: (玉龍雪山へ日帰り)<br /> 7/9: (麗江市内観光)<br /> 7/10: (束河古鎮へ日帰り)<br /> 7/11:麗江→香格里拉(シャングリラ)(城際鉄道)<br /> 7/12: (香格里拉市内観光)<br /> 7/13: (巴拉格宗(バラグソン)香格里拉大峡谷へ日帰り)<br /> 7/14:香格里拉→亜丁(バス)<br /> 7/15: (亜丁自然保護区トレッキング)<br /> 7/16:亜丁→理塘(バス)<br /> 7/17:理塘→成都(バス)<br /> 7/18: (成都市内観光)<br /> 7/19:成都東→峨眉山(城際鉄道)、峨眉山トレッキング<br /> 7/20:峨眉山トレッキング、峨眉山→成都東(城際鉄道)<br /> 7/21: (都江堰へ日帰り)<br /> 7/22: (四姑娘山へ日帰り)<br /> 7/23: (成都市内観光)<br /> 7/24:成都東→黄龍九寨(城際鉄道)、黄龍トレッキング<br /> 7/25: (九寨溝トレッキング)<br /> 7/26:黄龍九寨→成都東(城際鉄道)<br /> 7/27: (成都市内観光)<br />★7/28:成都東→上海虹橋(復興号)<br />★7/29:上海・浦東→関空<br /><br />最後の目的地、黄龍・九寨溝から成都に戻り、いよいよ旅も終わりです。7/28、成都東8:16→上海虹橋18:22の復興号で上海に戻り、翌7/29、関西空港へと戻りました。1か月間の旅行はおよそ20年ぶりで、行く前は体力的な不安もありましたが、いざ実行してみると、疲れを感じる暇もなく、あっという間の29日間でした。昆明、麗江、香格里拉、亜丁、成都、黄龍、九寨溝……、どの1日も無駄な1日はなく、夢のように過ぎた29日間でした。

60歳から始める世界旅行全30回・<2>中国1回目・雲南・四川編(その12):復興号で上海へ、そして帰国

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2026/07/28 - 2026/07/29

4508位(同エリア12160件中)

TKG

TKGさん

20歳のときに韓国、21歳で中国、22歳でインド、次第にはまり込んでいき、それ以降、さまざまな国を訪ね歩いた若かりし日々。しかし、若い頃はアジア・アフリカを中心に旅してきたので、ヨーロッパも北中南米もほとんど経験がありません。中央アジアや北アフリカもまだ。まだまだ行ってみたい場所は山のように残っています。60歳を迎え、若い頃の続きを始めようと思っています。これから、年に4回程度、7~8年かけて、全30回ほどで、まだ行っていない場所を少しずつ訪ね歩いていく予定です。第2回目は、中国の雲南省、四川省です。
雲南省西北部のデチェンチベット族自治州、四川省西部のカンゼチベット族自治州、アバチベット族チャン族自治州などは東チベットとも呼ばれ、インドプレートがユーラシアプレートに強く押し込まれることで形成された険しい山と谷が連続しています。それ故に手つかずの自然が残され、また、チベット族をはじめ、独自の文化を持った少数民族も数多く暮らしています。30年前にこの地を訪れた私は、この地の魅力にすっかり魅了され、今回、30年ぶりの再訪となりました。
今回の旅行では、高速鉄道をはじめ、現在の中国をより広範に見たいという目的から、
・まずは航空機で上海に入り、そこから高速鉄道(復興号)で雲南省の省都、昆明まで一気に行く
・昆明から北西方向に向かって、上記の東チベット地域を北上し、成都に向かう ※ここがメイン
・成都郊外を回る
・高速鉄道(復興号)で一気に上海に戻り、そのまま帰国
というルートを取りました。

日程は以下です。
 7/1:関空→上海・浦東
 7/2:上海虹橋→昆明南(復興号)
 7/3: (昆明市内観光)
 7/4: (石林へ日帰り)
 7/5: (昆明市内観光)
 7/6:昆明→麗江(城際鉄道)
 7/7: (虎跳峡へ日帰り)
 7/8: (玉龍雪山へ日帰り)
 7/9: (麗江市内観光)
 7/10: (束河古鎮へ日帰り)
 7/11:麗江→香格里拉(シャングリラ)(城際鉄道)
 7/12: (香格里拉市内観光)
 7/13: (巴拉格宗(バラグソン)香格里拉大峡谷へ日帰り)
 7/14:香格里拉→亜丁(バス)
 7/15: (亜丁自然保護区トレッキング)
 7/16:亜丁→理塘(バス)
 7/17:理塘→成都(バス)
 7/18: (成都市内観光)
 7/19:成都東→峨眉山(城際鉄道)、峨眉山トレッキング
 7/20:峨眉山トレッキング、峨眉山→成都東(城際鉄道)
 7/21: (都江堰へ日帰り)
 7/22: (四姑娘山へ日帰り)
 7/23: (成都市内観光)
 7/24:成都東→黄龍九寨(城際鉄道)、黄龍トレッキング
 7/25: (九寨溝トレッキング)
 7/26:黄龍九寨→成都東(城際鉄道)
 7/27: (成都市内観光)
★7/28:成都東→上海虹橋(復興号)
★7/29:上海・浦東→関空

最後の目的地、黄龍・九寨溝から成都に戻り、いよいよ旅も終わりです。7/28、成都東8:16→上海虹橋18:22の復興号で上海に戻り、翌7/29、関西空港へと戻りました。1か月間の旅行はおよそ20年ぶりで、行く前は体力的な不安もありましたが、いざ実行してみると、疲れを感じる暇もなく、あっという間の29日間でした。昆明、麗江、香格里拉、亜丁、成都、黄龍、九寨溝……、どの1日も無駄な1日はなく、夢のように過ぎた29日間でした。

旅行の満足度
4.0
観光
3.5
ホテル
5.0
交通
4.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
鉄道 飛行機
航空会社
春秋航空
旅行の手配内容
個別手配
  • (1)7/28:成都から上海へ<br />10日間を過ごした成都ともいよいよお別れです。<br />・G239列車 成都東8:16→上海虹橋18:22<br />に乗るべく、成都東駅に向かいました。

    (1)7/28:成都から上海へ
    10日間を過ごした成都ともいよいよお別れです。
    ・G239列車 成都東8:16→上海虹橋18:22
    に乗るべく、成都東駅に向かいました。

  • 成都東駅に来るのは3度目です。最初は峨眉山に行ったとき、2度目は黄龍九寨へ向かったときです。

    成都東駅に来るのは3度目です。最初は峨眉山に行ったとき、2度目は黄龍九寨へ向かったときです。

    成都東駅 駅

  • 8:16発のG239列車が自分の乗る列車です。発車まで20分あまりですが、順番的にはまだまだ先です。

    8:16発のG239列車が自分の乗る列車です。発車まで20分あまりですが、順番的にはまだまだ先です。

  • 成都東駅の全景です。成都には他にも、成都南駅や成都西駅がありますが、大半の列車は成都東駅発着です。それに対応するため、26番線まであります。

    成都東駅の全景です。成都には他にも、成都南駅や成都西駅がありますが、大半の列車は成都東駅発着です。それに対応するため、26番線まであります。

  • 改札を終え、ホームへと降りると、自分の乗る列車が見えてきました。行きと同じくCR400型です。400というのは設計上の最高速度が400kmということで、運用上の最高速度は350kmです。この最新式の電車は「復興号」と呼ばれます。

    改札を終え、ホームへと降りると、自分の乗る列車が見えてきました。行きと同じくCR400型です。400というのは設計上の最高速度が400kmということで、運用上の最高速度は350kmです。この最新式の電車は「復興号」と呼ばれます。

  • 隣にも「復興号」が停まっていました。自分の乗る茶色のラインが入った列車はCR400BF型で、隣の赤いド派手な曲線が描かれた列車はCR400AF型です。

    隣にも「復興号」が停まっていました。自分の乗る茶色のラインが入った列車はCR400BF型で、隣の赤いド派手な曲線が描かれた列車はCR400AF型です。

  • 反対方向を見渡すと、さまざまな列車が停車していました。これらはいずれも、最高時速200kmとか160kmの、それほど速度を出さないタイプの列車です。成都周辺には峨眉山市、都江堰市など、人口50万とか100万とかのそこそこの規模の都市がいくつかあり、それらの都市に向かう城際鉄道が張り巡らされています。おそらく、これらの列車はそういった比較的短距離の列車と思われます。

    反対方向を見渡すと、さまざまな列車が停車していました。これらはいずれも、最高時速200kmとか160kmの、それほど速度を出さないタイプの列車です。成都周辺には峨眉山市、都江堰市など、人口50万とか100万とかのそこそこの規模の都市がいくつかあり、それらの都市に向かう城際鉄道が張り巡らされています。おそらく、これらの列車はそういった比較的短距離の列車と思われます。

  • 列車の車内です。さすがに長距離を走る列車だけあり、大きな荷物でいっぱいです。行きの上海~昆明間の列車と同様、この列車も、成都~上海の全区間を乗車する人が半数くらいを占めていました。つい最近まで列車旅と言えば、20時間、30時間は当たり前だった中国人にしてみれば、10時間くらいの移動は大したことではないのでしょう。

    列車の車内です。さすがに長距離を走る列車だけあり、大きな荷物でいっぱいです。行きの上海~昆明間の列車と同様、この列車も、成都~上海の全区間を乗車する人が半数くらいを占めていました。つい最近まで列車旅と言えば、20時間、30時間は当たり前だった中国人にしてみれば、10時間くらいの移動は大したことではないのでしょう。

  • 列車は定刻通りに上海虹橋駅に18:22に到着しました。予約していたホテルは上海の中心、南京東路沿いにあったので、すぐに地下鉄で南京東路に直行しました。<br />南京東路駅で下車し、地上に上がると、昆明や成都にはないきらびやかな世界が待っていました。さすが上海です。と言っても、日本では、このくらいはどこにでもありますが……。

    列車は定刻通りに上海虹橋駅に18:22に到着しました。予約していたホテルは上海の中心、南京東路沿いにあったので、すぐに地下鉄で南京東路に直行しました。
    南京東路駅で下車し、地上に上がると、昆明や成都にはないきらびやかな世界が待っていました。さすが上海です。と言っても、日本では、このくらいはどこにでもありますが……。

    南京東路 散歩・街歩き

  • 泊まったホテルです。南京東路の賑やかな通りに面しています。錦江都城酒店と書かれていますが、正式名称は「錦江メトロポーロホテルクラシック上海オフ外灘」といいます。その名の通り、外灘ではないけれど、外灘にあるのと同じくらいのクラシックなホテルです。

    泊まったホテルです。南京東路の賑やかな通りに面しています。錦江都城酒店と書かれていますが、正式名称は「錦江メトロポーロホテルクラシック上海オフ外灘」といいます。その名の通り、外灘ではないけれど、外灘にあるのと同じくらいのクラシックなホテルです。

  • この手のクラシックホテルは内装も凝っていることが多いですが、このホテルも期待通りの内装でした。バスタブを見たのはこの旅行では最初で最後です。

    この手のクラシックホテルは内装も凝っていることが多いですが、このホテルも期待通りの内装でした。バスタブを見たのはこの旅行では最初で最後です。

  • 南京東路の様子です。さすがに賑やかです。

    南京東路の様子です。さすがに賑やかです。

  • 信号が赤になると、たちまち道路は人でいっぱいになります。

    信号が赤になると、たちまち道路は人でいっぱいになります。

  • (2)7/29:上海から関空へ<br />翌7/29の上海出発は15:10でしたが、特に上海観光する気もなかったので、12時のチェックアウトタイムまでホテルで過ごし、その後、すぐに地下鉄で浦東空港に向かいました。

    (2)7/29:上海から関空へ
    翌7/29の上海出発は15:10でしたが、特に上海観光する気もなかったので、12時のチェックアウトタイムまでホテルで過ごし、その後、すぐに地下鉄で浦東空港に向かいました。

    上海浦東国際空港 お土産店

  • 搭乗するのは、浦東15:10発、関空着18:30の春秋航空便です。

    搭乗するのは、浦東15:10発、関空着18:30の春秋航空便です。

  • 上海出発から2時間半ほどで、飛行機は無事に関西国際空港に到着しました。到着したのはLCC専用のターミナル2です。ターミナル2はすべてが質素に作られていて、当然のごとく、飛行機からターミナルビルまでは歩きです。

    上海出発から2時間半ほどで、飛行機は無事に関西国際空港に到着しました。到着したのはLCC専用のターミナル2です。ターミナル2はすべてが質素に作られていて、当然のごとく、飛行機からターミナルビルまでは歩きです。

    関西国際空港 空港

  • ターミナル2の建物のあまりの貧弱さを写真に収めようとしましたが、係の人に止められました。しかし、建物を外から撮ったこの写真からだけでも、中がどんな感じなのか推測できると思います。<br />この後、シャトルバスで空港中心へ向かい、そこからJRで帰途につきました。自宅に辿り着いたのは8時過ぎのことでした。<br /><br />(3)中国旅行について改めて考えてみる<br />今回の中国旅行はほぼすべてにおいて文句ない出来栄えだったと思います。昆明、石林、麗江、虎跳峡、玉龍雪山、香格里拉、巴拉格宗香格里拉大峡谷、亜丁、成都、峨眉山、四姑娘山、黄龍、九寨溝、どれを取っても素晴らしかったし、天候にもまるで奇跡のように恵まれていました。いろいろな鉄道に乗れたのも良かったし、ホテルもどこも良かった。国立公園やホテル、鉄道のスタッフ、タクシードライバーなど、たいていの人は親切だったし、もちろん、ぼったくりとか治安上の問題とかは何もありませんでした。超キャッシュレス社会、超デジタル社会も慣れてしまえばかえって楽だったし、取ったはずの予約が取れていなかったとか、来るはずのバスが来なかったとか、そういった類のトラブルも皆無でした。中国人はマナーがなっていなくて、大声で騒いだり、ごみをその辺に平気で捨てたりするとか言うけれど、そしてそれはある程度、事実であるには違いないけれど、日本ではあまりに大袈裟に強調されすぎているように思います。少なくとも、ストレスを感じるほどのものではありません。これだけはさすがにストレスだったな、というものは何かなかったかと、いろいろと頭の中で巡らせてみても、何も思い浮かばないというのが、正直なところです。強いて言えば、中華料理以外の食べ物が驚くほど少なく、また中華にしてもあまりバリエーションがなかった、というのが多少ストレスになったくらいです。<br />しかし、そんな素晴らしいところなのに、外国人に出会うことはまれでした。関空~上海の航空便の乗客は自分以外、ほぼ全員中国人でしたし、現地で日本人に会うことも一度もありませんでした。白人や黒人、インド系などの人に出会うこともめったになかったし、黄龍や九寨溝のような世界的観光地ですらそうでした。<br />そんなふうに外国人が極端なほど少ないのは、ひとえに中国が世界中から否定的に見られているからでしょう。<br />・とにかく中国人が嫌い<br />・中国人はともかく、中華人民共和国という国が嫌い<br />・よくわからないけれど、何となく怖い<br />・中華人民共和国の超キャッシュレス社会は、結局は超監視社会であり、そんなところに行くのは怖い<br />・中華人民共和国は独裁国家で、人権蹂躙国家で、そんな国を旅行するのは独裁国家を利することになるから安易に旅行などするべきではない<br />要は、感情波から理知派まで、世界中のみなが中国という国を否定的にとらえているわけです。<br />確かに、中華人民共和国は独裁国家ですし、今後、さらに独裁を強めていくのは間違いないでしょう。キャッシュレスと無数の監視カメラによる監視社会は、今後、AIの進化とともにさらに完全無欠なものになっていくでしょう。将来、かの国がSFに出てくるような本物のディストピアになる可能性もなくはないと思います。しかし、今現在の中華人民共和国がディストピアかと言えば、それは言い過ぎでしょう。2026年の今現在のことを言えば、アメリカの方がよほどディストピアに近いのではないでしょうか?<br />中国に、美しい自然や長い歴史を背景にした多くの文化的遺産が多数あることは誰もが知っていることです。しかし、多くの人が、4travelのトラベラーでさえ、中国のことを旅行先として視界の外に置いているように見えます。韓国、台湾と変わらないくらい近くて、多くの見るべきものがあるにもかかわらず、旅行先として検討することすらしない、そんな人が多いと感じます。なんか嫌いとか、なんか怖そうとか、そんな理由で、みすみすこんな素晴らしい場所をスルーしてしまうなんて!<br />思えば、ほんの十数年前まで、欧米の人たちにとって、日本は旅行先として視界にすら入っていなかったのだと思います。遠いとか、高いとか、そういうこと以前の問題として、日本に旅行すること自体、考えてみたことすらなかった、それが実際のところではないでしょうか? しかし、その後、日本が視界に入ってきて、実際、旅行してみて、彼らはきっとこう考えたことでしょう。「今まで日本を旅行するなんて、考えたこともなかったけど、まさかこんな素晴らしい場所だったなんて! どうして今まで考えていなかったんだろう?」 今の日本人にとっての中国も同じなのかもしれません。まずは、なんか嫌いとか、なんか怖そうとか、そういうのはやめにして、せめて視界に入れてみることから始めませんか?

    ターミナル2の建物のあまりの貧弱さを写真に収めようとしましたが、係の人に止められました。しかし、建物を外から撮ったこの写真からだけでも、中がどんな感じなのか推測できると思います。
    この後、シャトルバスで空港中心へ向かい、そこからJRで帰途につきました。自宅に辿り着いたのは8時過ぎのことでした。

    (3)中国旅行について改めて考えてみる
    今回の中国旅行はほぼすべてにおいて文句ない出来栄えだったと思います。昆明、石林、麗江、虎跳峡、玉龍雪山、香格里拉、巴拉格宗香格里拉大峡谷、亜丁、成都、峨眉山、四姑娘山、黄龍、九寨溝、どれを取っても素晴らしかったし、天候にもまるで奇跡のように恵まれていました。いろいろな鉄道に乗れたのも良かったし、ホテルもどこも良かった。国立公園やホテル、鉄道のスタッフ、タクシードライバーなど、たいていの人は親切だったし、もちろん、ぼったくりとか治安上の問題とかは何もありませんでした。超キャッシュレス社会、超デジタル社会も慣れてしまえばかえって楽だったし、取ったはずの予約が取れていなかったとか、来るはずのバスが来なかったとか、そういった類のトラブルも皆無でした。中国人はマナーがなっていなくて、大声で騒いだり、ごみをその辺に平気で捨てたりするとか言うけれど、そしてそれはある程度、事実であるには違いないけれど、日本ではあまりに大袈裟に強調されすぎているように思います。少なくとも、ストレスを感じるほどのものではありません。これだけはさすがにストレスだったな、というものは何かなかったかと、いろいろと頭の中で巡らせてみても、何も思い浮かばないというのが、正直なところです。強いて言えば、中華料理以外の食べ物が驚くほど少なく、また中華にしてもあまりバリエーションがなかった、というのが多少ストレスになったくらいです。
    しかし、そんな素晴らしいところなのに、外国人に出会うことはまれでした。関空~上海の航空便の乗客は自分以外、ほぼ全員中国人でしたし、現地で日本人に会うことも一度もありませんでした。白人や黒人、インド系などの人に出会うこともめったになかったし、黄龍や九寨溝のような世界的観光地ですらそうでした。
    そんなふうに外国人が極端なほど少ないのは、ひとえに中国が世界中から否定的に見られているからでしょう。
    ・とにかく中国人が嫌い
    ・中国人はともかく、中華人民共和国という国が嫌い
    ・よくわからないけれど、何となく怖い
    ・中華人民共和国の超キャッシュレス社会は、結局は超監視社会であり、そんなところに行くのは怖い
    ・中華人民共和国は独裁国家で、人権蹂躙国家で、そんな国を旅行するのは独裁国家を利することになるから安易に旅行などするべきではない
    要は、感情波から理知派まで、世界中のみなが中国という国を否定的にとらえているわけです。
    確かに、中華人民共和国は独裁国家ですし、今後、さらに独裁を強めていくのは間違いないでしょう。キャッシュレスと無数の監視カメラによる監視社会は、今後、AIの進化とともにさらに完全無欠なものになっていくでしょう。将来、かの国がSFに出てくるような本物のディストピアになる可能性もなくはないと思います。しかし、今現在の中華人民共和国がディストピアかと言えば、それは言い過ぎでしょう。2026年の今現在のことを言えば、アメリカの方がよほどディストピアに近いのではないでしょうか?
    中国に、美しい自然や長い歴史を背景にした多くの文化的遺産が多数あることは誰もが知っていることです。しかし、多くの人が、4travelのトラベラーでさえ、中国のことを旅行先として視界の外に置いているように見えます。韓国、台湾と変わらないくらい近くて、多くの見るべきものがあるにもかかわらず、旅行先として検討することすらしない、そんな人が多いと感じます。なんか嫌いとか、なんか怖そうとか、そんな理由で、みすみすこんな素晴らしい場所をスルーしてしまうなんて!
    思えば、ほんの十数年前まで、欧米の人たちにとって、日本は旅行先として視界にすら入っていなかったのだと思います。遠いとか、高いとか、そういうこと以前の問題として、日本に旅行すること自体、考えてみたことすらなかった、それが実際のところではないでしょうか? しかし、その後、日本が視界に入ってきて、実際、旅行してみて、彼らはきっとこう考えたことでしょう。「今まで日本を旅行するなんて、考えたこともなかったけど、まさかこんな素晴らしい場所だったなんて! どうして今まで考えていなかったんだろう?」 今の日本人にとっての中国も同じなのかもしれません。まずは、なんか嫌いとか、なんか怖そうとか、そういうのはやめにして、せめて視界に入れてみることから始めませんか?

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