2026/03/20 - 2026/03/27
37位(同エリア43件中)
ミズ旅撮る人さん
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北スペインのバスク地方からピレネーを越えてフランスに入り、フレンチバスクの中心バイヨンヌから南西フランスの「最も美しい村」を訪ねつつ、ワインの産地を巡るツアーに参加しました。
10回目は、「フランスの最も美しい村」サン・シル・ラポピーです。ロット川が緩やかに蛇行するのを見下ろす岩山の斜面に固まって建つ中世の集落です。地理的に優れた場所であったことから、既に12世紀には争奪戦が繰り広げられ、繁栄を極めた時期には3つの城が建っていました。しかし、栄枯盛衰。その栄光は失われ、唯一残ったラポピー家の城も建物は無く、岩山の上の展望台となっています。ここからは北にロット川、南にサン・シル・ラポピーの村を望めます。人口は200人以下という小さな村。それだけに村丸ごと古い石造りの家がそのままの状態で残っています。高低差があるので、どこを見ても絶景です。
花がたくさん咲き、緑滴るオンシーズンではありませんでしたが、観光客で溢れかえるシーズンより、静かなありのままの村を堪能できました。さすがはフランスのテレビ局France3の番組で2012年に「フランス人の好きな村」の初代第一位に選ばれた村です。以来、観光客が押し寄せることになりました。店が殆ど開いておらず、人影もまばらな時期に本来の姿を見ることが出来ました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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サン・シル・ラポピーは、ロカマドゥールのほぼ真南に位置します。距離は60㎞ですが、高速道路を使わないため、1時間半ほど掛かります。広々とした田園風景の中を走って行きます。
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バスがロット川沿いを走り始めて、対岸の岩山の上に突如教会と集落が見えました。
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川を渡ると、サン・シル・ラポピー村の入口です。サン・シル・ラポピーは、ロット渓谷の河川の交易によって古くから栄え、重要な軍事的拠点としてたくさんの勢力による奪い合いが繰り広げられました。川を下った船を川沿いに作られた曳舟道で引っ張って、川上に戻るように整備すると一層水上交通が発展しました。また、中洲と川岸の間に堰を設け、製粉所も作られました。
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坂を上り始めると、村の全貌が見えて来ました。一番目立つのがサン・シル教会です。
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教会の左側に見えて来たのが、カルダイヤック城跡です。
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教会の右側は段々と下って行き、先端に要塞時代の石垣や門が見受けられます。
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バスは村の横を通り抜けて更に上にある駐車場に停まりました。そこからの眺めです。さっきの道とちょうど反対側から城址と教会を見ています。
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駐車場からは、ロット渓谷も見渡せます。P5駐車場は一番高い場所にあるので、これから遊歩道を下って、村に向かいます。
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遊歩道にはライラックが咲いていました。札幌のライラックまつりは5月中旬ですよね。3月末で咲いています。早いなあ。
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駐車場が離れているのは悲しいけれど、この景色が見られるならOKかな?普通乗用車用の駐車場は橋を渡ってすぐの場所にあり、村の入口であるロカマドゥール門から入って、坂道を上がって行くようになっています。この写真の教会の真横に門が見えます。
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サン・シル・ラポピーの村は、地形の影響で綺麗に並んだ家並みではなく、入り組んだ路地が発達しています。遠くから見ても、それらを歩くのが楽しみでなりません。
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今まさに修復工事中の家。規模からしてホテルに改装するのかな?ロカマドゥールも良かったけれど、サン・シル・ラポピーも泊まれたら、すごく幸せな場所だと思います。
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ユーフォルビアが満開です。ユーフォルビアは2,000種類以上もあるそうで、中には多肉植物まであるようです。日本ではトウダイグサと呼ばれています。
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サン・シル・ラポピー道路を渡って、村の中に入って行きます。ジャーマンアイリスかな?やっぱり咲くのが早い・・・
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石畳の路地を下って行きます。
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小綺麗な家です。2階が玄関なのかな?
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開店前のレストラン。サン・シル・ラポピーは小さな村ですが、レストランは結構あるようです。今の時期はどれだけ開店するのかな?
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「Restaurant Le Gourmet Quercynois」こういう民家のレストランに入ってみたいです。
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サン・シル・ラポピー道路から真っすぐに村の中心まで至る小路です。ここら辺が一番のショッピングゾーンになります。
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家の飾り付けがとてもセンスに溢れています。階段の手すりまで素敵です。花が咲くようになったら、もっと華やかになるのでしょうね。
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ショッピングゾーンを下って行くと、店の前で掃除をしていた女性が、「開店は10時だけど、30分早く開けるから寄って行ってね。」と声を掛けて来ました。
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店は「Musee du Vin(ワイン博物館)」と言う名前です。フランスに来てから毎日ワインに関連するコースを辿っています。毎日飲むワインがどれも美味しいので、これは寄りたくなりました。後でね!
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「Musee du Vin depuis1995」。サン・シル・ラポピーが「フランスの最も美しい村」に選ばれたのは、協会発足当初の1982年です。コロンジュ・ラ・ルージュのシャルル・セイラック(Charles Ceyrac)村長の呼びかけによって設立されました。
人口2000人以下であること、保護されている2つ以上の重要文化財または歴史記念物があること、村議会で承認が得られていることの3つの前提条件を満たした村が応募資格を得ることができ、27項目の基準によって審査され、資格委員会に認められた村々が加盟しています。
ワイン博物館は、「美しい村」になって、観光客が多く訪れるようになってから出来たのですね。「美しい村」構想が上手くいった証拠です。64の村から始まった「美しい村」協会は、現在180以上の村が加盟しています。 -
「ワイン博物館」の前の道を通り過ぎた所で振り返りました。この村も、南仏の鷲の巣村エズなどと同じで、村中坂道だらけなのです。
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ほら、おそらくはロカマドゥール門から上がって来た観光客がストックを突いてやって来ました。
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メインストリートのドロワット通り(Rue Droite)をそのまま進むとサン・シル教会に行き着きます。でも、左に上がる坂道があります。
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坂道はツーリストインフォメーションに向かっており、公衆トイレもここにあります。「美しい村」になった時、この2つだけが新しく作られ、他の建物はすべてそのままの形を維持しているそうです。おじいさんが座っている右側の建物が公衆トイレです。
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意外と複雑なパネルが付いていて、上の3つが緑:使用可、黄色:使用中、赤:使用不可で、その下の青い部分にフランス語表記が出ます。笑えるのが大きく矢印が差しているOPENのボタン。これを押さないと、使用可でもドアが開きません。設置当初は有料だったようで、赤いテープが貼られています。どこでもフランス語表記ですが、OPENだけは英語でした。
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公衆トイレの横から城跡に上れます。だんだんと村の全貌が見えて来ました。
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新しい煙突から煙が出ています。暖炉が必要な程寒くはないので、昼食の仕込みかな?村の人口はこの40年余り、200人前後と変わりませんが年間を通して住む人は15人のみなのだそうです。芸術家たちがアトリエとして一定期間過ごしたり、観光客が訪れる季節だけ住む人々が多いのでしょう。やはり古い家は住みにくいのかもしれません。
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煙突の煙の向こう側には村の墓地が見えます。
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こんな家々の間を一日かけて適当に歩き回れたら、楽しいでしょうね。私達のツアーの散策時間はわずか45分です。うひゃ~~~忙しい。
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城跡の隣にはサン・シル教会があります。岩山の突端に建っているので、川向こうから一番に見えました。
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城跡の岩山からのロット川の眺めです。この川がサン・シル・ラポピーを富み栄えさせ、騒乱の渦中に置き、衰退させていったのです。
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この岩山の上の城跡は、いくつかに別れています。これはかつて城が4つもあったからなのでしょう。中世にはカルダイヤック家、カステルノー家、グルドン家、ラポピー家という権力を分かつ4つの名家によって城が建設され、村は城塞化されました。グルドン家の住居は何も残っておらず、正確な場所は不明です。最終的に残ったのがラポピー家です。
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足元の小屋が公衆トイレです。隣がツーリストインフォメーションで、かつては村の広場だったのでしょう。
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この足元が村で一番広い場所だと思います。
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中世の世界そのものの佇まいです。冬は寒いのかな?
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バスク地方でお馴染みになった赤い窓や戸の家があります。さすがにこの村では目立ちますね。
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家々に囲まれた小さな庭に白い花が咲いています。行ってみたいなあ。
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村の北の外れ。あの上にバスが停まっている駐車場があります。
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岩山の一番上まで上ると、ロット川の様子も違って見えます。平坦だった岸辺が崖になって行きます。その崖を削って曳舟道が作られており、水上交通をしやすくしました。今でもその曳舟道は残っていて、名所であり、遊歩道になっています。
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ロット川の上流側です。中洲の右側に閘門(こうもん)があります。カオールにもありました。日本の川は急流だから滅多にありませんが、ヨーロッパの川には結構あるようです。閘門の奥に修復工事中の製粉所の建物も見えます。
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サン・シル教会。その手前にはかつて城の一部だった石が散見されます。12世紀にアキテーヌ地方を女領主との婚姻によって手に入れたイングランド王ヘンリー2世の息子リチャード1世が支配し、14世紀の百年戦争で英仏両国の激しい争奪戦に晒されました。
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16世紀末のユグノー(プロテスタント)戦争の際には、ユグノーの支配下になり、最後にはアンリ4世によって村は完全に破壊されました。
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砦は 16世紀以降徐々に放棄されましたが、宗教戦争の後、村は繁栄を取り戻しました。地元経済は、ワインと木材産業、特に木材加工を中心に成長しました。17世紀には、ロット川を航行可能にするための橋や道路、閘門、運河、曳舟道の建設により、水路は活発な活動の中心地になりました。
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長い繁栄の後、19世紀末には鉄道の到来とフランスのワイン大疫病によってサン・シル・ラポピーは急激に衰退しました。
城跡からは、サン・シル教会へと道が繋がっています。 -
なんて完璧な風景なのでしょう。家の造りも興味深いし、小さな庭も魅力的。夏にはグリーンカーテンが覆うのでしょう。右手の小さな階段を上がると白い花が咲いていて、さらに奥へと細い道が続いています。なんて素敵な場所なのでしょう。
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こちらの廃墟感もなかなか。全部が全部綺麗に整えられている必要はありません。これから植物が覆って、更にいい廃墟になることでしょう。
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道が二股に分かれる分岐点に建つ家。ドイツ・ローテンブルクのプレーンラインなどは最も有名な分岐点の家です。
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サン・シル教会の脇にある石壁に挟まれた路地に明るい紫色の花がいっぱい咲いていました。こういう造りが素敵です。
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イチオシ
なんて素敵な場所に門があるのでしょう。強い吸引力を感じます。あの門を入って見たい。でもきっとすごい斜面が待っていそうです。
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イチオシ
わ~ん、素敵。右手にロット川の眺めを見ながら、藤棚もあって、この季節(3月末)で既に花が彩りを添え始めています。ここに泊まってみたいなあ。
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サン・シル教会に入りました。小さな教会です。正面の円形の礼拝堂はロマネスク様式です。※4トラの地図はツーリストインフォメーションを指しています
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優しい感じのステンドグラス。小さな礼拝堂に設けられていました。
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小さな礼拝堂のご本尊です。聖母マリアにひまわりの花というのは、珍しい取り合わせです。背後にブルーシートを掛けられているのは何でしょう?気になりますが、ちょうどいい背景にもなっています。さて、この女性像ですが、聖母マリアではないかもしれません。サン・シル教会は、聖シルとその母の聖ジュリエットに捧げられた教会です。彼女は聖ジュリエットかもしれません。
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あれ?ロカマドゥールの「黒い聖母」?と思うような聖母子像です。あやかってそっくりに作ったのかしら?「黒い」ところまで同じです。
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12世紀に築かれた礼拝堂は、15世紀に大規模な改修が行われ、ゴシック様式となりましたが、内陣はロマネスク様式のまま残っています。
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4世紀に、最も若くして亡くなったキリスト教殉職者として知られる聖シルとその母だった聖ジュリエットに捧げられています。聖シルはわずか3歳にして、キリストの教えを説いたと言われています。当時はローマ皇帝ディオクレティアヌスによるキリスト教迫害の時代で、母と共に信仰を捨てなかったため処刑されました。
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ステンドグラスに、聖シル親子の姿が描かれています。でも、3歳にしてはちょっと大きい気がします。
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中世から現在に至るまで、サンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼者が多く訪れます。
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積極的に修復して観光地らしい存在感を高めるような努力はせずに、現状維持に努めるだけのスタンスのようです。
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聖ジュリエットと聖シルの像が飾られています。この一角はかなり新しい気がします。サン・シル・ラポピーは、サン・シルウ・ラポピーとも表記されます。これはSaint-Cirq-Lapopieというフランス語表記に因るものでしょう。
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聖シル教会から階段がメインストリートへ繋がっています。そして更に坂道は下り続けるのです。
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木組みの家はフランスでもドイツでもスペインでも上の階が徐々にせり出して行きます。白い花が満開の木や濃い黄色のレンギョウが春を演出しています。
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れんが瓦の小屋を取り巻くように坂道は下って行きます。大きな屋根は、途中で瓦が変わっています。ちょっと珍しいですね。
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こういう坂道って、下から見ると本当に急坂に見えますね。あの二人組がストックを使っていたのも頷けられます。
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教会の東隣には立派な邸宅があります。門が開いていて人がいたので、同じように入って見ました。
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残念ながら現在は廃墟のようで、中に入ることは出来ませんでした。この家は最上階が聖シル教会の敷地と繋がっています。斜面にある村なので、思いがけない所で互いに繋がっているのでしょう。う~ん、ますます散策が楽しそう。
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コテージらしいのですが、窓辺に大きな白い円盤があります。チーズ?ホールケーキじゃないと思うけど・・不思議なオブジェです。窓全体が大きな竈に見えます。
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道が二手に分かれていて、上の道の先にはリニョー美術館(Musee Rignault)があります。その脇には石の門があり、ロット川に降りて行く石段がくねくねと続いています。下の道を行くと「ブルトンの家(Maison Andre Breton )」です。
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こちらがリニョー美術館(Musee Rignault)です。
20世紀初頭に活躍した美術品収集家エミール・ジョセフ・リニョーが残した近代芸術の数々が展示されています。またこの建物の庭からは、雄大なロット渓谷を見下ろす事が出来ます。 -
シュールレアリスム運動の提唱者で詩人・文学者のアンドレ・ブルトンが断崖の上に建てられた古い館を気に入り、この世を去る1966年まで、毎夏をこの地で過ごしました。館はかつては騎士の邸宅であり、その後は船乗りの宿となり、20世紀前半はブルトンの家となりました。彼の死後50年に当たる2016年に、村が購入に成功し、2022年から2023年までの改修作業を経て、ついに美術館として一般公開されることになりました。それが「ブルトンの家(Maison Andre Breton )」です。
隣り合う二軒の家は、「アンドレ・ブルトンの家/シュルレアリスムと世界市民権の国際センター」という名で、小さな橋で結ばれました。美術館の入口は、坂の上方にあるリニョー美術館にあります。
2025年3月3日から4日の夜、「ブルトンの家」は火災に見舞われました。建物およびほぼすべてのコレクションは焼失を免れ、現在は営業を再開しているようです。 -
古いれんが瓦の屋根ですが、中には平瓦と丸瓦があります。時代の違いなのか、デザインなのか。全部同じじゃつまらないですね。
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もっと下層まで行ってみたいのですが、45分の散策時間が残り少なくなりました。方向転換して戻って行きます。もちろん来た道を戻ったりはしませんが。
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手前の家の2階の角には洒落た窓が付いています。明かり取りには絶好なのでしょう。その向こうの家は「ダウラの家(Maisons Daura)」という現代アートの展示場です。オンシーズンにはオープンしているのでしょうね。
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「Galerie Roger Derieux」というアートギャラリーです。印象的な赤い窓が目を惹きます。2軒の家がくっついたような造りで、2階にはステンドグラスが似合いそうな窓が塗り込められています。中を覗いて見たいですね。この家の前を左に下って行くとロカマドゥール門に出ます。
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そちらに行くわけにはいかないので、反対の上り坂を辿って行きます。この道は、メインストリートのドロワット通り(Rue Droite)と並行する裏通りで、路地好きには絶対に歩きたい隠しアイテムのような道です。
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魅惑的な小路は至る所にあるので、「ここに捨てて行って欲しい」という願望が噴出して来ます。あっちも行きたい、こっちも行きたい。誘惑が多すぎます。
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そうした中でも、この道は秘境感ばっちりのあまり整備されていない静かな空間です。
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坂道の途中にひょっこり現れた異世界。素敵だなあと撮影したのですが、後で調べると「ダウラの家」と関連のある施設のようです。そう言えば、窓ガラスが綺麗で、カーテンも新しそうです。古い家と現代美術が上手く融合しているのですね。
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今、来た道を振り返ります。前だけを見るのではなく、時に振り返ると思いがけない風景が見えたりします。もちろん足元も頭の上も見る。つまりはキョロキョロするのが大事です。
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あら、立派な家が建っていました。その脇の階段を上がると、聖シル教会の真下に出ます。が、もう少し路地歩きを続けます。
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道の先に、小さな空き地があり、子供がおもちゃをぶちまけたようになっています。ここは「La chouette」という民芸品店の庭でした。
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見上げると、聖シル教会が見えました。
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どの家も全く違ったデザインで、外から見るだけでも楽しめます。
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聖シル教会の四角形の鐘楼は、その1角に螺旋階段がくっついています。更に螺旋階段の上には見張り小屋が乗っています。リニョー美術館の1角にもありました。かつて城塞都市だった名残でしょう。
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小さな階段があちこちにあります。自分で歩いて地図を作るのも楽しそうです。
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裏道は、まだまだ続きます。ちょうど頭上からつるバラの枝が伸びて来ていました。素っ気ない路地に彩りと変化をもたらしてくれます。
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大きな家には通り抜け用の通路が設けられています。
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古い石畳に緑の草が絨毯を敷きつつあります。思いっ切り生活道路なので、観光客が通ってはいけないような気がします。誰か向こうから歩いて来てくれると気が楽なのですが、この道に入ってから誰一人行き合いません。
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隠れ家のような小屋がありました。窓ガラスには楽しそうなパーツが貼られています。この小屋でどんな時間を過ごすのでしょうか。
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くぐり抜けて来たアーチを振り返ります。上には庭があったのですね。
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裏通りからショッピングストリートに出ました。
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雑貨屋さん?それともアンティーク?これらを買う人がいるのかなあ?
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こちらは食料品の土産物屋さん。ワインとのセットなんかいいなあ。サン・シル・ラポピーの絵入りです。
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30分早く店を開けて待っていてくれた土産物店に入りました。ここで一押しのワインは真ん中の2018年カオール(CAHORS)産ワインでした。
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「ワイン博物館(Musee du Vin)」という店は、2004年のミシュラングルメガイドに掲載されました。更に「Gault & Millau(ゴ・エ・ミヨ)」というレストランガイドにも2019年に選ばれました。世界15か国で展開され、日本はアジア最初の展開国として2016年からガイドが発刊されています。
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サン・シル・ラポピーで唯一開いていた店で買い物を済ませ、駐車場に向かいます。
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とても美しい村なので、ここに住みたいと思う人は多いけれど、冬にはいなくなってしまう、生活環境の厳しい村でもあります。
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そういう刹那的なところが芸術家たちの琴線に触れるのかもしれません。
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「SAINT-CIRQ-LAPOPIE(サン・シル・ラポピー)」
いつかまた、ゆっくり訪れたい村でした。
次回は、この後訪れるアルビです。ロートレックの生まれ故郷として知られ、大聖堂の隣にロートレック美術館があります。
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