スペイン充実の8日間（8）世界遺産・タッラコの考古遺跡群

2025/08/12 - 2025/08/12

スペインの旅4日目、いよいよ観光もあと2日です。今日はバレンシアを出発し、タラゴナへ。世界遺産・タッラコの考古遺跡群のラス・ファレーラス水道橋を見たあと、バルセロナへ。グエル公園を見学、その後市内をバスで移動、車窓からサンパウ病院、カサ・ミラ等見ながらモンジュイックの丘へ。バルセロナを一望しました。ホテルはサグラダファミリアのすぐ近くでした。

エリア タラゴナ(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: クラブツーリズム

朝食は7時から。ビュッフェです。

スペイン風オムレツのトルティーヤもあります。

Port Azafata Valencia ホテル

こんな感じで、フルーツ多めに頂きました。

8時にホテル出発。タラゴナまでは約3時間半（264ｋｍ）です。

この水道橋は、タラゴナの北15ｋｍにあるフランコリ川から雨の少ないこのタラゴナまで水を供給するため、古代ローマ帝国時代の1世紀にタラゴナの中心地から約4km離れた山の中に築かれたもので、「タラゴナの考古遺産群」として世界遺産に認定されています。

山の中ですが、よく整備されています。

紀元前1世紀のアウグストゥス帝時代に建造されたとされ、別名「悪魔の橋」と呼ばれました。この橋は当時の橋を作る技術では考えられないほど短い期間で建設され、「これは悪魔の仕業に違いない」といわれた伝説より悪魔の橋との異名がついたといわれています。

悪魔の橋 (ラス ファレラス水道橋) 建造物

2層のアーチ構造で上は25のアーチ、下は11のアーチで支えられ、それぞれの柱の太さは1.8mもあります。

2層アーチ構造の橋の上には幅1mほどの水路があり、歩いて渡ることもできます。

狭いので混んでくると大変です。

2世紀頃、ガイア川からタラゴナの町に水を供給するために造られました。当時は全長35kmありましたが、その後の西ゴート族やイスラム教徒の侵略によってほとんど破壊されてしまいました。

現在残っている部分は全長217m、高さ26m、スペインに残るローマ時代の水道橋としてはセゴビアに次ぐ規模を誇ります。

バルセロナに到着しました。海岸が見えます。

バスを降りてランチへ
海が近いので水着の女性も・・・

こちらのお店です

ラ マール ベヤ 地元の料理

サラダ

フィデウアと呼ばれるパスタを使ったパエリアです。

海老、イカ、ムール貝などシーフードいっぱいで美味しい。

クリームブリュレのようなデザート
食事の後は、バルセロナの街をバスで移動します。

グエル公園に到着。こちらはバルセロナが一望できる丘に位置しています。

ガウディのパトロンであった実業家・グエル伯爵から依頼を受けて1900年から1914年にかけて設計・建設されたグエル公園。当初は高級住宅街を目指していましたが、そのあまりに独創的なデザインから買い手がつかず、壮大な計画は道半ばに終わります。

グエル氏の死後、その土地を1922年にバルセロナ市が買い取り、1926年から現在に至るまで公園として開放されています。1984年にはユネスコ世界遺産に登録され、現在では年間約400万人が訪れる人気得ています。

ガウディ・ハウスは、ガウディが1906年から1925年まで住んでいた家で、現在は博物館になっています。

ガウディの家博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ラ・ナトゥーラ広場へ続く道の左端には、転々と石が置かれています。この石はロザリオを象徴し、その数は54個と言われ公園のラ・ナトゥーラ広場を取り囲むように並べてあります。

市場になる予定だった列柱ホールがあります。

グエル公園 広場・公園

ホールの上は中央広場になっていて、そこにある波形のベンチは必見。協力者であるジュゼップ・マリア・ジュジョールによりデザインされ、長い歳月をかけて作られた110ｍのベンチは、降り注いだ雨が溜まることなく排水される仕組みになっています。

グエル公園に使われているモザイクはカタルーニャ語で言うトレンカディス（破砕タイル）と呼ばれるもので、タイルを一旦細かく砕いた物を建造物の表面に再び装飾として貼り付けたものです。

尚、トレンカディスの基本コンセプトはガウディが示しましたが、それを具体化していったのはガウディも認める天才的な色彩感覚を持っていたジュジョールです。

地中海を想起する紺碧の青や水色が入り交じった部分があるかと思えば、春めいた黄緑色やピンク色の部分もあります。

ギリシャ劇場 (グエル公園) 博物館・美術館・ギャラリー

茶色やオレンジ色、いわば「秋の色」の木々を想像させる部分

最終的なデザインや配色にはガウディの意向が働いたと思われます。ガウディが工事に参加していた作業員たちに、陶器工場やそれぞれの近所で廃棄された破片を集めるよう依頼していたとのエピソードも伝わっています。

このベンチのある広場からバルセロナの街を見渡すと、いま地中海の港湾都市にいるのだとしみじみ実感できます。

斜めに立つ柱が並んでいる石造りの回廊

柱のひとつには作品の名前にもなっている、洗濯女の彫刻があり、洗濯かごを頭に載せた女性の像が立っています。

右の画像の柱廊は表面に岩が貼られていますが、中はレンガです。またギリシャ神殿風の柱、これも中はレンガの積み木で出来ています。

「市場」の天井にもタイル破片を使った装飾があります。

公園の正面、目の前に飛び込んでくるのは中央大階段です。ギリシャ神話を元にシンボリズム溢れるこの階段は、下界の喧騒から離れた山に作られた住宅地。その非日常の世界へと誘う重要な舞台装置としての役割が、ここでは与えられていました。

大階段のシンボル的存在のトカゲ像

バルセロナのシンボルにもなっている大トカゲは公園の泉の守り主です。

蛇はギリシャ神話でモーゼを守っていたネフシュタンです。

グエル公園の「入り口」にある「管理人の家」。1Fはお土産（ミュージアムショップ）になっています。ガウディやグエル公園のガイドブック（日本語版）を買いました。

美しいグエル公園を後にし、バスでバルセロナの街を進みます。

グエル公園 広場・公園

スペインの建築家といえば真っ先にガウディの名が挙がりますが、同時代のバルセロナで彼を凌ぐ著名な建築家がいました。その名はルイス・ドメネク・イ・モンタネール。25歳でバルセロナ建築学校の教授となり、一時期ガウディを教えたこともある天才建築家でした。

サン パウ病院 現代・近代建築

モンタネールの最高傑作とライフワークともいえるサン・パウ病院が世界遺産に登録されています。こちらは車窓から。

車窓からのカサ・ミラ。ユニークな形です。

カサ ミラ 現代・近代建築

明日来る予定のカタルーニャ美術館に到着しました。

カタルーニャ美術館 博物館・美術館・ギャラリー

モンジュイックの丘からの眺望。遠くにサグラダファミリアが見えます。

モンジュイック地区 山・渓谷

スペイン公園方面です。
バスに乗ってホテルへ。

ホテルに到着。サグラダファミリアまで徒歩4~5分です。

ラディソン ブル 1882 ホテル バルセロナ サグラダ ファミリア ホテル