2025/05/31 - 2025/05/31
610位(同エリア4785件中)
玄白さん
ボスポラス海峡クルーズを終えたイスタンブール2日目の午後は、旧市街でまだ見ていない観光スポット、トプカプ宮殿と地下宮殿を見学してきた。
我が家にとっては、あまり興味が湧かないがパックツアーには必ず組み入れられているショッピングタイムとしてグランドバザールにも足を踏み入れた。
なお、トプカプ宮殿では、ハレムをみたかったのだが、修復工事かなにかで入れなかった。代わりに宝物殿のオスマン帝国時代のお宝をたっぷり時間をとっての鑑賞なのだが、後でガイドブックを見るとここは撮影禁止となっていた。当日は、ツアーガイドから撮影禁止という注意はなかったし、宝物殿各部屋にいるスタッフも写真を撮っている観光客に何も注意はしていないので、てっきり写真撮影OKなのか思い、結構たくさんのお宝の撮影をしてしまった。いささか、後ろめたいのだが、せっかく撮ったオスマン帝国の膨大な宝物の写真をアップすることにしよう。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
トプカプ宮殿を囲む城壁
1453年にビザンツ帝国(東ローマ帝国)の首都だったコンスタンチノープル(現イスタンブール)を陥落させたオスマン帝国のメフメット2世が着工、その後歴代のスルタン達がその時代の建築様式によって増築を重ね、70万㎡という広大な敷地を持つトプカプ宮殿へ。 -
皇帝の門
石造りの荘厳なアーチ型の門で、スルタンだけが通ることができた門で、臣下は別のルートで宮殿の中に入っていたという。。 -
宮殿内の最初の門である送迎の門
ここをくぐると第1庭園に出る。 -
第1庭園にあるアヤ・イリニ
4世紀に東ローマ皇帝コンスタンチヌスによって建造されたが、火災などで損傷し6世紀に再建された。アヤ・ソフィアが作られる前まで、ギリシャ正教大聖堂としての役割があったようだが、コンスタチノープル陥落後は武器庫として使われたりして、モスクに改造されることはなかった。 -
イチオシ
送迎の門をくぐると、緑豊かな第1庭園が広がっている。ここにミュージアムショップがあり、これ以降はトイレがないというので、ここでトイレ休憩となった。
トルコ娘が、この日は入れなかったハレムでのスルタンを描いた絵をミュージアムショップの入り口で売っていた。 -
オスマン帝国の兵士、イェニチェリのコスプレをした門番
-
宝物館へ。
水差しやカップのコレクション。どれも表面は宝石が張り付けられている -
剣 手が込んだ装飾が施されている。
一時期、日本では「刀剣乱舞」というロールプレイングゲームが若い女性の間で人気になり、そんな刀剣に興味を示す彼女らを刀剣女子と呼んでいた。歴史上の名刀をイケメン男子に擬人化して活躍させるゲームであるが、刀の柄や鞘に施された工芸品をアクセサリーのように慈しむ女性らしい感性がブームに拍車をかけたのであろう。
玄白の地元近くの足利市美術館で、今年2,3月に安土桃山時代の名刀「山姥切国広」の展示があった際には、大勢の刀剣女子が押し寄せたというニュースが新聞に載っていたことを思い出した。 -
スルタンが使用した金の装飾がふんだんに施されたベッド
-
18世紀のスルタン・ムスタファ3世(在位1757?1774)の儀式用装飾鎧
実戦用ではなく、儀式やパレードの際に使われた鎧で、豪華な装飾が施され、武具というより工芸品である。 -
イチオシ
大きなエメラルドが3個と数多くのダイヤモンドで飾られた短剣。エメラルドは重さ3kgもあり、世界最大である。イスラム世界では、緑色の宝石、エメラルドがことのほか珍重され、歴代スルタン達が競って集めたという。国土の多くが緑が少ない砂漠地帯であり、植物の緑へのあこがれが背景にあったのだろうか。
-
たくさんのエメラルド、アメジスト、ルビーが飾り付けられた水差しとライティングボックス
-
過剰とも思える装飾が施されたヘルメット、刀、盾、銃、拳銃など
-
大きなエメラルドが使われたペンダント。下の紐のようなものも良く見ると真珠を連ねたものである
-
亜鉛でできた水差し。表面に夥しい宝石が張り付けられている
-
玉でできた花瓶と壺。18世紀のものだとある。清からもたらされたものであろう。産地はウイグル自治区ホータンあたりからシルクロード経由で入ってきたのだろうか?
-
宝飾たっぷりの短剣。インドからもたらされたもので、柄は象牙のように見える
-
ペンダントや首飾り
-
黒檀製の王座
16世紀のスレイマン大帝の頃に作られたものだが、17世紀前半、ムラド4世が使っていた。 -
オイルランプの数々
-
アラビア半島のメッカに次ぐイスラムの聖地メディナからもたらされた香水入れ。もとはインド製だという
-
16世紀のコーランの装飾本
-
黄金の蠟燭立て
-
アフメッド3世図書館
18世紀初頭に作られた。当時は学術・芸術への関心が高まり、宮廷官僚らが利用するための独立した図書館として整備された。この頃のオスマン帝国の文化・芸術は決してヨーロッパに引けを取るものではなかった。 -
館内のステンドグラス
-
歴代スルタンたちの多くは文人でもあり、学問や詩を好み自ら詩作する者もあり、書家として一家を成した者たちもいた。宮廷内の図書館では、スルタンたちは読書を楽しんだ。
-
第3庭園からは、マルマラ海、ボスポラス海峡が望める
-
イチオシ
金角湾には多くの船が行き交い、かなたには新市街の高層ビルが見える。
まことにイスタンブールとは、古代から積みあがった歴史と近代が混在し、ボスポラス海峡という狭い川のような海を境にヨーロッパとアジアが向かい合うという他に類を見ない魅惑の都市ではある。 -
皇帝の門に続く城壁の所々に穴があり、鳥が巣を作っている
-
カワラバトらしい
-
トプカプ宮殿をあとにして、次はアヤソフィアの北側にある地下宮殿に向かう。
-
名前は地下’宮殿’とあるが、東ローマ帝国時代の4~6世紀に作られた貯水池である。138m×65m、高さ9mの空間であり、正式名はバシリカ・シスタンという。336本のコリント式の柱で天井を支えている。
-
柱頭の彫刻。柱によって、形式が様々で、別の場所の建築物から寄せ集めて作られたものらしい。貯水池なので、美的統一感にこだわる必要はなかったのであろう。
-
映画「007ロシアより愛を込めて」やラングドン教授が活躍する歴史サスペンス映画「インフェルノ」のロケに使われた。
-
内部の照明は、時間とともに色が変わり、幻想的な雰囲気を演出している。意外と暗いので、三脚を使った撮影がしたくなるが、もちろん三脚使用は禁止である。観光客用の通路の手すりにカメラを押し付けてブレないようにしての撮影である。
見学は一方通行の狭い通路を歩く。 -
イチオシ
一番奥まったところに柱の土台として使われている2体のメデューサの首の像がある。どこかの神殿に遭った彫刻を再利用したものであろう。
メデューサとは、ギリシャ神話に登場する髪が毒蛇の怪物で、その姿を見たり、にらまれたりすると石に変えられるという。やがて英雄ペルセウスに首をはねられてしまうのだが、もともとは美しい少女であった。その美しさに海神ポセイドンが魅かれ、二人は知恵の女神アテネの神殿で逢瀬を重ねていたが、それを知った女神アテネの怒りを買って醜い怪物に変えられてしまったというのである。ポセイドンはアテネより上位の神だっため、妻帯者のポセイドンを罰することは出来ず、メデューサだけが罰を受けることになった。ギリシャ神話の世界もまた階級社会であり、人間界同様、不倫もまかり通っていたのが面白い。
ギリシャ神話の余談だが、ペルセウスにはねられたメデューサの首から滴り落ちた血から生まれたのが、天馬ペガサスということになっている。また、女神アテネが持つ盾はイージスと言い、父ゼウスから与えれたものだが、ペルセウスがメデューサの首をアテネにささげ、アテネはメデューサの首を盾に取り付けたので、あらゆる邪悪をはねのける万能の盾になったという。
海上自衛隊が保有する護衛艦の一種、イージス艦のイージスとは、このギリシャ神話から来ている。 -
もう一体のメデューサの首。こちら横倒しになっている。
右目が水に浸かっているが、何やら美しい少女時代を懐かしみ、その後の我が身に起こった災難に悲嘆にくれて涙を流し続け、それが地下宮殿の水として溜まっているように見える。 -
ところどころに、モニュメントが置かれている。これは観光客向けのもであろう。
-
緑色に光る物体がぶら下がっている。これも何か意味がある飾りなのであろうか。
-
イチオシ
水面に写り込んだ柱が奥まで続くこのアングルは、まさに地下の宮殿という風情である。
-
もう一度、戻って撮影したいと思える場所があったが、一方通行で、大勢の観光客の流れに沿って歩かざるを得ない。およそ30分の地下宮殿散策であった。
-
地下宮殿見学のあとは、グランドバザールへ。東側の入り口、ヌルオスマニエ門から入場する。
-
内部は4000軒以上と言われる小さな店がひしめいていて、イスラム圏らしい市場の風景である。今では観光客目当ての店が多く、値段も割高のようである。
ショッピングには興味が湧かない玄白としては、時間をもてあましてしまう。 -
トルコのお守り、ナザールボンジュウを売っている店があちこちにある。
メデューサの邪視を跳ね返すと信じられているのが起源だという。 -
2日目のイスタンブール観光を終えて、ホテルに戻るとサプライズがあった。
実はこの日はワイフの誕生日で、ホテルからのプレゼントとしてケーキが部屋に置いてあった。このあともツアーの食事でデザートを食べる機会が多々あったが、このケーキが今回のトルコ旅で、一番美味であった。
~続く~
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
トルコ10日間の旅
-
前の旅行記
トルコ8泊10日の旅 その2 ~初夏の風が心地よいボスポラス海峡クルーズ~
2025/05/31~
イスタンブール
-
次の旅行記
トルコ8泊10日の旅 その4 シュリーマン「古代への情熱」の遺跡&エーゲ海のリゾート、アイワルクで一泊
2025/06/01~
トロイ遺跡周辺
-
トルコ8泊10日の旅 その1 ~飛んでイスタンブール♪~
2025/05/29~
イスタンブール
-
トルコ8泊10日の旅 その2 ~初夏の風が心地よいボスポラス海峡クルーズ~
2025/05/31~
イスタンブール
-
トルコ8泊10日の旅 その3 ~オスマン帝国の遺産と東ローマ帝国の優れた建築技術に圧倒される~
2025/05/31~
イスタンブール
-
トルコ8泊10日の旅 その4 シュリーマン「古代への情熱」の遺跡&エーゲ海のリゾート、アイワルクで一泊
2025/06/01~
トロイ遺跡周辺
-
トルコ8泊10日の旅 その5 ~古代歴史絵巻が繰り広げられたエフェソス~
2025/06/02~
エフェス遺跡周辺
-
トルコ8泊10日の旅 その6 ~絶景ではあるが、観光公害のスポット、パムッカレ~
2025/06/02~
パムッカレ
-
トルコ8泊10日の旅 その7 ~トルコのシルクロードを行く~
2025/06/03~
コンヤ
-
トルコ8泊10日の旅 その8 ~美しき馬の土地へ~
2025/06/03~
カッパドキア
-
トルコ8泊10日の旅 その9 ~奇岩の大地で空中散歩~
2025/06/04~
カッパドキア
-
トルコ8泊10日の旅 その10 ~ここは「スターウォーズ」のタトゥイーンか?~
2025/06/04~
カッパドキア
-
トルコ8泊10日の旅 最終章 ~再びイスタンブール、トルコ史の復習とイスラム美術の粋~
2025/06/06~
イスタンブール
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
イスタンブール(トルコ) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ トルコ10日間の旅
0
45