西国三十三所 第13番 石山寺・第12番 正法寺・第14番 三井寺

2020/12/27 - 2020/12/27

今日は早朝から夫婦で大津にお出かけ、目的は最近僕がハマっている西国三十三所札所寺院巡りです。特に滋賀県はアクセスが悪い寺院が多いので朝から頑張って周ってみましたが、1度行った場所でもこういう理由がないと再度行く機会がないのでありがたくもありました。

▼訪れた場所
・石山寺駅
・螢谷公園
・石山寺
・正法寺（岩間寺）
・琵琶湖疏水
・長等神社
・三井寺（園城寺）

▼食事をした場所
・蕎麦屋 すみ蔵

エリア 石山寺周辺(滋賀)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

まずは早朝から京阪を乗り継いで石山寺駅へ。小さな駅ですが終点駅でもあるので、車両をゆっくり眺められるのが楽しいんです。

石山寺駅 駅

駅前には瀬田川に沿って螢谷公園と石山公園があり、お寺目的ではなくても楽しめそうな場所でした。

螢谷公園 公園・植物園

駅から徒歩10分ほどで石山寺の東大門に到着。意外と近かった！東大門は見事な入母屋造の門で重要文化財に登録されています。両脇には仁王像が祀られていました。

石山寺 寺・神社・教会

門を入ったところには大津市の観光キャラクターであるおおつ光ルくんがいました。源氏物語をモチーフにしたゆるキャラだそうです。

石山寺 寺・神社・教会

参道の両脇には法輪院や世尊院、明王院などの塔頭が並んでいます。

石山寺 寺・神社・教会

西国三十三所草創1300年記念ののぼりがありました。期間中は御朱印に記念スタンプが押されたり、参拝記念にレンゲをいただけたりするのでありがたい。

石山寺 寺・神社・教会

本堂に向かう階段を上ります。整備が行きどどいているので非常に歩きやすい石段です。

石山寺 寺・神社・教会

本堂に到着。石山寺は東寺真言宗のお寺で、ご本尊は如意輪観音。硅灰石という巨大な岩盤の上に建っていることから、石山寺と呼ばれているそうです。枕草子などの作品に登場し、紫式部が源氏物語の着想を得た場所とも伝えられており、文学作品と繋がりの深いお寺です。

石山寺本堂 名所・史跡

本堂の右手には源氏の間と呼ばれるお部屋があり、紫式部が源氏物語を起筆した場所と伝えられているようです。ただ、紫式部が石山寺に滞在した記録はなく、史実としては微妙なところかもしれません。

石山寺 寺・神社・教会

御朱印をいただきました。西国三十三所草創1300年記念のスタンプが左上のもので、期間限定で御朱印に添えられます。

石山寺 寺・神社・教会

本堂の向いには観音堂と毘沙門堂があります。こちらは毘沙門天堂、1773年に建立されたお堂のようです。

石山寺 寺・神社・教会

少し進んだところにある経蔵の床下に安産の腰掛石がありました。ここに座ると安産になると伝えられています。

石山寺 寺・神社・教会

更に進んで国宝の多宝塔に向います。

石山寺多宝塔 名所・史跡

境内の中でも高台にあたる場所に位置し、建立は1194年と日本最古の多宝塔です。多宝塔自体が国宝なのですが、中に安置されている大日如来像も重要文化財に登録されています。

石山寺多宝塔 名所・史跡

広い境内に何箇所か石切場跡があります。石山寺が建立される前の天智天皇の時代から石切場とされていたようで、飛鳥の四大寺のひとつに数えられる川原寺中金堂の礎石として使われたようです。

石山寺 寺・神社・教会

境内をぐるっと一周したので駅に戻る途中にあったお蕎麦屋さんでランチです。

手打ち蕎麦 蕎麦屋すみ蔵 グルメ・レストラン

お寺の近くにお蕎麦屋さんがあるのはお寺巡りのあるあるなのですが、ここは人気が高く予約もできないので、開店時間に合わせて来てみました。

手打ち蕎麦 蕎麦屋すみ蔵 グルメ・レストラン

妻は天ぷら付きもり蕎麦を注文。蕎麦のこしがしっかりしていて非常に美味しい！

手打ち蕎麦 蕎麦屋すみ蔵 グルメ・レストラン

僕はかけ蕎麦にお店名物の桜えびのかき揚げをいただきました。お蕎麦はもちろんなのですが、ここは天ぷらが本当におすすめ。かき揚げはほろほろと崩れる感じがとても軽やかで新食感です。

手打ち蕎麦 蕎麦屋すみ蔵 グルメ・レストラン

妻はお店の自家製パンナコッタをデザートに注文。蕎麦の香りがしっかり感じられる味で、すみ蔵さんならではの1品です。

手打ち蕎麦 蕎麦屋すみ蔵 グルメ・レストラン

石山寺駅まで戻り、京阪で石山駅まで戻ってからバスで岩間山正法寺へ。石山寺駅に向かう途中にはお土産屋さんやお茶屋さんなどもあり便利、観光地っぽい感じがあります。

石山駅からバスに乗り、最寄りのバス停から1時間弱歩いて岩間寺に到着。入山所と信徒会館を抜けると鋳造の仁王像がありました。すごい黒光り感。

岩間寺(岩間山正法寺) 寺・神社・教会

仁王像の向いにあるのが白姫龍神、泰澄大師が修行中の加賀白山で魅了された白馬に乗った美女にちなんで建てられたという石碑。女性がこの龍神を崇めると美女になると伝えられているようです。

岩間寺(岩間山正法寺) 寺・神社・教会

岩間山正法寺道の石碑、境内に入ってきた感じがありますね。正式名称は岩間山正法寺なのですが、一般的には岩間山と呼ばれている印象。正法寺と言われてもあまりピンとこないんですよね…。

岩間寺(岩間山正法寺) 寺・神社・教会

境内は広く、琵琶湖を一望できる高台に位置するお寺です。

岩間寺(岩間山正法寺) 寺・神社・教会

本堂に到着。岩間寺は真言宗醍醐派のお寺で、秘仏の金銅千手観音立像がご本尊です。開山は加賀の白山を開いたことで有名な泰澄大師で、この本堂は1577年に再建されたものだそうです。

岩間寺(岩間山正法寺) 寺・神社・教会

本堂で御朱印をいただき、もう少し散策してから下山します。

岩間寺(岩間山正法寺) 寺・神社・教会

こちらは帰り道にあった稲妻龍王社、雷や火災から守る護法善神です。

下山し今日最後の目的地である三井寺に向います。徒歩とバスが大変なのですが、石山駅から大津駅まではすぐです！

岩間寺(岩間山正法寺) 寺・神社・教会

大津駅から徒歩で三井寺に向かう途中にあった琵琶湖疏水。滋賀県民の京都市民への殺し文句として有名な「琵琶湖の水止めたろか」の由来ですよね！個人的に言われたことはないですが…。

琵琶湖疏水 名所・史跡

三井寺に向かう途中にあった長等神社。三井寺の鎮守社でもあります。

長等神社 寺・神社・教会

三井寺に到着！正式名は園城寺で天台寺門宗の総本山、ご本尊は弥勒菩薩で現在は秘仏になっています。何度も来ているお寺ですが、御朱印を集めだしてからは初めてです。

三井寺(園城寺) 寺・神社・教会

まずは石段を登って観音堂を目指します。急ではあるのですが、意外と登りやすい！

三井寺(園城寺) 寺・神社・教会

観音堂に到着。ここが西国三十三所観音霊場の第十四番札所で、ご開扉は33年に1度なので非常に稀です…。長生きしないと…。

三井寺(園城寺) 寺・神社・教会

御朱印をいただきました。ちょっと遅い時間に来たので行列がなくてよかった！ちょっとバランスが微妙ですが、ありがたいですね。

三井寺(園城寺) 寺・神社・教会

観音堂の近くにある百体堂。こちらは西国三十三所、坂東三十三所、秩父三十四所の合わせた本土100観音の像を安置しています。西国三十三所は坂東三十三所半分くらいまでお参りできましたが、まだまだ先は長いですね。

三井寺(園城寺) 寺・神社・教会

少し高台にある展望台からは境内と大津市、琵琶湖を眺めることができます。

三井寺(園城寺) 寺・神社・教会

天気に恵まれ空が美しい。大津市には高層ビルが少ないので、今日のように天気がよい日は琵琶湖の向こう側の近江八幡の方まで見渡すことができます。松尾芭蕉や正岡子規などがここからの琵琶湖の風景を楽しんだと伝えられているようです。

三井寺(園城寺) 寺・神社・教会

こちらは毘沙門堂。1616年に尾蔵寺建てられたお堂で、戦後解体修理に際して現在地に移築されたそうです。現在は重要文化財に登録されています。

三井寺(園城寺) 寺・神社・教会

少し歩いて微妙寺の本堂へ。三井寺五別所のひとつで、ご本尊は十一面観音です。

三井寺(園城寺) 寺・神社・教会

三井寺の総本堂（金堂）に到着。檜皮葺の屋根が見事ですよね！伝統的な天台系密教仏堂の形式で造られているのが魅力のひとつです。ご本尊は弥勒仏。

園城寺(三井寺)金堂 名所・史跡

本堂でお参りができたので、そろそろ帰ろうと思います。今回は境内の裏側から入ってしまいましたが、こちらが三井寺の表門である仁王門。もともと常楽寺にあったものなのですが、豊臣秀吉が伏見城に移し、その後徳川家康が三井寺に寄進したことから今の場所にあるようです。

三井寺(園城寺) 寺・神社・教会

園城寺（三井寺）は境内が広く、三井寺五別所があったりと軽く半日は過ごせるお寺です。何度も来たことがあるお寺なので今回はさっくり好きな場所を巡って終わりましたが、ご興味あればゆっくり過ごしてください！

ここからバス停まで少し歩き、JRと京阪を乗り継いで帰宅しました。とにかくよく歩いた1日でしたし、3つのお寺で御朱印をいただけたので効率的でもありましたね。次はどこに行こうかな！！

園城寺(三井寺)金堂 名所・史跡