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2024年6月24日から7月11日までのスペイン旅行。カスティーリャ・レオン州のアビラ県を除く8県とリオハ、アストゥリアス、カンタブリア、バスクの5自治州にある主に西ゴート、モサラベ様式のロマネスク教会を巡る旅になります。

2024年スペインロマネスクの旅 カンタブリア編1 レベニャ(Lebeña)

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2024/06/24 - 2024/07/12

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旅行記グループ 2024年スペイン旅行2

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2024年6月24日から7月11日までのスペイン旅行。カスティーリャ・レオン州のアビラ県を除く8県とリオハ、アストゥリアス、カンタブリア、バスクの5自治州にある主に西ゴート、モサラベ様式のロマネスク教会を巡る旅になります。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
レンタカー
航空会社
ANA
旅行の手配内容
個別手配
  • 2024年7月7日日曜日。最初の訪問地はカンガス・デ・オニスから東に31kmの距離にあるアジェゴ(Asiegu)。アストゥリアスのカブラレス市にあるカレーニャ教区の集落です。村はカブラレスと呼ばれるブルーチーズとシードルの伝統的な生産の中心地として知られています。

    2024年7月7日日曜日。最初の訪問地はカンガス・デ・オニスから東に31kmの距離にあるアジェゴ(Asiegu)。アストゥリアスのカブラレス市にあるカレーニャ教区の集落です。村はカブラレスと呼ばれるブルーチーズとシードルの伝統的な生産の中心地として知られています。

  • 村の入口にある駐車場に車を止めてピク・ウリエル展望台(Mirador de Picu Urriellu)まで歩いて登りました。

    村の入口にある駐車場に車を止めてピク・ウリエル展望台(Mirador de Picu Urriellu)まで歩いて登りました。

  • 村役場のHPでは「標高425m、クエラ山脈(Sierra del Cuera)のふもとに位置し、カサヌ川渓谷(valle del riu Casañu)とピコス・デ・エウロパ中央山塊(Macizo Central de Picos de Europa)の自然の展望台です。」と記されています。

    村役場のHPでは「標高425m、クエラ山脈(Sierra del Cuera)のふもとに位置し、カサヌ川渓谷(valle del riu Casañu)とピコス・デ・エウロパ中央山塊(Macizo Central de Picos de Europa)の自然の展望台です。」と記されています。

  • ピコス・デ・エウロパは、スペイン北部に位置し、カンタブリア山脈の中央部に属する山塊で国立公園に指定されています。スペインではテネリフェ島のあるテイデ国立公園(Parque nacional del Teide)に次いで、2番目に訪問者の多い国立公園となっています。

    ピコス・デ・エウロパは、スペイン北部に位置し、カンタブリア山脈の中央部に属する山塊で国立公園に指定されています。スペインではテネリフェ島のあるテイデ国立公園(Parque nacional del Teide)に次いで、2番目に訪問者の多い国立公園となっています。

  • ピク・ウリエル(Picu Urriellu)はアストゥリアス語で、一般的にはナランホ・デ・ブルネス(Naranjo de Bulnes)で知られています。天気が悪くて山容がよくわかりませんが、写真右側に見える台形の峰に続くギザギザになります。

    ピク・ウリエル(Picu Urriellu)はアストゥリアス語で、一般的にはナランホ・デ・ブルネス(Naranjo de Bulnes)で知られています。天気が悪くて山容がよくわかりませんが、写真右側に見える台形の峰に続くギザギザになります。

  • 村の入口にある展望台。ナランホ・デ・ブルネスは標高は2,529メートル。カンタブリア山脈の最高峰ではありませんが、スペイン登山界で最も有名な山頂とされています。

    村の入口にある展望台。ナランホ・デ・ブルネスは標高は2,529メートル。カンタブリア山脈の最高峰ではありませんが、スペイン登山界で最も有名な山頂とされています。

  • 展望台の表示パネル。

    展望台の表示パネル。

  • 写真に撮っておけば後で解るかなと思っていましたが判読できませんでした。時間があれば村内も歩いて見たかったのですが天候等を勘案して引き返しました。

    写真に撮っておけば後で解るかなと思っていましたが判読できませんでした。時間があれば村内も歩いて見たかったのですが天候等を勘案して引き返しました。

  • 次はナランホ・デ・ブルネスの展望台(Mirador del Naranjo de Bulnes) 。アジェゴ村から4km下った国道AS-114号線にあるパーキングエリアです。

    次はナランホ・デ・ブルネスの展望台(Mirador del Naranjo de Bulnes) 。アジェゴ村から4km下った国道AS-114号線にあるパーキングエリアです。

  • 鍵穴から見る景色が評判だそうです。

    鍵穴から見る景色が評判だそうです。

  • ここはピク・ウリエルが望める絶景スポットですが生憎の天気でまったく見えませんでした。

    ここはピク・ウリエルが望める絶景スポットですが生憎の天気でまったく見えませんでした。

  • スペインの人に聞くと天候の良い日の方が少ないとの事でした。

    スペインの人に聞くと天候の良い日の方が少ないとの事でした。

  • ピコス・デ・エウロパは、アストゥリアス州とカンタブリア州にまたがる国立公園です。州境を越えてカンタブリアに入って来ました。

    ピコス・デ・エウロパは、アストゥリアス州とカンタブリア州にまたがる国立公園です。州境を越えてカンタブリアに入って来ました。

  • 次の訪問地レベニャ(Lebeña)は、カンアブリア州リエバナ地方のタマ(Tama)市に属する村で標高280メートル、住民は2008年調べで86人と記されています。 <br />

    次の訪問地レベニャ(Lebeña)は、カンアブリア州リエバナ地方のタマ(Tama)市に属する村で標高280メートル、住民は2008年調べで86人と記されています。

  • 村の西外れにあるモサラベ様式のサンタ・マリア教会(Iglesia de Santa María de Lebeña)。

    村の西外れにあるモサラベ様式のサンタ・マリア教会(Iglesia de Santa María de Lebeña)。

  • 教会は924年に設立された教会で、これまで見学してきたエスカラーダ、ワンバ、マゾテなどよりも古い記録になります。

    教会は924年に設立された教会で、これまで見学してきたエスカラーダ、ワンバ、マゾテなどよりも古い記録になります。

  • 別棟となっている鐘楼。塔は19世紀に建てられた物ですが、ネオ・モサラビア様式の建物になっています。

    別棟となっている鐘楼。塔は19世紀に建てられた物ですが、ネオ・モサラビア様式の建物になっています。

  • 東を向いた方形の後陣。この教会は、アストゥリアス、西ゴート、モサラビアの3つの芸術の影響を受けていると考えられています。<br />

    東を向いた方形の後陣。この教会は、アストゥリアス、西ゴート、モサラビアの3つの芸術の影響を受けていると考えられています。

  • コーニスにモサラビアの影響が出ている装飾が施されています。

    コーニスにモサラビアの影響が出ている装飾が施されています。

  • 西ゴート見られる正十字プランの教会、方形の後陣に左右にオビエド等で見られるアストゥリアス風の祭室。

    西ゴート見られる正十字プランの教会、方形の後陣に左右にオビエド等で見られるアストゥリアス風の祭室。

  • 南側の柱廊玄関。柱廊玄関は18世紀に建てられています。

    南側の柱廊玄関。柱廊玄関は18世紀に建てられています。

  • 1993年に15世紀に作られた木製の聖母子像が盗難にあっています。2001年に見つかりましたが、鉄製の柵は事件の後につけられたものです。

    1993年に15世紀に作られた木製の聖母子像が盗難にあっています。2001年に見つかりましたが、鉄製の柵は事件の後につけられたものです。

  • 西側からの眺め。

    西側からの眺め。

  • 教会はカミーノ・レバニェゴ(Camino Lebaniego)として知られるサン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラ(San Vicente de la Barquera)からサント・トリビオ・デ・リエバナ修道院(Monasterio de Santo Toribio de Liébana)を目指す200kmあまりの巡礼路の聖地となっています。

    教会はカミーノ・レバニェゴ(Camino Lebaniego)として知られるサン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラ(San Vicente de la Barquera)からサント・トリビオ・デ・リエバナ修道院(Monasterio de Santo Toribio de Liébana)を目指す200kmあまりの巡礼路の聖地となっています。

  • 教会は月曜が休み、10時00分~13時30分から16時00分~19時30分がオープン時間ですが、この日は日曜日なので午前中のみ、午後はありません。一人2ユーロのガイド料がかかります。内部は撮影禁止なので中の写真はありません。<br />

    教会は月曜が休み、10時00分~13時30分から16時00分~19時30分がオープン時間ですが、この日は日曜日なので午前中のみ、午後はありません。一人2ユーロのガイド料がかかります。内部は撮影禁止なので中の写真はありません。

  • レベニャから南に16km。ピアスカ(Piasca)はカンタブリア州のカベソン・デ・リエバナ市(Cabezón de Liébana)に属する村です。

    レベニャから南に16km。ピアスカ(Piasca)はカンタブリア州のカベソン・デ・リエバナ市(Cabezón de Liébana)に属する村です。

  • カベソン・デ・リエバナからは山道を登り村の中心部に着くよりは先にこの集落に到着します。

    カベソン・デ・リエバナからは山道を登り村の中心部に着くよりは先にこの集落に到着します。

  • サンタ マリア教会(Iglesia de Santa María)。入口に管理棟と思われる建物があります。

    サンタ マリア教会(Iglesia de Santa María)。入口に管理棟と思われる建物があります。

  • 記録により930年に教会の存在が確認されています。史料は修道院への寄贈に関する記録で、941年には寄贈された修道院の活動が始まったとの事です。

    記録により930年に教会の存在が確認されています。史料は修道院への寄贈に関する記録で、941年には寄贈された修道院の活動が始まったとの事です。

  • 現在の教会は1172年に古い建物を作り直されたもので、15世紀に改修再建が行われた記録があります。

    現在の教会は1172年に古い建物を作り直されたもので、15世紀に改修再建が行われた記録があります。

  • 修道院は14世紀以降衰退に向かいます。19世紀に廃止されて、現在は村の教区教会となっています。

    修道院は14世紀以降衰退に向かいます。19世紀に廃止されて、現在は村の教区教会となっています。

  • ロマネスクの非常に素晴らしい作品として知られる西扉口。

    ロマネスクの非常に素晴らしい作品として知られる西扉口。

  • やや尖頭がかった5重のアーチで構成され細部に見事な彫刻が施されています。

    やや尖頭がかった5重のアーチで構成され細部に見事な彫刻が施されています。

  • 内から2番目のアーチは見応えのある内容です。写真左に楽器を奏でる楽士、動物や人頭があります。

    内から2番目のアーチは見応えのある内容です。写真左に楽器を奏でる楽士、動物や人頭があります。

  • 最下部にライオン。

    最下部にライオン。

  • 反対側。獅子の顔や尾の向きが左右でそろっています。

    反対側。獅子の顔や尾の向きが左右でそろっています。

  • 盾と槍を持つ戦士。

    盾と槍を持つ戦士。

  • 右側柱にはケンタウロスが刻まれた柱頭があります。

    右側柱にはケンタウロスが刻まれた柱頭があります。

  • 右側には、劣化していますが竜を倒す聖ミカエルが彫られた柱があります。

    右側には、劣化していますが竜を倒す聖ミカエルが彫られた柱があります。

  • 教会は閉まっていました。教会はいつ開くのか尋ねてみましたら「来週から開きますよ」と答えが返ってまいりました。ハイシーズとなる7月中旬から9月までは内部も見学できるようです。

    教会は閉まっていました。教会はいつ開くのか尋ねてみましたら「来週から開きますよ」と答えが返ってまいりました。ハイシーズとなる7月中旬から9月までは内部も見学できるようです。

  • 身廊の南側。

    身廊の南側。

  • 南側扉口。西正面よりは小さな扉口になっています。

    南側扉口。西正面よりは小さな扉口になっています。

  • 柱頭はかなり傷んでいます。

    柱頭はかなり傷んでいます。

  • イノシシ狩りをしています。

    イノシシ狩りをしています。

  • 西側扉口に劣らず素晴らしい作品となっています。

    西側扉口に劣らず素晴らしい作品となっています。

  • 内容については中世社会のそれぞれの職人の生活を描写した物ととらえられています。

    内容については中世社会のそれぞれの職人の生活を描写した物ととらえられています。

  • 鍛冶屋、写本師、修道士、カップルなどの表示によってその輪郭が描かれています。

    鍛冶屋、写本師、修道士、カップルなどの表示によってその輪郭が描かれています。

  • 石の書物といわれていますが、これら作品を通して過去の社会生活を推察できる考古学的な遺産なのですね。

    石の書物といわれていますが、これら作品を通して過去の社会生活を推察できる考古学的な遺産なのですね。

  • 教会の庭は果樹園になっています。

    教会の庭は果樹園になっています。

  • 後陣に廻ります。

    後陣に廻ります。

  • 南側祭室部分の後陣。

    南側祭室部分の後陣。

  • コーベルも見どころがあります。

    コーベルも見どころがあります。

  • 庇にも彫り物が見えます。

    庇にも彫り物が見えます。

  • 半円形の後陣は中央とこの南側の2つ残っています。

    半円形の後陣は中央とこの南側の2つ残っています。

  • 中央後陣。

    中央後陣。

  • 窓枠のアーチにも良い彫刻があります。

    窓枠のアーチにも良い彫刻があります。

  • 持ち送り。

    持ち送り。

  • 北側にまわります。

    北側にまわります。

  • 半円だった北側の後陣は15世紀に水害による被害で壊され修復再建された物です。

    半円だった北側の後陣は15世紀に水害による被害で壊され修復再建された物です。

  • 北側の翼廊部分。

    北側の翼廊部分。

  • 北側の身廊。

    北側の身廊。

  • 最後は中央後陣のつけ柱の柱頭彫刻。

    最後は中央後陣のつけ柱の柱頭彫刻。

  • この教会は内部も良いので出来れば中も見たかったのですが、この教会に限っていえば、訪問は少し早かったようです。

    この教会は内部も良いので出来れば中も見たかったのですが、この教会に限っていえば、訪問は少し早かったようです。

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2024年スペイン旅行2

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