アメリカ西海岸レンタカーの旅 6日目 グランドキャニオン国立公園

2024/04/09 - 2024/04/09

サンフランシスコ・ラスベガス・ロサンゼルスをレンタカーで11日間周ってきました。写真を撮影した場所はできるだけ正確に地図情報に落とし込んでいます。
旅行の備忘録のためとこれから旅行に行かれる方へ少しでも参考になればと思いこの旅行記を書きます。

エリア グランドキャニオン周辺(アメリカ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 旅行の手配内容: 個別手配

旅行6日目はグランドキャニオン国立公園への日帰りです。
7:51に宿を出発、まずは途中にあるフーバーダムを目指します。
昨日は、ラスベガスの街をいろいろと周りましたが、そういえば2023年に出来たばかりのラスベガスの新名所、球体型アリーナのスフィアをまだ見ていないの見に行こうと思います。

「・・・」
何だか思っていたのと違います。ここはまた改めて夜に来ることにしましょう。

途中、ネバダ大学ラスベガス校を横目にフーバーダムを目指します。

ラスベガスを出発して約40分でフーバーダムによって出来たミード湖が見えてきました。

フーバーダム入口のチェックポイントに行く手前にミード湖を見渡せる展望台があります。駐車場は無料で約10台分くらいのスペースがあります。ミード湖の大きさは琵琶湖の2倍あり、ここから見えているのは全体の一部分に過ぎません。

ミード湖の展望台の先には、フーバーダム入口のチェックポイントがあります。チェックポイントでは車の全ての窓を開けないといけません。係官から銃や麻薬を持っていないかと質問されました。
過去にフーバーダムがテロリストの標的になったことがあったそうで、それ以降厳重なチェックが行われるようになりました。

フーバーダムの駐車場は有料(終日USD10)と無料の2種類あります。ダムの堤防の上を歩きたいとかビジターセンターに行きたいというのであれば有料の駐車場を使った方が便利ですが、ダムの全体像の写真を撮りたいというだけなら無料駐車場で十分です。ちなみにビジターセンターも有料でUSD10です。
チェックポイントを通過してしばらく走ると右側にフーバーダムブリッジの駐車場が見えてきます。ここは無料駐車場でダムの全景を見ることができるポイントです。無料駐車場でトイレがあるのはここだけです。

逆光で少し見にくいですが、駐車場からはスロープをずっと歩いていくか階段を上がって行きます。

5～6分も歩けば橋に到着します。正式名称はマイク・オキャラハン・パット・ティルマン記念橋です。
この橋は、インターステート･ハイウェイ11号線とUSハイウェイ93号線の重複区間となっており、ネバダ州とアリゾナ州の州境のコロラド川に架かる橋です。

州境なのでネバダ州の看板も

高速道路に併設された歩行者用通路をずっと進んで行くと

フーバーダムの全景を見ることができます。

この橋をダム側から見るとこんな感じです。橋の全長は579ｍ、地上高は270ｍです。日本の大林組が建設しました。

先ほど上から見ていたダムの堤防まで下りてきました。堤防の散策やダム見学ツアーに参加したい方は脇にある有料駐車場へどうぞ。

フーバー ダム 滝・河川・湖

堤防の中央が州境になっており、左右にある給水塔にそれぞれの州の時刻が表示されています。こちらはネバダ州側で9:36

こちらはアリゾナ州側で9:36
ネバダ州は太平洋時間、アリゾナ州は山岳部時間なので1時間の時差があるはずなのになぜか同じ時間。そうです、アリゾナ州はアメリカでは珍しくサマータイムを採用していない州なので夏の間は時差がないのです。
一つの州がまるで一つの国のように法律や制度、税金までもが違うというアメリカの実態を垣間見た瞬間でした。

堤防を渡り切ったすぐのところにある駐車場は有料です。

少し坂を登ったところにあるのは無料です。またアリゾナ州に入りました。

今通ってきた堤防、ダム湖、橋が一望できます。ここから堤防へも歩いていけますが15分くらい掛かります。

ダムによって出来たミード湖、この先もずっと続いています。

以前はこのまま進んでいって、一つ先のジャンクションから高速に乗れたのですが、今は通行禁止になっているので今来た道を戻ります。

今度はこの橋を車で渡ります。

橋を渡り、またまたアリゾナ州に突入。

次に向かうのはキングマンです。旧国道66号線沿いにあり交通の要衝になっている街です。

街の中にあるルート66博物館に来ました。入場料は無料です。駐車場も無料です。

ルート66博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ルート66とは、カリフォルニア州サンタモニカからイリノイ州シカゴまでを結ぶ全長3,755kmの国道です。インターステート･ハイウェイが開通した為1985年に廃線になりました。日本で例えるなら旧東海道とかになるのでしょうか。

店内はルート66関係のもので埋め尽くされています。トイレは2階にあり無料です。

ショップもあります。

お店を出たらちょうど貨物列車が通過しました。

しばらく見ていましたがなかなか終わりません。編成は1kmくらいあったんじゃないかと思います。

こちらは駐車場。奥には車と一緒に撮れるモニュメントもあります。

10分くらい走ったところにあるARCOで今回の旅行で4回目の給油です。何気にクレジットカードを使ってみたら、カリフォルニアではどこもダメだったのが、ここではすんなりと使うことができました。

カードが利用できたので満タンにしました。12.193ガロン(約46.2リットル)でUSD46.81でした。1ガロン当たりUSD3.839と今回給油した中では最安値でした。カリフォルニアと比べると1ドル以上も安い。
クレジットカードが利用できると店内に立ち寄ることなく給油が完了します。ただレシートは給油機からは出てこないので、レシートが必要な場合は店内のカウンターでポンプ番号を告げて発行してもらう必要があります。

グランドキャニオンに向けて出発！の前に本日のランチを調達します。今回の旅行ではお馴染みになったパンダエキスプレスです。今回もおかずを2種類選べるプレートを2つ買って、追加料金・税金を含めてUSD23.67でした。

ここでトイレも借ります。ロックされているので店員さんに暗唱番号を聞く必要があります。

グランドキャニオンまではI-40を使うのか最短で最速ルートですが、せっかくなので次の街までの1区間だけルート66を走ってみたいと思います。ルート66を使っても時間のロスは15分くらいなのであまり大差はないです。

こんな感じの田舎道を走ります。

ルート66を走ると言っても何か特別な景色が見られるわけでもなく、街を過ぎるとルート66と書かれた案内標識さえもありません。

唯一の特徴と言えば、先ほど見た貨物列車の線路とほぼ平行して走ると言うことくらいでしょうか。右側に少しだけ線路が見えています。

キングマンを出て1時間30分でI-40と合流する隣町のセリグマンに着きました。ここはガソリンスタンドとモーテルが数軒あるだけの小さな街です。こんな小さな街でも空港だけはちゃんとあるのかアメリカらしいです。シェブロンがあったのでここでトイレを借ります。ロックはされていません。帰りもここに寄ろうと思います。

ここからは、しばらくI-40を走り州道64号線に下ります。州道のマークは当然ながら州によってデザインが異なります。カリフォルニアの州道のマークは平凡なのですが、アリゾナ州は州の形をしています。

州道64号線を走ると正面に特徴的な山が見えてきます。これはレッドビュートで、地形学的には山ではなくビュートに分類されます。ビュートとは切り立った側面と平らな頂上を持つ丘のことで、代表的なものにモニュメントバレーがあります。
残念ながらグランドキャニオンとは全く関係ありません。グランドキャニオンは渓谷なので、到着するまではその片鱗も含め一切見ることはできません。

ようやく到着しました。途中寄り道が多かったので着いたのは15:20でした。

入場ゲートです。サンフランススコで国立公園の年間パスを購入済みなのでそれを見せて入ります。

日本語の地図がもらえました。まずはビジターセンターに向かいます。駐車場は巨大なのですが車の数も多く、なんとか空きスペースを見つけて停めることができました。まずは車内で遅めの昼食を食べます。

駐車場から歩いて2～3分のいちばん近いビューポイントに行きます。するといきなり目の前にこの景色が広がります。

北側のノースリム方面です。ノースリムまでは直線距離で約17kmですが、車で行こうとすると、ぐるっと迂回しないといけないのでここから5時間以上掛かります。今いるサウスリムは通年営業していますが、ノースリムは冬期通行止めとなります。

東側を見るとこんな感じ。

真下を見るとこんな感じ。谷底までの平均の深さは約1,200mで、谷底を流れているコロラド川の浸食によって形成されました。コロラド川はこの後フーバーダムまで流れます。

再び西側の景色をアップにすると有名なマーサーポイントが見えます。ここまで歩いて行きましょう。ビュースポットはトレイルで繋がっているので気軽に散策することができます。

有名どころとあって人は多いです。

マーサポイント 国立公園

ノースリム方面

先端にある岩

この雄大さは写真だけでは伝え切れません。

先ほどまでいたビューポイントが見えます。

ずっと見ていても飽きない景色です。

ただ時間に限りがあるので先に進みます。

ビジターセンターに来ましたが16時半までなのですでにクローズしていました。

グランドキャニオン ビジターセンター 観光名所

次に来たのはお隣にあるヤバパイポイントです。マーサ―ポイントからトレイルを歩いて行くこともできますが面倒なので車で来ました。

ヤバパイポイント 自然･景勝地

ここは人も少なくのんびりできます。また近くにヤバパイ地質博物館(無料)があり、中はちょっとしたショップとグランドキャニオンの成り立ちなどが展示してあります。

ヤバパイ博物館 博物館・美術館・ギャラリー

車でさらにビレッジの方に移動しました。このエリアには宿泊施設があります。車を停めようと思いましたが駐車場に空きがなかったので諦めました。

Bright Angel Lodge - Inside the Park ホテル

最後にマスウィクロッジに寄って最後のお手洗いを済ませ、コーヒーUSD4とホットチョコレートUSD3を購入。

マスウィク ロッジ - インサイド ザ パーク ホテル

さて名残惜しいですがラスベガスに戻ります。行きはいろいろと寄り道をしましたが帰りは途中休憩1回にします。

(画像は今日の午前中に来た時に撮影)
来るときにも休憩したセリグマンのシェブロンで休憩します。店内を物色するとパックに入ったサラダがあったので、今夜のおかずの足しに購入しました。USD8.50、夕食がランチの残りだけでは寂しいので（笑）

すっかり暗くなってしまいましたが、もうすぐラスベガス市内に入ります。昨日はフリーモントストリートのエクスペリエンスに行けなかったので、今日見に行こうと思います。ショーは午後6時から1時間毎なのですが、現在21:30でこのまま直行しても22時のショーには間に合いそうにありません。一旦宿に戻って軽く食事を済ませてから改めて出掛けることにしましょう。

<上記画像の出典：「Googleマップ」より>
ダウンタウンエリアはストリップエリアを違って、今でも駐車場無料のところが多いという情報はありましたが、具体的にどこが無料なのかということは分かりませんでした。とりあえず会場に一番近いフレモントホテルに入ってみます。ここはセルフパーキングはなく、バレットパーキングしかないとのことでしたが駐車料金は無料らしく、他の駐車場を探す時間もないのでここに停めることに。出る時にチップ2ドル払いました。

フリーモント ホテル アンド カジノ ホテル

まだ少し時間があるので付近を散策します。

アーケードの端っこまできました。

ショーをやっていない時間帯でもいろんな映像が流れています。

23時になりました。

大音響に合わせていろんな映像が映し出されます。でも昔見た時ほどの感動はないかな。わざわざ来なくても良かったかなと少し後悔しましたが、ダウンタウンの雰囲気も味わえたし、まぁ良しとしましょう。

通りの脇にはステージもあり、タイミングが合えばコンサートもあるようです。

宿に戻る途中にストラトスフィア タワーの全景が見えるポイントがあったので思わず写真を撮りました。

夜のスフィアをまだ見ていないので最後に見に行きます。今朝と同じ場所マンハッタンストリートにきました。今朝は車停め放題でしたが、今夜は何かイベントがあるようで駐車場に入るための車の列ができていて駐車することができません。
ただ、駐車場の入口を過ぎれば駐車は可ですが、空きスペースがない可能性が高いです。道路のいちばん突き当りは、デザートクラブリゾートの入口になっていて、入口周辺は駐車禁止です。何とか場所を見つけ停めるとができました。

時間と共にいろんな模様が出現します。

ずっといつまで見ていられます。が、そういう訳にもいきませんので宿に戻ります。

給油は明日の午前中にすれば間に合う計算でしたが、あちこちフラフラしている間にガソリンが危うくなってきたので、今入れておくことにします。
いつもお世話になっているシェブロンがあったのでここにします。ネバダ州もクレジットカードを利用することができました。満タンにして11.774ガロン(約53.5リットル)でUSD56.74でした。1ガロン当たりUSD4.819と今朝給油したキングマンよりも1ドル以上高かったです。給油している間に0時を過ぎ、宿に着いたのは0:18でした。

本日は16時間27分の行程でした。
明日は午前中にデスバレー国立公園に行き、午後はロサンゼルスへ向けて移動します。

6日目の走行距離 995.8 km

今日までの総走行距離 2,984.6 km

この旅行記へのコメント （2）

• Osamaさん 2024/05/14 00:43:09

  ちょっと日程がずれていたら・・・

  数日日程がずれていたら、お会いできていたかも？という行程でしたね。ダムは通過しただけでしたが、運転中でも少々景色は眺められました。route66は帰り道（LASに向かう途中）に旧道をgrand canyon方向に30分ほど走ってみました。貨物列車を眺めながら、長い編成だな・・・との感想を持ちました。高速をとばすのとは別の田舎道のイメージでしたね。私は3日間のレンタルで三回満タン給油でした。
  Have a nice trip！

  meanyanさん からの返信 2024/05/15 01:48:32

  Re: ちょっと日程がずれていたら・・・

  Osama さん
  
  コメントありがとうございます。
  同じ時期にご旅行されていたのですね、親近感がわきます。
  グランドキャニオンは雪ですか、運転大丈夫でしたか？
  旅行記も読ませて頂きました。