2024/04/10 - 2024/04/16
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chemireさん
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二本松駅から、二本松城跡箕輪門まで徒歩20~30分で行けるはずでしたが、途中で道を曲がり観音丘陵遊歩道・西谷棚田を散策してしまったので、到着は大幅に遅延。見学ルートも、土塁・堀切跡から本丸・箕輪門へと南下することになりました。
二本松城は天守が存在した記録はないそうです。
穴太衆が積んだと考えられている二本松城に築かれた最古の石垣は、発掘調査とともに崩落を防ぐためその同じ集団の末裔により積み直し再建されています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
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4月11日 14:23
西谷棚田から霞ヶ城公園(二本松城跡)へ。 -
みはらし台というバス停の名前通り、景観が最高。
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現在地をチェックすると、城西側にいるみたい。地図下部(南)にあるのが箕輪門。この周囲には駐車場も多くて、殆どの方が箕輪門から見学を始めるのだと思います。
私も当初は、二本松駅から「にほんまつ城報館」に行き歴史をざっと学んでから箕輪門をくぐり本丸に行くつもりだったけど、いま箕輪門を目指すのは効率が悪すぎ。かと言って、搦手門から入るのも負けた気がして(誰に?)、北上して土塁跡から本丸を目指すことにしました。 -
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14:31
天守台の北側にある土塁と空堀は、中世から残る遺構だろうと推測されています。 -
あるTV番組で、お城好きな芸能人が天守閣を見るだけではなく、土塁や堀切を見る醍醐味を語っていました。地形が巧みに利用された縄張りを楽しむそうです。
確かに、天守閣を見るだけじゃお城の良さは分からないなと思い始めています。
でも、石垣を見ていくのも大変なのに、堀や土塁にまで興味を持ったら、時間がいくらあっても足りないから困ってしまう。 -
空堀
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堀切
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たまに車が通るけど、私以外に歩いている人がいない・・・ 山頂付近には乙森駐車場があります。
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あ、天守台かな。
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土筆とかヒメオドリコソウ(ですよね?)とか、春が足元にあふれてます。
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土塁から200mで、石垣がしっかりと見えました。本丸まで、あと160m・4分。お城を訪ねると、とにかく歩く。
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14:40
現在地を再びチェック。表示・説明板が各所にあって分かりやすいです。 -
二本松城。別名は霞ケ城・白旗城。築城は室町時代とされています。
天正14年(1586)に伊達政宗公が畠山氏を滅ぼし二本松城は伊達の支城となり、後に蒲生氏・上杉氏・加藤氏の管理下におかれ、寛永20年(1643)初代二本松藩主丹羽光重公が入封。近世城郭として整備され、二本松藩の居城として明治維新に至ります。
十万石の大藩だった二本松藩は、戊辰戦争による二本松少年隊の戦死などの悲話を残し、慶応4年(1868)7月落城。
時が経ち、昭和57年(1982)に箕輪門が再建され、平成5年(1993)から本丸の修復・復元も行われて、現在は霞ヶ城公園となっています。
いまの二本松市街地のかたちは、二本松藩成立期の丹羽氏により形成された町割と大きな差はないそうです。 -
乙森。
本丸を補完する曲輪で、乙森の下には煙硝蔵・松森館等の曲輪が点在していました。 -
本丸を目的地とするなら、駅から随分と遠回りをしてしまった。
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でも、すぐには本丸に登りません。説明文をじっくりと読んで、平面図と照らし合わせながら反時計回りに石垣を見学します。
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他のお城より、石垣の説明が分かりやすいと感じました。
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東櫓台のシノギ角。
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東櫓台を見上げて。やっぱり、シノギ角より鋭角に目がいってしまう。
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入角部と出角部とか名称を新たに学びました。
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丸亀城を見学した時に、石垣の変異状況を計測するために設置されたゲージを初めて見つけました。石垣復旧PR館で石垣管理の大変さを学んだことを思い出します。
https://4travel.jp/travelogue/11829845
この石垣が崩れませんように。 -
石垣を見たり景色を見たり。
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穴太積みと呼ばれる石が約130残存していましたが、割れや風化により再使用できず新しい石で石垣を復元。旧石垣は、後世に伝えるため移築展示したそうです。
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6面はココ。
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穴太積みの特徴を最も残している長さ12m・高さ2.5mの範囲が、現状の段差地形を利用し移築展示され、その石垣の上に登ることができます。
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移築された穴太積みの石垣に上ってみました。
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三角点。これも、つい見てしまう。
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いま見えている石垣は、加藤氏が寛永初年に修築・拡張したもの。この内部に旧石垣が埋もれています。
歴史が埋もれているのが面白い。これが「沼」なんですね。ますますお城が好きになりました。 -
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内部の穴太積みは、蒲生氏が二本松城に初めて築いた慶長初期の石垣。貴重な遺構のため、現状のまま埋め戻されています。
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ここが10面の石垣。この内部に別の石垣が埋められているそう。
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14:56
石段を上って、やっと本丸へ。
戊辰戦争では城内・屋敷の全てを焼失。本丸修理前の時点では殆ど石垣が地上に無く失われたと思われていましたが、平成3年(1991)の発掘調査で約80mに及ぶ遺構を検出。平成5年(1993)から平成7年(1995)にかけて本丸石垣や天守台が整備されました。 -
本丸に一瞬、人波が途絶えたところを撮影。
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本丸周囲には石垣を積み上げた櫓台が3つ設置されていて、入って右奥の石垣が天守台。そこから両翼に土塁が延び隅櫓台があります。
桜まつりが開かれていることもあって、人出が多く全体を撮影できなかったけど、マチュピチュみたいで登るのが大変と話している声が聞こえてきました。写真でしか見たことがないけど、マチュピチュってこんな感じだったかなぁ。 -
西櫓台。
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本丸から見る景色は別格です。
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本丸から三の丸へ。
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本丸下南に残る穴太積みの石垣。慶長初期に築かれた城内で最も古い石垣の1つで、現状の高さは約13名m・勾配50度。上部に積み直された形跡があり、築造当時はもっと高かったと考えられるそうです。
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15:17
蔵屋敷。防御上大切な役割を果たしていたと考えられています。 -
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日影の井戸。
建設は1400年頃。深さが16mもある日本三大井戸のひとつ。 -
遭遇したとか最悪噛まれた時にどうしたらいいのか教えて欲しいです。焦って電話できないかも。
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新城館。
搦手側にある畠山家の城であった新城館の曲輪。蒲生時代には城代屋敷が置かれ、本城的機能を果たした重要な施設であったことが発掘によって判明。 -
戦に出陣した隊員六十四名の顕彰碑が建つのは、戊辰戦争の直前まで藩内少年武士が鉄砲の稽古をした場。
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搦手門跡。
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二本松城始築時の慶長初期(1590年)頃に建てられましたが、現在は石垣、門柱を建てた礎石が残るばかりです。
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搦手門跡を一周。
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意味のある通路だろなと思い覗いてみると、説明板がありました。畠山氏時代に遡ると考えられる城内路の虎口跡だそう。
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城内路。
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二本松藩自尽の碑。
主戦論者であった3名が責任をとり自尽(割腹)。 -
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15:39
二合田用水。
350年前、光重の命で安達太良山麓中腹から約18kmにわたり水を引いた用水路。城下の防衛・防火・農業用水、生活排水を綺麗にするなどの衛生面も含めて造られたもの。 -
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石垣を守るため排水も大事。こういう小さな空間を見つけるのも楽しいです。
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三の丸では、イベントが行われていたり屋台も出ていましたが、城内見学を優先。
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15:51
七ツ滝。落差15mの分岐瀑で、洗心亭や傘松へ向かう通路からみえる7つの小連段の滝。 -
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洗心亭は見上げるだけに。
もともとは丹羽藩主時代、霞ヶ城内の庭園にいくつかあった茶室のひとつを再建後に移築。 -
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るり池。丹羽光重公の造園の姿を今に残すといわれ、奥に布袋滝があります。
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何の碑だったかな。
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三の丸は南山麓に位置し、藩政の新御殿・お部屋住居・御殿等の諸施設が置かれ上下二段になっていました。
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三の丸上段にあった相生の滝は、城内の自然地形を利用し昭和9年(1934)竣工されたもの。
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16:05
三の丸より箕輪門へ。 -
下りてきた石段を振り返って。
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箕輪門へと下りながら振り返って写真を撮ったりしたので余計に分かりにくいけど、三ノ丸への虎口はぐるっと180°回転しています。
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箕輪門北側の石垣上に植えられているアカマツの古木群。推定樹齢は350年以上。
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箕輪門。昭和57年(1982)再建。
箕輪門の内側は枡形状になっていて、その先が三の丸へ上がる虎口になっています。 -
箕輪門に並び多門櫓(復興)・二重櫓がありますが、実際には二重櫓は存在しなかったそうです。
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垂れ幕に描かれている×印は丹羽家の家紋。
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鏡石かな。
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16:13
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戊辰戦争で若い命を散らした二本松少年隊を顕彰する群像。
正式に編成され名が付けられた会津藩の少年16、17歳からなる白虎隊と異なり、二本松藩の場合は出陣を志願した13歳から17歳までの少年たちが緊急に配属されたため正式な名称はなかったそうです。 -
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二本松藩には独特の「入れ年制度」という、成人としての扱いを受ける数え年20歳ではなく、18歳になった時点で藩に成人した旨の届け出をすれば2歳のさばを読み兵籍に入ることを黙認する習慣がありました。
藩が兵力不足のため出陣を17歳へ、後に15歳へと引き下げたことで、入れ年として13歳までが対象となり、2歳の差を黙認する習慣がなだれ式に崩れ、出陣を嘆願する少年たちが低年齢化し悲劇の戦いとなってしまったのでした。 -
少年隊のそばに座っているのは、戦死した岡山篤次郎の母親が縫い物をする姿。
篤次郎は出陣に際し母親へ、戦場での着物や手ぬぐいに「二本松藩士岡山篤次郎13歳」と書いてもらうよう頼んだそうです。その理由は「母が屍を探す時にわかりやすいよう。字が下手だと敵に嘲笑される」ため。
幼くして決意した母親との別れ。幼い子供を送り出す母親の思い。胸の内を思うと言葉を失います。 -
千人溜。箕輪門に向かう坂道の右側にある戦士たちを集合させた場所。ここから少年隊も出陣しました。
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16:19
二本松城を後に。当初、行きたかった「にほんまつ城報館」の見学は最終入館時刻間際だったので諦めて、二本松駅へと向かいます。
このあたりで、スマホのバッテリーが残り3%。いろいろ撮りたいものがあったけれど、ホテルに着くまでスマホの使用を控えなきゃ。 -
16:30
切通しになっている久保丁門跡あたり。行きもここを通りましたが、途中で曲がらなければ箕輪門までわりと近かったのねと思いながら坂を下ります。 -
スタートしてから4時間半歩き回り、二本松駅に戻ってきました。
コインロッカーから荷物を取り出して、福島駅に向かいます。1時間に2本ほどの電車があって待ち時間が少なくて済みました。
この石庭はなんらかの意味があったと思うけど、説明板は無かったような。 -
17:38
福島駅に到着。
ホテルのある福島駅西口側にある観光案内所で、地図やパンフレットを入手。質問はしなかったけど、スタッフの方が笑顔で声をかけてくれました。ここ数年の旅の中で、いちばん印象が良かった案内所です。福島市観光案内所 名所・史跡
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案内所にいた2羽の福島市観光PRキャラクター。
ももりん。雪どけの季節に吾妻連峰に現れるウサギのように見える雪形、通称「雪うさぎ」がモチーフで、愛称の由来は福島特産のモモとリンゴ。
ももりんの隣にいるのは、ライバルのブラックももりん。一見、悪いヤツに見えますが性格は良いみたい。ももりんと人気をニ分しているそうです。 -
JR福島駅西口から徒歩1分、ポイント集めのため東横インに宿泊。
東横イン福島駅西口 宿・ホテル
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こちらのホテルは古いようで、チェーンはあるけど手動でのロックが付いていません。
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30分くらいスマホを充電して、夕食のため外出。駅の東口側にあるお店に向かいました。
福島駅は東口側が駅の玄関口側だそうで、西口からは地下にある東西自由通路を使うのですが、入口が分かりにくかったです。案内表示が少なくて(見落とした?)入口を一度通り過ぎちゃった。 -
自由通路内にあった展示。
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福島といえば馬刺しと張り切って出かけたら、お目当てのお店は本日貸し切りの表示。他に食べたいものが浮かばなかったので、西口側に戻って来ました。
西口駅前広場モニュメントは、時間により古関メロディが流れるそうです。 -
前日に泊まった大宮では、当日に開店した居酒屋に入りましたが、この日は39年の歴史に幕を下ろすというスーパーで夕食の買いものをすることにしました。
始まりがあれば終わりもあるのよね、栄枯盛衰だよねなんてしみじみ。 -
ももりんに蛇口がついていて、美味しい水道水が飲めるそう。
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超軟水だそうで、試しに飲んでみたけどよく分からなかったです。
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20:15
買い物を終えてホテルへ。1時間くらいウロウロしてしまったみたい。
買ってきたお惣菜を食べながらTVを見ていたら、駅前スーパーの撤退に関する情報が流れてきました。イトーヨーカドーは、福島県内から完全撤退となるそうです。この時点では跡地の利用は検討中ですが、ヨークベニマルが入るかもしれないとか。
地元の方はもちろんだと思いますが、観光客にとってもスーパーの撤退は痛い。早く方向性が決まって欲しいです。 -
この日の歩数。明日もがんばって歩きます。
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